大河ドラマ2023年「どうする家康」第47話「乱世の亡霊」のあらすじ(ネタバレ)感想をご紹介します。
先週の「どうする家康」は第46話「大阪の陣」でした。 今週の第47話「乱世の亡霊」はいよいよ家康の総決算です。
第47話は、女たちの戦いです。メインはやはり茶々ですが、茶々の命を受け豊臣方の全権代表となった茶々の妹「初」も登場します。
初が交渉するのは「徳川方の阿茶」です。
二人の女性はお互いに穏やかな笑みをたたえながら豊臣と徳川の危うい間柄をとりなすのですが…。
項目 | 内容 |
2023大河ドラマ | どうする家康 |
放送話 | 第47話 |
放送日 | 2023年12月10日(日) |
週タイトル | 乱世の亡霊 |
視聴率 | 11.0%(先週比:▼0.6%) |
徳川家康 | 松本潤(役:徳川家康) |
徳川家臣 | 松山ケンイチ(役:本多正信) |
家康側室 | 松本若菜(役:阿茶局) |
徳川二代将軍 | 森崎ウィン(役:徳川秀忠) |
家康の孫 | 原菜乃華(役:千姫) |
茶々の次男 | 作間龍斗(役:豊臣秀頼) |
秀吉の側室 | 北川景子(役:茶々) |
秀吉の正室 | 和久井映見(役:寧々) |
秀忠の正室 | (役:江) |
豊臣の交渉役 | (役:初) |
脚本 | 古沢良太 |
さて、「どうする家康」は家康(リーダー)と家臣達(部下)との絆を描いた物語とも言えます。
個性的な家臣達(部下)をどう活かすのか?職場で「リーダー」の方ならきっと共感することでしょう。
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徳川家康の大筒による攻撃で大坂城は崩壊し、大坂冬の陣は和議交渉に入りました。
茶々の妹・初と阿茶が話し合い、豊臣秀頼が大坂に留まることと引き換えに、城の堀を埋めることで和議が成立します。
しかし、このまま戦が終わるとは誰もが思っていません。
豊臣を滅ぼすまで平穏は訪れないと、家康は京で豊臣方が暴れていると口実を持ち出し、秀頼に国替えを命じましたが秀頼は拒否しました。
そんな中、初と江は、姉・茶々を止められるのは家康だけだと訴ます。
しかし、エンディングは残酷でした。茶々は「母」として、秀頼自身の決断に身を委ねます。
秀頼の決断は、自身の意思で乱世を選ぶのです。「異論ござらんな」と振り返る息子に、茶々は目に涙を溜めながらも気高く微笑むのでした。
家康は再び大坂城に兵を進めます。大阪夏の陣の勃発です。
徳川方の攻撃で崩落してきた屋根から、身を挺して千姫を庇った茶々。千姫はその茶々の行動にただただ涙していました。
徳川が放った大砲の威力はすさまじく、大きな痛手を受けた豊臣は和議に応じる構えをみせます。
千姫の無事を聞いた家康は安堵し、その後の和議は阿茶に一任することにしました。
「肝要なのはただ一つ、二度と大阪を戦えなくする事じゃ」争いの芽を摘むために行動する家康。
『ご無事でありますように』そう願い、お百度を踏む娘時代の茶々は、一体誰の無事を願っていたのであろうか。
家康は「乱世を生きるは、我らの代で十分」「私とあなたで全てを終わらせましょう」と茶々に文を送っていました。
そして「乱世の生き残りを根こそぎ引き連れて滅ぶ覚悟にございます」とも。
⇒松本潤は2023年大河ドラマ「どうする家康」でキャスト徳川家康を演じる。
和議を受け入れはしたものの、一向に争う姿勢を崩さない茶々。徳川に抗わない姿勢を見せるべきだと諭す寧々にも反論を見せるのでした。
寧々に本質をつかれても、
私は世の為、この国の行く末の為にやっております。
と頑なな茶々。
その奥底には茶々自身でさえ気が付いていない想いがあったのです。幼き日に母・市から聞かされた家康像は、そのまま茶々の憧れの君となっていました。
『信じるものを決して裏切らず、我が身の危険を顧みずに人助け世に尽くす』そんな家康は、茶々にとってまごう事無き天下人でした。
母の信じる通り自分達を救ってくれるに違いないと思っていた茶々。しかし、その信頼は裏切られ、母・市は自害の道を選ぶのです。
その瞬間、今まで茶々の中で膨れ上がってきた思い込みにも近い『憧れ』が『憎しみ』に変貌を遂げたのでした。
茶々は我が子・秀頼を憧れであった『君』に育て上げる事で復讐を果たそうとしたのでしょう。
噓つきの家康は悪であり、『信じるものを決して裏切らず、我が身の危険を顧みずに人助け世に尽くす』ように育てた秀頼こそが正義であり、天下人であると。
秀頼が家康を倒し天下人となることで茶々の信じる正義が王道となり、世は救われる…恐らく、そう信じ込んでいるのでしょう。
家康からの直筆の文は確かに茶々の心を討ったのであろうと思われます。
不可抗力とは言え、市の家康への想いや、家康たちが生み出してしまった乱世の怨霊は、自分の子をも無意識に怨霊に育て上げてしまいました。
その自ら育てた怨霊に盗りこまれる…そんな風にも見えてしまい、47話の茶々を視聴しながら胸が苦しくなってきました。
⇒北川景子(キャスト)が「どうする家康」で演じるは「お市」と娘の茶々(淀殿)の二役。
初はのんびりと見えて、賢さを発揮していました。徳川からの最後通達を、なんとか茶々に吞ませようと妹の江と共に茶々の説得しようとします。
しかし、正論が通づる相手ではない事も初は理解していました。その正体は、茶々が一方的に抱いていた家康への憧れ。
その憧れを体現させたのが秀頼であるということも、初は気が付いていたのです。
「姉は己の手で作り上げたのです。姉は信じているのです。偽物の天下人を秀頼様が倒すことこそが、世のためだと」茶々が本気で、そう信じている事がわかるからこそ、どうにもできない自分達へのもどかしさもあったろう。
家康直々の文を茶々に祈るような気持ちで渡したが、茶々と秀頼が選び取ったのは『争い』でした。
滅亡に向かっていく姉を見るのは、いったいどれほどの苦しさであろうか。
あれだけ輿入れを嫌がっていた、優しい気質の我が子・千姫を送り出した江。
豊臣との戦いが決まった時には、我が子の死を覚悟したが無事だったと聞いて安堵したのも束の間、茶々たちは争いの姿勢を崩さないでいました。
初と共に茶々の説得に訪れた先で見せた昔と変わらない屈託のない笑顔は、茶々の気持ちを揺るがし、千姫と話すことを許されました。
久しぶりの対面に喜びを隠せない江は、その思いを伝えながらも、争いは避けるよう橋渡しとして励むよう言い含めます。
しかし、千姫や秀頼たちの安全を第一に考えている江に向けて千姫は「千は、豊臣の妻にござります」と返したのです。
我が子を思い江が選んだ櫛も、あれだけ大好きだった祖父・家康からの贈り物も固辞し「お達者で」と決別の言葉を述べる千姫。
江は何も言えません。
屋敷に戻り、泣き崩れる様は慟哭としか言いようがなく、戦というものは命だけでなく、心まで殺してしまうのだという深い悲しみを感じるのです。
寧々は豊臣秀吉の正室です。秀吉亡き後は「高台院」として徳川秀忠が将軍になっても豊臣と徳川をつなぐ存在です。
寧々は秀吉が政を行っていた頃から秀吉の行き過ぎた野心をたしなめる存在でした。今は秀吉の側室・茶々に意見を言える唯一の存在です。
寧々は口調も佇まいも穏やかに茶々に言います。
今の豊臣家が徳川に代わって天下を治められると思うか? また乱世に戻ってまう。
すると、茶々は憤ります。さらに寧々は茶々に…
そなたは豊臣のためにやっとるのか? 何のためにやっとる? そなたの野心のためではないのか?。
と核心をついた言葉を発します。本質を捉える寧々の言葉が、茶々に自身の揺れ動く心を気づかせました。
⇒和久井映見(キャスト)が「どうする家康」で演じるは寧々(ねね)
茶々の心の内にあるのは戦を終わらせることを許せない“何か”があるのです。寧々は、茶々のこれまでを振り返っていましたね。
家康の手紙を持って、初と江は大坂城の茶々や秀頼と対面し、改めて戦を回避するよう説得します。
その後、茶々は秀頼に、
母はもう、戦えとは言わぬ。徳川に下るもまたよし。そなたが決めよ
と告げます。
判断をゆだねられた秀頼は、立ち上がって刀を手に取ると、戦を待ち望んでいる牢人たちの前で「余は戦場でこの命を燃やし尽くしたい!」と宣言。
「余は、信長と秀吉の血を引く者、正々堂々、皆々とともに戦い、徳川を倒してみせる!」と大阪城に集まった牢人たちの前で名乗る秀頼。
その牢人の中には真田丸を築き徳川軍を苦しめた「真田信繁」もいました。
秀頼も信繁も、乱世の生き残り、「乱世の亡霊」なのです。
⇒作間龍斗(キャスト) が「どうする家康」で演じるは「豊臣秀頼」
どうする家康のあらすじまとめはこちら。
⇒大河ドラマ2023年「どうする家康」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。
「大阪の陣」の様子を描くVRで描く「歴史探偵」#86は家康と真田信繁の「真田丸」をVRで観ることができます。
秀吉が築いた大阪城への旅は、
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北川さんの茶々の演技が素晴らしい。母であり、三姉妹の長女で、家康を想っているが憎んでもいる茶々。
その子・秀頼も、ずっと穏やかで賢くて、茶々のロボットとして育っていたが自我に目覚め覚醒する瞬間茶々の顔つきも変わりましたね。
素晴しい演出でした。
家康と茶々の戦いの中にも愛が描かれているようでした。家康の手紙で茶々の心が動いたのかな? この脚本も素晴らしかったと思います。
さて、大河ドラマの花と言えば合戦というイメージが強かったですが、「どうする家康」は、心情描写に重きを置いている作品に感じています。
登場人物それぞれの感情を視聴者に伝え、想像させることで、合戦が雄々しいだけのものではない事が伝わっているように感じています。
未だスイーツ大河と揶揄する一定の層もあるようですが、実際に見ているとかなりの地獄絵図、それも心に迫るものだから、たまらない。
茶々の想い、家康たちの言う「乱世の亡霊」の意味がわかるにつれ、ドラマにどんどん引き込まれてしまいました。
「南無阿弥陀仏」と書き続ける家康の書の中に「南無阿弥家康」と書かれたものがあります。
(これは実際に残されている)が、南無阿弥陀仏はそれを唱える事によって救済されることを意味しますが、
家康が掲げ続けた旗印「厭離穢土欣求浄土」と相まって、自らが戦国の亡霊たちを引き連れて死に行くことで、浄土になる…
そしてその亡霊の一人である自分が後の世に災いをもたさないための南無阿弥家康なのかもしれないと感じた47話でした。
引用:ヤッフーニュース
茶々がそう育てたのだから仕方ないけど、秀頼の覚醒は正直びっくりした。ラスボス秀頼はなかなか新しいと思う。
そういえば前にも唐入りもありみたいに言ってたし、今回の秀頼は確実に秀吉の遺伝子を受け継いでるんだな。
茶々の憧れの人はちょっと面映かったけど、この大河は初めから女たちの戦国が描かれていた。
いろいろ思うところのある事もあったけど最後まで全てがちゃんと繋がっていると思う。昨日の浅井三姉妹はとても良かった。
昨日の回だけでも姉妹の絆を感じられたし、お千を思わず庇ったり、柱の傷も普通の母として我が子の成長を喜ぶ茶々もいて(家康にとってはホラーだったけど)この時代に生きる女性たちの精一杯が描かれていた大河だと思う。
最近笑うことがほとんどなくなった殿が、いつもじっとみんなの話を聞いて揺るぎなく決断していくのが切ないなぁ。もうゆっくりさせてあげてよって流石に思う。最終回なんだな…。
次週は最終話の第48話「神の君へ」です。
家康が乱世を終える覚悟で豊臣との決戦に踏み切り、自ら前線に立つ最終話「神の君へ」。
戦況は徳川優勢で進み、千姫は秀頼と茶々の助命を願い出るが家康の下した決断は厳しいものでした。
翌年、江戸は活気に満ち、のちの三代将軍家光となる竹千代に乳母・春日局が神の君の逸話を語っています。
そんな時、家康が病に倒れ…というストーリー。
乱世を生き抜き悲願の安寧の世を築いた家康が、一体最後にどんな表情を見せ、人生の幕を閉じるのか。しっかりと見届けたいと思います。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
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