麒麟がくる第27話「宗久の約束」のあらすじと感想。

麒麟がくる第27話「宗久の約束」のあらすじと感想です。

放送:10月11日(日曜夜8時)

視聴率:13.0%

永禄11年(1568年)7月、越前を離れた足利義昭の一行は、美濃の「立政寺」に到着します。

越前を去り、いよいよ上洛するということになった足利義昭と、それを神輿に担ぐ織田信長と明智光秀です。

織田信長は盛大に出迎え、義昭に太刀と鎧を献上します。しかしこれまで僧侶だった義昭に戦の経験はなく、太刀や鎧には全く興味を示しません。

そんな義昭に信長は一抹の不安を覚えるのでした。

上洛には手間暇かかるということと、京にいる三好勢と激突しなければいけないということでひと悶着が起きます。

そのうえ、駒からは京の町を戦火で消さないようにしてほしいと憤られながら言われます。

そこで光秀は、三好方の経済力・軍事力のかなめである堺の支配者である商人・今井宗久に三好方から手を引くよう頼むのです。

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麒麟がくる第27話「宗久の約束」のあらすじと感想。

信長は稲葉山城に戻ると、光秀にあれが武家の棟梁かと愚痴をこぼします。光秀も多分同じことを思っていたのでしょう。

でも義昭はついこの間まで僧侶だった仕方がないとも思っていました。

それより、聡明で弱者に寄り添う心を持った将軍の資質を備えた立派な人物ではないかと思ってくるのです。

信長と光秀は畿内の大きな図面を広げて今後の策を練ります。いよいよ信長が動き出しますね。

信長の妹・お市が嫁いだ「淺井長政」もその地図に現れていました。「淺井長政」や嫁の「市」そして、子の「茶々」はいつから登場するのでしょうか?

さて、27話からは「今井宗久」が登場します。以前、信長は光秀と大きな国の話の中で「堺は手に入るか?」と問いていたシーンがありましたね。

信長は堺を支配し外国と貿易をしたかったのですね。でも堺を収めている宗久らはそれを許しませんよね。

いよいよ、歴史上で知られているシーンがこれから展開してきます。

光秀と秀吉。

一見軽くふるまっている中で、時々鋭いことを言う。これが今回の秀吉のようですね。

今回の秀吉はスパイ活動をすることも多いのですが、前半光秀の相棒を務めた菊丸の代わりが秀吉になるのでしょう。

同時に、この時から光秀と秀吉は、信長の右腕と左腕になるという筋書きも出来上がりましたね。

ただ、余計なことをしゃべらない菊丸と違って、秀吉は明るさのあまり、しゃべってはいけないことまでしゃべってしまうのが欠点でしょうか。

そのことで危うく三好の軍勢に狙われそうになるなど、損をすることも多い秀吉のようですが、これが変わっていくのか、ちょっと気になります。

さて、光秀は都を支配する三好一族の兵力と義昭の将軍就任に対する朝廷の意向を探るため、京に入ります。

光秀より先に京に潜りこんでいる信長の家臣・木下藤吉郎(秀吉)と行動を共にし、京の現状をよく知る伊呂波太夫を探し始めます。

駒なら関白・近衛前久と親しい大夫の居場所を知っているはずです。

駒と秀吉。

秀吉にしてみれば、駒は自分に読み書きを教えてくれた恩人的な存在でもありますし、駒にしてみれば、人懐っこい秀吉ですから嫌悪は持っていなかったものと思われます。

ただ、信長によって出世した後の秀吉は人が変わったと思ったのでしょう。

今回の秀吉は明るく人懐っこいですが、どうもTPOをわきまえていないことが多いようですし、

駒にしてみれば秀吉が出世して、戦争の先陣に立つというのは見たくないというのが本当のところでしょう。

今回駒が光秀に「京を戦火に巻き込むなと将軍や信長に伝えてくれ。みんな『是非もない』と言って戦をしたのだが、そんな言い訳は通用しない」といったのは、そのフラストレーションがたまっていたからとも考えられます。

駿河にいたころ、偶然出会った秀吉にひょんなことから文字を教えることになったです。

そのおかげで、信長のもとで立派な侍になれたという秀吉は久しぶりに再開した駒に感謝してもしきれない様子でした。

秀吉はしばらくと話しをしたかったのでしょう。でもこの場所(東庵の治療院)は三好の身内が治療している場所だと知って去ります。

秀吉が去った後、光秀は駒に大夫の居場所を聞き出します。

麒麟がくる第27話「宗久の約束」のあらすじと感想。太夫と光秀。

この世は醜いか美しいかのどちらか・・・

人の世が織りなす世界ですから、伊呂波大夫がこういうのも当然かもしれません。

架空の人物である伊呂波太夫の生い立ちはもちろんわかりません。

遊郭で私生児として生まれ、親には育てられず捨てられたようです。

由緒こそ正しいものの戦乱の世で貧乏になった公家のもとで育てられるという壮絶な育ち方だったのだと思われます。

もちろん太夫本人にしてみればかわいそうです。

でもそのおかげで人脈が広くなり、様々な武将の経済的・人員的バックアップができ、同時にそれができるほどしたたかな性格に代わっていったのですね。

その太夫が、松永久秀・斎藤道三といった戦国武将、さらには姿勢の人間である駒にまで惚れこまれた明智光秀に一目置くのは当然なのでしょう。

伊呂波太夫はすっかり明智光秀のナビゲーターとして確立したものと思われます。

さて、光秀は団子屋で伊呂波太夫と会います。大夫から朝廷の様子を聞き出します。

どちらが勝つか?朝廷は息を潜めて見ていますよ。

織田信長が勝てばすぐ義昭を将軍に任ずるは間違えありません。でも三好一党は手強いですよ。

三好勢には今井宗久はじめ堺の会合衆がついています。

いざとなったら鉄砲も兵も手当たりしだいに集めてくるだろうと大夫は言います。

光秀は簡単には上洛できない現実を大夫から突き付けられるのです。

そして、一度宗久に会ってみるという駒の提案に光秀は承知するのです。

麒麟がくる第27話「宗久の約束」のあらすじ(ネタバレと)と感想。今井宗久の登場。

話が飛躍しますが、先の大戦後ですが、アメリカも戦争を望んでいるわけではないと思います。

特に共和党政権時は、『世界の警察官』を自称し、アフガニスタンやイラクをはじめ様々な国を攻めてきた歴史があります。

もちろんそれは、アメリカがそれだけの経済力と軍事力を持っているからできたのでしょう。

それは一部では『パクス・アメリカーナ』と呼ばれ、世界大戦を起こさなかった一因になっていたともいわれています。

いずれにしても戦は莫大な経済力と軍事力が必要で、それを支える「武器商人」がいるからこそできてしまうということなのでしょうね。

今井宗久は今まで三好方と親しく、成り上がり者の織田信長が「堺と自分たちの商い」を守ってくれるかどうか不安なようです。

ここに光秀が登場というわけですね。

駒と今井宗久。

今井宗久のもとに駒が客人を連れてくるのを許すという展開ですが、そこまで宗久と駒は親しくはないと思われます。

ちょっと強引な展開ですね。

多分それだけ「望月東庵」が名医で今井宗久も一目置いているということなのでしょう。

は、「今井宗久」からかつて丸薬を商売にしないかと持ちかけられていました。

駒は考えました。堺の豪商たちが三好と縁を切れば、戦はなくなるのではないかと・・・

今井宗久をはじめとする堺の豪商と強いつながりを持つ三好一族は、その財力こそが強さの源です。

また売りを嫌っていた駒ですが、少年の一件を知って考え直し、(光秀のこともありますが)

『薬は宗久に売ってもいいから、三好一族への経済的バックアップをやめてほしい』

と言ったのは、お互いウィンウィンになるからだということなんでしょう。

それはともかく、駒と早急にやり取りを聞いていて感じることは、だれも戦争を望んでいないことだということです。

光秀と今井宗久。

今井宗久は光秀のことを、帰蝶の伝で聞いたということになっていましたね。

最近帰蝶の出番がないばかりか、帰蝶と早急の接点が描かれていなかったので、正直ここも強引だと思いました。

これらの演出はやはり「中断」の影響かもしれませんね。帰蝶さんが出演しないと視聴率に影響します。

足利将軍家や側近の武士が一目置いているということで光秀を知るという形なら、よりナチュラルになると思ったのですが。

逆を言えば、三好の経済的・軍事的バックアップをする一方で、宗久は帰蝶を介して織田方のサポートもしていたということになりますね。

最も商人は商売ですから、儲けられればそれでよかったのでしょう。

その一方で商人らしく、戦国武将の先行きを冷静に見ることができたのが今井宗久だったのかもしれません。

信長は三好以上に由緒正しい神輿(義輝の弟義昭)を担いで、その神輿も達者なのに対し、三好の神輿(義輝のいとこ義栄)は病気になり倒れてしまいます。

宗久は「正義の使者としてサポートするなら信長のほうがいい」と思う商人魂がありますね。

さて、光秀はとともに宗久と対面します。宗久は光秀を知っていました。

前述したように得意先の帰蝶からよく聞いていたとのことです。

でも帰蝶は登場しませんね。美濃にもいません。しばらくは尾張で生活しているのですね。

宗久の条件。

宗久は戦になれば、義昭という大きな旗印を持つ信長に有利という見解を示します。

しかし、堺を守りたい思いから、三好との関係を断つにあたり、ある条件を提示するのです。

『上洛の際には鎧兜を脱いでもらいたい』といったのは、商人らしい挑発と見ていいのでしょうか。

おそらく宗久自身、武士にそれは無理だと思ったのでしょうが、実際には理想主義者の義昭の勧めということもあって、それは可能になりました。

条件を守る。

鎧兜を脱いで上洛を果たしたということで、これ以降、宗久は信長に一目置くことになると思われるのです。

もっとも一度、堺は信長に反発することになるのですが、それは今後に描かれることになるのかどうか?はまだ解りません。

宗久の条件とは、「京の町に火をかけぬこと」、「堺を守ること」、この二つでした。

そして、その証は鎧兜をつけないで上洛するなら堺衆は手を打つと言うことでした。

さてさて、戦を好まない義昭は賛成するが、信長はもとより柴田勝家ら部門の家臣たちが必ず反対します。

頭の痛い条件でしたが信長は実行したのです。信長は将軍のもと“大きな世”を作る決意を新たにしたのです。

27話から戦国の世を揺さぶり続けていく信長と義昭の二人の関係の始まりです。

まとめ。

松永方が神輿に担いだ足利義栄の病死や、堺の商人たちから経済支援を打ち切られたということもあって、三好は京を去ります。

織田信長と足利義昭は京で戦を起こすことなく、平和裏に上洛することができました。

これはつまり『次の将軍は足利義昭で、同時に義昭をバックアップする天下人は織田信長』ということの証明でもありました。

そんなさなか、土岐源氏の血を引く明智光秀は、信長ではなく足利義昭に仕えることを決めます。

(史実では二君に仕えていたようですが)

義昭のもとで幕府を立て直し、『麒麟がくる』世のなかを作ろうとします。

しかしここで大きな障壁が、「政所の摂津春門」がどうやら大きな壁となっていくようです。

また、元僧侶で理想主義者の義昭と、根っからの武士で現実主義者の信長の対立も、どのあたりで描かれていくのかが見ものといえましょう。

すでに信長が義昭に送った金銀財宝と刀の件で、二人の考え方の違いがはっきり明らかになりました。

そして、いよいよ堺の衆が登場しますね。

織田信長と堺」。この関係と展開の史実をどのように見せてくれるかとても興味がありますね。

最終的には堺の衆は信長には逆らうことができなくなるのですよね。そのシーンはさて何話ごろなんでしょうか?

次週は

最後までお読みいただきありがとうございます。