村田雄浩さんが朝ドラ2021年「カムカムエヴリバディ」で演じている「竹村クリーニング店」の店主竹村平助を紹介します。
深津さんが演じる”るい”は縁あって大阪でクリーニング店の竹村平助と出合います。
大阪編で”雉真るい”を演じているは深津絵里です。久しぶりのドラマ出演ですね。
竹村は、深津絵里さん演じる”るい“が主役となる「るい編」に登場し、るいの大阪での生活に大きく関わってくる人物です。
第一部の終わりで、安子は以前から親しくしていた米軍将校のロバート・ローズウッドに告白をされ、一緒にアメリカに来てほしいと誘われます。
その場面を目撃してしまった娘のるい。るいを置いていけないと誘いを断った安子でしたが、るいはそこまで見ていませんでした。
安子の帰宅後、るいは額の傷を見せながら「二度と会いとうねぇ。I hate you.」と告げます。
ここから安子とるいの親子の関係性は崩れ、るいは英語と安子を憎んで生きていくことになるのです。
アメリカに渡った安子と雉真家を出て18歳で一人大阪に渡る決断をしたるい。2代目ヒロイン・るい編の物語はここから始まります。
雉真家を出て大阪に渡った“るい”は、仕事の面接に向かうところで自転車とぶつかりそうになり、ワンピースを汚されてしまいます。
その相手が、村田雄浩さん演じる「竹村クリーニング店」の店主キャスト竹村平助でした。平助は、急いでクリーニング店に連れていき、妻・和子の服を貸します。
無事面接に間に合ったるいでしたが、面接で前髪を上げるよう言われ、逃げるように面接会場を後にしました。
額に傷のあるるいはずっと額を隠してきたのです。るいは肩を落としながら、クリーニング店に戻ります。
そこで平助たちは家族のように温かくるいを迎え入れ、一緒にテレビを楽しみました。るいはなぜだか涙が止まりませんでした。
るいは今後、このクリーニング店に住み込みで働き、看板娘になります。平助の紹介には「人情に厚いが、どこかわきが甘く、和子の尻に敷かれている」とあります。
偶然、街で出会ったるいを温かく迎え入れている様子からも平助の人情の厚さが感じられます。
実の父・稔との記憶がないるいにとって、平助の存在はどこか父親のような安心感につながったのだと思います。
やさしく温かい平助と和子の下で生活することになった18歳のるい。
母や英語に憎しみを持つ“るい”が平助たちが見守る中、心から笑い、まっすぐ大人になることを願います。
そして、平助たちがるいの第二の家族のような存在になることを期待したいと思います。
カムカムエヴリバディに出演したキャストの一覧はこちら。
カムカムエヴリバディのあらすじ一覧はこちら。
村田さんの朝ドラ出演は4作品です。
1985年:澪つくし(小浜敬助 役)
1995年:走らんか!(前田栄二 役)
2001年:ちゅらさん(柴田幸造 役)
2006年:純情きらり(松井拓司 役)
その中で、1985年、NHK連続テレビ小説の第34作として放送された「澪つくし」を紹介します。
大正時代末期から第二次世界大戦後にかけての千葉県・銚子を舞台として、醤油醸造を家業にする旧家の娘・かをると漁師の網元の長男との純愛を描いた作品です。
村田さんは、醤油醸造「入兆」の職人・小浜敬助を演じました。
敬助は、身分の差に苦しみながらも当主の娘であり、主人公かをるの姉・律子に思いを寄せていました。
しかしある時、大学時代から水橋という男が律子と恋仲であることを知り、水橋を殴ってしまいます。
律子からの助言を受け、軍人になった敬助は、その後律子と劇的な再会を果たし、見事結婚するのです。
独学で苦労しながら職人から軍人へなった敬助。律子へのまっすぐな思いが痛いほど伝わってくる村田さんの演技が光る作品です。
村田さんは大河ドラマに6作品も出演していますが、1993年NHK大河ドラマ第32作として放送された「炎立つ」を紹介させていただきます。
平安時代前期の朝廷と奥羽の関わりから、鎌倉時代に奥羽合戦で奥州藤原氏が滅亡するまでを描いた作品です。
村田さんは、奥州藤原氏の時代を三部構成で描いたうちの第一部「北の埋み火」において、渡辺謙さん演じる初代・経清と義理の兄弟になる安部貞任を演じました。
独立国家を理想とする経清と軍略家の貞任は、始めはぶつかりますが、やがて奥州を守ろうと二人で手を組んでいきます。
村田さんは、後のインタビューにおいて、この時の経験がその後の芝居への向き合い方や人に対する感覚などを大きく変えてくれたと話しています。
村田さんの現在のお芝居を作るきっかけとなった貴重な作品です。
ここまで、村田さん演じるクリーニング店店主・竹村平助と村田さんの出演作についてご紹介してきました。
ここからは、村田雄浩さん本人に迫ってみましょう。
村田さんは、東京都生まれの61歳の俳優です。少年時代からディズニーや黒沢映画にあこがれていたようで、16歳で劇団ひまわりに入団しました。
1979年『思えば遠くに着たもんだ』で映画デビューを果たし、さまざまなドラマや映画への出演を経て、キネマ旬報賞・報知映画賞・日本アカデミー賞など多くの映画賞を受賞されました。
強面で体格もよいため屈強な雰囲気がありますが、人柄の良さがにじみ出たほのぼのとした雰囲気も感じることができます。
この二面性が、様々な役どころをナチュラルな演技で表現することにつながっているのかもしれませんね。
演技派俳優として地位を確立してきた村田さんですが、実はボウリングの腕前もプロ顔負けのようです。
2012年にはパーフェクト(300点)を達成し、2015年には日本プロボウリング協会から名誉プロボラー第一号としてワッペンが授与されました。
演技にしてもボウリングにしても一つを極めるその姿勢があってこそ、様々な素晴らしい結果を残しているのだと思います。
人として見習わなければと思わされます。
村田さん出演の映画作品でおすすめしたいのが「ミンボーの女」です。
バブル期の日本において、暴力団による経済活動が活発化するのに目をつけたミンボー(民事介入暴力)専門の女性弁護士の活躍を描いた作品です。
ホテル・ヨーロッパはサミットを開催するため、ホテル内に居座るヤクザを追い払うことを決意します。
その対策チームに経理のスズキとベルボーイの若杉が任命されます。村田さんはこの若杉を演じました。
鈴木と若杉は、ホテルからヤクザを追い払おうと必死に対抗します。しかし、気弱な二人では全く歯が立たないどころか、事態は悪化します。
そんな時、二人の下に女性弁護士・井上まひるがやってきて、三人で力を合わせヤクザに立ち向かうこととなります。
気弱な二人の男性に対し、まひるはヤクザにもひるまない強い女性です。
そんなまひるの下で鈴木と若杉は徐々に堂々とした姿に変化し、ヤクザに立ち向かっていきます。
三人はホテルからヤクザを追い出すことができるのか、ドキドキしながらも楽しめる作品です。
まひるの登場によって若杉たちが頼もしく成長していく様子は見ていて楽しく気持ちが良いです。
また、村田さんはこの作品と「おこげ」という作品で、1992年にキネマ旬報の助演男優賞を受賞しました。
村田さんの実力が認められた作品ともいえます。
大阪編のるいが大阪で最初にお世話になる人物、「竹村クリーニング店」店主・竹村平助と平助を演じる村田雄浩さんについてご紹介してきました。
母・安子への憎しみの気持ちを持ったまま大阪へと渡ったるい。そこで最初にお世話になるのが平助と和子です。
家族のような温かさや父親のような存在に触れたるいは今後、どのような大人になっていくのでしょうか。
るいはクリーニング店である人との出会いをするようです。
その出会いを平助たちが温かく見守り、るいが幼かった時のように家族との温かい時間を取り戻すことを期待したいと思います。
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