大河ドラマ2023年「どうする家康」第1話「どうする桶狭間」のあらすじ(ネタバレ)と感想。

遂に始まりました。

大河ドラマ2023年「どうする家康」第1話「どうする桶狭間」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。

幼少時代の家康は今川家の人質で松平元康と名乗っていました。人質ながらも楽しい生活を送っていました。

そんなある日、心優しい「瀬名」と恋に落ちるのです。しかし、楽しい生活が一変してしまいます。織田信長が領地に攻め込んできたのです。

そして、元康は義元からあるミッションを任されます。さて、どうする家康、どうなる家康。

物語後半はいきなり桶狭間の戦いです。家康が「どうする」と決断しなければならない状況です。

今川義元が殺され、突如として指針を失ったとなると、そりゃ迷います。家康の命も家臣の命も家康が決断する行動にかかっているのです。

項目 内容
2023年大河ドラマ どうする家康
放送話 第1話
放送日 2023年1月8日(日)
週タイトル どうする桶狭間
視聴率 15.4%
出演者 松本潤(役:徳川家康)
有村架純(役:瀬名)
野村萬斎(役:今川義元)
脚本 古沢良太

どうする家康のキャスト一覧はこちら
大河ドラマ2023年「どうする家康」のキャスト一覧。

さて、「どうする家康」は家康(リーダー)と家臣達(部下)との絆を描いた物語とも言えます。

個性的な家臣達(部下)をどう活かすのか?職場で「リーダー」の方ならきっと共感することでしょう。

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「どうする家康」第1話「どうする桶狭間」のあらすじ。

金色に輝く兜から、雨雫が滴っている大雨の降る中、大高城から抜け出そうとしているのは、徳川元康でした。

橋にぶら下がり、家臣に見つからないよう身を隠した物陰には、鎧を纏った骸骨が転がっていました。

その姿に怯える元康を、さらに激しい雨が打ち付け「もう嫌じゃ…。もう、嫌じゃあああああ!」叫ぶ元康の声は、雷鳴に掻き消されるのでありました。

弘治2年(1556年)春。

駿府の臨済寺。手習いの間でのんきに寝そべり、木彫りの玩具を並べて楽しそうに遊んでいる武家の若者がいました。

※)臨済寺は太原雪斎が住持を務めていました。家康はここで雪斎から教えを受けていたのです。

「どうする家康」では太原雪斎は登場しませんね。

つらく苦しい人質生活を送っているはずの少年・次郎三郎です。しかし・・・。

木彫りの玩具を並べて楽しそうに遊んでいますが、側近の石川数正がやってくると、バツが悪そうにソワソワし始めます。それは・・・。

「どうする家康」第1話「どうする桶狭間」のネタバレ。

元康人質時代、氏真との剣術稽古。

義元の嫡男・今川氏真との手合わせが憂鬱な元康は厠へ逃げようとするも叶わず、手合わせでは一方的にやられるばかりでした。しかし・・・。

瀬名をめぐる氏真との手合わせのシーンで・・・。

やはり、防戦一方だった元康(家康)が奇妙な絞め技で氏真の首を締め上げてしまうのです。

今川義元は、これまで氏真の面目を慮ってわざと負けていたことを知っていたのです。

この時、元康(家康)顔つきはとても勇ましく、精悍でした。瀬名と夫婦になることができる勝負だったからでしょうか?

元康、瀬名との出会い。

「どこじゃ兎め~!ぴょん、ぴょん!」手製の木彫りの兎と武者を手に、一人林の中を走り回って人形遊びに興じる元康。

自らが作った玩具を置いている小屋に、関口氏澄の娘・瀬名がいるのを見て、驚きます。

このような遊びをしていたことを他言しないでくれと必死で頼む元康に、遊び仲間にしてくれるのなら他言はしないという瀬名。

「この次郎三郎、他所の姫と遊んだりは致しませぬ!」そういう元康だが、瀬名の押しに負けて鬼ごっこに興じる事に。

二人は、次第に心を通わせていくのでした。

少年時代の次郎三郎(家康)と運命の出会いを果たしたのが、今川家重臣の姫・瀬名です。次郎三郎は一人竹林で遊んでいる時に瀬名と出会います。

2人は森の中を駆け回ってかくれんぼをするほほえましい一幕もありました。

義元の妙案、元康と氏真の決闘。

嫡男である氏真から、瀬名を側室に向かえることを願い出られた義元は、ある案を思いつきました。

元康と氏真で試合をし、勝った方に瀬名を遣わすというのです。

普段の稽古では負け知らずの氏真が攻撃を仕掛けると、元康はそれをあっさりと受け止めました。

棒を折られるも、素手で反撃し、ついに氏真を倒したのです。

今までの元康とは思えない強さに氏真は呆然としましたが、義元は落ち着いた声で元康に言います。

今川義元

其方はこれまで、ずっとわざと負けておった。氏真の面目を慮っての。しかし、それは相手に対するこの上ない侮辱である二度といたすな。

今川義元

氏真、側室は尚早である。

と、二人をいなし、瀬名の事を無体に扱ったことも詫びた義元でした。「だが、異存はあるまい」と微笑みます。

瀬名と元康が引かれ合っている事を知っていたのでした。こうして二人はめでたく結ばれ、祝言をあげたのです。

今川義元の舞と教え。

沓掛城での義元の舞は、圧巻でした。重厚な場面になりました。

さて、元康と家臣団の岡崎勢は、大高城への兵糧運びを命じられます。 出陣の準備をする元康のもとに義元が現れます。

今川義元

武をもって治めるは覇道、徳をもって治めるのが王道なり!

今川義元

織田信長という男、戦を好みまさに悪しき覇道をゆく者とみるが、そなたはどうじゃ。

と問いかけます。

元康と瀬名の結婚。

今川義元の人質として過ごしてきた若き日の元康(家康)が瀬名と祝言を上げます。

その妻となる瀬名が、家康を評して言ったシーンの台詞が・・・。

瀬名

弱虫、泣き虫、力も心もお腹も弱い

お腹が弱いは後々の伏線ですかね。それと、家康が出陣する前の瀬名とのシーンも素敵でした。

家康の不安を察した瀬名は、夫の指先にそっとキスをします。 今までの大河ではこんなシーンを見たことがありません。

有村架純は2023年大河ドラマ「どうする家康」でキャスト瀬名(築山殿)を演じる。(初出演)

元康は岡崎に里帰り、徳川家家臣と出会う。

ある日、父の法要のため、三河・岡崎に里帰りします。家康の父・広忠の七回忌にあたるということで、義元からも許しがでたのです。

幼い頃に離れたきりの岡崎を見て、元康は驚きを隠せません。

「駿府とはえらい違いじゃ…」三河に残っていた家臣たちは、元康の帰還を大いに喜び、次々に挨拶に訪れます。

しかし、幼い頃に三河を離れた元康には、家臣たちの記憶はありません。

もてなしの料理も貧しく、酒井忠次たちが海老すくいという妙な踊りを楽しそうに披露する様子に戸惑う元康。

大森南朋は2023年大河ドラマ「どうする家康」でキャスト酒井忠次を演じる。

「これはなにが面白いんじゃ…」大喜びで宴に興じる家臣たちを背に、一人座る元康に、石川数正が声をかけました。

「なんとみすぼらしき者達。なんと貧しき酒膳。そうお思いでしょう。

されど田畑の実りのほとんどを今川家に献上している三河衆にとって、あれが精いっぱいのもてなしなのです」

「殿、お忘れあるな。あの者達こそが殿の家臣であり、今は今川の城代の居座るあの城こそが殿の城なのです。

いつか必ずあの者達と共に三河一国を束ね、立ち上がる時が参ります。

「その時にお供えください」数正のその言葉に、元康は自分が「国」という大きな荷を担いでいる事に気が付き、溜息を漏らすのでした。

松重豊は2023年大河ドラマ「どうする家康」でキャスト石川数正を演じる。

徳川家家臣酒井忠次との出会い。

出迎えた家臣・酒井忠次は「逞しいお姿になられて」と言い、

「ひと目見た時、何じゃ、源頼朝公が天から降ってこられたかと思いましたぞ」と次郎三郎(家康)の成長ぶりを例えていました。

400年前の「鎌倉殿の13人」鎌倉時代で大泉洋さん演じた源頼朝は当時の東国武士にとっては誰もが憧れるヒーローのような存在だったのですね。

大泉洋は「鎌倉殿の13人」で初代・鎌倉殿のキャスト源頼朝を演じる。

元康は駿府に戻り、瀬名と夫婦に。

かくれんぼで遊ぶシーンから一気に祝言のシーンが描かれました。そして、瀬名は第2子を妊娠していました。(亀です)

非常にテンポの速い展開でした。

「桶狭間の戦い」を迎え、瀬名と元康は、

瀬名

尾張と戦と聞いた時は、もう生きた心地が・・・。内容を入力してください。

徳川家康

わしもじゃ。もう怖くて、怖くて。

と正直な思いを瀬名に打ち明けます。

そんな中、瀬名がふと不安げな表情を浮かべると、元康は子を宿している瀬名のお腹にそっとふれながら

徳川家康

この子が生まれてくる頃には帰ってこられよう。

と優しく声をかけるシーンでは、家族を守りたいという強い意志を感じるのでした。

義元が陣中見舞い。

危ない役目ばかり三河に押し付けられると家臣たちが不満を募らせているところに、義元が陣中見舞いを持って現れ、

元康は我が子同然と言い、黄金に輝く「金陀美具足」を与えたのです。夜が明け、大混戦の中、なんとか兵糧を大高城に入れる事に成功した元康たち。

しかしその後を受け、全軍で大高城に到着するはずの義元達の姿はいつまで経っても現れません。

桶狭間までも到着していないという報告に不安を隠せない元康のもとに、伝令が走り込み今川軍が総崩れとなったことを伝えたのでした。

桶狭間の戦い。

永禄3年(1560年)

永禄3年、尾張の織田信長は今川の最前線大高城の周りにいくつもの砦を築き、執拗に攻撃を繰り返していました。

孤立した大高城は陥落寸前。

今川の領地を守る要である大高を取り戻す為、今川軍は義元が自ら総大将をつとめることとなりました。

世に言う桶狭間の戦いです。元康は、大高城に兵糧を入れる役目を担わされ、喜びます。

「お米を運ぶだけじゃ」楽な役目と思っていましたが、兵糧を入れる為には大高城を取り囲んだ砦を攻め落とさなければならないと知り愕然とします。

さて、同じ戦国時代を題材にした直近の大河ドラマは2020年の「麒麟がくる」でした。

「麒麟がくる」で桶狭間の戦いを描いたのは21話です。

大河ドラマ2020年「麒麟がくる」第21話「決戦!桶狭間」のあらすじと感想。

「どうする桶狭間」の退場キャスト。

「今川ご本軍、桶狭間にて織田軍の不意打ちを受け、総崩れと相成りましてございまする!」

総大将の義元は討ち死に。元康の頭の中は真っ白になりました。織田軍は元康がいる大高城に向かっています。

大高城

野村萬斎は2023年大河ドラマ「どうする家康」でキャスト今川義元を演じる。

今川義元「桶狭間の戦い」で討ち死に。

元康と家臣団の大高城への兵糧入れは成功しました。しかし、ほっとしているところへ、義元打ち取りの一方が入りました。

いきなり「義元の死」の報告です。

さて、ここで元康がとった行動が衝撃的なこと。なんと大将自らが戦線離脱してしまうのです。

「今川ご本軍、桶狭間にて織田方の不意打ちを受け総崩れと相成りましてこざりまする」元義が討ち死にしたという知らせを、元康はにわかに信じる事はできませんでした。

「織田の謀じゃ!」頑として信じようとしない元康に、鳥居忠義が「今川義元は織田信長に、首を取られたんじゃ」と言いきかせました。

総大将が首を取られたことで、各所の軍勢は散り散りバラバラに駿府に逃げかえり、元康の群だけが的中真っただ中に取り残された状態。

引き上げるべきか籠城するべきか、どうするべきか家臣団がもめている間に、元康の姿は見えなくなってしまいました。

兵糧庫で一人膝を抱え、がたがたと震えていたのです。

その後、誰もいなくなった兵糧庫で、元康の黄金色の兜を見つけた数正は「逃げおったか~!」と叫ぶのでした。

本多忠勝との出会い。

元康が海岸線を歩く姿の予告編を見ていましたが、そこへ騎馬武者がやってきます。そうです。本多忠勝です。

山田裕貴は2023年大河ドラマ「どうする家康」でキャスト本多忠勝を演じる。

どうする家康のあらすじ一覧はこちら。

大河ドラマ2023年「どうする家康」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。

紀行。

放送後に縁の史跡などを紹介する「紀行」は、主演キャストの松本潤自ら縁の地を訪ねています。

ナレーションは石川数正役の松重豊です。第1話は、「久能山東照宮」と「静岡浅間神社」でした。

「久能山東照宮」の博物館には、義元から送られた「金陀美具足=きんだみぐそく」を松本潤さんがジーと見つめていました。

久能山とは家康を奉る神社のことです。

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「どうする家康」第1話「どうする桶狭間」の感想。

いきなりの桶狭間スタートとなった、2023年大河ドラマ「どうする家康」。幼少時代をスキップしたのは、私的にはすごく良かったと思いました。

家康と語る上での一番の分岐点ともいえる桶狭間の合戦は、物語のスタートにふさわしいのではないでしょうか。

オープニングの映像もポップで、寺島忍さんの語りも物語を読み聞かせるかの如く。インカメラVFXという最新技術を使っての映像美と相まって、さながら絵巻物のようでした。

第一話で瀬名や徳川家臣団に今川義元、信長と主要人物を惜しみなく登場させる事で視聴者を楽しませてくれましたね!

歴史に疎い方々にも親しみやすいストーリーとなっているのではないでしょうか。なにより家康をスーパースターとして扱っていないところが秀逸!

考えてみれば、12歳くらいの子どもが国を背負わされ、殺し合いに駆り出される、そりゃあ「もう嫌じゃあ~!」と叫んで逃げたくもなりますよね。

弱虫泣き虫鼻水垂れの元康を松本潤さんが見事に演じられ、野村萬斎さんの義元は上品で雅やか。

岡田准一さんの信長は、ねちっこそうで「待ってろ俺の白兎」なんて言ったり、義元の生首を槍に突き刺して投げ込む姿は狂気以外の何者でもありません。

「麒麟が来る」で首を塩漬けにして首桶に入れて笑ご満悦だった信長が常識人に思えてしまいました。

徳川家臣団の個性も際立っていて、これからに期待しかないです。

視聴者の感想。

引用:ヤッフーニュース

他の方も言っているように、乗馬シーンが良くなかった。ジョーバにでも乗っているような…。 信長の黒マント姿もこの時期から?って感じだった。もっと力を付けて、西洋文化に触れていく中での想像上(?)のマント姿じゃないのかな?と思う。 若い頃は「うつけ」と呼ばれていたように、荒々しい田舎の武将だったのでは?桶狭間での、黒マント姿には違和感しかない。 とにかく、下手なCGに頼らないでちゃんと馬に乗って草原を走った映像が見たい。

引用:ヤッフーニュース

今作主役(松潤)を以前の主役(岡田)が支える…パターンはいいですね。麒麟が来るでも最初は本木雅弘さんが主役の明智も信長も食っててどうなっちゃうんだろう…と思っていましたが主役が役で(おそらく実際の現場でも)成長と共に深みも厚みも出てくる様はとても良かった。以前渡辺謙さんだったと思うけれど一緒に出演していた北大路欣也さんに大河の主役の所作を教えてもらったのがすごく重要だったと言うようなことを話されていた。正直なところ初回は松潤の演技もストーリーもCG演出もう〜ん…と言う感じだったけれどこれから良くなるんだろうな。 ただ野村萬斎さん初回だけ︎だけが残念。

まとめ。

エンディングでは、早くも信長の象徴である黒マントをまとって登場します。俺の白兎って、どんな白兎なんでしょう。

さて、視聴者の間ではVFXを駆使しての映像が賛否両論だったようですが、個人としてはあの映像美は好きです。

陰影や色彩の鮮やかさはロードオブザリングを思い出しました。

全てにおいて、過去に囚われない新しさというか「らしさ」が満載の「どうする家康」!1年間殿と一緒に「どうする?!」を乗り越えていきたい!と思わせてくれる第1話でした。

元康(家康)は繊細でかわいい家康でしたね。これからどう成長していくのか、楽しみであり、興味津々です。

次週1月15日は⇒第2話「兎(うさぎ)と狼」です。