大河ドラマ2021年「青天を衝け」第4話「栄一、怒る」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
嘉永6年(1853年)栄一は、ますます家業に精を出していました。目下の課題は、評価の高い阿波藍に負けない武州藍を作ることでした。
年末には渋沢家で、藍農家を集めた寄合があります。妙案を思いついた栄一は、その仕切りを、自分にまかせて欲しいと言い出すのです。
先週は⇒青天を衝け第3話「栄一、仕事はじめ」のあらすじと感想。
さて、「青天を衝け」で渋沢栄一を演じる吉沢亮をもう一度観たい。そんな大河ファンは、すでに「NHKオンデマンド」で視聴していますよね。
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ある日、岡部藩の陣屋から呼び出しがかかります。しかし、その日は父・市郎左衛門には紺屋回りをする予定が入っていました。
叔父・宗助は、栄一が陣屋へ行くことを提案し家族を驚かせるが、意外にも市郎左衛門は賛成します。
栄一は渋沢家の後継ぎとして認められたことに大喜びです。父の名代として陣屋に向かいます。
つい最近まで、村や町の共同体が一同に集まるイベントはよくありました。栄一は血洗島村の藍葉の質を高めて武州藍を一番にするために妙案を思いつき実行するのです。
その妙案とは「番付表」でした。
当時番付のトップは大関だったのですね。村人たちは来年はいい藍葉を作り大関の席に座りたいと皆一同になるシーンがありました。
栄一は人の心を一つにする具体的な策や実行力がこの時からついていたのです。
栄一は、自分の役目を全うしようとするも、あるやり取りで代官・利根から暴言を受けます。
「下郎め!承知と言え!」理不尽な言葉が腹に据えかねた栄一は、父の名代を理由に反抗します。
現代社会でも税の種類は沢山あり、悪徳代官はいませんが、税施策は「庶民」から広く吸い取る方法「消費税」があります。
現象面は昔と違いがありますが、根本的な施策は変わりがないような気がしませんか?このシーンは税とは何ぞや?そんなことを深読みしてしまいました。
一方、江戸では前将軍・家慶の息子・家定が第13代将軍に就任しました。しかし、実務を仕切るのは老中の阿部と水戸藩の徳川斉昭でした。
斉昭の息子で、次期将軍候補の徳川慶喜には小姓(こしょう)として円四郎が据えられます。
わたしはおまえに、わたしの諍臣(そうしん)になってほしい。わたしに少しでも奢り過ちがあれば必ずいさめてほしいと円四朗にいいます。円四郎はキョトンとしています。
「※諍臣(そうしん):主君の間違った行動をいさめる臣下のこと」
すると慶喜は、家臣を退けて二人になると、円四朗にご飯の盛ってくれと言います。円四朗はこの作法?を知りません。
誠に給仕の仕方を知らぬのか?
それともわたしの小姓をするのが不服で、かような無作法なことをしておるのかと静かに問うのです。
そしてご飯を盛る作法を円四朗の前で見せると、円四郎は「実にふわりと美しく盛られてございます」と感服していました。
慶喜のまじめで謙虚な言葉と動作に円四朗は驚き、長屋に戻った時も終始キョトンしながらご飯の盛り付けをしていました。
円四朗は完全に慶喜に惚れてしまいますね。すると、浮気をしたと勘違いした妻・「やす」は円四朗の尻をぺんぺんするのです。
どうやら給仕の仕方を教えたことは史実だそうです。
慶喜の寛容さや父・斉昭や母・吉子を迎える時のやさしい表情は徳川慶喜のイメージが変わるシーンでしたね。
青天を衝けのあらすじ(ネタバレ)感想の一覧はこちら。
⇒2021年大河ドラマ「青天を衝(つ)け」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。
ペリー率いる黒船が再び来航します。浦賀を通過し、湾内に入ったとの知らせが幕府に入ります。
戦か開国か?究極の選択が迫っていましたが、老中の阿部正弘は通商条約をペリーと結ぶのです。
この史実は有名なお話なんで、もう少し深堀した感想を述べたいと思います。
いよいよ時代は大きく変化していきます。栄一や慶喜を巻き込みながら大きく動き出すのです。
エンディングで栄一は「おそれながら」と収めた金は村人たちが働き貯めたお金であることを力説しますが、
代官はこの話を聞いておらず奥に引き下がっていました。雨降る中で訴えた栄一ですが、権力者はその声を聞くことはないのです。
この理不尽な出来事が将来の栄一の仕事にどのように活かされるのか?ますます面白くなる青天を衝けです。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
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