大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」で杉本哲太が演じるキャストは源行家です。
「鎌倉殿の13人」は、三谷幸喜が真田丸以来6年ぶりに脚本を手掛けることや、小栗旬をはじめとした超豪華キャストが出演することなどから、とても話題になっていますよね。
杉本哲太といえば話題作に数多く出演する名俳優ですよね。
彼が登場すると、画がシュっとして、演技が引き締まるような気がしますよね。
そんな杉本は、「鎌倉殿の13人」に源行家という役で出演しますが、皆さんはこの源行家という人物、ご存じですか?
あまり聞きなれない名前ですよね。
ですが、今回杉本が演じるということで、どんな人物なのか、非常に気になってきました。
ということでここでは、杉本哲太と、彼が演じる源行家についてまとめました。
源行家は、鎌倉幕府の征夷大将軍として活躍した源頼朝の叔父にあたる人物です。
そして、平氏打倒のある意味キーパーソンと呼べる人物です。
行家の人物像に関しても、野心家の一面が見えてきました。
平安時代末期、皇族の以仁王が源頼政と共に、平清盛が中心となった平時政権に対し蜂起を企てます。
源行家は平氏打倒の際に、以仁王と頼政の令により、全国に散らばっていた源氏に以仁王からの命令書を届けた人物です。
その際、あの源頼朝に命令書を届けたのはこの行家です。
ということは頼朝は行家がいなければ、挙兵していなかった可能性があり、それはつまり源氏が平氏を倒すこともなかったかもしれないと考えると、かなりのキーパーソンといえますよね。
また、行家を語る上で欠かせないポイントが、その戦績の悪さです。
命令書を届けた後、行家は平氏相手に挙兵しますが、頼朝の援軍があったにも関わらず敗北。
治承5年(1181)、行家は義円(頼朝の弟)とともに墨俣川の戦いで平家と交戦します。
しかし、あっけなく敗北。行家はうまく逃げたが、義円は討ち死にしています。
その件で頼朝に愛想をつかされ、木曾義仲と手を組むことになるも、木曾とは後に対立し行家は逃走。
逃走先で平家や木曾の軍と合戦になるも悉く敗北してしまいます。
その後も、かの有名な源義経に近づき、頼朝を討とうと画策するも、頼朝に目を付けられて逃走。
逃走中に斬首されてしまいます。
戦いの運はなかったようですが、一時的とはいえ義仲や義経などの大物に取り持ってもらえるような口のうまさはあったようですね。
行家はほとんどの戦いで惨敗し、実績がほぼ皆無でした。連戦連敗では説得力がありません。
頼朝は行家を「口先だけの男」と思っていたのかもしれません。
でも、最後まで大きな野望を捨てず、手を変え品を変え挑戦し続ける野心家であることは間違いなさそうです。
そんなしぶとい人物・源行家は、杉本によってどう演じられていくのでしょうか。
今から期待に胸が膨らみますね。
杉本哲太はこれまでに7度もNHKの大河ドラマに出演しています。
これまで7回も大河ドラマに出演していますが、
2019年のNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」に出演していたことでも有名ですよね。
杉本が「いだてん」で演じた役は、中村勘九郎演じる、マラソン普及に尽力する主人公・金栗四三の恩師といわれる人物・永井道明です。
永井は体育教師という役どころなのですが、作中でもとびっきり厳しい人物で、大声で怒鳴るようなシーンもよく見られました。
ですが、実は永井は、生徒への愛があふれる人情豊かな人物という役どころ。
愛が強すぎるゆえの怒号というと、それが伝わるように演じるのはすごく難しそうですよね。
ですが、杉本の演技からはそれがしっかり伝わってきました。
杉本の演技からは説明されなくとも生徒への愛情が伝わってきて、改めて素晴らしい俳優さんだなと、感心しました。
杉本哲太といえば、数多くのドラマや映画に重要な役どころで出演していて、それらのどの作品でも素晴らしい演技を見せてくれますよね。
また、様々な役を演じていて、その演技の幅の広さに驚かされます。
沢山のドラマ出演歴を持つ杉本ですが、ここで、私のおすすめする杉本の朝ドラをご紹介いたします。
今回紹介するのは、2013年4月からNHKで放映されたドラマ「連続テレビ小説 あまちゃん」です。
あまちゃんは当時社会現象になるほど話題になった作品なので、見たことがある方も多いかもしれません。
杉本は、本作品の舞台となった東北・北三陸駅の駅長・大向大吉役で出演しています。
この大吉という役は、コメディチックな役で、見ていてとても気持ちが明るくなるような役でしたね。
大声でボケたり歌ったりと、そのにぎやかさが回を追うごとに癖になっていきました。
杉本というと、180cmほどある高身長と、そのこわもての顔から、ヤクザモノや刑事モノなどのシリアスな役を演じることも多いです。
しかし、私個人的には、コメディ的な役どころこそ、杉本の真骨頂だと思います。
あまちゃんの大向に至っては、まさに「あ~こういう人いるいる!」という感じの素朴さと、杉本にしか演じられないキャラの独特さのバランスが光った役だと思います。
「どこにでもいそうだけど、オリジナリティがある。」そんなキャラを生み出す杉本の演技には脱帽です。
まだふたを開けてみないと分かりませんが、「鎌倉殿の13人」の行家もそのような描かれ方がされていたらいいなと思います。
ここからは、杉本哲太のプロフィールについて簡単に紹介しようと思います。
杉本哲太は、若い頃やんちゃ少年だったようです。
中学時代は不良として名を馳せていて、暴走族にも所属していたそうです。
高校にもまともに通わず、16歳の時に横浜駅で不良に絡まれケンカしていると、当時杉本の憧れの存在だったロックバンド・横浜銀蝿のメンバーに出会います。
この出会いを機に杉本は芸能界入りを果たします。なんだか、運命的な出会いですよね。
その後、横浜銀蝿の弟分バンド・紅麗威甦(グリース)のメンバーとして活動を開始。
人気を着実に伸ばしながら、俳優としても活躍。今に至ります。
杉本といえば、丸刈りのイメージが強いですが、大昔はリーゼント頭で活躍していたそうですよ。
今のイメージからでは想像がつかないですよね。
リーゼントから初めて丸刈りにしたのは、映画で住職の息子の役を演じた時だそうです。
「白蛇抄」という映画なのですが、この時杉本は、日本アカデミー賞新人賞を受賞しています。
すごいですね。丸刈りにした結果が、最高の結果に結びつきましたね
いかがだったでしょうか。
今回は「鎌倉殿の13人」に出演する杉本哲太と、その杉本演じる源行家についてまとめました。
源行家というあまり名の知られていない武将ですが、調べると、かなり興味深い人物であることがわかりました。
「鎌倉殿の13人」で行家を杉本がどのように演じるのか、期待しましょう。
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