大河ドラマ2020年「麒麟がくる」第5話「伊平次を探せ」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
遂に「本能寺」が登場しましたね。もちろん「本能寺の変」ではありませんよ。
本能寺で鉄砲を作っているというので光秀が向かいます。その本能寺の門で出会ったのは将軍でした。
先週は⇒大河ドラマ2020年「麒麟がくる」第4話「尾張潜入指令」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
さて、長谷川博己の「麒麟がくる」をもう一度見たい!!「最終話の本能寺」はどうなったのか?
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麒麟がくる第5話「伊平次を探せ」のあらすじ。
視聴率:13.2%
今度の光秀は再び京へ行くという筋書きですが、第1話の時といい、どうやって関を乗り越えたのかなァ?とふと思ったりもします。
あとは若いころの『瓜泥棒の伊平次』が光秀に助けられたこと、京で鉄砲を作成している場所が光秀の因縁の場所である本能寺であるなど、やや強引につなげてしまっているような気も。
道三もよく旅費を出しましたね。
吉田鋼太郎さん演じる松永久秀はもう少し陰湿なイメージがあったのですが、このドラマでは明るく気さくで、それでいて用心深い面を持っていて、器の大きい人間として描かれていますね。
そこにすごい新鮮さを感じていますし、鋼太郎さんもよくそのような久秀を演じていると思います。
麒麟がくる第5話「伊平次を探せ」のネタバレ。
武力による平和。
ここから『麒麟がくる』国づくりのヒントが描かれているのですが、これは鉄砲という最新の兵器を含めた『武力による平和』という形な気がしますね。
『パックス・アメリカーナ(アメリカによる平和)』という言葉もありますし、戦国時代故その理論も一理得ていると思うのですが、この理論による平和に関しては賛否両論あると思います。
それでもそれが、道三の言う『大きな国』という言につなげるのはストーリーがうまいと思います。
令和の時代でも「大きな国」同士が覇権争いで静かな?戦いをしていますね。
経済的には両国共に得な事はないとは思いますが、数百年前の小国・日本ではさらに小さな国同士が戦っていたのですね。
明智光秀と将軍・足利義輝。
道三はまだ戦乱の武器としてあまり使用していない鉄砲をいかに利用するか?麒麟がくるで道三は鉄砲を武器として利用するか?が個人的には興味があります。
それとこれは脚本ですが、光秀は義輝に出会いますよね。この出会いが「麒麟がくる」のキーポイントだと思っています。
土岐源氏の血を引く明智家とはいえ、当初将軍・足利義輝は明智光秀のことをそれほど気にも留めていません。
しかしながら明智光秀が今後『足利将軍家は武家の棟梁たる身の上。進んで自分が見本になっていかなければいけない』という、単純ですが真理を突く意見を言ったことで、光秀という人物の理想を求める情熱を知り、一目置くと思われるのです。
本当は義輝もそうありたかったんですけれど、部下が全然従わないので、もどかしい思いを抱えていたことでしょう。
このことが、後に義輝の弟・義昭が朝倉義景と光秀を頼る際、義昭が光秀に注目する原因になっていくと考えられます。
ここに「本能寺の変」の答えがあるのではないか?その心の変化をこれからも気にしながら視聴していきたいと思います。
明智光秀と細川藤孝。
血の気の多い細川藤孝は、当初光秀のことを鉄砲を担ぐ危険な人物として敵視していました。この点は若いからしょうがないのではないのかなと思いましたね。鉄砲は危険ですし。
これがやがて、光秀と同盟を結びながらもやがて見放すことになります。戦国の世をしたたかに生き抜く藤孝になっていくのですから、本当に読めませんね。
次の話で藤孝は光秀に注目するようになるのですが、ドラマ作りのストリーとして興味深いですね。
幕府の管領。
細川春元と三好長慶はいわば管領とその部下というべき間柄ですが、三好長憲が管領である細川家に対抗できる実力を持ったがゆえに、争いが絶えなくなったという見方もあると思います。
かたや足利将軍家はその争いを何とか沈めたかったと思われますが、いかんせん自身には天皇と同じで、彼らを従わせるだけの経済力も軍事力もありませんでした。
そのことが、中央政権争いが絶えなくなった一因のように思われるのです。
麒麟がくる第5話「伊平次を探せ」の感想。
5話の感想のポイントは斉藤道三が鉄砲と言う武器を試したことと、明智光秀が時の将軍足利義輝に出会ったことですね。
やがて『天下布武』つまり武力によって天下を取るという目標を掲げた織田信長が、足利義昭を連れて京の混乱を鎮めることになるのです。
それはこの麒麟がくるではまだまだ先の事ですね。
応仁の乱以降、幕府の権威は一気になくなり、全国諸国で土地の争いが起きるようになっていました。
逆を言うと、それだけ体制そのものが老朽化し、この当時全国各地では、新興の国衆による土着勢力が管領・守護の実権を奪っていくのです。
また、足利将軍家は八代将軍義政以降、宮廷貴族化と財政難で軍隊が養えなくなり、年貢を強要する実力がなくなってますます衰えるようになっていきました。
つまるところ、由緒正しさだけでトップになっていた足利家の実質的な軍事力と経済力が衰えたことが、中央政権争いを加速させたと言えるでしょう。
麒麟がくるのまとめ一覧はこちら。
⇒大河ドラマ2020年「麒麟がくる」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。
まとめ。
道三が初めて鉄砲を撃ち庭に置いた標的の水がめが衝撃音のあと粉々になって吹き飛びました。ドラマのイントロは鉄砲の話題から入ります。
第5話の伊平次を探せのテーマは「鉄砲」ですね。もちろん伊平次は鉄砲を作る職人それも京の実力者・松永久秀も探していた鉄砲職人です。
伊平次は明智の庄で育ち井戸に落ちた時に光秀に助けられたことを覚えていました。ですので光秀の申し出を素直に受け取り鉄砲作りを受けるのです。
この5話では光秀が将軍に出会うシーンも重要ですが、やはりこれからの戦の勝敗を左右するであろう鉄砲の価値を流石に松永久秀は認識していたのです。
それは鉄砲の数が戦の抑止力になると言うのです。でも光秀はまだそのことを察していないようです。また上司である道三にもその抑止力について報告はできなかったようです。
次週は⇒大河ドラマ2020年「麒麟がくる」第6話「三好長憲襲撃計画」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
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