大河ドラマ2017年「おんな城主直虎」で新井美羽(子役)が演じる「井伊直虎」の幼少時代の“おとは”を紹介します。
ドラマは天文13年(1544年)です。前作の真田丸は天正10年(1582年)武田家の滅亡から始まりましたよね。
ですから時代的にはそれより38年前となります。
時は戦国時代、遠江の国・井伊谷から物語は始まります。小さな谷あいを守る一族・井伊家に、“おとわ”という一人の姫がいました。
遠江の国は現代の静岡県・浜松です。駿河(今川)三河(松平後の徳川)信濃に囲まれた小国です。
遠江、井伊谷は浜名湖の北の山あいに広がる温暖な土地です。井伊谷はその名の通り五百年ものいにしえから井伊一族によって守られてきました。
おんな城主として激動の乱世を生き抜いた井伊直虎は幕末の大老・井伊直弼の先祖です。
また徳川家康を支えた徳川四天王の一人、伊井直政の養母となる女性です。しかし、その名を初めて聞く方も多いと思います。
この時代は女性の記録がとても少ないのです。
直虎になって大国とどのように向き合っていくか、領民とどのように接していくかをいかに描くのか?を注目し期待しながら視聴したいと思います。
1話~4話までは直虎の幼少時代“おとわ”から“次郎法師”へ移る場面で子役の新井美羽ちゃんが男勝りの子役・おとわを演じました。
柴咲コウさんは5回から登場する予定です。
1話は幼少時代のおとわ、亀之丞、鶴松がこれからの運命をも気にせず自然豊かな大地を駆け巡るシーンから始まりましたね。
その1話の視聴率は16.9%でした。前作真田丸の数字を追い越しことはできませんでしたがまざまずのスタートだと思います。
井伊家当主の父・直盛と母・千賀のもと、幸せな日々を過ごしていた“おとわ”は、幼馴染の亀之丞、鶴松と仲が良く、いつも3人で遊んでいます。
そんな折、伊井家では家督を次は誰に継がせるかでもめていました。
主家である駿河の名門・今川家の家臣より養子を迎え入れる話も出る中、直盛は叔父・井伊直満の嫡男である亀之丞を“おとわ”の婿として迎え家督を継がせる事を決めます。
女ながらに自分が当主を継ぐものと思っていた“おとわ”は突然の縁談に驚きを隠せません。
それでも、将来妻として亀之丞を支え、共に井伊家を盛り立てていこうと心に決めるのです。数日後、次の当主の父として直満が今川義元に呼ばれ、駿府に向かいます。
だが、義元は直満に謀反の疑念を抱いています。
その結末は、亀之丞の父・直満はみまかいました。謀反をたくらんだかどで、太守様(今川義元)に討たれてしまいます。
直満は今川と手を切り、北条に加勢をする密書を送っていたのでした。
第1話の直虎は、幼少期の“おとわ”から始まりました。そして出家して、次郎法師にとなり、直虎と移り変わっていきます。
戦国時代の乱世という厳しい時代に、数々の困難にぶつかりながらも決して信念を曲げずに生きる直虎の姿は、視聴者の心を必ず掴むと思います。
井伊家当主・直盛の一人娘として生まれたおとわ、幼くして分家の嫡男・亀之丞と婚約します。
だが、亀之丞の父・直満は今川家の謀反の疑いで殺害されて、亀之丞も行方知れずになってしまいます。
その後、おとわには別の縁談が持ち上がりますが拒否し、出家の道を選びます。周りからはもちろん反対されますが強い“決断力”で新たな道を切り開いていきます。
出家したおとわは「次郎法師」と名乗ります。なぜ次郎なのでしょうか?
実は、伊井家の家督を継ぐ者の幼名なんですね。家康の幼名が「竹千代」であったのと同じで武士の家のしきたりですね。
次郎法師は伊井家の菩提寺・龍潭寺で修業を始めます。その師となるのが住職の南渓和尚でした。
その教えは「応えは一つとは限らない」です。この教えが直虎を支える豊かな発想力の礎になっていきます。
幼くしておとわと結婚を約束するが、父・直満が今川家に謀反の疑いで殺害され、自身も命を狙われ逃亡します。
行方がわからぬまま10年が経ちました。
小野政直の嫡男で、直虎の幼なじみ。
今川寄りの家老として孤立する父の姿に苦悩します。父亡き後、井伊家筆頭家老になります。
はみ出し者の男に、袋に入れられ館に戻ってきたおとわです。
おとわは、父と母の願いである「鶴と夫婦」になる約束に反して、父上も母上も何も考えていない「あほう」ではないか。と言ったのです。
その言葉に怒り心頭に発した母・千賀はおとわを部屋に放り込んでしまいます。しばらくすると乳母のたけが「ギャー、ギャー」と大きな声で叫ぶ声館中に響き渡ります。
とんでもないことが起こったのか??おとわの部屋で、おとわが髪をざりざりと切り落としていました。
出家をするのです。出家すれば誰の嫁にならずともすむではないか!
鶴松と夫婦約束を交わすことになったおとわは、その話を反故にしようと自ら髪を切り、「出家」を試みます。
だが、これは今川家の命令に刃向かったと捉えられもしかたがないことです。許さざる行為なのです。
知らせを受けた今川義元は命令に従わない井伊家当主・直盛に対し、おとわを人質に差し出すように新たに命じるのです。
伊井家が存続するためにはおとわを人質に出し、今川家へ忠義を示すしかありません。
苦渋の決断を迫られた直盛ですが、先々代当主の直平は逆に「もはや戦うしかあるまい」と戦う気満々です。
かつて、愛娘の佐名を今川家に人質に出した苦い経験がある直平は、おとわに同じ道を歩ませたくなかったのです。
そんな中、伊井家の菩提寺・龍潭寺の南渓和尚はおとわの出家を今川に認めさせたうえに、人質を免れる奇策を思いつきます。
おとわはついに駿府にいきます。今川の人質として井伊谷には帰れない人になってしまうかもしれませんね。
直虎3話で前作の大河ドラマ真田丸の余韻はなくなりました。直虎の世界へ徐々に入っていく自分がいます。
おとわ役の新井美羽さんの演技そしてその演技で見せる表情、喜び、悲しみ、小野に対する少しの憎しみ。
そして、駿府の大都会を見た時の驚きと感動。
言葉で現せば簡単ですが、直虎の幼少時代はこんなにも賢く、勇気と判断力を持った武将(女)?なのだと思う演技を見て感動しました。
南渓和尚が諸行無常だと言わせる問いかけも立派。子役の美羽さんから次郎法師の柴咲さんに変わっていく場面も素敵でしたね。
井伊家・当主の直盛の一人娘として生まれたおとわ。
幼くして分家の嫡男・亀之丞と婚約するが、その父が謀反の疑いで殺害され、いいなずけの亀之丞も狙われ逃亡します。
その後、亀之丞の友人・小野家の嫡男・鶴松との縁談が持ち上がるが拒否し出家という驚きの行動にでます。
無理だと言われても強い信念で新たな道を切り開いていくその決断力が幼いころから備わっていました。
「竜宮小僧」伝説
久留米木(浜松市北区)に竜宮に通じている淵(ふち)があり、そこから小僧が出てきて村人の農作業や家事を手伝った。
村人らは「竜宮小僧」と呼んで可愛がり、ある日ごちそうを用意した。
ところが、あやまって小僧に毒の「タデ汁(タデ科の植物が入った汁」を出し、それを食べた小僧は死んでしまう。
村人が小僧の亡骸をえのきの木の下に葬ると、木の根元から水が噴き出てきたと言う。
そして、村人はその水を利用して多くの田んぼを作ったと伝えられている。
直虎は井伊家や領民が苦しい時に、勇気と知恵をふり絞り、数々の困難に立ち向かいました。
まさに竜宮小僧の精神を持ち続けた領主であったのではないでしょうか。
大河ドラマで歴代の主演一覧はこちら。
「桶狭間の戦い」で井伊家当主・直盛が落命します。その後も、伊井家の重臣たちは戦いで命を失っていきます。
やがて、伊井の名を次ぐ男子は、直親の嫡男である5歳の虎松(後の直政)だけになってしまいます。
お家断絶の窮地に追い込まれた井伊家、そして幼い虎松を守るべく、次郎法師は井伊直虎と名乗り、井伊谷城の城主になる事を決意します。
ここに「おんな城主直虎」の誕生です。
⇒柴咲コウが2017年大河ドラマ「おんな城主直虎」で演じる直虎とは。
井伊家の菩提寺・龍潭寺で修業を始める次郎法師の師となるのが住職の南渓和尚です。
厳しい修行にも励む彼女に、さまざまな知恵を授ける南渓和尚です。
なかでも【答えは一つと限らない】という教えは、おんな城主直虎を支える豊かな発想力の礎になっていきます。
おとわと亀之丞は幼少の頃夫婦になりました。しかし亀之丞は命を狙われて行方不明になります。
でも、おとわは「“亀”は必ず生きて帰ってくる」と信じています。別の縁談を断り出家します。愛する夫(いいなずけ)を待ち続けて10年の月日が流れていきます。
そして、亀之丞は出家した次郎法師の元に帰ってきます。さて、次の二人の運命は・・・
数奇な運命に翻弄されていく直虎ですが、彼らとの出会いや絆がどのように紡がれていくのか脚本に注視しながら観ていきたいです。
大河ドラマの第一話の常道として主役の幼少時代から入りますが、「おんな城主直虎」もそのスタイルでした。
直虎の幼少おとわ役の「新井美羽」ちゃんは演技も上手でとてもかわいい子でしたね。
その脇で演じる、おとわの結婚の約束をした亀之助と井伊家筆頭家老の小野政直の息子・鶴松もとても良い演技をしていました。
亀之助の父・井伊直満の今川家への謀反の疑いはその子の亀之丞の首まで今川に差し出さすことになります。
直虎の父・直盛は亀之丞を逃がす決心をしました。戦国大河ドラマですが第一回は合戦シーンもなく、なにか静かな出だしでしたね。
子役中心の演技が多かったので批評はできません。
来週はそれから10年の時が過ぎ・・・ということで柴咲こうの直虎の演技が視聴できるのでしょうか?
直虎の少ない資料の一つに直虎の家紋(サイン)が記された古文書が「浜松市の蜂前神社」に所蔵されています。
しかし、家紋を用いるのは当時は男性で身分の高い人しか使うことはありません。直虎が家紋を使っていたということは自分は男性と同じ立場であると意識していたのでしょう。
城主としての覚悟そして責任感がどのように描かれるかがとても楽しみです。さて、井伊家と聞けば滋賀・彦根をイメージする方が多いのではないでしょうか。
徳川四天王の一人伊井直政は徳川家康にその功績を称えられ彦根藩の初代藩主となりました。
2023年の大河ドラマ「どうする家康」では井伊直政を板垣李光人が演じていましたね。
⇒板垣李光人(キャスト)が「どうする家康」で演じるは井伊直政(虎松)。
大河ドラマの定番は戦国時代ですよね。その戦国時代で描かれる主人公はやはり、信長、秀吉、家康ですね。
前作の真田丸でもやはりこの三名の役割はとても存在感がありましたね。おんな城主直虎は、遠江・井伊谷という小国で領民たちを必死で守ろうとする人物です。
おとわ~次郎法師に、そして直虎に変わっていく姿を観るのが楽しみです。
おとわは井伊直虎です。直虎の生年は定かではありません。天文5年(1536年)前後とされています。
種子島に鉄砲が伝来する10年前弱のことです。織田信長が出生したのも今川義元が家督を相続したのもそのころです。
直虎が活躍したのは、武田信玄や上杉謙信、斉藤道三、毛利元就といった有力大名が各地の覇者となる時代です。
やがて今川義元を「桶狭間の戦い」で下した信長が天下統一に向けて急速に勢力を伸長させた時代です。
その信長が「本能寺の変」で自刀した天正10年(1582年)に、「井伊直虎」も死去しました。
直虎と信長はほぼ同世代だったのです。
そして、直虎が養育し後見した虎松・井伊直政は家康に仕えると「徳川四天王」と称されるほど頭角を現します。
彦根藩初代藩主になり、幕末に彦根藩主になったのが直弼です。安政の大獄や桜田門外の変で悪いイメージがありますよね。
日本の開国近代化を断行、強権をもって国内の反対勢力を粛清しましたが、それらの反動を受けて暗殺されてしまいます。
ただ、地元彦根では名君と名高い藩主でした。と直虎の子孫たちは日本の歴史の中で生きそれぞれ活躍します。
そんな武将たちの祖である「おんな城主直虎」の幼少時代は仲間を大事にするかわいい女の子・おとわでした。
大河の中でやはり大好きな大河ドラマです。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
また、管理人の大好きな大河ドラマ出演者の他のドラマや映画を
まとめていますので見逃し配信と一緒に楽しんで下さい。
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