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青天を衝け第9話「栄一と桜田門外の変」のあらすじと感想。

2021年青天を衝(つ)け
青天を衝け第9話

青天を衝け第9話「栄一と桜田門外の変」の放送が終わりました。そのあらすじと感想です。

第9話では珍しくイントロから家康さんが登場しました。

井伊直弼により、蟄居(ちっきょ)を命じられた徳川斉昭は水戸で亡くなります。慶喜も無言の抵抗を続け父との最期に会うことはできませんでした。

徳川慶喜はこれまでの美しい姿とは正反対で髭を長く生やした姿に変わっていました。

そんな慶喜のことを憂いた美賀君が激しくやり場のない怒りを平四郎にぶつけ荒げるシーンもありました。

そして、井伊直弼は「桜田門外」で暗殺されます。いわゆる「桜田門外の変」が起きたのです。

一方、血洗島村の栄一は江戸から戻った長七郎に感化され尊王攘夷の考えに傾倒し始めるのです。

喜作は江戸にいくことになりました。栄一も江戸へ行きたいと父・市郎右衛門に懇願するのです。

放送日:4月11日

視聴率:14.5%(0.8%減:前週比)

先週は⇒青天を衝け第8話「栄一の祝言」のあらすじと感想。

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青天を衝け第9話「栄一と桜田門外の変」のあらすじと感想。深谷編。

栄一と千代は祝言を終えて、今まで以上に畑仕事に精を出しています。そして夫婦仲の良い畑仕事を見守る栄一の母と父です。

そこに江戸に行ってすっかりと変わってしまった長七郎が現れます。

尊王攘夷。

長七郎は江戸で尊王攘夷の思想や、今、日本で何が起きているかを栄一たちに話します。

栄一はその話を聞いて、一気に攘夷思想に傾倒し、どうすれば理不尽な世の中を変えることができるのか?を熱心に千代に話します。

千代は少し困った様子ですが黙って栄一の話を聞いていました。

青天を衝け第9話「栄一と桜田門外の変」のあらすじと感想。江戸編。

安政の大獄から桜田門外の変は教科書に出てくるような日本史の中でも最も日本が揺れた大事件ですよね。

第7話で家定に気に入られた井伊直弼は第8話で「幕府の大老」という権力の頂点に就任します。

安政の大獄。

第4話で初登場した井伊直弼ですが、第8話から第9話にかけて、安政の大獄と呼ばれる大弾圧を開始します。

幕政を取り仕切っていた老中・阿部正弘が死に、後任の堀田政睦がとても重圧を背負いきれない中で、直弼は彦根藩主からピンチヒッター式に大老となったのです。

しかし直弼は、徳川四天王の井伊家の生まれとはいえ、十四男の生まれです。

長男が「惣領」として家督を継ぎ、弟たちは家に災いをもたらす「厄介」と呼ばれた当時において、まさに十四男は厄介中の厄介というべき存在だったでしょう。

ドラマのように配下の武士たちから、「茶歌ポン」と陰口をたたかれたことはあながちフィクションではないかもしれません。

家柄が由緒正しくなかったことのコンプレックスと、主君家定の「慶喜や松平春嶽を罰せよ」という遺言。

それが直弼を、安政の大獄と呼ばれる力技・恐怖政治を行わせる一因であったと思えるのです。

由緒正しさで周りを従えさせることが出来ないのならば、自らの持つ力を提示し、恐怖で従えさせる必要があったのでしょう。

史実で安政の大獄にどれだけ家定がかかわっているのかはわかりません。

ですが、春嶽が言ったように家定が「凡庸の中でも下の下」だとするならば、今回のドラマの家定のように暗愚な主君であったのは間違いないでしょう。

(凡庸=ぼんよう=凡人)

(暗愚=あんぐ=道理に暗くおろかなこと。また、おろか者)

「相手の実力よりも人間的感情で家来を遠ざけたり近づけたりする」

もしそうならば、暗愚な人間に使えることになり、やがて憎まれ役を一身に背負って暗殺されることになる直弼も、かわいそうな人間といえるかもしれません。

もちろんこの大弾圧もあって、当時市井の人間であった栄一は直弼を、「恐ろしい極悪人」と見たのは確かだったでしょう。

直弼は安政の大獄で処罰した者の名前を朱色の墨汁で消している姿がありました。

慶喜を次期・将軍へと奔走していた橋本佐内を朝廷への工作をしたと捕縛し、26歳の若き橋本佐内を斬首してしまいます。

14代将軍・家茂は直弼が水戸の浪士に狙われているので大老を降りたらどうか?と話すシーンもありました。

でも直弼は心配ないと家茂にいうのです。そしてこのことを脚本した狂言が「鬼ヶ宿」だそうです。

伊井直弼とは?

「いい鴨(井伊掃部守とかける)を 網で取らずに 籠で取り」

当時そんな川柳が読まれたものですが、幕府の支配が終わり、明治維新へと突き進むはっきりとした起点がこの桜田門外の変でした。

栄一もこののちに幕臣となり、維新後は経済人として日本経済を組み立てるわけですから、まさに歴史のみならずこの物語のターニングポイントと言っていいでしょう。

井伊直弼との権力闘争に負けた徳川斉昭が水戸で永蟄居となり、かたや政治闘争に勝った(と見えた)直弼は、次期将軍・家茂に自分の思いを伝えます。

「もともと井伊は徳川四天王として上様を守るのが務め、憎まれ役は直弼一人が負えばいい。もし上様が立派に政治家として成長なさったら、自分は政界を去ろうと思う」

第9話で家茂に、このようなセリフを言っていた直弼でしたが、確かに彼は政治家としては向かなかったのかもしれません。

本来なら井伊家第十四男という『厄介中の厄介』として、17歳から32歳まで部屋住み(今のフリーターやニートと同じ)として茶・菓子作り・居合という自分の趣味に熱中していた直弼でした。

自らを花の咲くことのない埋もれ木に例え、「埋木舎(うもれぎのや)」と家を名付けたことからもそれがよくわかります。

兄たちが早死にしなければ、直弼は出世することもないが平穏な人生を送れたとも取れなくないのですね。

本当のところ、直弼は大老の激務に耐えかね、若い時代を懐かしんで早く引退したかったのかもしれません。

歴史というのは、ほんの些細なことで歯車が狂ってしまうということがよくわかります。

伊井直弼の最期。

青天を衝け第9話では、「桜田門外の変」の日(旧暦でひな祭りの日でした)に直弼の書いた狂言『鬼が宿』を直弼自身が鑑賞していました。

それと並行して水戸に帰った政敵・斉昭が庶子たちと雪遊びをする描かれ方でした。

大雪も相まって演出は非常に美しく、嵐の前の静けさとして十分すぎるほどの描写だったと思います。

そして、桜田門外の変が勃発。

襲撃から直弼の首がとられるまで約30分、「タバコ二服ばかりの間」と後に伝えられていますが、まさに電光石火の出来事だったでしょう。

このクーデター事件を水戸脱藩浪人が起こしたと聞いた斉昭は、快哉を叫ぶどころか『敵持ち』になってしまったことをひたすら憂うようになり、そのストレスもあってか、翌年に心筋梗塞で亡くなります。

安政の大獄で処刑された吉田松陰ですら、彦根藩主時代の直弼を『名君』として評価しているのですから、斉昭も政的には直弼と対立しつつも、一目置くところがあったのかもしれません。

(ちなみにNHK大河ドラマ第1作『花の生涯』の主人公は井伊直弼なのだとか)

「鬼ヶ宿」は直弼が脚本を書いた狂言です。

安政の大獄で直弼の身を案じた家茂に心配はないと自信たっぷりに披露した演目だそうです。

青天を衝け第9話「栄一と桜田門外の変」のあらすじと感想。「慶喜謹慎」。

直弼の安政の大獄の矛先は、家定の次期将軍として期待をかけられていた慶喜にも向き、慶喜は謹慎処分を受けてしまいます。

「理屈っぽい、怒りっぽい、骨っぽい」の水戸っぽの意地を見せたいのでしょう。

ひたすらおとなしくしていれば政治生命が終わらないと見たのか、慶喜はひたすら部屋に閉じこもっているかの描写がされていました。

平岡円四郎はそんな慶喜を心配しながらも、甲府に出張ということになり、いったん慶喜のもとから離れていくのです。

平岡円四郎は慶喜に仕えてから間もないのです。

ですから、家定の後見役としてふさわしいと見えながらも、同時に一見何を考えているかわからない主君のことが非常に心配だったのは確かでしょうね。

今回慶喜の謹慎において、慶喜がひげボーボーの姿になっていたのですが、これは付け髭ではなく、草彅さん自身がひげを伸ばしていったものだと推測されます。

この辺りはまさに、役作りに非常に熱心な剛君らしいといえばらしいでしょう。

そして慶喜と仲の良かった養母・徳信院から、父・斉昭の死を知らされる慶喜です。

「謹慎というのは、親の見舞いどころか、死に目にも会えないのか」

と嘆く慶喜は、本当のところ父のところに見舞いをしたいのだけれども、謹慎処分を受けた故出来なかったという思いだったのではないかと思います。

草彅剛さんの鼻水を流しながらも、親の死に目に会えない不孝と親を失った悲しみに暮れる姿は、さすがは努力家の剛君といった感じでしたね。

そこから一橋慶喜は、謹慎を解かれた後、将軍後見役につき、やがて徳川幕府最後の将軍となっていくのですが、どのように再起を図り、栄一と出会うのか?

そしてどのように大政奉還を行い、戊辰戦争においてはひたすら恭順をするようになるのか?

そのプロセスが非常に気になるところです。

まとめ。

井伊直弼は雄藩や天皇が唱えた「幕府だけでなく雄藩の意見も取り入れ、幕府と藩が対等に一致団結して外国を迎え撃つ」という意見を拒絶しました。

そして、天皇の意向を無視して開国し、さらに反発する人間を力づくで押さえつけようとしたのです。

その幕府専制と開国主義の強引なやり口は、自身の死によって決定的に破綻しました。

ここから尊王攘夷と明治維新のはっきりとした起点ができあがりました。

さらに幕府は天皇の力を侮(あなど)ることが出来ず、公武合体という妥協案に動かざるを得なくなるのです。

ですが、その中で今までの体制に疑問を持ってきた栄一が、志士としてその中に参加するというわけです。

栄一はどのように志士となり、そしてどのように慶喜と出会うのか。

旧世代が次々に退場する中、それが楽しみであります。

そして、エンディング近くに孝明天皇が登場します。孝明天皇の妹・和宮を演じる深川麻衣も初登場です。

ここから和宮の悲劇が始まるのでしょう。

歴史が大きく動き出そうとしています。栄一もこのまま血洗島で血洗島の百姓で終わってしまってよいのか?

と疑問を持ち自らの意思で動き出します。

次週は⇒青天を衝け第10話「栄一、志士になる」のあらすじと感想。

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