2022年NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、小林隆さんが演じるのは、三善康信です。
13人のうちの1人である三善康信は、頼朝を支援し、朝廷に仕える公家から幕府の創設を支える官僚となった人物。
歴史上目立たない人物にもスポットライトを当て、魅力を引き出すことに定評のある三谷さんが、三善康信の魅力をどのように描くのか、非常に楽しみですね。
今回は、三善康信がどんな人物だったのか?また、演じる小林隆さんの出演作やプロフィールについてご紹介していきます。
三善康信は、太政官の書記官を代々務める下級貴族でした。
母が源頼朝の乳母の妹であった縁から、平治の乱で敗れて伊豆に流された頼朝に、京都の情勢を月に3度伝えていました。
平清盛が源氏討伐の命を出した際、頼朝に奥州に逃げるよう伝えたのも康信だったと言われています。
1184年、頼朝に鎌倉に呼ばれ、幕府の公文所初代問注所執事に就任。裁判事務の責任者を務めました。
頼朝の死後、嫡男の頼家が2代目将軍に就任すると、有力御家人13人による合議制が敷かれ、13人のうちの1人として加わります。
1221年の承久の乱では、病気の身であったにも関わらず会議に参加し、大江広元が主張した主戦論を支持。幕府側の勝利に貢献しています。
同年、82歳で死去しました。
大江広元とともに、官僚として草創期から幕府の発展に尽くした人物です。
小林隆さんの大河ドラマ出演は、堺雅人さん主演の(2016年)「真田丸」以来、4作目となります。
戦国時代の名将・真田信繁を主人公としたドラマ「真田丸」では、豊臣家家臣の片桐且元を演じました。
脚本の三谷さんが描いた且元は、周りから陰で「ぬけ作」と呼ばれるほどのズッコケキャラ。
当初は、史実と作家との板挟みになった小林さんです。
ですが、最終的には、歴史上の人物の立派な部分だけではなく、人間的な部分を描いた且元のキャラクターに親しみを感じながら演じたそうです。
小林隆さんは、朝ドラにも2作品出演しています。
広瀬すずさん主演の「なつぞら」(2019年)では、ヒロイン・なつが引き取られた柴田牧場の従業員・戸村悠吉を演じました。
なつに優しく接する穏やかな悠吉に癒されたという視聴者も多く、自然な北海道弁でリアルな演技が好評でした。
小林隆さんについてご紹介します。
明治大学文学部文学科英文学専攻を卒業後、劇団テアトルエコーの付属養成所にて芝居を学びました。
1988年、三谷さん主催の劇団東京サンシャインボーイズに入団し、同劇団の舞台に数多く出演。
1994年の劇団休止以降は、舞台だけではなく、テレビや映画など映像作品にも出演し、現在も名バイプレーヤーとして活躍中です。
三谷さんとは30年以上の付き合いだそうで、三谷作品の常連俳優であり、過去の作品でも重要な役を担ってきました。
三谷さんは、役者に合わせて台本を書くことで有名ですが、小林さんは劇団の頃、情けないかっこ悪い役を演じることが多かったそうです。
人間味のある芝居で、自然と見ている人たちが親しみを感じるキャラクターを作り上げることのできる俳優さんだと思います。
三谷作品には欠かせない俳優の1人である小林さん。
三谷さん脚本・監督の「記憶にございません!」(2019年)では、クールビズを意識した半袖半ズボンのスーツ姿がくすっと笑える財務大臣役を好演。
主演の中井貴一さんをはじめ、強烈なキャラクターが揃う中でも、おちゃめな演技で存在感を放っていました。
三谷作品の大河ドラマは、皆勤賞の小林隆さん。「新選組!」や「真田丸」でも物語上、重要な役柄を演じてきました。
キャスト発表時には、「義時たちの運命を変える慌て者」とあった康信を、三谷さんと小林さんがどんな魅力的なキャラクターに作り上げるのか、注目ですね!
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