大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」でキャストの小栗旬が演じる北条義時を紹介します。「鎌倉殿の13人」は、三谷幸喜が真田丸以来6年ぶりに脚本を手掛けます。
小栗旬といえば、今では日本を代表する俳優の一人として、ドラマ、映画、舞台と、様々なフィールドで活躍しています。
最近ではハリウッドデビューを果たしたことも記憶に新しいですよね。そんな小栗旬が今回演じる北条義時とはいったいどんな武将なのでしょうか。
義時は、征夷大将軍である源頼朝の妻・北条政子の弟ということでも知られています。
しかし、義時自身はどのような功績があり、どんな性格をしていたのか気になりますよね。「鎌倉殿の13人」でその全貌がわかると思います。
それでは、「鎌倉殿の13人」を視聴しながら北条義時をまとめましたのでお読み下さい。
と、その前に第41回向田邦子賞贈賞式が行われました。先ずはこの動画をご覧ください。
さて、「鎌倉殿の13人」であなたが好きな俳優さんは誰ですか?善児を演じた梶原善を選んだ大河ファンはかなり通の方です。
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脚本の三谷幸喜さんは「歴史が1人の英雄によって動かされたものではなく、多くの人がかかわる偶然から生まれる面白さを感じている」
と発表しております。
「鎌倉殿の13人」の13人は、その象徴的な数字でその13人の中に主人公の北条義時がいました。
源頼朝の死後はこの13人の「話し合って決めようよ」と合議制による政治を行ったのです。日本で初めての合議制政治ですね。
(※:令和の政治世界でもある派閥で同じようなことが起きましたね。その結末は…。)
しかし時は権力を武力で奪う時代ですので生やさしいものではなかったと思います。
13人は頼朝を支えて、鎌倉幕府を作り上げましたが頂点の頼朝が亡くなるとやはり内部闘争が始まりその13人の中で生き残るのが北条義時です。
小栗旬演じる北条義時は、源頼朝の義弟にあたる人物です。北条義時の姉・北条政子は、源頼朝の妻にあたる人物ですので、源頼朝と義時は義兄弟になります。
源頼朝に関しては、平安時代から鎌倉時代にかけて活躍した武将なので多くの方はご存じですよね。
後に征夷大将軍となった人物として有名ですが、北条義時については、あまり知られていないような気がします。
北条義時は平安時代後期から鎌倉時代初期に活躍した武将で、源頼朝に仕える武士として、頼朝のもとで働いていました。
頼朝の死後、義時の父・北条時政と共に、二代将軍源頼家の独裁を防ぐための組織である「13人の合議制」に加わります。
しかしそこで彼らは最終的に将軍頼家を追放し、次第に権力の中心へと近づいていきます。
その後、北条氏は権力を強めていく中、義時は父・時政が失脚すると同時に、姉・政子とともに政治の実権を握っていきます。
北条義時はこの時、鎌倉幕府の二代執権となっています。
執権とは、源家が途絶えた後に、北条氏が政治の実権を握るために作った役職で、初代執権は時政です。
義時はかつて頼朝や時政に従い、平家討伐などに参戦、その他多くの功績を残し、頼朝から信頼を得ていました。
その後執権の座に就いてからは、幕府を傀儡政権として操り、他氏を蹴落とし、滅ぼすことによって、北条氏に権力を集中させました。
北条義時の一番の功績は、承久の乱での勝利です。
鎌倉幕府討幕を企てた後鳥羽上皇との戦い「承久の乱」に勝利した北条義時は、権力を全国区に広げ、執権政治を盤石なものにしました。
この承久の乱を機に、天皇家の力は弱体化したため、北条義時率いる鎌倉幕府の支配力がより強固となったのです。
「鎌倉殿の13人」は三谷幸喜が描く“予測不能”のエンターテイメント大河ドラマです。
小栗旬が演じる「北条義時」が第1話「大いなる小競り合い」で登場した時は北条家次男の18歳で平和な日々を過ごしていました。
しかし、そこに片岡愛之助さんが演じる義時の兄・宗時が源頼朝を北条家に紹介することで平穏な暮らしから平家打倒へと取り巻く環境が一変します。
そして、義時は源氏再興を目指す頼朝の側近となり、絶対的な信頼を得る立場になっていきます。
やがて野望のない若者から頼朝の背中を見てきた義時は政敵を倒す非情者へと豹変するのです。
時に、父・時政に出家を迫って鎌倉から追放すると「尼将軍」といわれた姉の政子とともに幕政を切り盛りして第2代執権として幕府の実質的な支配者になるのです。
「鎌倉殿の13人」では義時の初恋の相手として新垣結衣さんが演じている八重に設定しています。
八重は北条家とは敵対する伊東祐親の娘、祐親は義時の祖父ですから八重は伯母ですよね。叔母と言っても年が近いためドラマでは初恋の相手になっているのでしょう。
北条義時は激しく変化する環境に、もまれながらも、先見性と強い意志が備わっていたのでしょう。小栗旬演じる北条義時はどのようになるのか、楽しみですね!
三谷幸喜さんは北条義時はダークな人物だったと評しています。果たしてドラマではどのような描き方をするのでしょうか?
⇒新垣結衣が大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で演じるキャスト”八重”とは?
「鎌倉殿の13人」第11話「許されざる嘘」のイントロで義時が八重に求婚するシーンがありますが史実ではどうだったのでしょう?
八重が頼朝の御所に勤めていたこと、北条義時と結婚して泰時を産んだとの説もあるようですが、史料的な裏付けはないようです。
「鎌倉殿の13人」第14話「都の義仲」では、義時と八重は結婚し子供を授かっています。義時の求婚が実った演出ですね。ただ、
八重は伊東祐親の娘で伊藤祐親は頼朝に反逆した平家側の武士です。
ですので義時がドラマで演じた求婚や八重が懐妊したのは三谷幸喜さんのオリジナルだと思います。
義時の正室(姫の前)は、堀田真由さんが演じる「比奈」で御家人の比企朝宗の娘です。
有力な御家人と強固な関係を結ぶのが自然ですね。(では八重はどうなるのでしょうか?それはのちのち)
しかし、建仁3年(1203年)に比企能員の乱が勃発し、比企氏が滅亡します。
すると、義時は姫の前との離縁を余儀なくされます。それも自然で反逆者になれば容赦なく離縁を迫られる時代です。
三谷脚本ではどのような演出になるのか?
⇒堀田真由が「鎌倉殿の13人」で演じるキャスト比奈(ひな)「姫の前」とは?
第7次キャスト発表が6月8日にあり、義時の3番目の妻・のえを菊池凛子が演じます。
⇒菊地凛子が「鎌倉殿の13人」で演じるキャストは北条義時の3人目の妻”のえ”。
予測不能な三谷脚本の見せ場の一つである第15話「足固めの儀式」で義時が慕っていた上総広常が梶原景時に殺されます。
しかもこの策略はすべて頼朝が仕組んだ策だったのです。
究極の板挟みの末に“師匠・広常”を救うことができない義時です。兄・宗時も祖父・伊東祐親ら大切な人を失いました。
(その週では必ず善児が登場します)
義時は、もう二度と、こんな悲劇は起こしたくないと強く、強く願ったはずです。ですから義時も政治の世界に入っていくのでしょう。
15話ではこんなシーンがありました。
三浦義村:おまえは止めてほしかったんだ。上総介の救いに行かなくて済む口実が欲しかったんだ、と指摘されていました。
三浦義村は常に冷静です。義時は何もできなかったのも事実で歴史は非情なものですね。
第15話「足固めの儀式」は義時にとって大きなターニングポイントでした。
頼朝は義時に「義高を討て」と命令を出します。義時は複雑な思いを抱えつつ義高を幽閉します。
第17話「助命と宿命」は頼朝が義時を試しているかのように人の命が頼朝の命で失われていきます。
とても恐ろしく悲しいことが多い週でした。ここからが坂東武士・義時の人生が豹変するスタート時点だと思っています。
鎌倉殿の13人第20話「帰ってきた義経」のイントロで頼朝は義経を討つ命令を出します。
しかし、その策は「生かして連れ帰るな、しかし、決して義時が直接手を下してはならない」、とのことです。
頼朝は17話で義時を試し、20話の義時は頼朝の真意を少しづつ理解し源氏の世を鎌倉の世を創るために策を実行に移していくのです。
それが己の運命だと悟ってきたのでしょうか。
義時は27歳⇒「鎌倉殿の13人」の年表と主役・北条義時の年齢。
第25話「天が望んだ男」で頼朝は鎌倉に戻る途中で落馬してしまいます。死因は諸説ありますが、吾妻鑑では落馬とだけ書かれています。
⇒「鎌倉殿の13人」第25話「天が望んだ男」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
/#吾妻鏡
建暦2年(1212)2月28日条
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相模川の橋の修理について評議があり、かつて橋が新造されたときの事情が話題になりました。去る建久9年(1198)、稲毛重成が橋を新造したとき、その供養に参列した頼朝が、帰路落馬したのです。— 2022年 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」2022年/6月/26日
義時は、頼朝の後継者である頼家をなんとか盛り立て支えようとしていました。
まだ若く経験の足りない頼家の執り行う政が軌道に乗せられるよう形を探る義時ですが、その行いが頼家には「頼りないと思われている」と捉えられてしまいます。
⇒「鎌倉殿の13人」第27話「鎌倉殿と十三人」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
頼家と宿老の不協和音はより一層深刻になるなかで、13人の宿老の一人「梶原景時」が討ち死にします。
⇒「鎌倉殿の13人」第28話「名刀の主」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
義時は比企が力を持つことも鎌倉が2つに割れることも望んではいませんでした。
しかし、比企は北条に刃を向けたのです。
⇒「鎌倉殿の13人」第31話「諦めの悪い男」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
鎌倉では源頼家の弟・源実朝を鎌倉殿とする新体制が始まりました。
北条時政が執権別当に就任します。しかし、時政が派手に権力をふるうので御家人たちは敬遠し始めます。
そして、エンディングでは頼家と善児の一騎打ちがあり二人ともその生涯を閉じます。
⇒「鎌倉殿の13人」第33話「修善寺」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
遂に始まりました、「畠山重忠の乱」。義時が生き延びるために手段を選ばない決闘でした。
とても見ごたえのあるシーンでした。
⇒「鎌倉殿の13人」第36話「武士の鑑(かがみ)」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
父との別れはとても寂しいものです。時政は優しい武将でした。しかし、鎌倉は優しいだけでは務まらなかったのです。
時政もりくさんも退場です。
時政を失脚させた義時はよりダークな義時になっていきます。義時は兄・宗時の想いを実現しようとしています。
理想の世の実現を目指して突き進む姿がダークに見せるのです。坂東は北条が収める、その宗時の理想を求めて。
⇒「鎌倉殿の13人」第38話「時を継ぐ者」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
建暦3年(1213年)5月。頼朝が創った鎌倉が戦場になりました。和田合戦が勃発したのです。
義盛の最期は実朝が戦場に出向き義盛に説教した後に義時が打ち放った矢でその生涯を終えたのです。
⇒「鎌倉殿の13人」第41話「義盛、お前に罪はない」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
円城寺で修行していた頼家の遺児・公暁が、鶴岡八幡宮の別当となって6年振りに帰ってきました。
このことが、新たな悲劇を生むことになるのです。どこまで描くのか?注目です。
「鎌倉殿の13人」に出演しているキャスト一覧はこちら。
⇒2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のキャスト一覧。残りのキャスト発表。
いかがだったでしょうか。
「鎌倉殿の13人」は、鎌倉幕府の征夷大将軍となった源頼朝を長きに渡って支えた北条氏の物語であるといえますが、
その中でも主人公に選ばれた北条義時は、どのように描かれたのか?時々は再視聴して下さい。
三谷幸喜が描く北条義時と小栗旬の熱演による化学反応でとても素晴らしい作品となっています。
小栗旬は作品に真摯に向き合ってくれる役者なので、主演・小栗旬と聞いただけで安心感が半端ないですよね。
とにかく三谷幸喜さんが脚本することで前作の真田丸や新選組同様にドラマの展開が予想できません。
鎌倉幕府は源頼朝が創設した日本の武家政権ですが、頼朝の死後は頼朝の嫡流は断絶してしまいます。
その後は小栗旬さんが演じる北条義時が実権を握り武家社会を築くのですが、三谷幸喜さんが描いた鎌倉幕府。
期待を裏切らなかった「鎌倉殿の13人」を再視聴して下さい。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
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