2023年大河ドラマ「どうする家康」で石川数正と数正を演じるキャストの松重豊さんを紹介します。
石川数正と言えば、家康に対して『出奔』という驚きの史実がある人物。
(※出奔=しゅっぽん=逃げ出してあとをくらますこと)
場合によっては明智光秀のようになってもおかしくない状態をなぜか穏便に主を豊臣秀吉に変えたのか?
そして、そんな部分を、古沢脚本はどう描くのか?石川数正を演じる松重豊さんご自身も楽しみにしていたそうです。
愛知での撮影期間中は「喫茶店に行って小倉トーストを食べるのを日課にしようと思ってます」とお茶目な意気込みを語る松重豊さんの石川数正。
とても考えが深くなる展開になりました。
さて、大河ドラマ「どうする家康」は家康の波乱に満ちた人生と各キャストの皆さんが心に響く演技に私は魅了されました。
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家康よりも10歳年上の石川数正は、家康の家臣の中でもかなりの古参です。家康がまだ幼名の竹千代を名乗っていた頃から仕えています。
当時6歳だった家康が今川家に人質として差し出された時に付き従った28人の家臣のうちの1人が、石川数正です。
石川数正と言えば、ネゴシエーターと表現するのがふさわしいかもしれません。外交官の役割を果たしていました。
家康が今川家から離れるという重要な局面で、織田信長との同盟に尽力し、外交面でその手腕を発揮したのが石川数正です。
交渉術に長け、多くの場面で使者として活躍した人物ですが、その類まれな才能が皮肉にものちの出奔に繋がっていくのです。
2023年大河ドラマ「どうする家康」のキャラクター紹介でも、
「カミソリのような切れ味鋭い頭脳の持ち主で、遠慮なく正論を進言する。外交役も務め、戦国武将と渡り合う度胸の持ち主」と設定されています。
個性豊かな家臣団の中でも揺るぎない自分を持った常識人。家康が最も信頼した武将の一人と言われています。
人質時代の心細い思いをしている竹千代に、松重さんが演じる石川数正がどう接していくかも気になります。
石川数正は天正13年(1585年)11月13日、今でも謎だらけな事件を起します。秀吉に寝返りし出奔したのです。
秀吉(豊臣家)に帰属した数正は、河内国内で8万石を与えられたといいます。
どうする家康33話「裏切り者」でも描かれましたが通称を出雲守に改め、秀吉の吉の字を頂戴して吉輝と改名しました。
その後、天正18年(1590年)に家康が関東に移ると、秀吉の命により、信濃・松本10万石に移封されました。
現在の国宝・松本城を築いたのは、石川吉輝・康長父子になります。
この国宝・松本城を「英雄たちの選択」で数正を演じた松重豊さんが紹介しています。出奔の史実も歴史学者が解説していますので是非ご覧ください。
NHKオンデマンド「英雄たちの選択」です。
シーズン1エピソード116 – どうした?石川数正 ~なぜ家康の忠臣は出奔したのか~
さて、その後の数正(吉輝)は松本の大名として静かに生きて、文禄2年(1593年)、朝鮮出兵のための肥前の陣中で死去しました。享年60。
数正は妻の鍋と静かに大阪で暮らしていました。秀吉に徳川の情報を漏らすわけでもなく、ただただ徳川を想っての暮らしです。
不器用な老武者の生きざまが、家康と秀吉の戦に歯止めをかけたのです。謎多き数正出奔の真相は戦を回避し「徳川を安泰」にすることでした。
⇒「どうする家康」第34話「豊臣の花嫁」のあらすじ(ネタバレ)感想とキャスト。/動画配信
秀吉が関白に叙せられたという知らせが浜松に届き、家康は名代として数正を大坂城へ送ります。
そこで数正は、改めて秀吉の恐ろしさを痛感するのです。そして遂に出奔。
⇒「どうする家康」第33話「裏切り者」のあらすじ(ネタバレ)感想とキャスト/動画配信
石川数正出奔2年前の秀吉と家康の「小牧・長久手の戦い」前哨戦が描かれています。
織田家の次男・信雄を後継者とする秀吉に、今逆らうのは得策ではないと、家康は数正を遣いに出しました。
⇒「どうする家康」第31話「史上最大な決戦」のあらすじ(ネタバレ)感想とキャスト/動画配信。
物語冒頭で木彫りの玩具を並べて楽しそうに遊んでいる少年(家康)。石川数正が少年の前にやってくると、少年はバツが悪そうにソワソワし始めるのです。
その少年が元康後の家康です。
物語後半は元康は少年から青年になり、桶狭間の戦いの激しさにビビり逃げる元康に石川数正が「逃げおったわ~!」と絶叫するシーンもあります。
数正は第1話から第34話まで登場します。
⇒「どうする家康」の第1話「どうする桶狭間」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
「どうする家康」で登場する他のキャストの一覧はこちら
⇒大河ドラマ2023年「どうする家康」のキャスト一覧。
長崎県長崎市で生まれ、福岡県福岡市に移っています。中学時代に、パンクロックなどの激しい音楽に興味を持ちはじめます。
しかし、くせ毛で髪が立てられないことや楽器が演奏できないことから、プレイヤーの道を諦めます。
高校卒業後、1982年(昭和57年)4月に上京します。
明治大学文学部文学科で演劇学を専攻し、天井桟敷などの舞台を数多く観劇する中で演技に感動し、自らも俳優を目指すようになります。
初舞台は1983年(昭和58年)、新宿小劇場の「スペースデン」その後、三谷幸喜が主宰していた東京サンシャインボーイズの作品に参加しています。
大学卒業時に(1986年昭和61年3月)、蜷川幸雄が主宰する劇団「蜷川スタジオ」に入団しますが、3年後フリーになります。
しかし生活が苦しくなり俳優業を休みますが、現所属事務所・ザズウ社長・松野恵美子らの激励を受け復帰します。
転機は1992年(平成4年)、黒沢清監督のホラー映画『地獄の警備員』で主演に抜擢後、数多くのバイプレーヤーとしての存在を確立しています。
2019年の大河ドラマ「いだてん」で、松重豊さんは東龍太郎を演じました。
東龍太郎と言えば、東京都知事でありながら国際オリンピック委員会(IOC)委員としても活動し、田畑政治らとともにオリンピックを東京に承知した功労者。
オリンピック知事とも言われた人物です。
情熱家の田畑政治に乗せられているという冷静な目を持ちつつ、あえてその熱意に乗り、
結果様々なしがらみに囚われていく東龍太郎を演じた松重豊さんには「さすが名バイプレーヤー」という言う賞賛の声が多く届きました。
数々の映画に出演している松重豊さん。
その中でもお勧めの映画は、2021年に公開された「バイプレーヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~」です。
松重豊さんをはじめ、光石研さん、遠藤憲一さんら日本の映画・ドラマ界を支える俳優たちが本人役で主演するテレビ東京の人気ドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズの劇場版。
名脇役(バイプレーヤー)のおじさんたちがわちゃわちゃと大騒ぎする様が可愛いと評判になりました。
たとえ名前は知らなくとも、「見たことある!」名バイプレーヤーが揃い踏み。「俳優名鑑」片手に見るとより楽しいですよ。
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長身痩躯に渋い魅力の松重豊さん。
なんと今回の「どうする家康」では、石川数正が28歳の時から演じられるそう。
ほかの出演者から「大丈夫です!」「見えてます!」とフォローされつつ、28歳から、死ぬところまでやる可能性もありますね。
「楽しい1年が始まったなと感じます」と笑顔で話す松重さんの石川数正に期待が寄せられます。
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