2021年大河ドラマ「青天を衝け」でキャストの吉沢亮が演じる「渋沢栄一」とは。

2021年大河ドラマ「青天を衝け」で主演を務めたキャストは吉沢亮さんです。その吉沢さんが演じる渋沢栄一を紹介します。

渋沢栄一は2024年7月3日に発行される新1万円札の顔となる「近代日本経済の父」です。

渋沢栄一は武蔵の農村地主の生まれでありながら、やがて幕臣に取り立てられ、ヨーロッパにも留学し、幕府の財政を支えた財界人です。

明治維新後はその経験を買われて近代日本の経済体制を確立していきます。

その中には、日本最初の銀行である第一国立銀行(現:みずほ銀行)や東京証券取引所の設立など、現代日本の経済の礎を創ります。

その功績から渋沢栄一は「日本資本主義の父」と呼ばれています。

さて、1万円札の渋沢栄一が主人公「青天を衝け」の成功ストーリーは観ましたか。

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「青天を衝け」でキャストの吉沢亮が主演を演じた渋沢栄一とは。

特撮イケメン俳優たちが集まったこの「青天を衝け」。吉沢亮は大河ドラマ初出演・初主演となりました。

ちなみに吉沢亮は平成生まれで初の大河ドラマ主演俳優です。

時代の大渦に翻弄ほんろうされ挫折を繰り返しながらも、高い志を持って未来を切り開いた「渋沢栄一」の13歳から91歳までの生涯を熱演しました。

渋沢栄一の功績は数多くありますが、「青天を衝け」では第26話「篤太夫、再会する」の明治編から描かれています。

渋沢栄一とは。

アバンで北大路欣也さんが演じる徳川家康が栄一を紹介することで話題になりましたね。

青天を衝け」のあらすじは、江戸から明治へ移る中で、栄一も価値観の激変を体感し、その後多くの偉業を成し遂げます。

しかし、この「青天を衝け」を視聴する前は主人公・渋沢栄一を知る方は少数(学者を除く)だったと思います。

あらすじの構成は3ブロックです。

百姓青春編。

青天を衝け」第1話では、血洗島で藍玉づくりと養蚕を営む裕福な農家の長男だった栄一の姿が描かれます。

学問にも商売にも好奇心旺盛な少年でした。猪突猛進ちょとつもうしんで「道理に合わない」ことには全力で抵抗します。

時には、岡部藩の代官・利根吉春によって農民が虐げられる理不尽な身分制度に悔し涙を流す場面もありました。

渋沢栄一の思想形成の礎となったのがこの百姓時代だったのでしょう。

武士編。

いとこの尾高純忠や長七郎の影響で尊王攘夷運動にかぶれ、目を輝かせて夢を語る血気盛んな青年時代。

その後、草彅剛が演じる一橋慶喜の側近・堤真一が演じる平岡円四郎と偶然出会い、家臣にスカウトされました。

運と縁があって念願の武士になれました。そして栄一は改名します。その名も篤太夫とくだゆう

ただ、恩人の堤真一が演じる平岡平四郎は殺されてしまいます。平岡平四郎暗殺の事件は栄一にとっても大悲劇でこのシーンは泣けましたね。

青天を衝け第16話「恩人暗殺」のあらすじと感想。

武士編パリ万博。

栄一が将軍家の家臣としてパリで開催したパリ万博へ行っている間に、日本は激変します。

青天を衝け第24話「パリの御一新」視聴後の感想。そして戊辰戦争とは?

幕府は倒れて慶喜は謹慎の身に。攘夷にかぶれた「いとこの長七郎や平九郎」は悲劇の結末を迎えます。

テロリスト扱いで無慈悲な最期でした。

明治維新の新政府。

先進国フランスで経済施策や都市計画まで学んだ栄一は、旧藩体制の財政改革でも手腕を発揮し、新政府で重用される存在となります。

ただ、明治になっても政府の財政は圧迫しています。太政官札とか商工会議所とか郵便制度などが紹介されます。

青天を衝け第26話「篤太夫、再会する」のあらすじと感想。

26話から明治編が始まります。政府の要職についた栄一は、「近代日本経済の父」「日本資本主義の父」となります。

明治政府の功績は「廃藩置県」ですよね。大きく国の仕組みを変えました。

大きな抵抗が予想されていましたが、最終的には旧藩主たちが東京に移住し、旧藩主時代の収入を得るという妥協案で落ち着いたと言われています。

青天を衝け第30話は「渋沢栄一の父」です。

この30話では井上馨によって、明治政府の最大の変革と呼ばれる『廃藩置県』が断行されています。

廃藩置県に栄一がかかわったとされる確かな功績はないのですが、天皇の下に日本を一つにまとめ上げるという案は井上馨だけではなく、大久保利通や木戸孝允も賛成していました。

この制度が現在の都道府県の礎になります。

しかしこれは、維新後華族と名を変えた大名たちの権限と食い扶持を取り上げるということでもありました。

栄一は郵便や商工会議所、銀行などの設立に奔走し、実業家として成功します。

青天を衝けのまとめ一覧はこちら
大河ドラマ2021年「青天を衝(つ)け」あらすじ(ネタバレ)まとめ一覧。

32話では国立銀行の成立。

引用:NHK首都圏ナビ

近代的な貨幣制度に基づき、信用ある貨幣を流通させるため、明治6(1873)年、日本最初の銀行・第一国立銀行が設立されました。

「国立」とは「政府が定めた国立銀行条例に準拠」する銀行という意味で、資本や経営は民間の合本組織でした。

総監役に就いた栄一は、銀行を軌道にのせると、日本に必要な事業を会社組織として立ち上げ、育成支援していきます。

その際、栄一は私利私欲のためではなく、国家や社会のための「公益を追求する」という考えを理念とし、鉄道やガスといったインフラ事業などにも携わりました。

「青天を衝け!」は渋沢栄一の成功物語なのですが、その栄一を支えてくれた家族が清貧の「百姓マインド」を貫いたシーンにジーンときた視聴者は少なくないはずです。

吉沢亮が主演を務める「渋沢栄一」の周りには多くのキャストの皆様が出演します。

その中でも、一人特質すべき人物を上げるとすれば草彅剛が演じる「徳川慶喜」でしょう。

大政奉還や最後の将軍としてあまりにも有名ですが、晩年の慶喜の心情を描いた大河ドラマはありません。

その脚本を担当した「大森美香」さんは大河ドラマの執筆は初めてだそうですが、素晴らしい作品を残してくれたことに感謝しています。

2021年大河ドラマ「青天を衝(つ)け」のキャスト一覧。

まとめ。

寡黙で実直、しかし藍を使った商売は極めて上手だった父・市郎右衛門。

そんな父を見ながら、同時にそれだけの経済力を持っていたから、栄一は幕臣に入ることが出来と思います。

そのなかで経済的な才覚を発揮し、日本資本主義の父と呼ばれるだけの功績を残しました。

栄一が攘夷志士を志して家を飛び出す時も、金だけあげて彼の志を止めないという父の姿は、非常に父らしいといってよかったと思われます。

父亡きあとも、明治政府に仕官し働く栄一が今後どのような道をたどっていくか?

明治編の後半では、その姿が描かれるのでしょう。