大河ドラマ2017年「おんな城主直虎」で小林薫(キャスト)が演じる龍潭寺の住職・南渓和尚を紹介します。
南渓和尚は伊井直平の次男で龍潭寺の住職です。
時として井伊家の軍師として、多面的な顔を見せながら直虎を支えていきます。坊主として知識は確かに持っています。
ただ、南渓も、もとは伊井家の人間です。出家しても一族の一人として井伊家を支える気持ちが強い増だと思います。
「おんな城主直虎」で小林薫が演じる南渓和尚とは。
龍潭寺の南渓和尚は前もって戦略を立てるのではなく、生き延びるアイデアを必死で出していきます。
龍潭寺の住職・南渓和尚とは。
井伊直平の息子で、主人公直虎の大叔父です。井伊家の菩提寺・龍潭寺の住職として、おとわ(直虎)、亀之丞(直親)、鶴丸(政次)をかわいがります。
亀之丞(直親)が今川家から命を狙われた際は、その逃亡を助けます。困っている者を人知れず助ける“竜宮小僧”の伝説をおとわに教えます。
その伝説から人生の指針を与え、一見いいかげんだが、井伊家の軍師的存在として直虎の知恵袋として活躍します。
南渓和尚の先見。
おんな城主の主人公・おとわ(直虎)の器量、裁量を子供の頃から何渓和尚は見抜いていました。そのおとわが次郎法師になり直虎になります。
直虎は直親の息子・直政を育て、直政は徳川家の四天王になりその子孫が幕末の大老直弼に伝わってかと思うと、非常に興味深くなりますね。
南渓和尚がいう言葉に、答えは一つじゃない。他にもありかもしれないぞ、いやもっとありかもしれない。
この言葉は非常に意味深いですね。南渓和尚はどんな人だったのか?物語が進む中で解ってくるのでしょうか?
南渓和尚の伊井家の家系。
伊井直平(キャスト:前田吟)
↓ ↓ ↓
井伊直宗(長男) 南渓和尚(次男)(キャスト:小林薫) 伊井直満(キャスト:宇梶隆士) 佐名(今川家の人質)
↓
伊井直盛(キャスト:杉本哲太)
↓
井伊直虎(次郎法師・おとわ)(キャスト:柴咲コウ)
南渓和尚は井伊直平の息子
兄・直宗の子が直盛ですから、直盛の叔父にあたります。龍潭寺は京都妙心寺の流れをくむ臨済宗の禅寺です。
戦国時代、武将たちの多くが禅宗信仰し、禅僧をブレーンにした理由は、つねに危機と背中あわせの状況下で、トップとしての決断と克服方法に迫られたからです。
武将たちは厳しい現実と向かい合うなかで、「自分ってなんだろう?」いう自分への問いかけと、真理の掘り出しが禅の目的のようです。
平成の時代でも時の総理が禅寺に行って禅を組み無の境地になるのは真理を掘り出しているのでしょうか?
ですから禅を学ぶ人は、この真理探求の問答を日常生活のなかでくり返します。南渓和尚が直虎にわけのわからない問いかけをするのも、実は問答なのです。
南渓和尚と次郎法師の問答集。
次郎法師が龍潭寺に入ると・・・南渓は唐突に問いかけます。
“南渓和尚”:お主はここに何しに来た。
“治郎法師(直虎)”:家の事情で出家せねばならなくなり。
“南渓和尚”:ほう、出家。出家とはなんぞや
“治郎法師(直虎)”:御坊様になること、ですか?
“南渓和尚”:僧、僧とはなんぞや
“治郎法師(直虎)”:なにって・・・毛、毛のない者のこと?
“南渓和尚”:では、禿げあがった爺は僧か。毛のないカエルは僧か?
“治郎法師(直虎)”:えっ、えっ・・・・
“南渓和尚”:僧とは何ぞや!?
このような問答が始まるのです。
南渓和尚の禅語。
過去心得るべからず、現在心得るべからず、未来心得るべからず。
日々是好日(毎日毎日が良い日だ)良い日だからといって安心するな。という戒(いましめ)めだそうです。
- 非風非番:旗がなびいていました。
Aは旗が動いている。と言い。
Bはいや風が動いていると言う。
- 通りかかった禅僧は
「お前たちの心が動いているのだ」といいました。禅語とは「ちょっと考える」ということですね。
南渓和尚の龍潭寺。
臨済宗妙心寺派に属する井伊家の菩提寺。もともとこの地にあった地蔵寺という寺に井伊共保を葬り自浄院と改称しました。
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のちに宗良親王の菩提所である冷湛寺と合わせて龍泰寺(りょたいじ)となり、直虎の父・直盛の法名を取り龍潭寺となりました。
さて、奇策を思いついた南渓和尚はそれを実行するべく、おとわと今川館のある駿府に向かいます。
南渓和尚は直虎の知恵袋。
後々、直虎の知恵袋となり伊井家の軍師的存在になる南渓和尚です。この時点からおとわの行く末に関しての重要人物です。
結婚を拒むおとわの独断により、伊井家が存亡の機に追い込まれてしまいます。南渓和尚の教えは「答えは一つとは限らない」です。
おとわは南渓和尚の教えを守り考え抜いたすえに「出家」という答えを出したおとわです。しかし、混乱は大きくなるばかりでした。
さて、おとわとの結婚を言い渡されたものの、複雑な思いにかられていた鶴松(高橋一生が演じる小野政次)です。
加えて、父・政直が陰で井伊家の実権を握ろうとたくらんでいるのではと悩んでしました。しかし、今度は鶴松が突然何者かに連れられてしまいます。
まとめ。
当時の城主には必ず軍師の存在を大河ドラマでも紹介しますね。
おんな城主直虎でも軍師でありお寺の住職でもある井伊家の身内・南渓和尚の存在がとても重要なのです。
井伊家を守るため、今川からの難問や困難な状況を救い出すのも南渓和尚です。井伊家の心の置き所でもあり戦略・戦術を立てるのも南渓和尚なのです。
直虎は南渓和尚がいたからこそ井伊家を守ることができ井伊直政を育てることもできて井伊家の祖を築いたと言ってもよいでしょう。
南渓和尚の存在はおんな城主直虎のピリ辛胡椒ですね。
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