阿部サダヲが出演した「大河ドラマ」と「朝ドラ」の出演作品を紹介します。
多くの「大河ドラマ」と「朝ドラ」ファンの皆さんは彼の演技に心を奪われたことがあると思います。
出演の存在感は、まさに特別なものです。
ここでは、阿部サダヲが出演する大河ドラマと朝ドラについて、彼の演技の魅力や作品への視聴感想を深掘りしてみたいと思います。
あなたはどの作品の阿部サダヲに心を打たれましたか?阿部サダヲはいだてんの脚本家である宮藤官九郎の同僚でもあります。
宮藤が脚本を手掛けて大ヒットとなった『木更津キャッツアイ』『タイガー&ドラゴン』などの作品に出演しています。
クドカンが脚本した「いだてん」にも主演主人公で出演しています。
阿部サダヲの大河ドラマ出演作。
阿部サダヲはその甲高いがよく通る声と、インパクトの強いイメージ故か、2019年「いだてん」の第二部の主人公・田畑政治役を熱演しました。
また、いだてん以前にも、1998年の「元禄繚乱」、2012年の「平清盛」、2017年の「おんな城主直虎」に出演しています。
どの役もどこかユーモラスなイメージが抜け出ないのもまた、阿部サダヲの魅力です。
2019年「いだてん」の第2部主人公・田畑政治。
2019年の放送「いだてん」の視聴率は低迷でした。第1部「いだてん」と第2部「いだてん」
平均視聴率は関東で8.2%と当時として過去最低の数字でした。日本がオリンピックに初参加する1912年から1964年の東京五輪までの経緯を描いています。
しかしながら、構成が複雑でした。
スポーツ史の大河と思いきや落語が入る複雑感が視聴者の心を掴むことも共感もできなかったと言ってもいいでしょう。
明治から昭和まで生きた落語家・古今亭志ん生が登場します。
若き頃、美濃部孝蔵時代は森山未來で志ん生になってからはビートたけしが創作落語「東京オリムピック噺」を語りました。
しかし、ビートたけしの活舌の悪さも気になりました。
1部は日本人で初めてオリンピックに参加した中村勘九郎が演じる金栗四三で2部は阿部サダヲが演じる水泳界の田畑政治です。
また、出演者を巡るトラブルにも見舞われ、ピエール瀧さんが麻薬取締法違反容疑で逮捕されました。
それが原因で「NHKオンデマンド」の配信はありません。
⇒阿部サダヲが2019年大河ドラマ「いだてん」で演じる田畑政治とは。
2017年「おんな城主直虎」の徳川家康。
成人した家康はおろか、竹千代と呼ばれた幼少期でさえも子役ではなく阿部サダヲ自身が演じており、
初登場時は佐野史郎演じる太源雪斎と肩を並べているのを見て、『こんな老けた子供がいるか!』と突っ込みたくなるほどでした。
まあいだてんでも帝国大学を卒業して記者になった時、史実では20代でありながら『とっつあん坊や』と突っ込まれていますが。
(ちなみに、史実で竹千代が元服して松平元信と名乗るのは12歳の時)
近年、『ケチで寡黙な苦労人』『保守主義者』という陰気なイメージ故か、三大天下人のうち一番不人気とされている家康で、
大河ドラマでも凡君として描かれることが多いようですが、阿部サダヲが演じた彼もしかり。
家康の祖父清康のころから岡崎城を拠点に戦国大名となっている徳川家(松平家)でしたが、
家康は『三河のぼんやり者』として、彼の妻(直虎と親しかった)に陰口をたたかれ、またやはりどこか抜けている描写が多く、
また妻に愚痴や不安をしばしばこぼしたりする、直虎の思い人である直親の謀反疑惑が上がった時や、
今川と武田の対立が深まって井伊家取り潰しの危機が高まった時などは見捨てるなどヘタレっぷりも見せて、
三方ヶ原の戦いで武田信玄に敗れた後、城の中で恐怖のあまり失禁どころか脱糞したことまで描かれてしまっています。
(家康はこれを『みそだ』とごまかしたともいわれていますが、この脱糞エピソードはフィクションとされており、
実際家康は城に逃げ帰った後冷静さを取り戻し、三国志の計略として有名な『空城計(くうじょうけい。
わざと城の門を全開させるなどの隙を見せて相手の用心を誘う敗戦時の計略)』を使って信玄の追撃を防いでいます)
気丈で強気な妻の尻に敷かれ気味で、辟易する面も見せる家康ですが、のちに信長に謀反の疑いをかけられ妻が殺されてしまった時は、
(この時に長男も処刑)自暴自棄になって荒れ狂うなど、愛妻家っぷりや人間くささも強調されております。
それでも井伊直政をとりたて、井伊家を『岡崎譜代』として出迎えるあたりは、井伊家を出世させたポジションでも言えましょう。
(よく言えば一度井伊家を取り潰したことへの落とし前をつけた、悪く言えばマッチポンプ)
良くも悪くも気弱で慎重で人間臭い家康、阿部サダヲは映画、TVドラマなど沢山の作品に出演しています。
2012年「平清盛」の藤原通憲(信西)
保元の乱以降、政治のフィクサーとして表舞台に立ち、清盛の出世の立役者となるも、平治の乱で志半ばで倒れることになる信西。
登場当初は貧乏公家の出身らしく(摂政・関白を代々務めることになる藤原北家ではなく南家の出身)、ぼろ服と萎烏帽子でツボを抱えて京の街を歩き回る姿が印象的でした。
かつては藤原北家だけが摂関家として政治を、そして今は天皇一族だけが天下を支配するという、
家柄だけで一生が決まってしまう(もともと儒教は、人間は生まれながらに身分の貴賤があるという考えでしたが)日本に辟易し、宋のような実力で出世できる世の中を志していきます。
主人公平清盛に対しては『国の宝にも災いにもなれる男』、清盛のライバル後白河天皇に対しては『毒の巣』『掌中の珠』と評しつつも、その器を見込んで親しく交流。
清盛と親しくなって、やがて朝廷で出世させるキーパーソンという位置づけだけあって、影のフィクサーと学者肌というともすれば矛盾した性質をよく同居させたものと思います。
やがて出家して信西と名乗り、後白河天皇の乳父(教育係)となったあたりから着物もきれいになり、また坊主頭が非常に阿部サダヲとしては斬新といえましょう。
保元の乱では孫子の教えを政敵・藤原頼長と違って自分の都合のいいように解釈して夜襲を仕掛け、勝利に貢献。
政敵頼長、および清盛の叔父を処刑して反感を買われるも、宋を手本にした理想的改革を行って民衆に慕われていきます。
しかし保守的な公家や、清盛ら平氏(桓武天皇の子孫という事もありましょうが)を重んじ源氏(清和天皇の子孫といわれていますが、
平氏と比べると由緒は正しくなく、しかも義家の子義親は京で反乱を起こしています)をかるんじたことが災いして、
源義朝が起こした平治の乱で、志半ばで倒れることとなりました。これを機に、それまで源氏と融和路線をとってきた清盛は、源氏を亡ぼす決意をします。
政治家的な腹黒さ・老獪さと、学者的な知識を持った信西は、ダーティーな阿部サダヲを見たい方にはうってつけかもしれません。
1998年「元禄繚乱」真田信就。
まだ名前が知れ渡っていないころの役で、旗本寄合(役を持たない旗本)の役としてちょい出演しています。
その一方、いだてんで高橋是清役を演じた荻原健一が、この大河ではマザコン・暴君・犬好きとしての一面が強調されている徳川綱吉役をエキセントリックに演じております。
大河ドラマや朝ドラに出演した俳優(女優)の一覧はこちら。
⇒NHK「大河ドラマと朝ドラ」に出演した俳優(女優)のキャスト一覧。
阿部サダヲの朝ドラ出演作。
2003年度前期「こころ」
- 題名:こころ
- 第68作
- 放送:2003年3月31日から9月27日
- 主人公:こころ
- 主演:中越典子
舞台は東京都台東区浅草と新潟県山古志村(現・長岡市)、六日町(現・南魚沼市)です。
ヒロインが実家のうなぎ屋の女将を目指す奮闘記を下町情緒豊かに描き、また花火職人の父が住む山古志村の産業や伝統行事などを織り込みながら展開していきます。
1993年~1994年「かりん」
- 題名:かりん
- 放送:1993年(平成5年)10月4日から1994年(平成6年)4月2日
- 主演:細川直美。
- 桜ヶ丘高校時代演劇部部長中島銀: 阿部サダヲ
一国の息子。こころに片想いしている。新潟から出てきた匠の兄弟子となる。終盤で投網子と恋仲になります。
朝ドラは、日常生活を描いた作品が多く、その中で阿部サダヲが演じるキャラクターは、視聴者にとって非常に身近な存在です。
彼は、日常の些細な出来事や人間関係の中での感情の動きを巧みに表現し、視聴者に共感を呼び起こします。
まとめ。
大河ドラマに阿部サダヲが出演した作品で一番印象に残っているのは「おんな城主直虎」の家康です。
ことりと戯れる幼少時代から井伊を支配する徳川の時代までを演じた姿に感動しました。
家康は2023年の「どうする家康」で松本潤さんが演じましたが、個人的には阿部サダヲさんに出演してほしかった思いです。
阿部サダヲが持つ「人間味」は彼の最大な魅力でしょう。
これからも彼の活躍に期待しつつ、次の大河ドラマ出演を楽しみに待ちたいと思います。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
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