大河ドラマ2021年「青天を衝け」第5話「栄一、揺れる」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
第4話「栄一、怒る」では栄一は岡部藩の代官・利根にたてをついた一件で、この時代の身分制度に疑問を抱くようになります。
年号は嘉永から安政へと移りました。安らかに政治がおこなわれるようにとの願いを込めての改号です。
安政と言えば、何が浮かびますか?安らかな政治になったでしょうか?さて、第5話では週タイトルの「栄一、揺れる」はどんな展開になるのでしょうか?
栄一が憤慨してシーンのアバンからの続きで徳川家康がまたまた登場します。第5話では今や教科書には載っていない江戸時代の「士農工商」の身分制度です。
しかし、幕末になるとこの制度は崩れ「士」以外である庶民の農工商は制度に疑問を持ち始め徳川幕政の終わりが始まるのです。
そんな時代に安政の大地震が起きました。
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青天を衝け第5話「栄一、揺れる」のあらすじ。
視聴率:16.2%
第5話アバンでは雨降る中で岡部の陣屋で訴ったえる栄一の姿から始まります。ですが、代官は栄一の声を聞いていません。
この理不尽な出来事に栄一は腹ただしく、怒りが込みあがっていました。栄一は怒りながら帰宅します。
すると学問の師である惇忠と出会い身分制度の不満をぶつけます。すると惇忠もまた、世の不平等さに憤慨していました。
惇忠は、栄一は今「悲憤慷慨」しているのだと言い、栄一にある一冊の本を渡します。それは「清英近世談」という本でした。
惇忠は「今、この世にはお前のように「悲憤慷慨」するものが多く生まれておる。俺もそうだ」と言います。
惇忠が栄一に渡した本には、清がアヘン戦争でいかに英国に敗れたかが記されており、栄一は日本の未来が心配になるのです。
一方、江戸では、幕府の開国の方針に納得いかない水戸の徳川斉昭が暴走します。側近の東湖が必死でなだめても、斉昭の怒りは収まりません。
青天を衝け第5話「栄一、揺れる」のネタバレ。
栄一の姉・なか。
栄一が日本の未来を心配しているある日に、中の家では姉のなかの縁談が破談になりました。それは相手の家が「憑き物筋」(つきものすじ)だと叔母のまさらが反対したのです。
これは令和時代の特に若者には想像もつかないことだと思います。でも、昭和の戦後でも「家」の存在は結婚条件で重要視されていましたからね。
そんな昔の話ではないのです。そんな訳で栄一の姉・なかはふさぎ込んで感情が不安定になっていたのです。
栄一の姉・なかにきつね?
そしてついに「なか」に“きつね”がついたと噂がたってしまいます。栄一は心配で心配でたまりませんが、しばらくは様子をみることにしました。
きつねの祟りか?叔母のまさは信じてしまいます。祟りを払うには「排み屋?」を呼ぶしかないと言い出します。
もちろん父・市郎右衛門は反対します。父の市郎左衛門は買い付けにいくときに「なか」を誘います。父と娘の旅です。
姉を救う栄一。
ある日叔母のまさが修験者を連れて中の家にやってきました。修験者はかってに中の家に上がり祈祷をします。
修験者は「この家には無縁仏がある。ほこらを立てて、崇め奉るべし」というのだが、栄一は偽物だと思って信じていません。
修験者様、一つお伺いしたい。その無縁仏が出たのはおよそ何年前のことでしょうか?そのころの年号は?
偉ぇ神様が無縁仏の有り無しは知ってて年号は知らねぇなんてことはあるはずねぇ。修験者様、これどういうことだい?
栄一の問いに修験者は答える事が出来ません。俺は人の弱みに付け込む神様なんかこれっぽっちも怖くねぇ。
うちの姉さまだってそんなに弱かねぇぞ。こんな得体の知れねぇもんで一家を惑わすのは金輪際御免被る。とっとと帰れ!
と一行を追い出しました。この一件で姉のなかに笑顔が戻ってきます。
栄一は姉のなかを助けたのです。情緒が不安定になっていた姉様を栄一は自慢の知性とおしゃべりで助けたのです。
(※実はこのエピソードは史実だったのです)
江戸の慶喜と東湖。
斉昭が怒り狂っている時、慶喜が“夷狄(いてき)”について学ぶため、東湖のもとを訪れていました。
慶喜の小姓になっていた円四朗は東湖の毅然としたもの言いに、いたく感心するのです。
夷狄とは古代中国で中華に対して四方に居住していた異民族に対する総称(蔑称)である。
安政大地震。
斉昭はこの安政の大地震で大事な友・東湖を失います。一瞬の出来事でした。徳川斉昭と徳川慶喜らは無事でしたが、東湖の姿が見当たりません。
斉昭は「東湖、東湖」と叫びながら探し始めます。すると東湖の息子・藤田小四郎が「父上、父上」と叫ぶ声が聞こえてきます。
そこには東湖が血だらけで倒れていました。「東湖、東湖」と斉昭は呼び掛けますが反応はありません。
徳川斉昭は「わしはかけがえのなき友を亡くしてしまった」と抱き寄せながら泣き崩れるのです。
この時、東湖を演じた「いっけい」さんに頬を寄せて強く抱きしめるシーンは竹中直人さんのアドリブですかね。
青天を衝けのあらすじ(ネタバレ)感想の一覧はこちら。
⇒2021年大河ドラマ「青天を衝(つ)け」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。
青天を衝け第5話「栄一、揺れる」の感想。
斉昭と阿部の討論、斉昭は迫力がありましたね。しかしそんな最中、下田沖のロシア船が津波で転覆した知らせが阿部のもとへ届きます。
斉昭は喜び、船員たちを皆殺しにしろと叫びますが、阿部はそのロシア人を助けるのです。天災に遭った者を不意打ちするのは人の道に外れると言います。
阿部老中は異国との戦争を避けようと必死でしたが、こんな大災害でも冷静に対処したことをもっと評価しても良いのではと思います。
そして、斉昭を良く知る藤田東湖は、後日そのやり取りから水戸藩駒込屋敷で斉昭を諫めたのです。でもその東湖は安政の大地震で亡くなりました。
この人物の死は多くの人間にとっても大打撃になったことでしょう。なぜなら惇忠は東湖を心の師と仰いでいたからです。
まとめ。
今週は「揺れる」でしたね。
栄一も心が揺れたことでしょう。徳川家康が作った士農工商の身分制度に疑問を感じ日本国を守るためにはどうするか?
心が揺れ始めました。そして栄一の姉は婚儀が破談になり心が揺れてさまよっていました。
そしてそして下田では津波でロシアの船が揺れて大津波で転覆し大勢のロシア人が死にました。
この時の斉昭は「快なり!下田に神風が吹いたのだ」と歓喜しますが、東湖は「誰しも、かけがえのなきものを天災で失うは耐えがたきこと」などと説いていました。
でも、聞く耳を持たれなかった斉昭は大事な大事な東湖を失ってしまうのです。
栄一は「千代」からプロポーズを受けます。江戸では斉昭が大暴れし、慶喜の妻が登場します。
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