麒麟がくる第7話「帰蝶の願い」のあらすじと感想。

麒麟がくる7話「帰蝶の願い」のあらすじと感想です。

放送:3月1日(日曜夜8時)

視聴率:15.0%

従妹同士の光秀と帰蝶は幼いころから一緒に遊んでいました。

帰蝶が泣き虫だった光秀を振り回したり、光秀がしょっちゅう泣いたことを黙っていたなど、極めて親しい間柄だったというのが「麒麟がくる」の二人です。

第3話からその間柄は帰蝶の口から語られていました。

ですが、いかんせん帰蝶の口から話されるだけで、子役を使った回想シーンがないため、どうもそれが薄っぺらく感じてしまうのが残念なところです。

先週は。

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麒麟がくる第7話「帰蝶の願い」のあらすじと感想。帰蝶の嫁入り前。

そして、いよいよ帰蝶が織田信長の元に嫁ぐことになるのですが、帰蝶が嫁ぐのを嫌がっているのを知りながらも、道三が言う・・・

「自分の目的は争うことではなく、国を豊かにすること。」

そのためには尾張の海がどうしても必要であるという思いに触れ、高政(義龍)の期待に背くことも知りつつ、板挟みに苦しみながら遠回しに帰蝶にその思いを伝える光秀です。

とにもかくにもとりあえず相手の信長に会ってみようという話になり、光秀はやがて自分の主君となる信長と出会うことになるのです。

歴史の進行という点においては、ようやく進んできたという感じですね。

帰蝶と光秀。

“帰蝶”⇒「今度は私を守ってほしい」と帰蝶は光秀に懇願しつつも、道三の思いに触れて光秀がその思いを果たせなかった時には、

信長という男にあってきてほしい、話はそれからというなど、聞かん坊に見えても光秀に対しては柔軟なのではないかとも思います。

道三の正室の娘として、政略結婚に利用された挙句、道三の逆鱗に触れた夫は頼純のように道三によって殺されてしまうのです。

ですから、帰蝶も出戻りと非難されただけではなく、道三の傀儡として非常にたたかれた可能性は想像に難くありません。

勿論、道三は信長との会見で、信長の機転の速さを知って『自分の家はいずれあの男に仕えるであろう』という予言めいた言葉を残していくのです。

それを聞いた時の帰蝶の思いは複雑であったろうと思います。

勿論光秀も信長に出会い『奇妙な男』と信長を評すのですが、やがて織田家に輿入れした帰蝶の口を介して、道三と信長の会見について聞くのでしょう。

少なくとも、それで道三が信長を討とうとする思いはなくなるものと思われますが、それは帰蝶の願いにかなったものかどうなのか。

光秀にも、今を生きる私達にも分かりません。

光秀と道三。

光秀の叔父・光安と縁談の是非について問うた時には、激昂して爪切りを投げつつも、光秀と一対一で話した時には京の松永久秀に気に入られたことをほめる道三です。

『ほめるときは皆の前で、しかるときは物陰で』の原則から行くと真逆な気がします。

でも、ここに麒麟がくるの道三という人の器の限界を感じることもできます。

元々由緒正しい家柄の間に生まれた光秀は、成り上がり者の道三が前々から気に入らなかったようです。

ですが、今回ばかりは『国を豊かにし、美濃の国をまとめ上げるために尾張と同盟を結ぶ』という道三の思いのために光秀は反論ができなかったようです。

松永久秀との出会いから『麒麟がくる国づくりにするには、自国が経済的に豊かになる必要がある』ということを理解し始めていました。

だから、道三の気持ちも理解できるようになったのではないかと思います。

もちろんフィクションまみれの物語ですが、このつなぎ方は結構うまいのではないかとも思いましたね。

光秀の思い。

明智光秀自身も、京都に出向いて、

  • 国を一つにまとめ上げるにはそれなりの経済力と軍事力も必要だということ。
  • 将軍家の元に武士が一つにまとめられ、平和な国を作るためには、まず自分の国々をまとめ上げる必要があること。

それらを痛感したからこそ、このような結論に至るのでしょうね。

気に入らない上司でありながら、のちに高政が反乱を起こした際には光秀は道三方につくのであります。

そのプロセスはこの辺りからできるものと思われます。

道三が高政に討たれた時、光秀が道三をどう思うのか、結構私は気になります。

麒麟がくる7話「帰蝶の願い」は帰蝶の嫁入り前です。

もちろん大河ファンなら録画してゆっくり2度、3度と視聴すると思いますが、今はスマホで通勤中に観る方も多いようですよ。

麒麟がくる第7話「帰蝶の願い」のあらすじと感想。尾張の織田家。

織田信秀の病は今回、戦場において毒を打たれ、それが徐々に進行しているという筋書きのようです。

今はもう人生100年時代と言われている時代ですから、病気よりもそういう設定にした方が視聴者も感情移入しやすいのかもしれません。

当時は人間五十年と言われ、同時に半数以上が成人することなく死亡した時代でしたから、信秀も数えで41歳で亡くなっても不思議ではないのですがね。

尾張と美濃の縁組。

尾張と美濃の和議を円滑に進むべく、信長と帰蝶を縁組させようという魂胆となるのですが、そこで帰蝶は再び父・利政に体よく利用されることを恐れて輿入れを嫌がります。

そのことを光秀は理解しつつも、道三の本音を告げられ、帰蝶の願いにこたえられなくなってしまった光秀です。

光秀と高政。

斉藤高政は光秀に関する、あらぬ尾ひれのついたうわさを聞きます。

遠回しに縁談をやめたほうがいいというのを、『利政の前ではっきりとまずいときっぱり諫言した』と誇張されて伝わってくるのです。

大いにほめたたえながら稲葉義通と共に力づけするというのが何か滑稽なのです。

来週は裏切られたということで激しく詰め寄り、美濃守護の土岐頼芸のところへ行かせるようです。

この高政の光秀に対する過度な期待、それによる失望はのちの長良川の戦いにおける、高政と光秀の袂分ちにも通じる部分があるのでしょうが、まだこの時には表には出てないようです。

『新しき国づくり』のためにはどうしても父・利政を倒して美濃の国衆をまとめる必要があると高政は見ているようなのです。

それが光秀の『麒麟がくる国づくり』とどう違ってくるのか、

そしてどのように長良川の戦いで袂を分かつことになるのか、まだまだ読めません。

麒麟がくる第7話「帰蝶の願い」のあらすじと感想。光秀は尾張へ。

兎にも角にも、帰蝶の頼みにこたえることが出来なかった光秀ですが、そのことに触れようとすると拒絶する帰蝶に2人のつながりを感じたりもします。

そして、百姓に変装して、帰蝶の婚姻相手である信長に会おうとする光秀ですが、よく長らく対立している尾張に行けたものだなと思いましたね。

斉藤(美濃)と織田(尾張)は対立の歴史が長く、和議を結んだとはいえ容易には入れぬものと思うのですが。

そこでなぜか菊丸に出会い、彼のアドバイスを介して信長を夜明けの海で見かけることになるのです。

次回は光秀と信長の会話があるのか、そして菊丸の正体はどのような人物なのか。

前者はともかく、後者はまだ明かしてはくれないでしょうが、期待することにいたしましょう。

いかがですか!?第7話「帰蝶の願い」でした。もし録画を忘れたなら下記の記事も読んで下さい。

まとめ。

道三の政略結婚で嫁ぎ先でひどい目にあい、一度は信長との縁談を断ろうとするも、最終的には光秀に影響されて受け入れた帰蝶です。

国衆を押さえつけることで精いっぱいで、窮余の一策として経済力向上のために織田と和議・縁談を結ぼうとする道三。

帰蝶の気持ちはわかりつつも、それは情でしかないと理解し、麒麟がくる国づくりのために道三の縁談を黙認することになった光秀。

結局縁談は勧められることになったのですが、次回はその反対勢力の鎮圧に物語の忠臣が置かれるようです。

高政らに頼芸の元へ行くよう強制され、今回の縁談のメリットを光秀自ら話すという筋書きになるようですが、それをどう描くかが見ものです。

次週は。

最後までお読みいただきありがとうございます。