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いだてんのキャスト女中シマは杉咲花が演じる。

NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』で知名度を上げ、元スタジオジブリの米林宏昌監督のアニメ映画では声優をつとめるなど、一躍話題になった杉咲花です。

 

そんな杉咲花が演じるのは、薩摩藩士で子爵を務める三島家の女中・シマ役です。

 

富国強兵が叫ばれる中で、スポーツは遊びとされ、うつつを抜かす人間は軽蔑された時代です。

 

そんな中、天狗倶楽部を組織しスポーツに興じる三島弥彦を少しずつ理解してひかれていき、やがて自身も女性スポーツの先駆けとなっていきます。

いだてんのキャスト女中シマは杉咲花が演じる。

薩摩藩の子爵であった三島家の女中という、あまり目立たないポジションにいるためか、そのモデルも分かっていません。

 

あくまで架空の人物と考えたほうが良いと思われます。

 

もともと大河ドラマにおける市井の人間は架空の人物であることが多いようです。(中村獅童が『新選組!』で演じた滝本捨助もそうでした)

 

ドラマでは、気遣いができ、弥彦のよき理解者です。頭が良くてパワフルで、そしておもしろくてチャーミングな方です。

 

シマは弥彦や四三たちの影響を受け、日本で誰も行っていない女子スポーツの世界に進みます

 

現代では女子スポーツ界も男子と同様に盛んになりました。

 

でも時は明治時代です。

 

先陣を切るシマの強さを見るのも楽しみですし、誰もやっていないことに挑戦する女性の姿を見て感動するファンも増えてくることでしょう。

 

オリンピックやスポーツに情熱を懸ける人たちを描く「いだてん」。その中に女性が描かれているのも宮藤さんの想いなんでしょうね。

キャスト女中シマ。杉咲花が演じる3話のあらすじ

三島和歌子(白石加代子)の付き人としてわずかながら登場します。

 

三島和歌子は『女西郷』と呼ばれる肝の据わった女性で、若きシマにも容赦がなく、シマは恐れながらも文盲の彼女に代わって本を音読したりとけなげに世話をします。

 

ですが、それが『嫁をいじめる姑』として着想されたらしく、和歌子とシマの関係をもとに『不如帰』という物語ができて公開されます。

 

それを見た和歌子は激怒しながら、仕込み杖の抜き身が出ているのも気づかず去っており、シマは必至で彼女をなだめるしかありませんでした。

 

このころはまだシマは女中として目立たない位置にある役回りで、まだスポーツにもひかれていない状態です。

 

その中で三島弥彦が金栗四三と出会ってオリンピックを志し、かつ四三との競争の中で、彼女の精神にも変化が訪れるという筋書きなんだと思います。

キャスト女中シマ。シマを演じる杉咲花のプロフィール。

1997年10月2日生まれ、身長153㎝

 

歌手のチェ・カジウラと一般人の父の間に生まれ、子役時代は『梶浦花』という名で活躍します。

 

本名は非公開。憧れであった志田未来の所属していた事務所・研音に所属してからは『杉咲花』と改名しています。

 

2016年にNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で妹・美子を演じて注目されます。

 

一方、映画では『湯を沸かすほどの熱い愛』日本アカデミー賞のほか数々の映画助演女優賞を受賞しました。

 

2018年4月にTBS系ドラマ『花のち晴れ〜花男Next Season〜』で連続ドラマ初主演、同年10月公開の『パーフェクトワールド 君といる奇跡』で映画初主演となりました。

 

大河ドラマは初出演となります。

 

憧れの人物は木村拓哉と宮沢りえのようです。

 

ちなみに芸名にちなんで「杉に咲く花で花粉症」とからかわれることも多いとか。(実際花粉症持ち)

いだてんのキャスト女中シマ。シマ登場のいだてんとは?

近年マンネリ化が著しいNHK大河ドラマの中で(題材がほとんど戦国か幕末)、宮藤官九郎を脚本に置き、『いのち』以来の現代史に挑戦するというのは斬新なことですね。

 

しかも前半は中村勘九郎演じる金栗四三が主人公で、後半は阿部サダヲ演じる田畑政治が主人公という、リレー形式の物語になっています。
(これも『葵 ~徳川三代~』以来)

 

異色かつ様々な新しい要素を取り入れてマンネリを打破しようと思うスタッフの勇気は評価します。

 

ですが、1話に比べて2話の視聴率はがくりと落ちたとのことで少し気になりますね。

 

これから金栗四三の青春篇というべき展開だけに、挽回を期待したいですね。

キャスト女中シマ。シマも登場する前半編の金栗四三

海軍兵学校に不合格となった四三は、次に教師を目指して東京高等師範学校(現・筑波大学)を目指し、合格・上京することになりました。

 

富国強兵が叫ばれてる中で軍人の社会的地位は当時としては高く(北里柴三郎も学生時代は軍人を志していた)、それに合格できなかったのは自身の人生初めての挫折かと思います。

 

ですが、それにめげずに今度は教師を目指すあたりに、ストイックかつまじめな点を僕も感じます。

 

教師も当時は夏目漱石等、教養人だけなれた仕事のようですしね。

 

加えて兄弟たちは皆小卒で家業の農業を手伝う状況でしたから、長兄の実次(中村獅童)のように立身出世を期待して家族総出で万歳しながら見送るというのも当然なのかもしれません。

 

ちなみに一緒に上京することになった美川秀信(勝地涼)は、いきなり遊女に見初めて、寮の門限に遅刻するなど、このころから落ちこぼれフラグが・・・。

 

夏目漱石の友人・正岡子規も東京帝国大学を落第しているから、僕にはついつい美川と子規が重なってしまいます。

 

(演じる勝地涼はTBSドラマ『里見八犬伝』において学者肌の犬士・犬村大角を演じるなど、硬い役回りが多かったのですが、今回はいい加減な役なのかな?)

 

上京したはいいものの、電車の中で財布をすられたり(当時銀次という有名なすりがいたとか)、遊女に誘惑されたり、寮で鬼教官に怒られたりと散々なありさま。

 

当時の熊本にとっての東京は、いわば外国のようなカルチャーショックを受けるような場所だったのかもしれません。

 

この点は私もタイ旅行に行ったとき、タイ王宮が豪奢だったことや、暑い反面湿気が多くハンカチを手放せなかったこと、紙のないトイレが多かったことにびっくりでした。

 

(そこでは手と水で洗浄することが多いようです)

 

当然ながら四三はホームシックにかかり、夏に一度帰省します。

キャスト女中シマ。金栗四三の見合い役は綾瀬はるか

そこで幼馴染であるスヤ(綾瀬はるか)のお見合いの話、すなわち失恋フラグや、畑仕事を手伝っているときに、兄に「自分の好きなものを見つけろ」と言われ、それが見つからず迷いが生じるわけです。

 

私の後輩も研究室との契約が打ち切られ、自身の適性が見つけられず、どうしたもんかと悩んでいる姿をみているので、非常に共感ができます。

 

ちなみに、再び東京に戻る四三を自転車で見送るスヤの撮影において、汽車が1日1本しか走ってない中で綾瀬はるかがぶっつけ本番で当時のバランスの悪い自転車を全速力でこいだとのことです。

 

『精霊の守り人』等で近年アクションシーンが多かっただけに、一度で撮影成功した時には撮影側から拍手があったとか

キャスト女中シマ。シマと三島弥彦

ところで、三島弥彦(生田斗真)は相変わらず奔放にスポーツに明け暮れる毎日です。

 

周りの迷惑も顧みずスポーツで型破りなことをしまくってたという話だったから、家ではドラ息子扱いだったのは想像に難くありません。

 

それは女中のスヤも……少なくとも、弥彦の母・和歌子を気遣ってそのように思っていたのだと思います。

 

薩摩藩出身の子爵の中で、スポーツに明け暮れるドラ息子がいるとなると、周りの評判は悪いと思うのです。

 

でも、幸か不幸か家父長の父が2歳の時に早世し、兄の弥太郎が惣領になっている状態です。

 

兄弟げんかはまだ描かれてませんが、のちに日銀総裁になる銀行家としては、家のことにかまけている暇などなかったのかもしれませんね。

 

シマと和歌子も、傍からは嫁と姑のように思われているようで、不如帰の題材の様になってしまってる状態ですが、それがどう変化するかも見ものですね。

 

さて、あこがれの人のお見合いや、兄の激励を聞いて、傷つき迷う四三の運命を変えたのがマラソンです。

 

金栗は三島ら天狗クラブが主催した『マラソン大会』を見て(とはいっても繁華街のど真ん中を走るんで、市井の人には迷惑だったと思うが)、マラソンに興味を持ち、やがて三島と一緒にオリンピック出場を志す筋書きでしょう。

 

まとめ。

杉咲花演じるキャスト女中シマもそんな二人を見て、『スポーツの女性進出』を考えていくのでしょうが、当時の女性は、、、

 

『男に従い、結婚して子供を産み家を守っていくのが義務であり幸せ』と考えられていた時代でした。

 

『スポーツは遊びで唾棄すべきもの』と並んで保守的な考えが主流となっている世の中で、どのようにして四三や三島らはその壁を打破し、オリンピックに行くことになるのか?

 

そして三島をバックアップするシマはどうなっていくのか?期待しましょう。

 

この1年大河で楽しみましょう。

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