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大河ドラマ2019年「いだてん」で橋本愛(キャスト)が演じる小梅とは?

2019年大河ドラマ「いだてん」でキャストの橋本愛さんが演じる「小梅」を紹介します。「小梅」は東京名所である「凌雲閣(浅草1十二根城に客を引く遊女です。

でも遊女ってよくわかっていませんよね。一般的に遊女と言うと悲しい背景が描かれますが「小梅」は前向きに生きる女性として描かれます。

「いだてん」の主人公は中村勘九郎が演じる金栗四三です。四三は熊本出身で小梅も同郷ですので、四三と一緒に上京した美川から言い寄られます。

同時に森山未来が演じる少し荒れている若いころの「美濃部孝蔵」(後の古今亭志ん生)とは同志のような存在です。

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「いだてん」で橋本愛が演じる「小梅」とは?

「いだてん」で橋本愛さんが演じる小梅は浅草を根城にする遊女という設定なのですが、でもどのあたりの遊女なのかが気になります。

小梅の遊女とは?

江戸の遊郭と言えば吉原がイメージとしてありますが吉原は方形の土地で周りを堀で囲まれた2万7千坪からなります。

吉原への出入口は大門だけに限られて遊女は大門から外に出ることはできません。橋本愛が演じる小梅はまず吉原の遊女ではないことはわかります。

白昼に吉原の遊女が浅草十二階で客を引きことはありえません。

ではどこなのかというと吉原の近くに「羅生門河岸と西河岸」という切見世、吉原よりは格安な料金で遊女と遊べるところがありました。

小梅がいたと考えられるのは、この格安な羅生門河岸、西河岸の切見世か、他にもいくつか格安な遊郭があったみたいなのでそのあたりの遊女と考えられます。

料金は落語の「お直し」であるように線香1本単位で火をつけてからもう尽きるまで、時間が決められて料金をとっていたということです。

切見世の遊女は吉原の遊女ほど行動を拘束されることはないのです。遊女小梅は浅草界隈を根城にする遊女であると想定できますね。

小梅は孝蔵(後の志ん生)の友人。

小梅は孝蔵の友人です。出身は熊本の阿蘇で、四三や美川とは同郷です。客として相手をした美川から遊女を辞めるよう迫られるようになり、美川が苦手になりました。

ですが、孝蔵の初高座を観に美川を連れ、仲睦まじい様子を見せつけます。その後、美川とは切れていないにも関わらずやくざ者の徳重の愛人となります。

徳重と別れる時は孝蔵と恋仲であると嘘をつき、美川と駆け落ちします。そのことで孝蔵は東京に居られなくなります。

その後、清さん(浅草での人力車夫)の魅力に気づき結婚し、十二階下で飲み屋を営みます。

しかし、関東大震災で自宅を失い、清さんと共に明治神宮外苑競技場のバラックに入居します。

小梅を演じる橋本愛の共演者評。

橋本愛さんは、共演している森山未来の演技を歌をうたっているみたい、峯田和伸を動物的な演技をなされるとコメントしています。

このコメントから橋本愛という女性は感受性の豊かな女性であることが分かりますよね。

コメントを読んでいても感性の鋭さというものを感じます。

小梅については、今回、コメディって“闇”みたいなものがないと、思い切り飛ばしてできないんだということにも気付きました。

楽しく生きよう、というのが笑いにつながっているのだなと。一身に不幸を受け止めて、それを踏まえた上で笑いにしよう、みたいな心の機微を知れたのは大きかったです。

脚本に直接書かれているわけではありませんが、小梅が背負っているものもあると感じています。

と橋本さんはインタビューでは述べられています。

読んでいて小梅のとらえ方というものはよく捉えているように思いますが、小梅のもつ心の中の闇 過去への影というものが見えてこないところがあります。

ドラマでは勝地涼演じる美川に同じ熊本の出身と言われ、嫌がるところがあります。

その小梅の故郷熊本への考え、セリフにはなくとも、心の闇というものが何気なくでもいいから見せてほしかったです。

そうなれば小梅という人物像がより立体的になっていたのかもしれません。

橋本愛が出演した大河ドラマと朝ドラの作品名とキャスト名はこちら。

橋本愛が出演した「大河ドラマと朝ドラ」の作品名とキャスト名一覧。

小梅を演じる橋本愛のインタービュー記事。

日経に橋本さんのインタビュー記事がありました。

橋本愛さんは、「朝ドラのあまちゃん」と同じチームがやっているので、5年前と同じ仲間とドラマに関わっていくことがうれしいとコメントしていました。

宮藤官九郎さんの脚本で登場できるのでワクワクしているとのことです。

ドラマの演出は「朝ドラあまちゃん」でも演出された井上剛さんで、宮藤さんの脚本をよく理解していています。

脚本の無茶ぶりに翻弄されながらもシーンが頭の中に出来上がっていて、現場との調整を交えつつストーリーを演出されているとのことです。

宮藤さんの脚本は登場人物がすべて一人一人がキャラアクターができていて脇役がいないので演技での表現力というものが求められています。

橋本愛さんはインタビューの続きで自分が出演する「浅草パート」は美濃部孝蔵を演じる森山未来、清さんを演じる峯田和伸、それとわたしと好き勝手に演じ「生きてる!」を実感する。

と語っています。

好き勝手で自己中心的ではあるけれどどこかで切ない友情で繋がっている小梅。

橋本愛さんのこの言葉を聞いて、ドラマのことが思い出しつつ「ああ、それは言えてる」と思います。

大河ドラマ2019年「いだてん」に出演したキャストの一覧はこちら。

大河ドラマ2019年「いだてん」出演キャスト一覧。

まとめ。

橋本愛さんのプライベートにおいては、ファッション好きで、ヨーロッパの都市やニューヨークのファッションに注目しています。

日頃からスタイリストと情報交換したり海外通販を駆使して日本未上陸のブランドの服を手に入れたりしていますね。

今回の大河ドラマいだてんを見ていて、橋本愛が演じる小梅は、遊女でも吉原などの高級な遊郭にいる遊女ではなく、同じ浅草近くの格安の切見世などにいる遊女であることが見受けられます。

大河ドラマいだてんを観ていて橋本愛は、これまでの神秘的でこころに影を持った女性から、コミカルなんだけれども切なく哀しい、とりあえず前を見て後ろを振り返らない女性を演じています。

これまでの役の演技を活かしつつも、演技の幅を広げているように見えるのが、今回の大河ドラマいだてんの小梅を演じる橋本愛の印象です。

ゆっくりではあるけれども、橋本愛はこれからの成長が期待される女優さんだと思います。