大河ドラマ2020年「麒麟がくる」第19話「信長を暗殺せよ」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
道三の死から2年後の永禄元年(1558年)11月、将軍・足利義輝は三好長慶と和解し、5年ぶりに京に戻ってきました。
光秀も越前で浪人暮らしを始めてから2年が経過し、久しぶりに京都に出向く日が訪れました。
朝倉義景の使いなのですが、そこで斉藤義龍(高政)に暗殺されそうになる信長に対して光秀が策を打ち、そして義龍と最後の会談が行われるのです。
義龍は第19話で退場するのですね。
さて、長谷川博己が演じる「明智光秀」の「麒麟がくる」をもう一度見たい!!
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麒麟がくる第19話「信長を暗殺せよ」のあらすじ。
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もう一度自分に仕えないかという義龍に対し、光秀は道三の最期の言話「大きな国を作れ」という言葉が頭から離れられないと言って遠回しに断ります。
美濃一国を平和に治めようとする義龍と、より大きな視野で大きな国を作ろうとするために迷う光秀との違いが現れていました。そして、2人が和解することは、ついにありませんでした。
斉藤高政改め「義龍」は大河ドラマ麒麟がくる「信長を暗殺せよ」19話のエンディングでNA死にしました。
麒麟がくる第19話「信長を暗殺せよ」のネタバレ。
足利義輝と三好長慶。
足利義輝は三好長慶と和解して京都に戻っているようですが、それはあくまで傀儡政権として使えるからだと思われますね。
後に義輝は将軍親政を行おうとしますが、それが三好配下の松永久秀の逆鱗に触れてしまって、それで義輝暗殺という悲劇がおきてしまいますからね。
今回の松永久秀は非常に気さくな人間のように描かれていますが、そのように一見人当たりがよさそうな中で、将軍暗殺すら平気でやってのけるような怖さも持っています。
まだまだ義輝が親政を本格的に開始するまで動いていないようですが、その時に三好長慶がどう思うか、そして松永久秀はどのように暗殺に乗り出すかのプロセスを、できる限り詳しく描いてほしいと思います。
明智光秀と朝倉義景。
足利将軍が上洛した際に、義景は鷹を送るという名目で、光秀を京に派遣することにしました。
よく一介の浪人である光秀に白羽の矢を立てたものだなと思いましたが、考えてみれば、将軍側近の武士である細川藤孝や三淵藤英と光秀は親しいので、光秀を送ったほうが将軍と話が通じやすいと考えたのでしょうかね。
朝倉義景をはじめ、今川義元らも、足利将軍が京に戻ってきたのに面会に行こうとすらしないことを考えると、足利将軍家の権威が相当失墜していたのがわかります。
朝倉義景の都。
将軍なんかいなくても、朝倉家も今川家も、京から逃れた公家や僧侶を招き入れて、京に負けずとも劣らぬ都を作っていたからさもありなんなのでしょうが。
今回の義景は鷹を可愛がるなど、土岐頼芸にも似た貴族然とした雰囲気を持つ人物になっております。
光秀は貴族然とした頼芸を『立派な人物だと思ったことはない』と言っていましたが、朝倉義景に対しても同様の思いを持つようになっていくのではないでしょうか。
朝倉義景の器。
道三はケチな中でも『大きく豊かな国を作る』という志を示し、光秀にその思いを託して「麒麟がくるのものがたり」から退場していくのですが、
義景は『今の生活を維持したい』という、事なかれ主義の現状維持派というべき人間ですし。
(当時の越前一乗谷は小京都みたいになっていたので、さもありなんといったところでしょうが)
やがて光秀が足利義昭を紹介する形で信長に接近し、義景に別れを告げて信長の配下となる際には、相当喜ぶと私は踏んでいますね。
現状維持に甘んじた義景はやがて、信長に攻められて自身も一乗谷の栄華も滅ぼされてしまうのですが、その時に光秀は何を思うのでしょうか。
「越前一乗谷」当時は小京都と呼ばれ繁栄していたようです。
久しく会っていなかった光秀と藤孝ですが、今回は浪人と将軍側近の武士となっていて、良く出会えたなという感じです。
相変わらず、将軍の命令に従う人間は皆無で、頭を悩ませていた藤孝です。
将軍と信長。
まあ考えてみれば、足利義輝は斎藤義龍と今川義元にどう対処するべきかという織田信長に対して、高い官位を授けることしかできないというありさまでしたからね。
つまりは、この時の室町幕府は財政難もあって軍も土地も金も持つことが出来ず、空位を与えることしかできない状況だったわけです。
これはのちに足利義昭が信長に対し、『管領か副将軍の位を与える』というのに対して、『それよりも堺の支配権が欲しい』と言ったというエピソードにつながると思いますね。
明智光秀と細川藤孝。
どうして足利将軍のいうことに従わないのかと頭を悩ませている藤孝と光秀ですが、それは室町幕府が軍事力も財政力もなく、空位しか渡せないことに原因があると思われます。
とにかく、足利将軍の言う事を聞かない諸大名に対して、光秀も藤孝もさらに頭を悩ませていくのかと。
そこからはじき出す光秀と藤孝の結論は、諸大名に負けないぐらいの経済力と軍事力を身に着けるか、またはそういう人間を味方につけるか、ということになるのかもしれません。
これで高政(義龍)退場?(NA死に)
「十兵衛には、またもやフラれました(笑)。翻弄されてばかりです。それでも義龍(高政)は、十兵衛を許してしまう。それだけでなく、今も心から信頼できるのは十兵衛だけなんです。そんな2人の決別のシーンが、切なく美しいものに映っていればうれしいです」(伊藤英明)
斉藤高政が退場。
NA死にというのは少し寂しいですよね。
次回からは2年後の桶狭間の戦いになる故、致し方ないと思いましたが、個人的には義龍の最期の描写は入れてほしかったです。(帰蝶が復讐も兼ねて暗殺した、という形でもよかったので)
義龍は髭を生やしたものの、少しくたびれたイメージになっていました。
父や弟を暗殺したことで、周りが面従腹背している状態に感じられるようになり、近親を殺したことを悔いるようになっていたのですが、もうちょっとノイローゼっぽく描写してほしかったです。
麒麟がくるのあらすじの一覧はこちら。
⇒大河ドラマ2020年「麒麟がくる」のあらすじ(ネタバレ)と感想の一覧。
麒麟がくる第19話「信長を暗殺せよ」の感想。
予告編で『何度も裏切った光秀を迎え入れようとして、義龍も懲りないな』と思ったのですが、なるほどそんな理由があったからなのでしょうか。
そのことが、再び光秀を自分の元へ迎え入れようという気にさせたようです。
ということは、義龍はようやく、自分の父親は道三だということを受け入れるようになっていったのでしょう。父殺し・弟殺しの罪滅ぼしとして、光秀を迎え入れようとした……と考えれば、義龍の心理も納得いく感じがしました。
けれども、光秀は断ります。その頑固さに不満を呈し、光秀は何をしたいのかと問う義龍です。
まとめ。
光秀曰く『道三様は「大きな国を作れ。誰も手出しができない大きな国を」と言っていた。それがいつまでも頭の中に残っている。』
つまりは、『その志は義龍や頼芸にはないものだ』ということを遠回しに言いたかったのではないかとも思っています。
第3話あたりで、高政が光秀に『自分の国づくりの手伝いをしてほしい』といった時には、光秀も多少は乗り気であったのでしょうが、やはり高政が自分の出自への不信と父への不満から、弟と父を殺してしまったのがいけなかったのでしょうね。
それが2人を完全に袂を分かたせるに至った。違った道は戻れないとは、まさにこのことを言うのでしょうか。
次週は⇒大河ドラマ2020年「麒麟がくる」20話「家康への文」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
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