大河ドラマいだてんの第9回「さらばシベリア鉄道」で大竹しのぶが演じる池部幾江が出てきます。
綾瀬はるか演じる池部スヤに池部家の家事やしきたりなどを教えていきます。
女優・大竹しのぶと大竹しのぶが演じるキャスト池部幾江。そしてのちに金栗四三の養子先となる家について紹介します。
大河ドラマいだてん。
大竹しのぶが演じるは四三の養母になるキャスト池部幾江です。
前半の主人公・金栗四三がストックホルムオリンピックに出場する必要な滞在費、ストックホルムまでの交通費などの資金1800円を援助してくれたスポンサーです。
ドラマでは、金栗四三の兄・実次が弟からのストックホルムオリンピック出場の資金を調達して欲しいと請われます。
春野スヤの「つて」を使って、池部幾江に田畑を売ってでも弟の四三をストックホルムオリンピックに出場させたいと懇願します。
そして、池部幾江はストックホルムオリンピックの資金、1800円を調達します。
おまけとして、実次は東京の金栗四三のもとまで1800円の金額をもって上京します。
余談ですけど、金栗実次が東京まで持参した1800円は今の時価に換算して500万円くらいに当たります。
それでは池部幾江とはどのような人物でしょうか。
綾瀬はるかが演じる春野スヤとの関係について実際のところは、ドラマの進行とはいくつか異なるところが見受けられます。
池部幾江は、金栗四三の叔母にあたります。
池部家は、熊本県玉名郡小田村にあって大地主で裕福な生活を送っていました。因みに小田村は金栗四三の生家の隣村にあります。
ドラマでは池部幾江には子供がいますが、実際には子供はいません。早くに夫を亡くして、一人で池部家を支えていました。
明治時代、封建的な制度が強く残り、女性への差別が強い時代でした。
そんな中、池部幾江が池部家を一人で切り盛りしていたというのは女性ながらも池部幾江が経営者としての才覚があったことを物語っているといえます。
ドラマでは、池部幾江のもとに綾瀬はるかが演じる春野スヤが息子のもとに嫁ぎます。
ですが、事実は異なっています。
ここから話す内容は大河ドラマいだてんのいまの進行より少し先のストーリーでありドラマでの出来事とは異なってきます。
池部幾江の池部家は後を継ぐ者がいないので、跡継ぎを探していました。
候補として挙がったのは金栗四三でした。池部幾江は、兄の金栗実次を通して、弟の養子縁組を頼みます。
このころの金栗四三はストックホルムオリンピックに出場したものの、芳しい成績をあげられなくて1916年のベルリンオリンピックに向けて再起をかけていました。
兄の実次から池部家の養子の話を聞かされて、ベルリンオリンピックに向けてのマラソンの練習に打ち込めるという条件で養子になる話を受け入れます。
そのとき、金栗四三は結婚していなかったので、池部幾江が結婚相手として選んだのが、医者の娘の春野スヤです。
綾瀬はるかが演じる春野スヤは大河ドラマいだてんでも描かれていますが、中村勘九郎演じる金栗四三のことを理解しており、結婚する相手としてはベストパートナーでした。
兄は理解を示し、金栗四三と春野スヤの結婚が決まります。
金栗四三は、東京高等師範学校卒業後の1914年4月に、一旦、熊本に帰郷し、春野スヤとの結婚式を挙げます。
5日後には金栗四三はベルリンオリンピックのマラソンの練習に専念するために東京に戻ります。
その後、金栗四三はスヤを呼び寄せて、ベルリンオリンピックに向けてマラソンの練習に専念します。
このころの金栗四三は、東京高等師範学校こそ卒業したものの、ベルリンオリンピックに専念しているため、これといった収入があるわけではありません。
養母である池部幾江が仕送りを送り続けたことでオリンピックに向けてのマラソンに専念することができたのです。
その後、ベルリンオリンピックは第一次世界大戦で中止になりました。
その後の1920年のアントワープオリンピック、1924年のパリオリンピックまで出場します。
金栗四三を語るうえでは大竹しのぶが演じるキャスト池部幾江の存在が大きいです。
池部幾江の存在、スポンサーとしての支えがあったからこそアスリートとしての金栗四三が歴史に名を残すことができたのです。
養母の池部幾江の支えに感謝してか、アスリートとしての現役を退いてからは、故郷の熊本に戻って、マラソンの普及をしていきます。
のちに幻となった1940年の東京オリンピックの開催にむけて嘉納治五郎から手伝ってほしいとの要請があって熊本を離れないといけなくなります。
躊躇しますが、池部幾江に促されて、上京し東京オリンピック実現に金栗四三は奔走します。
金栗四三を話すとき、大竹しのぶが演じるキャスト池部幾江の影が見え隠れします。
大河ドラマいだてんにおいて大竹しのぶが演じるキャスト池部幾江とは、金栗四三の人生を話すうえでは重要な人物です。
でも、ドラマの流れではそれほど重要な役どころではまだ成り立っていないような感じです。
登場しているシーンもこれまでのところそれほど多く出ていません。
脚本の宮藤官九郎さんは、ドラマのストーリーの中でいくつかの伏線をはっています。
後になって、種あかしをしていくことが多いのでこれからどうかなというのがいまのところの視聴後の感想です。
役者としての大竹しのぶというのがまだ見えてこない、その真価が見せられずにいるところが見られます。
今回の大河ドラマいだてんで金栗四三の養母キャスト池部幾江を演じる大竹しのぶですが過去に大河ドラマをいくつか出演しています。
1979年で「獅子の時代」では菅原文太演じる会津藩士平沼銑次の妹の役として
戊辰戦争で会津藩が新政府に敗れてから、さまざまな不幸が見舞われるか健気に強くたくましく生きていく女性を演じています。
1983年の「徳川家康」では徳川家康の母、お大の方として、幼くして竹千代、徳川家康と生き別れになりながらも徳川家康を陰で支えていく芯の強さを持った女性を演じています。
1999年「元禄繚乱」においては大石内蔵助の妻・大石りくを演じています。
このときの主人公であり、夫である大石内蔵助を今回の大河ドラマいだてんで前半の主人公にあたる金栗四三演じる中村勘九郎の父である第18代中村勘三郎が演じています。
大竹しのぶは勘九郎の父、中村勘三郎と交流があったので縁というものを強く感じます。
ほかには1977年の「花神」
2011年の「江~姫たちの戦国」に出演されていて2011年の「江~姫たちの戦国」では豊臣秀吉の妻おねを演じていました。
大竹しのぶは前半の主人公中村勘九郎演じる金栗四三の養母キャスト池部幾江を演じています。
天性の役者であり、実力派の女優である大竹しのぶが演じるにはこれまでのストーリーを見ている限りにおいては物足りないというのが今のところの感想でありまとめです。
脚本は宮藤官九郎なので池部幾江という女性を、ある程度は大竹しのぶに当て込んで描いていくと思うのでこれからのストーリーに注目したいところです。
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