大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第48話(最終話)「報いの時」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
遂に「鎌倉殿の13人」が終わりました。今までの伏線を回収しながら北条義時の壮絶な最期が描かれました。
先週は第47話「ある朝敵、ある演説」で、政子が坂東武者相手に戦いの演説を放しましたね。
最終話の第48話「報いの時」では、反目する北条義時を討ち取るため、義時追討の宣旨を出し、兵を挙げた後鳥羽上皇。
これに対し、政子の演説で奮起し、徹底抗戦を選ぶ幕府。大江広元や三善康信の忠言を聞き入れて速やかに京へ派兵することを決断します。
義時は泰時を総大将とし、平盛綱らが先発隊として向かい、時房らが続きます。そんな中、三浦義村は弟・胤義とまた怪しげな行動が…。
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蝉の声が聞こえる、穏やかな雰囲気のなか、目を輝かせ熱心に吾妻鏡を読んでいる一人の青年がいました。
「いよいよ承久の乱の始まりか。ドキドキしてきた。一回落ち着こう」
そう言ってお茶を手にした瞬間、その中身を本に零してしま、慌てふためきます。
「ああ!どうしよう!」お茶と本を交互に見つめて困り果てる青年。後に坂東に幕府を開く事になる徳川家康、その人であったのです。
最終話のイントロは、2023年「どうする家康」の松本潤さんの家康が「吾妻鏡」の読書から登場させる異例中の異例でしたね。
さて、48話は泰時が先陣を切り、わずか17人の兵(泰時を入れて18名)を率いて東海道を京へと向かいます。
その途上、北条の覚悟に感じ取った周辺の御家人たちが、次々と軍勢に加わるのです。
鎌倉勢は泰時出陣の後、東山道と北陸道からも京へと進軍し、総勢19万もの兵力に膨れ上がっていきました。
北条義時と朝廷の“最終決戦”「承久の乱」は江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけたものになりました。
そして、北条義時は「承久の乱」の3年後にこの世を去っています。
全国に義時追討を命じた上皇と、それに徹底抗戦をする道を選んだ鎌倉。この国の成り立ちを根こそぎ変える戦いとなった承久の乱は、鎌倉側の勝利で幕を閉じました。
泰時の活躍ぶりに目を細める義時でしたが、それは同時に、これまでの歴史の中で初めて朝廷を裁くことになるのが義時であることも示していたのです。
義時が勝ち戦に安堵したものの、その結果、朝廷を裁くという重責を担います。
義時は上皇を流罪にし、実質的に鎌倉が日本を支配する時代が始まりました。「私が次の帝を決めるのか」
そこから3年、変わらず鎌倉の為に手腕を奮う義時の体に異変が起きます。
日に日に衰弱してく原因は毒。自分のことを少しも見てくれず、息子に家督を譲ろうとしない義時に腹を立てた妻ののえが毒を盛っていたのでした。
「死に際は大好きなお姉様に看取ってもらいなさい」そう毒づいて出ていくのえは、最後に驚愕の事実を言い残します。
「毒を手に入れて下さったのは貴方の無二の友、三浦平六殿。夫に死んで欲しいと相談を持ち掛けたら、すぐに用意してくださいました」。
⇒菊地凛子が「鎌倉殿の13人」で演じるキャストは北条義時の3人目の妻”のえ”。
事実を知った義時は、義村を館に招きます「まあ、一杯やってくれ。のえが体に効く薬を用意してくれてな。それを酒に混ぜて飲むと美味い」そう言って酒を勧めます。
しかし、義村は理由をつけて口をつけようとはしません。
「飲めないわけでもあるのか」追い詰められた義村は、ついに盃を飲み干し、思いの丈を義時にぶつけます。
子どもの頃から何をやっても自分の方が勝っていた。それなのに自分よりも劣っているはずの義時が執権になり、自分は御家人にすぎない。
隠していた不満をぶちまけ「これだけ聞けば満足か」毒のせいでろれつがまわらなくなった義村に、義時は「よく、うちあけてくれた」と言い、礼に自分もあることを打ち明けると言います。
「これはただの酒だ。毒は入っておらん」。
義時の姿に全面的に負けを認めた義村は、これから先も泰時や次郎、時房らの北条を三浦が支えると約束するのでした。
⇒山本耕史が「鎌倉殿の13人」で演じるキャスト三浦義村とは。
養生に専念する義時の元に、政子が見舞いに訪れます。
「この先の人は、私たちの事をどう思うのか。あなたは上皇様を島流しにした大悪人。私は身内を追いやって尼将軍に登り詰めた稀代の悪女」
「でもそれでいいの。私達は頼朝様から鎌倉を受け継ぎ次へつないだ。これからは争いのない世の中になる」
そう話す政子に頷きながら、義時も今までを振り返るように話しはじめます。
2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が終了しました。三谷幸喜脚本は本当に素晴らしく史実であろう「吾妻鏡」の描き方が凄かったですね。
さて、2023年の大河ドラマは「どうする家康」です。大河らしく戦国時代の室町時代後期から江戸時代までを描いています。
「鎌倉殿の13人」からバトンを受け取ったのは、「どうする家康」で年明け1月8日からの放送ですね。
次作の主人公本人が現放送の作品に登場するという大河でも初めての試みでの引継ぎとなりました。
実は、この案を出したのは北条義時役の小栗旬さんだそうです。
小栗さんから三谷さんに話しがいき、そこから「どうする家康」の脚本家である古沢さんに話しが行って実現したのだそう。
冒頭部分は古沢さんが書き下ろしたそうですよ。
最高の形でバトンを受け取った「どうする家康」も、今までの家康とはどうやら違う描かれ方をする様子。
2023年も大河ドラマから目が離せません!脚本はいま最も期待されている古沢良太が新たな視点で描く大河ドラマです。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
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