大河ドラマ2016年「真田丸」で、斉藤由貴(キャスト)が演じた家康の側室「阿茶局(あちゃのつぼね)」を紹介します。
真田丸の阿茶局は駄々っ子のような家康を全面的に支えていく聡明な女性です。彼女は武田信玄家臣の娘で、今川家家臣に嫁いで1男をもうけました。
夫とは死別し、その後家康の側室になりますが子には恵まれませんでした。ただ、家康の信頼はとても厚かったようです。
大奥の統制、家康の息子・秀忠の養育にも尽力しました。
「真田丸」で斉藤由貴が演じた阿茶局とは?
真田丸の阿茶局は家康の秘書と言ったほうが当てはまります。
大阪編からは寧や茶々など女衆との会合も多くなりますから、徳川家、外交官の役目も果たすことになりますね。
三谷幸喜さんがキャスト阿茶局を演じる「斉藤由貴」にお願いしたのは、「今回の大河では、登場人物の人間らしいところを描いていきます」とコメントしています。
真田丸の阿茶局とは。
真田丸13話(天正壬午の乱)までの徳川家康は、過去の大河で描かれる家康とはイメージがまったく違っています。
駄々っ子で、怖がりで、とても徳川幕府の祖である家康像ではありません。
家康は気難しいと思っていましたが、三谷さんの脚本と内野さんの演技でコミカルで滑稽な家康を見ることができました。
そのような家康を健康とメンタルを全面的に支えていたのがこの阿茶局です。自分が尊敬できる人物に夢を託して生きていくそんな生き方をした阿茶局、とても素敵ですね。
真田丸第17話で家康は上略します。秀吉は天下統一を目の前にし、豊臣の世継ぎも誕生したが上略をまだ拒んでいる北条には苛立っています。
真田丸の阿茶局は外交官「大阪の陣」
真田丸の全編を通して大阪の陣まで登場する阿茶局です。
ここでは、寧、茶々のたわいない会話を交わしながら秀吉の正室と側室の力関係などを探って家康に報告していました。
「茶々様は、お子が生まれてから自信をつけてこられたようで、この先はどうなるか・・」そうです・・まさしく、この先はどうなるか?なのです。
「真田丸の秀吉」の登場は「天下人の秀吉」です。
出世街道まっしぐらの秀吉ではありません。茶々を側室にし、その茶々に子ができたことで、子飼いの家来や大名たちの歯車が狂ってしまいます。
寧と茶々の力関係が今後どうなるか?石田や加藤らの家来たちの関係は??
またそこに商人でもあり文化人でもある「千利休」が秀吉の政治に口を出してきます。その狙いはどこにあるのか??
徳川の外交官と秘書を兼務する「阿茶局」の手腕が陰で試させるのです。
阿茶局のプロフィール。
弘治元年2月13日(1555年3月16日)~ 寛永14年1月22日(1637年2月16日)享年83歳
戦場においても幾度となく家康に供奉し、小牧・長久手の戦いの陣中で一度懐妊するも流産しました。
側室の中でもとりわけ寵愛を受けており、家康にもものおじせずに進言します。
才知に優れた阿茶局は、家康から多大な信頼を寄せられ、次第に側近的な役割も果たすようになります。
家康との間に子供はなかったが、大奥の統制、家康の息子・秀忠の養育にも尽力します。長男の神尾守世も秀忠に近侍します。
大坂冬の陣では和睦の使者として活躍しました。
家康の死後に雲光院と号したが、剃髪はせず、秀忠の没後に正式に剃髪したとも言われています。
まとめ。
斉藤由貴が大河ドラマ2016「真田丸」で家康を手なずけるシーンを観る度に斉藤由貴さんも同じような性格なのかなーと思ってしまいます。
それだけ、この阿茶局はピッタリな役でした。それはたぶん三谷幸喜さんが役のイメージをしっかりと伝えていたのでしょう。
駄々っ子の「家康」を全面的に支えていた斉藤由貴が演じる阿茶局。現代社会は男性がなかなか夢を持ちづらい時代ですが、
でも江戸時代の礎を作った家康は、阿茶局のような女性がいたから夢であった太平の世を作ることができたのですね。
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