尾美としのりが大河ドラマ2020年「麒麟がくる」で演じる土岐頼芸(よりのり)を紹介します。
土岐頼芸は、戦国時代初期の人物で、美濃国の支配権を巡り、家臣の斎藤道三と対立したことで知られています。
尾美さんは、この複雑な歴史的背景を持つ頼芸を、繊細かつ力強く演じ、その演技は多くの視聴者から高い評価を受けました。
土岐氏は室町時代から美濃国(現在の岐阜県)の守護を務めた名門で、頼芸の出生は定かではありませんが、1502年?~1582年?と言われています。
頼芸は土岐氏の分家・土岐政房の次男で、兄の頼武との家督争いの末、家臣の斎藤道三の支援を受けて、守護職に就任しました。
土岐頼芸は、美濃の守護大名ですが、実務は守護代の斎藤道三に任せていました。もともと道三の支援を受けての守護大名ですからね。
ですが、道三は頼芸を守護に据えたものの、やがて実権を掌握し、事実上の支配者になります。
道三が美濃を牛耳るようになると、頼芸は隠居同然となり、得意な鷹の絵を描いて過ごしますが、次第に道三の力を恐れるようになります。
そこで、排除しようとしますが逆に圧迫され、ついに道三に追放され近江の六角氏の元へ逃げる形で失脚します。
美濃を逃れた後は、近江の六角氏や浅井氏はたまた尾張の織田信長に頼る生活を送りました。
政治・軍事面での大きな功績はあまり残されていませんが、文化人としての側面が評価されています。
特に「絵画」に優れ、自ら絵を描き、「土岐派」と呼ばれる流派の祖ともされています。鷹狩りや和歌、書にも通じていた教養ある戦国大名でした。
土岐家の伝統として、鷹の絵を描いています。頼芸の絵は「土岐の鷹」と呼ばれ残っているのも多いようです。
「麒麟がくる」での頼芸は、道三をとても怖がっています。
目を合わせたくないとビクビクしていますが、道三の子・高政に対しては、自分が実父かもしれないと匂わせ利用しようと考えています。
主人公の光秀のことも、うまく利用しようと思っていて、光秀の理詰め意見に対してずる賢く交わしています。
織田信長の保護を受け、尾張に移ってからも長く生き、天正10年(1582年)ごろに死去したとされます。
天正10年と言えば、「本能寺の変」で信長が亡くなったという歴史的な年ですね。ある意味信長の影に隠れてひっそりと生活していたのですね。
土岐頼芸は貴族的で教養豊かな人物でしたが、戦国の荒波には対応しきれなかった武将であったと思われます。
戦国時代の「旧時代の名門」の象徴として描かれますが、『麒麟がくる』では、知性と気品、そして追い詰められる苦悩が見事に表現されました。
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