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大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第27話「鎌倉殿と十三人」のあらすじ(ネタバレ)と感想。

2022年鎌倉殿の13人

大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第27話「鎌倉殿と十三人」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。

先週の第26話「悲しむ前に」で頼朝は崩御しました。鎌倉を築いた一人の権力者が鎌倉からいや日本から去りました。

そして、頼朝が死に鎌倉幕府の政治が頼家に移りました。頼朝が生きていた第25話までは義時はホワイトな存在でした。

しかし、鎌倉の御家人達の争いを束ねていくにはブラックな存在になっていかねば鎌倉は治まりません。

新章第2章がスタートです。

第27話ではタイトルの13人「13人の合議制」が誕生する過程が描かれました。

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「鎌倉殿の13人」第27話「鎌倉殿と十三人」のあらすじ。

放送は7月10日が参議院選挙でしたので7月17日になりました。

放送:7月17日
視聴率11・7%(▼0.39%)

建久10年(1199年)1月、京の院の御所に、頼朝の訃報が届きました。4年前に頼朝と嫡男の頼家が謁見した後鳥羽天皇は、今は上皇となっていました。

頼朝の死は落馬したことを伏せて朝廷に知らされました。

しかし、後鳥羽上皇は4年前に上洛した頼朝の様子から、飲水の病による落馬で命を落としたのであろうと推察します。

頼朝の次の鎌倉殿には、頼朝の嫡男・頼家を立てると聞いた後鳥羽上皇は、苦虫を嚙み潰したような表情になりました。

尾上松也が大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で演じるキャストは後鳥羽上皇。

鎌倉殿の権力を継承するには、あまりに突然すぎる頼朝の死。頼朝不在の大きな穴を、若き頼家は埋めれる事が出来るのか。

「頼朝の跡目、さぞ重かろう」頼家の肩に、ぐっと重くのしかかったのは強大になりすぎた鎌倉の行く末なのでした。

そして、源頼家が初めて御家人たちの前で所信を表明する日がきました。

「鎌倉殿の13人」第27話「鎌倉殿と十三人」のネタバレ。

鎌倉殿(頼家)の所信表明。

新たに鎌倉殿となった源頼家が自身の方針を宿老たちに表明します。梶原景時はこれを称賛、しかし、北条時政と比企能員は困惑します。

それは・・・。

「私は比企や北条を特別扱いするつもりはない。私は家の名で人を選ぶことをよしとはせぬ。誰であれ、力のある者を登用していくつもりだ。それが、この頼家の政(まつりごと)である」

と宣言するのです。

エンディングの“13人衆”が一堂に会したシーンでは、義時は12人の名を呼び最後に「並びに江間義時」と自分の名も読み上げます。

景時は、

「これより訴訟取り次ぎはこの13人によって執り行います」

と報告します。

頼家は景時の目を見て、

平三、聞いていた話とは違うな。

と言い、義時に向かって、

むしろ誰か1人に力が集まらないので、好都合だ。のう、小四郎。

と疑念の言葉をかけるのです。

そして、頼家は、

しかし、私は騙されない。丸め込んだつもりでいたかもしれんが、小四郎、端からわしはおまえたちを信じてはおらぬ。

父上は最後まで御家人に心を許してはおられなかった。わしも同じだ。平三、残念だ」

と言い、信じていた義時や景時との溝が深くなっていく瞬間でした。

その後、頼家は時連や頼時ら6人の若武者を招き入れ13人の御家人の前に披露するのです。

わしが選んだ。手足となって働いてくれる者たちだ。信じられるのは、こやつらだけよ。これより、わしの政はわしとこの者たちで行う。

もちろん、おまえたちと切磋琢磨してのことだ。新しい鎌倉を、皆で築いて参ろうではないか

とニヤリ。

頼家は義時に険しい顔を向けていました。その時、景時はポツリと一言。

頼朝様は、いささか亡くなるのが早すぎましたな

と、景時は不吉な予感がよぎったのでしょう。

タイトルの「鎌倉殿と十三人」はこうして大波乱の不穏な船出となったのです。

金子大地が「鎌倉殿の13人」で演じるキャスト源頼家の登場から退場まで。

鎌倉殿(頼家)と十三人。

5人衆プラス比企派3人、北条派4人そして北条義時を加えて十三人。

北条派:北条時政、三浦義澄、和田義盛、足立遠元。
比企派:比企能員、安達盛長、八田知家。

頼家は、自分こそが鎌倉殿であるということを誇示するかの如く、采配を奮おうとします。

しかし、その若さゆえ、自分と宿老の間には何の信頼関係も出来ていないことに気が付いていません。

「私は比企や北条を特別扱いするつもりはない」「私は家の名で人を選ぶことを良しとはせん。誰であれ、力のあるのものを登用していくつもりだ。それが、この頼家の政だ」。

頼朝と御家人たちは多くの時間を共にすることで、主従関係を築き、やがて「鎌倉殿」として慕われるようになっていったのです。

ですが、若き頼家はそれを理解できず、最初から鎌倉殿たる権利のみを振りかざしてしまいます。

鎌倉殿としての大切な役目である訴訟の裁きも、今の頼家には荷が重すぎると判断した義時や景時は、

これまで通り事前に文官に評議を依頼し取るべき道をあらかじめ絞り、そのうえで鎌倉殿に取り次ぐようにしたらどうかと考えを巡らせました。

文官4人に景時を加え5人衆とし、新しい政を落ち着けようとしたのです。納得のいかない頼家でしたが、景時に説得される形で承諾します。

しかし、この話しが御家人の間に漏れ、あっという間に利権争いの場に発展してしまいます。5人が6人、6人が7人と増え、最終的には義時を含めた13人の大所帯に。

当初の5人から大きく膨れ上がった13人の訴訟取次達を前に、頼家は激昂し、「父上は最後まで御家人に心を許してはおられなかった。儂も同じだ」そう言い放ちました。

頼家は自ら選んだ6人の若い御家人たちで身の回りを固め己の政をすると表明し、

「勿論、お前達と切磋琢磨しての話しだ。新しい鎌倉を、皆で築いて参ろうではないか」そう言い残し、その場を去ってしまします。

取り残された13人が「どうなるんだ、鎌倉は」と心配を口にするなか、景時がポツリと呟きました「頼朝様は、いささか亡くなるのが早すぎましたな」と。

大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」。では鎌倉殿の13人とは誰?

景時はその時。

実は、景時は、頼家の信頼を勝ち得ていると思っていました。御家人たちを信用してはならぬと頼家に教えたのも景時です。

しかしこの景時も、訴訟取次を5人から13人に増えている事に対して何も手を打たなかったことを頼家に裏切りと受け止められたのか?

最後には「父上は最後まで御家人に心を許してはおられなかった。儂も同じだ。残念だな、平三」と引導を渡されてしまうのでした。

中村獅童が「鎌倉殿の13人」で演じるキャストは梶原景時。13人の一人。

義時が鎌倉殿の5人衆を決める。

北条義時は、頼家から若くて力のある者たちを集めるようにと言われ、弟の北条時連と嫡男・頼時に頼むのです。

義時は行政の窓口として4人の文官である三善康信、大江広元、二階堂行政、中原親能に梶原景時を加えて行おうとします。

景時はそのことを頼家に報告しますが、いつしか比企派と北条派での対立で13名になってしまうのです。

⇒大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」で小栗旬(キャスト)が演じる北条義時とは?

その時、義時は。

義時は、頼朝の後継者である頼家をなんとか盛り立て支えようとしていました。

まだ若く経験の足りない頼家の執り行う政が軌道に乗せられるよう形を探る義時ですが、その行いが頼家には「頼りないと思われている」と捉えられてしまいます。

「もう北条の者の言葉は信じない!」と言う頼家に、義時は「お父上のこともそうやってお支えして参りました。

頼朝様ははじめから鎌倉殿だったわけではございませぬ。どうか、我ら御家人をお信じ下さい。

鎌倉殿の新しい鎌倉を皆で築いて参りましょう」そう言って、過去なくして今はないのだということを説きますが、その言葉は頼家には届かないのでした。

鎌倉殿の13人のまとめ記事はこちら。
大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」のあらすじ(ネタバレ)と感想の一覧。

「鎌倉殿の13人」第27話「鎌倉殿と十三人」の感想。

新たに鎌倉殿となった頼家は頼朝とはまた違った緊張感が印象的でしたね。

頼家を演じる金子大地の表情変化から、若くして鎌倉殿を引き継いだ頼家の苦悩がひしひしと感じられる第27話でした。

三谷さん曰く「地獄のピタゴラスイッチ」の始まりですね!まずタイトルが…!「鎌倉殿の13人」ではなく、「鎌倉殿と13人」。

完全に対立しちゃってますけどー!!と汗がでました。

頼家も、なんとか父上のようになろうと必死で、それは痛いほどよくわかるのですが、夜遅くまで精を出すのが訴訟事の片づけではなく、蹴鞠の練習というのが・・・ね!

残念ながら主の器ではないんだなぁというのが伝わってきてしまって、本当に残念。

しかも「お前達のことは信用していない!」と本人たちの前で言い放つという・・・。

部下のやる気を削ぐという意味では天才的な一言を発してしまってましたね。頼家にとっては、頼朝は最初から『鎌倉殿』であったのです。

過去に義時たち御家人とどんな思いをしてどんな風に信頼関係を築いて、どれだけの人と関わって鎌倉殿になったのか…なんて過去のことは「わからない」し「しらない」なのだから仕方ないけれど。

そこを見ようとしないで「これからは儂の政をする!」だけじゃあ人はついて行かないですよね。

波乱の予感しかない第27話でした。少し、おさらいと同時期に現実の日本国で起きた社会性事件を紹介します。

源頼朝は建久3年(1192年)に征夷大将軍の命を受けました。

これで、東国に独立した武家政権が頼朝の手で開かれたのでした。鎌倉幕府と呼ばれた武家社会の始まりです。

征夷大将軍から7年後の建久10年(1199年)に頼朝は落馬が原因で亡くなりました。(諸説あります)享年52歳。

頼朝の死後、御家人の権力闘争によって頼朝の嫡流は断絶し、その後は、北条義時の嫡流が鎌倉幕府の支配者となるのです。

それから時代は動き現代社会の21世紀の2022年7月8日、参議院選挙投票日の2日前に、

日本の内閣総理大臣(第90・96・97・98代)を長く務めた安倍晋三元首相が倒れ、死亡しました。享年67歳。

安部氏は自民党最大派閥の会長でもありました。

折しもドラマとは言え、頼朝が亡くなった26話「悲しむ前に」終了後で起きた現実の出来事です。

自民党は変わるのか?

1987年に田中派が分裂した権力闘争がまたまたあるのかないのか?そして日本はどこに向かうのか?

現実の政治にも関心を持ち注目しながら「鎌倉殿の13人」から義時が頼朝から学んだ「政」をどのように行うのかを楽しく視聴していきたいと思います。

視聴者の感想。

まとめ。

13人の評議制を取り入れた事が、権力争いの場に発展。一枚岩かと思われていた頼家と比企の関係も微妙です。

さらに、りくはここぞとばかりに景時を失脚させようとなにやら画策している様子。

景時は「恥じ入るところは、ただの一点もござらぬ」と言い切っているしで、どうみても不穏な雰囲気。

そろそろ梶原景時の乱に差し掛かるのでしょうか?嵐の中に漕ぎ出すような鎌倉殿と13人、そしてそれを囲む面々の動きに大注目です!

27話で決まった13人の中から一人ずつ今後は消えていく展開になりますね。

史実に従えば、最初は梶原景時、そして、全成、比企能員、仁田忠常、源頼家の順ですが、三谷さんはどのように退場者を表現するのでしょうか。

次週は「鎌倉殿の13人」第28話「名刀の主」です。

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2022年鎌倉殿の13人
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