青天を衝けはいよいよ明治編です。

麒麟がくる第33話「比叡山に棲む魔物」のあらすじと感想。

「麒麟がくる」感想
Pocket

麒麟がくる第33話「比叡山に棲む魔物」のあらすじと感想です。

元亀元年(1570年)織田信長は比叡山に陣を敷く朝倉義景と浅井長政と対峙していました。

加えて、西からは三好一党と石山本願寺の僧兵が迫り、南からは朝倉方に呼応した六角勢と伊勢長嶋の一向宗の門徒が蜂起(ほうき)します。

敵に囲まれた織田信長は、窮地に立たされるのです。

さて、『比叡山に棲む魔物』として描かれたのは、美しき天皇である兄へのコンプレックスから金と権力におぼれた覚恕法親王です。

覚恕が、『仏教の総合大学』と呼ばれた比叡山の腐敗の象徴であり、信長の比叡山焼き討ち・僧俗男女皆殺しの起点となっていくのです。

放送:11月22日(日曜夜8時)

視聴率:13.1%

麒麟がくる第33話「比叡山に棲む魔物」のあらすじと感想。

この危機を脱するために、明智光秀はひそかに比叡山に潜入します。

光秀と義景。

光秀は互いによく知る朝倉義景に和議を直訴(じきそ)します。しかし、義景は・・・

[char no=”31″ char=”朝倉義景”]ここは叡山。ここに陣を敷いた以上、覚恕様はなにがしろにできぬ[/char]

義景を陰で支える比叡山延暦寺の天台座主・覚恕(かくじょ)が大嫌いな織田信長を京から追い払うまで戦はやめぬと言うのです。

織田信長の同盟者(実質的な配下)となった明智光秀を、よく義景が迎え入れたものと当初は思っていたのですけれど、光秀は、

[char no=”25″ char=”明智光秀”]冬になると越前は雪に埋もれ、行き来ができなくなる。その前に戦を終わらせたい[/char]と足利義景に指摘します。

すると義景は[char no=”31″ char=”朝倉義景”]比叡山の座主である覚恕様には手を出すな。何万人もの宗徒が反旗を翻すぞ[/char]

と遠回しに織田信長をけん制しますよね。

この駆け引きは33話の見どころの一つですね。

光秀と覚恕。

明智光秀朝倉義景を通じて、覚恕と対面します。

覚慶は美しき兄・正親町帝を見返すため金や権力を手に入れたのだと語るのです。

[char no=”32″ char=”覚恕”]あの都は、わしの都じゃ!返せ!わしに返せ!![/char]と叫び、

それを奪った織田信長を絶対に許さないと光秀に言い放すのです。

このセリフはさまざまな既得権益を新興勢力の信長に奪われたことに怒っているわけですね。

明智光秀が比叡山に入った史料は無いそうですが、入らなかったという史料もないようですので、覚恕との対面は謎ですね。

ドラマではあまり強調されていませんでしたが、当時の比叡山の僧侶は金貸し・人買い・商売の許可まで行い、金と権力によって腐敗していたそうです。

駒が以前、薬のまた売りをとがめた少年の妹が比叡山の僧侶に売られたというのも、その象徴というような感じでした。

光秀が見た天台座主は、まさにそんな旧体制のシンボルであって、摂津とともに排除されなければいけない存在であることを、光秀は菊丸の密書からさらに強めていくことになるのでしょうかね。

一方の覚恕も、織田信長を受け入れるつもりは全くないようです。

[char no=”25″ char=”明智光秀”]どのように覚恕に跪(ひざまず)けばいいのか[/char]と義景に話していましたが、その余地は全くないということを光秀は感じ取ったのだと思われます。

麒麟がくる33話「比叡山に棲む魔物」のあらすじと感想。信長の和議。

織田信長が比叡山で戦っている最中、尾張で信長の弟・信興が一向宗勢に討たれ、事態はさらに切迫します。

光秀と信長。

さすがの織田信長も京を捨て、尾張に戻ることを考え始めます。ただ、明智光秀が今までの苦労が水の泡に帰すと反対します。

すると信長は将軍・義昭ではなく、帝を通じて、朝倉と和議を結ぶことを思いつきます。

一向宗と三好の軍勢、長島の一向一揆、朝倉・浅井と四方に囲まれた信長が何とかこの状況を打開しようと考えるのも当然ですよね。

足利義昭も早く信長と朝倉・浅井の争いを止めたかったようですが、覚恕と摂津によって握りつぶされていたようです。

その中で織田信長が将軍より上の天皇に頼るのもある意味では当然といえましょうか。

この麒麟がくるの信長は『褒められる』ということに極めて弱いですよね。

それにしても、光秀も将軍ばかり頼らず別の人間を頼ってもよかったような気がしますね。

ここが二人の確執になっていくのでしょうか?

織田信長の比叡山焼き討ちにおいて、明智光秀は最後まで強く反対し、そのために信長の不興を買ったというエピソードは有名です。

麒麟がくるでは史実通り、比叡山焼き討ちを黙認するという立場をとっていましたね。

史実の光秀は比叡山焼き討ちに大きく貢献し、相続男女皆殺しも積極的に行い、信長のもとでの出世の糸口にしていくわけです。

(女子供を逃がしたのは秀吉といわれています)

34話では、その比叡山焼き討ちをどのように描いていくのか、そしてその苦き体験を光秀が家族にどう伝えていくのかが気になります。

菊丸と比叡山。

架空キャストのひとりである菊丸が久しぶりに33話で登場しました。菊丸の主君は織田信長の同盟者である徳川家康ですよね。

各国の情勢をひそかに探り、主君に報告しています。

セリフはなかったですが、菊丸が比叡山で得た情報とは、政所の摂津晴門が覚恕(かくじょ)と手を組んでいたというのです。

これでは足利義昭による和睦が進まない訳ですね。

でも、久しく登場していなかった菊丸が急に登場し、光秀に情報を送ったのはちょっと唐突すぎる気がしました。

二条城の義昭。

織田信長と足利義昭の関係が徐々に変容していきます。

駒からも織田と朝倉の戦について問われた義昭は、

[char no=”28″ char=”足利義昭”]どちらが勝っても、死なせたくない者がいる。光秀もその一人だ。[/char]と駒に応えます。

足利義昭の力は実質的にはほとんどありません。少しいら立っている様子でしたので信長とは離れていくのでしょう。

少しずつ義昭が信長を見限っているような感じになってきましたね。33話はその起点になっている感じです。

『元僧侶として戦は嫌っているものの、摂津のこともあってなかなか戦が終わらない』というのが正直なところだったのでしょうか?

そして信長の比叡山焼き討ち・僧俗男女皆殺しで、足利義昭は神罰をも恐れぬ信長に恐怖と嫌悪を抱くのでしょう。

遂に織田信長を見限り、反信長同盟の基軸になっていくものと思います。

二条城の松永久秀。

松永久秀が怒る場面があり光秀はなぜか狼狽します。

将軍との宴席に久秀と対立する筒井順慶が出席していたのです。そしてこの会は筒井順慶のお祝いの会だったのです。

当然怒りますよね。

もともと筒井順慶と松永久秀は対立していました。

順慶が足利義昭に接近できた背景は、「麒麟がくる」では明智光秀が鉄砲と引き換えに、筒井順慶が信長・義昭に接近するよう仕向けたわけです。

ですから、久秀は光秀を憎んでもおかしくない気がしますね。

もっとも光秀に一目置いていたからなのか、直接光秀を恨まず、幕府から離反すると言い切ったと思います。

それでも反信長同盟の時には義昭方につくことになっているのです。

ですので、ここからどのように反信長同盟についていくのか読めなくなってきました。

(反信長同盟についた後信長に降伏し、そのあとまた信長を裏切ることになるわけですが)

ドラマでは摂津晴門が嫌がらせのために筒井順慶と久秀を同席させたように描かれています。

これからの展開に注目しましょう。

麒麟がくる33話「比叡山に棲む魔物」のあらすじと感想。帝の救いの手。

[char no=”33″ char=”正親町天皇”]信長を助けようと思う。これは朕と覚恕の戦いなのかもしれぬ[/char]

帝は御所の塀を直してくれた織田信長の和睦の願いに手を差し伸べてくれました。

織田信長が延暦寺と朝倉方の要求をのむという条件のもと、双方は陣を引き払いました。

こうして比叡山の戦は終わり、信長は窮地を脱したのです。

[char no=”33″ char=”正親町天皇”]金と権力におぼれた覚恕と比叡山僧侶は、人買いなどを活発に行い、

天皇の屋敷も修繕してくれない。貧乏公家たちも食い物にしている。無残な弟だ』[/char]

という帝のセリフはいつの世も「金と権力におぼれた」覚恕のような権力者がいたという事ですね。

帝と東庵先生。

東庵先生は架空キャストですよね。

架空人物は脚本家や演出家が史実をより分かりやすくするための潤滑油になりますよね。

東庵先生もその一人ですが、歴史に詳しい大河ファンからは、東庵先生は当時実在した医師・曲直瀬道三(まなせどうさん)ではないか?

との説をSNSで投稿しています。ではなぜ架空の人物にしたのでしょうか?

それはやはり「潤滑油」的存在することで演出がしやすくなるからでしょうね。

33話で「帝と東庵の関係」が分かりますよね。

正親町天皇は病弱であるがゆえに針の名医・東庵先生の世話になっていたようです。

まとめ。

33話で遂に覚恕が登場しました。

日本史ではあまり有名ではなかった「摂津晴門と覚恕」を旧体制と腐敗の象徴として描いている33話の「麒麟がくる」です。

「悪」を登場させるこの描き方はどうなんでしょうか?他局を気にしているかも知れませんね。

歴史的に有名な比叡山焼き討ちの前に「正親町天皇と覚恕の兄弟の確執」という大きな背景を帝が東庵先生にお話ししていました。

覚恕と摂津晴門はまるで江戸時代の悪代官と悪だくみをしている商人のシーンですね。摂津晴門は卑怯で狡猾な人物です。

春風亭小朝さんの覚恕は不気味な存在で光秀はその覚恕と相対するシーンはかなり尺をとっていました。

33話で分かったことは帝の弟が比叡山の主だったのですね。

このような人物、コンプレックスをカネと権力で乗り越えようとする権力者というのはいつの世もいるのですね。

また、生活苦で身売りに出された妹を取り返したいという少年・平吉が駒に頼んで代金は売れたら返すと薬を分けてもらいます。

しかし少年は二度と帰らぬ人になってしまいます。

本能寺の変に向かって光秀も少しづつ何かが変わってきました。

「本能寺の変」って実際はこうなんだったのか、と思える最後になるのでしょうか?期待したいですね。

さて来週はその比叡山を信長が打ち滅ぼすのですね。明智光秀は女や子供は逃がしていましたね。

武田信玄の登場も近いようです。来週も楽しみです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました