大河ドラマ2016年「真田丸」で竹内結子(キャスト)が演じるのは天真爛漫な茶々です。
なんですが、その前に、信じられないことがおきました。
竹内結子さんが2020年9月27日未明、都内の自宅で急死したとの報道がありました。40歳でした。
「コンフィデンスマン JPプリンス編」公開2ヶ月後の衝撃な出来事です。
自殺との報道でとてもショックです。大好きな大好きな女優さんでした。ご冥福をお祈りします。
さて、「大河ドラマ2016年真田丸」で、明るく天真爛漫で、時に空気の読めない言動を繰り返してきた竹内結子が演じる茶々はのちの淀殿です。
時には悪女とも評され、悲劇の人生を歩みながらも気性の激しさとその美貌で歴史に大きなインパクトを残してきた淀殿の演出が、このような形で描かれたのは奇抜とも、斬新とも取れます。
真田丸のキャスト茶々は第14話の「大阪」から登場します。
さて、「茶々(淀殿)」は日本戦国史の中で波乱万丈の人生を歩んだ姫ですね。
父母は伯父(信長)の家臣だった秀吉に殺されますが、茶々はその秀吉の側室になります。
大河ドラマでは脚本家によって茶々の様々な側面を描きますが、あなたが好きな茶々は誰ですか?
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真田丸の茶々は天真爛漫、小悪魔的で、でも悪意はありません。視聴していると竹内結子さんがとてもかわいい茶々に見えてきます。
素晴らしきキャスティングですね。竹内結子さんは大河ドラマ初出演です。
そんなかわいい竹内結子が演じる茶々をもう一度「NHKオンデマンド」で観て下さい。
真田丸は局の事情で「見逃し配信」はしていませんでしたが、現在は配信しています。DVDで視聴したい大河ふぁんはアマゾンの「真田丸」を購入して視聴して下さい。
永禄12年(1569年)~慶長20年5月8日(1615年6月4日))近江国小谷(現在の滋賀県長浜市)で生まれています。
天正元年(1573年)に父・長政が伯父・織田信長に敵対して攻められ、小谷城が落城すると母妹らとともに救出されました。
この時、父と祖父・久政は自害、兄の万福丸は捕らえられ、信長の命で羽柴秀吉によって処刑されています。
茶々の母は「市」。そうです織田信長の妹で戦国一の美女と賞され、さらに聡明だったとも伝えられています。
父は浅井長政です。織田信長は浅井家と同盟を結ぶために妹の市を浅井長政の嫁に出します。
しかし、浅井家は朝倉家と織田家の板挟みにあい、朝倉家に組して織田家との姉川の合戦で敗れてしまいます。
浅井長政は妻の市とその娘たちを城から脱出させ、自分は自刀します。
その三姉妹が茶々(秀吉の側室)、初(京極高次の嫁)そして江(徳川秀忠の妻)です。この女性たちが戦国時代から江戸幕府までの陰の主役ですね。
茶々の無邪気な行動と言動は、戦国の定めとは言え、幼少時代に経験した過酷な生い立ちを忘れようとしてのことか?ふと悲しみを感じさせるシーンもあります。
三谷幸喜らしい独特で個性的な人間らしいといえば言えますが、史実の茶々は幼少期に生みの父である浅井長政と、
さらには育ての父である柴田勝家、さらには生みの母であるお市を亡くしただけに、影が強く孤独なイメージが強かったのです。
そのため非常に意外な性格であったと私は思います。
天正16年(1588年)頃、秀吉の側室となります。そして、天正17年(1589年)、捨(鶴松)を生むのです。
この懐妊を喜んだ秀吉から山城国淀城を賜り、以後「淀の方」と呼ばれるようになりました。
鶴松は天正19年(1591年)に死亡するが、文禄2年(1593年)に拾(秀頼)を産み、秀吉の死後は秀頼の後見人として豊臣氏の家政の実権を握るのです。
慶長5年(1600年)9月15日の関ヶ原の戦いにおける徳川方(東軍)の勝利の後、家康は淀殿の信頼の厚い大野治長を大坂城に送ります。
淀殿と秀頼が西軍に関与していないと信じていることを述べさせ、淀殿はこれに対して感謝の旨を返答しています。
大阪の陣で茶々は家康と戦います。
慶長19年(1614年)、大坂の陣が勃発します。翌慶長20年(1615年)の再戦(大坂夏の陣)で大坂城は落城、秀頼や大野治長らと共に自害し茶々(淀殿)の一生は終わります。
家康は豊臣家の蔵入地を関ヶ原の戦いの恩賞として諸将や自らで分配し、豊臣家は支配地を減らすことになります。
ここで茶々と秀頼の最後で豊臣の栄華は終わるのです。
この時代の女性は『三界に家無し』といわれていたから、女性は戦国の中で流されるまま生きるしかないと悟っていたとか?
その一方、あまりにも幼少期に肉親の死に触れあいすぎたのかどうか、人情や人の死をほかの人間と同様には理解できない点があるのもビックリでした。
もっとも医学や栄養学が発達していないこともあって、この時代の平均寿命は約48歳、、、
それも半数以上が成人することなく死亡していた時代ですから、何より子を多く残して、家を生存させる確率を高めるのが確実な方法だったと思われます。
その中で最初の子供である鶴松(秀吉の子ではないという説がありますが)が3歳で早世した時には悲しみを見せるなど、、、
やはり茶々も人の親なんだという思いを見せましたね。
その一方で気性の激しい面は鳴りを潜めていたのは残念でしたが、人心掌握術は今一つで、、、
方広寺鐘銘事件の時には片桐且元を疑った人間にも且元にもいい顔をしようとしたこと、、、
我が子のために『天下人・豊臣家』にこだわろうとしてきたことは史実なのかと思いました。
やはり史実の茶々と、役者竹内結子を混ぜ合わせた新しい形での茶々を表現したのは非常に挑戦的と思いましたね。
勿論、気性の激しさは強調してほしかったけど。
今までの出来事から、これまでの茶々は美人だが影が強く、気性の激しいキャラクターとしての描写が多かったですよね。
大河ドラマ『江』で宮沢りえが演じた茶々も、沸点こそ強調されているものの浅井三姉妹の長女らしく、穏やかなしっかり者として描かれていました。
おそらくこれは、劇団作家の三谷幸喜が演じる役者と接してそのイメージからキャラクターづくりをするという習慣からできたキャラクターなんだと思います。
勿論、史実の茶々の境遇も考えたうえで。
ともあれ
『一見天真爛漫で明るくふるまっているが、その実はあまりにも肉親の死を経験しすぎたが故、その悲しみを無意識のうちに封印している』
という設定なのがびっくりでしたね。
茶々がそれでも『あなた(真田信繁)と私は同じ日に死ぬ』と、まだ付き合いが浅いうちからエスパーめいたことを言ったりと、勘の鋭い面を見せた茶々でした。
夫の豊臣秀吉が権謀術数にたけた面を強調されつつも『人たらし』らしく陽気な面を前に押し出されているのを見ていると、、、
バランス的にどうかと思いますが、素の竹内結子のイメージを崩さずに描かれた茶々は良くも悪くも大河ドラマ史上インパクトに残った茶々といえましょう。
天正13年(1585年)
大阪城に上杉景勝と一緒に上洛した信繁。秀吉に会うことは許されず部屋で待機し、手持ち無沙汰にしていると、突然部屋のふすまが開き、若い娘が駆け込んできました。
その若い娘が「茶々」です。
信繁への第一声は「殿下がね、あなたに会うのを楽しみにしていましたよ」でした。
天正14年(1586年)
ドラマの後半に登場します。会合後、秀吉が城の中庭の一室に信繁を案内しそこに入ると、茶々、大蔵卿局がいます。
車座になり秀吉は「茶々は、信長公の妹君・お市様の娘、この大阪城の中で一番の別嬪様」だと紹介します。
しかし、茶々は馬廻衆の権三と楽しげに視線を交わしていますがその姿を秀吉が見てその目は鬼の凍り付く恐ろしい目になります。
天正カルタは強引に終わらせ信繁を従えて廊下で、わしはいずれ、茶々を側室にするつもりだと信繁に告げるのです。
茶々に色目を使っていた源三が井戸に落ち亡くなった。と言うか殺されたのです。
信繁はその代わりの馬廻衆(秀吉のSP)を仰せつかります。そのSPの筆頭・長泰の警告は茶々に近寄らない、でした。
茶々に気に入られた信繁は、秀吉の悋気を警戒して距離を置こうしています。
しかし、秀吉は茶々は寂しい女子だから仲良くしてほしいと、茶々の警護役をも申し付けます。
信幸、昌幸、そして信繁に予想外の事がおきました。大阪城で秀吉と謁見するはずだったが現れたのは秀次でした。
バカにされたのだ。昌幸は礼儀知らずの秀吉の世は長く続かないと酷評するのです。
その夜、信繁は茶々に取りなしを頼み、茶々は秀吉に「会ってやれば良いのに」と言います。信繁は茶々に借りを作ってしまいました。
茶々の頼み事は、秀吉から入室を禁じられている槍や鉄砲、薙刀などが保管された武具に入ることでした。
茶々は幼くして父や幼い兄など身内を戦で亡くしています。
そして、寂しそうに、「私の親しい人たちは、皆、殿下に殺されました」そのせいで死を恐れなくなったと言います。
その瞬間、武具が茶々に倒れ掛かってきます。その時の茶々の表情は死を恐れている、だれか守ってほしい。そんな場面でした。
そして、信繁にしがみつきそのまま胸に顔をうずめ、「殿下に、側室になるよう言われました」と信繁に言うのです。
悲しみの表情でしたが、その言葉を発した瞬間、開き直ったようにも感じました。
茶々は懐妊しました。しかしその事実が皆の歯車を狂わせ民は秀吉から離れてしまうのです。その表れが落首でした。茶々様のお腹の子は本当に殿下の子であるか?
もしかしたら秀吉が一番心配し怖かったのかもしれない。その証拠に門番全員を磔にし残虐な行為を三成に命じています。
三成は懸命に無駄な殺生はしないようにと訴えるが秀吉は三成にも切腹の命を出そうとします。その瞬間、寧が秀吉を諫め道理を説かれ秀吉は黙り込むのです。
そして茶々が現れ、この子は殿下の子ですよ。と茶々は楽しげな笑い声を残しその場から離れていきました。三ヶ月後、茶々は男子を出産するのです。
竹内結子は実力派女優として知られながらも、大河ドラマは『真田丸』が初出演でした。
これからも明るい笑顔とその演技力で、どのような役をこれから先務めていくのか、また、これからの大河ドラマで、どのような役を務めていくのかというのが気になるところです。
(若手の綾瀬はるかも松坂桃李も複数の大河ドラマに出演していますから、竹内結子もそうであってほしいですよね。)
近年竹内結子はナレーション役も務めており、BSフジの『一滴の向こう側』、日本テレビ系列『所さんの目がテン!』に出演しております。
その一方で、舞台への出演は少ないようですが、これからの女優としてのキャリアに期待したいなといったところでしょう。
三谷幸喜は舞台から脚本家としてのキャリアを積んできた人間ですから、そこから舞台女優としてのキャリアも広がるといいですね。
と、女優・竹内結子さんの活躍を願っておりましたがとても残念で寂しいです。生前の竹内結子の茶々を時折再視聴しております。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
また、管理人の大好きな大河ドラマ出演者の他のドラマや映画を
まとめていますので見逃し配信と一緒に楽しんで下さい。
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