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大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第43話「資格と死角」のあらすじ(ネタバレ)と感想。

2022年鎌倉殿の13人

大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第43話「資格と死角」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。

先週の第42話「夢のゆくえ」では実朝が巨大な船をつくり宋に行く計画を立てましたが、唐船が航海することはありませんでした。

実朝の計画は失敗したのです。

さて、建保5年(1217年)6月。

円城寺で修行していた頼家の遺児・公暁が、鶴岡八幡宮の別当となって6年振りに帰ってきました。

このことが、新たな悲劇を生むことになるのです。どこまで描くのか?注目です。

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「鎌倉殿の13人」第43話「資格と死角」のあらすじ。

放送:11月13日
視聴率:11.5%(△0.2%)

「必ず、鎌倉殿になってみせる」次の鎌倉殿は自分だという強い意志を抱いて、京から公暁が戻って来ています。

「必ずその願い叶えてご覧にいれます」乳母である義村も公暁を次の鎌倉殿とするべく付き従っていました。

しかし、現在の鎌倉殿である実朝は、後継者を京からもらい受けようと動いていたのです。

それぞれの思惑が入り乱れ、次期鎌倉殿の座を巡り、鎌倉に新たな火種が生まれていました。

一方、義時と実衣も実朝の言動に不満を抱き、思案を巡らせていました。そんな中、実朝の相談に対して後鳥羽上皇から返事が届きました。

公暁が鎌倉に戻ってきた翌日、乳母夫の義村は執権の義時と再会させました。その後、義時の思惑をよそに、鎌倉殿の後継を京から迎える支度が次々に整っていきます。

そんな折、実朝の世話役の仲章が泰時を讃岐守に推挙する話が持ち上がりました。

「鎌倉殿の13人」第43話「資格と死角」のネタバレ。

義時が公暁と対面。

公暁と顔を合わせた義時。公暁の堂々とした佇まいと凛とした眼差しは頼家とよく似ていていました。

義時:物おじせぬ様子が頼家様を思い出すな

と言ってましたね。

若くして2代目鎌倉殿となった頼家は感情がたかぶりやすい人物でした。

義時は泰時を評価していた。

「讃岐守のこと、断ってもらいたい」義時は、泰時にそう言います。

泰時の器量を高く評価し、認めている義時は、泰時ならば自分が目指していてなれなかったものになれるはずだと伝えます。

いずれ執権となる泰時の前に、必ず敵となって立ちはだかるのは仲章だとわかっている義時は、仲章の好きにさせてはならない「借りを作るな」そう厳しい顔で言うのでした。

そして、今まで反対していた内親王を鎌倉殿の後継として迎えることを受けれると伝えます。

「つまり親王は、こちらにとっては人質だ」そう言葉を加えて。

その時、政子は。

鎌倉殿を京から迎えれば、これ以上身内同士の争いがなくなると考えた政子は、養子の話の調整役をかって出ます。

政子の鼻をへし折り、そのうえで話に乗ってやろうという構えの兼子と、

親王を育てて来た兼子にとって親王が鎌倉殿になるは願っても無いことという思いの部分をくすぐる構えの政子の、

目通りという名のマウント合戦が始まりました。

兼子の嫌味にもうまく立ち回る政子に、やがて兼子は心を許し、酒を酌み交わしました。

政子の動きが功を制し、内親王が次の鎌倉殿に、実朝は左大将になることが決まりました。

そして、左大将の母親ということで政子は従三位に。

これは上皇がいかに実朝を大切に考えているかの表れでもありました。

「従三位!」鎌倉に戻った政子は、おどけたようにそう言い、実朝も大喜びで母である政子を迎えます。

これで御家人同士の争いは避けられる…そう思った政子は解放感と充実感に包まれた面持ちで、畳に寝そべるのでした。

政子が上洛。

建保6年(1218年)2月、政子が上洛します。同行するのは、北条時房でした。院御所で後鳥羽上皇の乳母・藤原兼子と対面します。

一言一言、相手の心を読むようにして繰り広げられる対話には強い緊張感が漂っていました。

政子は兼子の強い言葉に動じず、兼子を持ち上げつつもへりくだらず、そして機を捉えると兼子の心をくすぐったのでした。

政子が兼子の心を掴む。

政子:鎌倉挙げて最高の礼を尽くしたいと考えております。

と兼子に伝えます。すると

兼子:あら

とまんざらでもない表情でした。

兼子:お近づきのしるしに、いかがですか?

と政子を酒に誘います。兼子は政子を気に入ったようでしたね。

政子は従三位に叙された。

政子が鎌倉に戻ったのは4月の末でした。「従三位」の吉報を受けた政子は喜びと同時に、肩の荷を下ろした達成感に浸っていました。

実朝の前で「従三位」と茶目っ気たっぷりに言いながら、実朝に駆け寄り、少女のように無邪気に笑う政子のシーンはその表れでしょう。

大の字になって寝転ぶ政子もまた愛らしかったです。

その時、実朝は。

京から戻って来た公暁を、実朝は喜んで向かい入れます。

京から養子を迎え、その子に跡を継がせ自分は大御所となる。公暁には鶴ケ丘別当として新たな鎌倉殿の良き相談相手となって欲しいと願ったのです。

同じ頃、上皇から養子についての手紙が届きました。

自分の子の誰かを養子として遣わすという上皇からの書に、養子反対派の義時たちはグウの音もでませんでした。

話を進めに上洛すると言い出す実朝でしたが、義時たちは大反対。

実朝に味方する政子が代わりに京へ上り、藤原兼子と話をまとめることになったのです。

話はうまくまとまり、実朝の後継に頼仁親王が決まり、実朝はその後見として頼朝の地位を超え左大将となることに。

「父上も見る事の無かった景色を見てみたい」思い通りに事が進んだことに実朝は安堵し、高揚感に包まれるなか、左大将の拝賀式とそののちの直衣始の儀式の準備が進みます。

左大将となって初めて直衣を纏い鶴岡八幡宮を参拝する実朝を、大銀杏の影からじっと見つめている男がいました。

公暁です。

半年後、全く同じ場所で繰り広げられる惨劇。そのことを実朝は知る由もなかったのです。

実朝と公暁の対面。

実朝の将軍後継が後鳥羽上皇の皇子・頼仁親王に決まりました。実朝を大御所にというのは、政子の発想でしたよね。

実朝:私は大御所となり、そなたは鶴岡別当として、新しき鎌倉殿の良き相談相手になってもらう。

実朝からこの初めて聞く養子の話は公暁はビックリしたことでしょう。

流石に実朝の前では驚愕した様子を見せることはありませんでしたが、義村の前では怒っていました。

公暁はこの後、千日参篭に入りました。

義村が公暁に父の真相を明かす。

エンディング近くでは、義村が公業に父・源頼家の死の真相を明かすシーンがあります。

義村:あなたの父上は殺されたのです。北条の手によって。
義村:北条は頼家様とその家族を皆殺しにした。 本来なら跡を継ぐべきあなたの幼い兄も義時に殺された。 わずか6歳で。北条を許してはなりませぬ。
義村:北条に祭り上げられた実朝(柿澤勇人さん)もまた、真の鎌倉殿にあらず。

と言葉巧みに公暁をたきつけます。

公暁:許せぬ。

鶴岡八幡宮の公暁の姿。

鶴岡八幡宮では、直衣始(のうしはじめ)の儀式が執り行われました。左大将となった実朝が初めて直衣をまとって参拝。

物陰から実朝や義時らを観察する公暁の姿のシーンがありました。

長澤NA:半年後、同じ場所で繰り広げられる惨劇。そのことを、彼らはまだ知らない。

「鎌倉殿の13人」あらすじのまとめはこちら。

大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」のあらすじ(ネタバレ)と感想の一覧。

「鎌倉殿の13人」第43話「資格と死角」の感想。

今回もドキドキが止まらなかった「鎌倉殿の13人」第43話「資格と死角」でしたね!

相変わらずのタイトル回収に脱帽です。「資格」は鎌倉殿になるための資格。

そして、「死角」は公暁の鎌倉殿の地位への執着と、千日修行を何度も途中で抜け出すようなこらえ性の無さや浅はかさ。

義村の野望、直衣始の儀での実朝の死角から実朝を見つめる公暁の思い…といったところでしょうか。

そして気になるのは義村の動きです!なんとしても公暁を鎌倉殿に…!と動いていました。

でも、願い叶わずと知ると、公暁に頼家の仇は義時だと(しらじらしいほどの演技で)ばらしてしまいましたよね。

これは、本気で義時を討たせるつもりなのか、それとも公暁を煽って実朝を討たせ、北条に寝返るつもりなのか。

今までの義時と義村の密談を思い出すと、後者もありそうで怖いです。死角の部分から匂いでる不穏な空気がたまりません。

全編通して、これから起こる鶴岡八幡宮での悲劇、そして承久の乱への布石が散りばめられていましたよね。

そんななか、唯一ほっこり…しつつもちょっと切なくなった場面がありました。

「従三位!」とおどけたように実朝に言う政子がいた廊下は、在りし日の頼朝を「征夷大将軍~!」とおどけて呼んだのと同じ場所。

こんなところにも伏線というか、過去とリンクさせる仕掛けがされていて、「流石三谷作品」と唸ってしまいました。

さてさて、半年後に起こる惨劇の伏線が散りばめられた43話。建保7年(1219年)1月27日、雪が降り積もる“運命の日”が近づいてきました。

視聴者の感想。

まとめ。

「鎌倉殿の13人」次週は第44話「審判の日」。不穏な感じしかしないタイトルです。

実朝は「この鎌倉を我ら源氏の手に取り戻す」と言い、仲章は「目障りな執権は消える」。

公暁は剃髪もやめ「この公暁、すべてを知っております」、「二人共やめて!」という政子の悲痛な叫び声に、

義時の「ここからは修羅の道だ」。鎧を身に着けた泰時に、降る雪。いよいよ”あの日”が訪れるようです。

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