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大河ドラマ2019「いだてん」のキャスト酒井菊枝を演じるは麻生久美子。

世界が第二次大戦と突き進む中で、日本の国際連盟脱退、および世界ではヒトラーやムッソリーニの台頭と、、、

激動の時代になりかけてるはずなのですが、いや、そんな状態だからこそ、東京にオリンピックを開き、、、

かつその中でメダルをたくさん取って人々を明るくさせようとする田畑政治ら大日本体育協会上層部です。

占いで死ぬといわれた田畑政治は30歳を超えたので、ちゃっかり結婚する田畑政治とその妻になる酒井菊枝です。

酒井菊枝を演じるのはキャスト麻生久美子です。麻生久美子さんがどう演じるのか女優・麻生久美子さんも紹介します。

大河ドラマ2019「いだてん」のキャスト酒井菊枝を演じるは麻生久美子。

麻生久美子(本名:伊賀久美子)は1978年6月17日、千葉県で生まれました。

キャスト酒井菊枝。麻生久美子はアイドル歌手志望だった

アイドル歌手志望で履歴書を事務所に送ったことがきっかけで、1995年に第6回『全国女子高生制服コレクション』でグランプリを受賞しました。

同年『BAD GUY BEACH』で映画デビューします。

当時女優業にはあまり興味がありませんでしたが、マネージャーに本当の目的を聞かされないまま『カンゾー先生』オーディションに出演します。

日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞などを受賞し、これをきっかけに大活躍します。

アイドル歌手に慣れてない引退も考えていた時期の2006年『時効警察』『帰ってきた時効警察』でオダギリジョーとダブル主演し、、、

それまでのイメージを覆すコミカルな役で新たな境地を披露しました。

麻生自身も自分のターニングポイントと後に回想しており、役名の三日月しずか名義で歌手デビューもしております。

キャスト酒井菊枝。麻生久美子は舞台女優

舞台出演は2009年、岩松了作・演出の『マレーヒルの幻影』が初舞台です。

バイプレーヤーとしてのイメージが強い麻生ですが、2015年の『怪奇恋愛作戦』で初主演しております。

キャスト酒井菊枝。麻生久美子の声優業

声優としては細田守監督のアニメ映画にしばしば顔を出しており、『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』と連続出演しております。

主人公を見守るお母さんのような役回りが多く、その頃から母性の強い雰囲気が気になっていたのでしょう。

プライベートでは漫画好きで(苗字繋がりですが、麻生太郎財務相も漫画好き)、愛読書は『BASARA』『うしおととら』。

キャスト酒井菊枝。麻生久美子の結婚

スタイリストの伊賀大介と4年間の交際期間を経て2007年12月28日に結婚します。

2012年5月7日に第一児女子、2016年11月15日には第二児男子を出産しております。

「いだてん」のキャスト酒井菊枝。麻生久美子の大河ドラマ

キャスト酒井菊枝。麻生久美子は大河ドラマでおりょう(龍馬の妻)役

大河ドラマは『新選組!』のおりょう(龍馬の妻)役以来、2度目の出演となります。

いだてんでは、机上で言いたいことをズバズバいうおりょうと異なり、大人しく寡黙で余計なことをしゃべらない菊枝をどのように演じるかに注目ですね。

脚本が宮藤官九郎なので、時効警察以降のコミカルキャラになるともとれそうですが、大人しい役柄なのでそれ以前を思わせる演技になるとも取れます。

「いだてん」のキャスト田畑政治の嫁・酒井菊枝とは?

ハイテンションでずけずけモノを言う田畑政治に対し、物静かで寡黙で余計なことをしゃべらないという凸凹夫婦を大河ドラマで作ることになった田畑政治・酒井菊枝夫妻。

菊枝は日本橋の老舗『酒井商店』の長女として生まれています。

ですが、物静かで聞き上手な性格のためか目立たなかったらしく、今の今まであまりピックアップされることはなかったようです。

このころはまだ『女性の幸せは結婚して所帯を持つこと』という考えが根強かったですよね。

ですが、たぶんご両親は社会経験を女性にもさせたほうがいいという事で朝日新聞に入社させたのだと思います。

キャスト酒井菊枝。朝日新聞に入社

大正あたりから給仕・バスガール等の職業婦人が増え、菊枝も朝日新聞に入社します。

ドラマでは速記係を務め、早口でべらべらまくしたてる政治の言を正確に聞き取って記録するシーンがあります。

極めて聞き上手であった、という事でしょう。

ドラマではこのころから2人が結ばれるというフラグを残していたようですが、実際のところは記録がほとんど残っていません。

2人がどのように接近し、そしてどのように結ばれたのかはほとんどわかっていません。

もっとも田畑政治も、父方の家系が極めて短命であったという事や、自分も30歳前後に死ぬのではないかという思い込みがありました。

ですので、正直子供を悲しませたくなくて、所帯は持ちたがらなかったというのが事実だと思います。

(ドラマではローズのままの占いによるものでしたが)

勿論、30歳を超えて、戦後の85歳で亡くなるまで、田畑政治は戦前は戦争へと突き進む日本に不安を抱える日本人を水泳オリンピックで元気づけるのです。

そして、戦後は戦争の荒廃に沈む日本人たちのために東京オリンピック招致に全力を挙げていくことになるのです。

ドラマでは内側の内省についてほとんど描かれなくても、その責任に常々プレッシャーを政治は感じていたと思います。

目立たなくても、日本水泳の父を内助の功で支えていたのが酒井菊枝だったといえましょう。

まとめ。

やはりピックアップされる政治史の人間がほとんどいません。

(衆議院議員なった河野一郎はまだ下積みだし、緒方竹虎もまだ朝日新聞編集部長)

登場人物もストーリーもどこか地味だという事や、これから日本が戦争への道を突き進むというときの時代背景です。

どの登場人物もオリンピックのことばかり考えていて、ヒトラーやムッソリーニも東京オリンピック招致の上での壁という見方しかありません。

脳内お花畑で緊張感がなく、感情移入しにくいという事が大きいんでしょうね。

この話の華は田畑政治と酒井菊枝の結婚です。

なんですが、エキセントリックな展開になった割には変に地味な結末になってしまいましたよね。

でも、酒井菊枝役を演じる麻生久美子さんの存在は一凛の花だったと思います。

これから日本が国際連盟も脱退し、太平洋戦争に向かっていく中で誰もが将来の日本に対して不安を抱え込んでいたはずです。

(美濃部孝蔵は満州にわたり、半死半生になりながらも戦後家族とともに帰国します)

田畑政治はそんな時代だからこそ、オリンピックでメダルをなるべくとって世間を明るくしたい、という思いがあったようです。

嘉納治五郎をはじめJOCの重鎮たちは『東京にオリンピックを開く』などと夢物語みたいなことを言っています。

日本がこれから戦争へ向かっているというのに能天気すぎると視聴者には見られているのでしょう。

(『オリンピックが平和の祭典』なんて、今の人々にはただの建前にしか聞こえないんだろうなあ)

今はどれだけ争っていても、第二次大戦という事態にまでは発展しないんだろうと当時の大日本体育協会中枢も見てたのでしょうか?

今回の大河ドラマはすでに引退して熊本に帰った金栗四三の後の話も含めながら、大日本体育協会の人事交代が激しく変化する物語が描かれていました。

岸清一が世を去り、前畑秀子を遠回しに激励した永田秀次郎は部下の汚職の責任を取って東京市長を辞職しました。

代わって杉村陽太郎や副島道正がIOC委員として大日本体育協会に大きな影響を与えるようになり、新東京市長の牛塚虎太郎が1940年のオリンピック招致に責任を取ることになるそうです。

どれも今まで日本史ではあまりピックアップされなかった無名の人達ばかりです。

『いのち』の時と違い、市井の人間を取り上げようとすると、誰も注目しなくなるという事なのでしょうか?

おそらくいだてん以降、大河ドラマで現代史は鬼門になって行くと思います。

でも、戦後の政治に大きく寄与した政治家(吉田茂、田中角栄等)を取り上げると、マンネリ打破な上に注目度が増すかもしれません。

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