大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第36話「武士の鑑(かがみ)」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
先週の第35話「苦い盃(さかずき)」では源実朝と婚姻する後鳥羽上皇のいとこ・千世が鎌倉へ到着します。
そんな中、政時の娘婿・平賀朝雅が畠山重忠の嫡男・重保への疑惑をりくに告げることで鎌倉に騒動が・・・。
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「鎌倉殿の13人」第36話「武士の鑑(かがみ)」のあらすじ。
視聴率:12.4%(△1.2%)
時政は、騙し討ちのような形で実朝の下文を手に入れ、御家人を招集しました。
義村、義盛、重成は釈然としませんが、時政に逆らうわけにはいかず従う形になっていまいます。
一方、義時の言葉を信じた畠山重忠は、少人数を率いて鎌倉を目指していました。
時政が下文を手に入れたことを知った義時は愕然とし、なんとか事態の収拾を図ろうとします。
畠山陣を訪ねたとみられる和田義盛が、盟友に「もうちょっと生きようぜ、楽しいこともあるぞ」と必死に説得している様子でした。
あれほど仲が悪かった和田義盛が畠山を説得しています。
三谷幸喜ワールドでは重忠の叫び声に込められた思いが36話のクライマックスに…。遂に歴史上の「畠山重忠の乱」が描かれます。
「鎌倉殿の13人」第36話「武士の鑑(かがみ)」のネタバレ。
吾妻鏡
元久2年(1205)6月23日条
鎌倉へ向かう途中で不慮の死を遂げた畠山重忠。彼の死を悲嘆しない者はいなかったそうです。
身に覚えの無い罪を息子にきせられ騙し討ちにされた重忠は、義盛の説得にも応じませんでした。
「戦など、誰がしたいと思うかッ!」辺り一面に轟くような声で重忠は叫びます。
「命を惜しんで泥水を啜っては末代までの恥」ここで退けば、畠山は北条に屈した臆病者と誹りを受けると言い、
武士の誇りを守るために最後まで戦うと言います。戦場で一騎打ちとなった重忠と義時は、激しく拳を交えます。
義時に馬乗りになり刃を振り翳す重忠ですが、その刃を義時には振り下ろさず、地面へと突き立てました。
立ち上がった重忠は、馬に乗り、晴ればれとした表情でその場を去っていくのでした。
勃発「畠山重忠の乱」
中川大志さん意味深コメント。予告だけでも泣けるのに…
武蔵国二俣川において、武蔵国の有力御家人・畠山重忠が武蔵掌握を図る北条時政の策謀により、北条義時率いる大軍に攻められて滅ぼされた事件。
発端は、実朝の御台所を京へ迎えに行く使節団にいた、時政とりく(牧の方)の息子・政範の急死にありました。
悲しみに暮れるりく(牧の方)の元に、娘婿の平賀朝雅と重忠の息子・重保が口論したという噂が届きます。
りく(牧の方)は一方的に重忠を敵視します。
また武蔵国の掌握をもくろんでいた時政にとっても畠山氏は邪魔な存在でした。謀反があると偽り、畠山氏討伐を命じたのです。
まず三浦義村軍が重忠軍を討ち、義時率いる幕府軍は鎌倉に向かう重忠軍と遭遇、激しい戦闘の末、討ち取ったのです。
吾妻鏡
元久2年(1205)6月22日条
畠山重忠軍の奮戦により、時間が経過してもなかなか勝負がつきませんでした。しかし申の剋(さるのこく/午後3時~5時)も終わろうとするころ、愛甲季隆の放った矢が重忠を射抜き、重忠は戦死。事態は収まりました。
武士としての筋を通すため、重忠は戦い抜きました。義時を殺さずに自分は死んでいったのです。
さまざまな戦を勝ち抜いてきた坂東武者の最期はとてもかっこよく週タイトルの「武士の鑑」でしたね。
重忠と和田義盛との二人になって話をするシーンも感動でした。重忠は前を見据え、大きく顔を歪めて「戦など誰がしたいと思うか!」叫ぶのです。
これが本心だったと思うのです。
⇒中川大志が大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で演じるイケメンの畠山重忠とは?
畠山重忠と妻・「ちえ」への最期の言葉。
吾妻鏡
元久2年(1205)6月22日条
去る19日、畠山重忠が武蔵国男衾郡(現在の埼玉県小川町、および、嵐山町の一部)の館を発(た)ち、鎌倉へと向かいました。
36話イントロで妻の「ちえ」に「行ってまいる」という重忠の言葉。
重忠の声色とちえを見つめる眼差しは、複雑な立場にいる「ちえ」を安心させようとする優しさの言葉でした。
ちえの頬に愛おしそうに触れる重忠の手元がとても切ないです。死を覚悟した男、二度と妻とは会えない切なさ。
このイントロは名場面ですね。
時政はその時。
時政は、まずは重忠の息子・重保を人質にとり重忠も捕らえる算段でいました。しかし、重保は無実の罪を着せられることを嫌い激しく抵抗し討ち死にをします。
畠山親子を死に追いやったことで御家人たちからの信頼が離れた時政に、義時がある提案を持ちかけました。
重忠を惜しむ御家人たちの怒りを他へ向けさせてはどうかと。時政の娘婿である重成に罪を着せようという提案に、「のらねぇなぁ」と時政は頷きません。
しかし、そうしなければ自分が矢面に立つと知ると「しょうがねぇ。死んでもらうか」と娘婿をあっさりと差し出すことを決めました。
重成の言い分も聞かず首を撥ねた形になった時政は、御家人達からの信頼をさらに失い溝が深まります。
時政への訴状に名を連ねた御家人の数は、梶原景時の時の比ではありませんでした。
「恩賞の沙汰はやらせてもらうぞ」と義時に言う時政ですが、義時はそれに頷きませんでした。
義時の策で、完全に孤立させられたことを悟った時政は、怒りを抑え切れず、立ち上がるのでした。
義時はその時。
時政が下文を手に入れたことを知った義時は、怒りに震えました。
なんとか収めようとする義時でしたがうまくいかず、盟友である重忠を討伐する結果となってしまいました。
この一件は、全て父・時政と時政の妻・りくの愚かさ故と理解していた義時は、
武士としての誇りを守って死んでいった重忠の首を時政に見る様迫りますが、時政はそれを見ることをしませんでした。
義時は、時政を政から離れさせるため、御家人たちの心が時政から離れるよう二重、三重に策を重ねます。
時政が自分に向けられる疑いの目を逃れる為に娘婿である重成の首を撥ねたようにみせかけ、
畠山の所領の分配を尼御台にさせることで、時政が所領を独り占めしようとしていたと御家人に思わせ、時政を孤立させていきました。
それを知った政子は「恐ろしい人になりましたね」と呟くように言いますが、
それには「全て、頼朝様に教えていただいた事です」と、腹をくくった表情で答えるのでした。
義時の重忠の一騎打ち。
重忠と義時の一騎討ちとなりました。
三浦義村、和田義盛らの軍勢が見守る中、重忠と義時は斬り合い、殴り合いのシーンが続きました。
義時は劣勢になります。
重忠は鬼のような形相で義時にとどめを刺そうとします。しかし、振り下ろした刀は義時を貫かなかったのです。
重忠はその後討ち取られますが、この戦で勝ったのは重忠だったのではないでしょうか。
義時が戦い終えて。
吾妻鏡
元久2年(1205)6月23日条
鎌倉に帰還した義時は、父・北条時政に「畠山重忠の弟や親類のほとんどは他所(よそ)におり、戦場に赴いたのはわずか百余人でした。謀反を企てたという疑いは偽りであり、とてもあわれです。悲涙を抑えることができませんでした」と語りました。
重忠は義時を殺す義理はありません。
第35話で重忠は「本当に鎌倉のためを思うなら、あなたが戦う相手は」と義時に問いかけていましたね。
義時は解っていたはずです。
義時が重忠の首桶を抱え、時政へ詰め寄ったシーンは義時の覚悟を感じました。
時政は重忠の首から目を背けるのです。
この瞬間が時政を政から退かせるための迫力あるシーンでした。
「小四郎、わしをはめたな」と詰め寄る時政に、義時は微塵も態度を崩しません。
その一貫した姿勢は、時政を高笑いさせ、「見事じゃ!」と言わしめるほどのものでした。
政子はその時。
吾妻鏡
元久2年(1205)7月8日条
畠山重忠にくみしたものたちの所領が、勲功のあった者に与えられました。恩賞の沙汰を行ったのは政子。源実朝がまだ幼いため、このような差配となったようです。
エンディングでは御家人からそして義時からも信頼が揺らぎ、追い詰められた時政が怒りをあらわにする姿で終わります。
そして、北条親子の確執と政に関わることになった政子が遂に政治の舞台に出てきました。
政子は「小四郎、恐ろしい人になりましたね」と声をかけます。
しかし、義時は政治は頼朝から受け継いだのです。鎌倉のために鬼になる覚悟を、小四郎から義時に変わることを36話で決めたのです。
今後の政子の描き方に注目しましょう。
鎌倉殿の13人のあらすじのまとめ一覧はこちら。
⇒大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」のあらすじ(ネタバレ)と感想の一覧。
「鎌倉殿の13人」第36話「武士の鑑(かがみ)」の感想。
息を呑む回でしたね。政をする者として時政を見限った義時が冷酷なまでに時政を追い詰めていく様もすごかったですよね。
そして重忠との一騎打ち!拳を交える事で、言葉を交わしているようにも見えましたし、何より止めをささない重忠。
わかっていたのでしょうね。
時政がいる限り鎌倉も武蔵も立ち行かなくなる、そしてそれを止められるのは義時だけだと。
だから義時を討つ事はせずに、武士の誇りだけを守り戦い抜いて死んでいく事で自分と息子の潔白を証明した。
まさに「武士の鑑」ですね。
視聴者の感想。
#鎌倉殿の13人 第36回。本当になんでこんなことになってしまったのかという畠山重忠の乱。己の誇りを守ることを貫いた畠山重忠はまさに武士の鑑。命のやりとりをした義時、重忠の外したとどめに託された未来を想う。執権を続けていく決意を見せてくれなかった時政は残念でなりません…!#鎌倉絵 #殿絵 pic.twitter.com/vD7Sdkcq0z
— KEI-CO (@keico) September 18, 2022
まとめ。
「鎌倉殿の13人」第37話は「オンベレブンビンバ」となにやら不思議なタイトルです。
ネット上ではイタリア語なのではないかという噂が流れています。
「ombre per un bimbo」ではないかということで、直訳すると「子どものための影」だとか。
脚本家の三谷幸喜さん曰く「サザエとカツオが波平を追い出す話し」だそうで…うーん、きな臭いですね!
恐らく「牧氏の変」を扱う回ですね。
義時がどう時政を追い詰めるのか、りくと時政がどう抗っていくのか…次回も楽しみです!
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
管理人の大好きな大河ドラマをまとめていますので見逃し配信
と一緒に楽しんで下さい。