青天を衝けはいよいよ明治編です。

麒麟がくる第29話「摂津晴門の計略」のあらすじと感想。

「麒麟がくる」感想
麒麟がくる第29話、摂津晴門の計略
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麒麟がくる第29話「摂津晴門の計略」のあらすじと感想です。

放送:10月25日(日曜夜8時)

視聴率:13.2%

京に上洛した足利義昭の奉公衆として、幕府を立て直し『麒麟がくる』の『大きな世』を作ろうとする光秀です。

ですが、幕府には公家や寺社をはじめとする既得権を守ろうとする者たちがわんさかわんさかいます。

その者たちをひそかにかばうのが摂津晴門なのです。

明智光秀は調べるたびに幕府が腐り果てていることを知り、その最たるものが摂津晴門であることを知っていきます。

一方足利義昭は元僧侶らしく理想主義者なのですが、優柔不断な点が出始めたのみならず、市政の人間である「駒に惹かれ始め」て政務をおろそかにしていきます。

それが光秀にどのような影響を与えるのか。

さて、将軍・足利義昭の新しい御座所・二条城を2ヶ月という短期間で完成させるため、自ら陣頭にも立った織田信長です。

近隣諸国から人や物をかき集め、京の寺院から石仏などを差し出させました。

その強引なやり方に、幕府内からも「将軍の名を借りて京じゅうの金めのものをかすめとっている」との陰口が聞こえ始めていました。

【幕府(摂津)対光秀(信長)】の始まりですね。

麒麟がくる第29話「摂津晴門の計略」のあらすじと感想。

明智光秀とその盟友細川藤孝は、幕府奉公衆及び革新派として立て直しを図ろうとしているので。

ですが、幕府が支配する寺社や公家は、賄賂を晴門に渡して革新の動きをストップさせようとします。

千年の古都である京は、古くからの公家や寺社の土地があり、それだけ由緒正しい場所だったといえるでしょう。

裏を返せばそれだけ「既得権の根」も深いと言えます。

禁欲を重視する寺社が人々に金貸しを行い、私腹を肥やしているというのは明智光秀は許せなかったのでしょう。

藤孝も明智光秀も、京がまさに『伏魔殿』であることを徐々に知っていくのです。

陰口の話を細川藤孝から聞いた明智光秀は、

[char no=”5″ char=”光秀”]言いたい者には言わせておけばよろしいのです。調べれば調べるほど、幕府の内側は醜い[/char]

幕府も末期になれば不正が当たり前の組織になっているのでしょう。明智光秀は調べれば調べるほどその現実を知ります。

足利義昭は理想主義者なので「不正」を問いただすことはできません。しかし織田信長は「腐った幕府」の事実は知っていました。

もちろん秀吉らの部下に内部を探らさせていたのでしょう。理想と現実の狭間でこれからどう行動するか?

織田信長と光秀の動向に注目ですね。

さて、「麒麟がくる」も後半に入りました。来週は30話ですので、明智光秀ゆかりの地「岐阜」を旅するのは今が良いでしょう。

麒麟がくる第29話「摂津晴門の計略」のあらすじと感想。不正を知る光秀。

幕府内で不正が横行していることを知った明智光秀は、政所執事の摂津晴門の動向を、今後はより一層注視する必要があると、志を同じくする細川藤孝に告げます。

足利義昭から、妻子のための土地と城をもらった光秀ですが、実はそれは古くからの公家や寺社の土地だったのです。

結果的にその寺社の恨みを買ってしまった光秀は、政所の摂津に訴えるのですが、摂津はのらりくらりと「はぐらかす」ばかりです。

聡明な明智光秀は、本来足利将軍家が使えるべきであった天皇の領地も摂津が取り上げたということを知るのです。

ですが、「兎にも角にも」自分の領地がどうして寺社の土地になってしまったのかを調べてほしいと訴える光秀です。

ともあれ摂津率いる政所では、ちょっとそれは無理なんですよね。

このあたりから、光秀・藤孝ら「幕府の革新勢力」と、摂津率いる政所ら「幕府の保守勢力」の対立を深めていくものと思われるのです。

摂津と光秀。

暗に『京の領地には手を出すな』ということを晴門は言っていたのでしょうか。

摂津は古くからの寺社の勢力とつながりがあり、賄賂をひそかに受け取って公家や寺社の既得権を守ろうとしています。

それだけ摂津家は公家や寺社のしがらみが多いということでもあります。

もともと鎌倉幕府の政所も、大江広元をはじめ公家の人間が多かったのも事実です。

政治的駆け引きは公家のほうが優れていたことの象徴でしょう。

そう考えると、明智光秀細川藤孝が幕府の革新派として今回描かれるのに対して、幕府政所が保守派として描かれていくのもナチュラルですよね。

その一方で、本来は天皇が上であり、足利将軍家はその天皇を守る(しかして『候い(さぶらい)』→『侍』というのですが)はずです。

ですが、足利将軍家は帝がなくなっても弔い一つしません。

逆に天皇の直轄地を取り上げて私腹を肥やそうとするなど、幕府が本来の務めを果たしていないことを明智光秀は知るようになります。

それと織田信長の言葉「一番偉いのはお天道様で、次に偉いのが天皇、将軍はその天皇を守る存在」という言葉を聞いて、光秀は幕府への不信感を深めます。

と同時に、『自分が誰に本当に使えるべきか、だれを頭に平和をもたらせばいいのか』について考えるようになるものだと思います。

とにもかくにも、織田信長はすでに幕府内に不正があることを知っていました。

摂津晴門は、室町幕府の執務を取り仕切る役人で悪党です。

新たなステージの幕臣となった光秀が最初に立ち向かうのが晴門で、裏からいろいろと手を回す狡猾な官僚が摂津晴門です。

将軍家を思うがままに動かしています。

悪役がいないドラマは面白さが半減いやまったくなくなりますよね。

半沢直樹のような敵・味方がはっきりしていないと最近の視聴者は離れてしまいます。

さて、28話で摂津晴門は満座の中で信長に扇を投げつけられました。そのことを根に持っていますが、その反撃があるのでしょう?

さて、さてどうなるのでしょう?

[char no=”19″ char=”織田信長”]幕府は腐り果てているのであろう!?[/char]

光秀と伊呂波太夫。

関白に拾われた伊呂波大夫が今の天皇に助けられ、その天皇を助けてほしいと光秀に頼むのも当然だと思います。

おそらくこれが、明智光秀が「本能寺の変」を起こす遠因であるとするならば、脚本の非常に「長延な伏線」であると思います。

時は今 天が下しる 五月哉』の『天が下しる』とは、『天皇が支配する』という解釈もあるようです。

明智光秀はこれを機に、さらに『自分が誰に仕えるべきなのか、だれを棟梁に据えればいいのか』をさらに考え直していくものと思われます。

信長も一応将軍と天皇を敬愛はしていて、将軍のために二条城を作ったり、天皇の御所の兵を直したりもしています。

それだけ織田家の経済力が高かったことがうかがえます。

これが、これからどのようにして、織田信長足利義昭を京から追放して室町幕府を滅ぼすのかが分からなくなってきました。

明智光秀は『幕府より偉いのは天皇、幕府より天皇のために尽くすべき』という結論や伊呂波大夫の頼みもあって、幕府を見限り信長方につくものだと思われるのです。

さてさて、ドラマでは光秀は伊呂波太夫に突然と呼ばれます。

足利義昭の上洛以来、三好一党とのつながりを疑われて都から追われることになった前関白・近衛前久と会ってほしいと言うのです。

[char no=”21″ char=”近衛前久”]今、幕府を変えられるのは織田信長じゃ。我らはそこに望みを持つしかない[/char]

光秀と関白前久。

行動派の近衛前久が、室町幕府第14代将軍足利義栄の就任を推挙したのを名目に、関白の座を下ろされましたね。

同時に『二条晴良が摂津晴門と手を結んで、近衛家の土地まで奪おうとしている』というのはおそらくフィクションだと思われます。

ですが、それだけ二条家と摂津家の政治力が強く、既得権を守ろうとする勢力がものすごかったとも取れます。

前久も行動力がある以上、朝廷での革新派だったと思われ、やがて織田信長とのつながりを深めていくと思うのです。

と同時に光秀との交流も深めていくようです。これがその起点になっていくのでしょうか。

近衛前久明智光秀がどのようにして協力し、朝廷や幕府における保守勢力に対抗していくのか、「本能寺の変」にかかわっていくのかがドラマのキーかも知れません。

さて、摂津たちから追われる身になった前久と光秀は対面します。

近衛前久は、今の幕府には摂津をはじめ私利私欲を満たすことしか頭にない連中ばかりで、それを変えることができるのは織田信長だけだと明智光秀に伝えるのです。

本来幕府とは帝を守るべき存在だが、現在は手も差し伸べていないことを、光秀にほのめかすのでした。

麒麟がくる第29話「摂津晴門の計略」のあらすじと感想。義昭と駒

人間として、女性としてに惹かれていくのは足利義昭のほうだったと思いますね。

もちろんのほうも、義昭の理想に惹かれていくのは事実です。(ドラマでは)

それで義昭のために千貫ためるものと思われるのです。

しかしながら足利義昭はその優柔不断な性格から、徐々に政務を放棄し、にうつつを抜かすような気がしてなりません。

ただ、史実の足利義昭は積極的に、川中島の戦いの仲裁などを行っていたようです。

そのなかで足利義昭の理想も崩れていき、駒も理想を失っていく足利義昭に愛想をつかしていくと思うのです。

同じ『麒麟がくる』世のなかを願い、『弱きものを助ける』理想に共鳴しあった「義昭と駒」です。

ドラマでは、これからどのように関係が変化するのか?そしてどのように袂を分かっていくのか?

この辺りはドラマのフィクションの域を出ないだけに、どうなるか演出的に見ものです。

ドラマの28話で偶然にも本圀寺内で5年ぶりに足利義昭に再会したです。

29話では話がしたいと義昭は駒を呼びます。「身寄り無き者、貧しき者、誰でも入れる舘を造りたい」と駒に夢を語るのです。

そんな義昭の理想を聞いたは、理想を現実にする計画を練ると思います。薬の大量生産に励み今井宗久に売り込むのでしょう。

まとめ。

奉公衆として由緒正しい足利将軍家に仕えることにはなったものの、幕府の中が腐敗していることに気づき始める光秀です。

そして摂津晴門の領地をめぐるもめ事や、

伊呂波太夫や織田信長の言葉を機に、『本来自分が誰に仕えるべきか』について考え直し、最終的には幕府を見限って信長方につくと思うのです。

その中で信長は、源氏の血を引き、なおかつ幕府方ともつながりが深い越前朝倉家を討とうとするのですが、これが幕府方との対立を深める一因になると思います。

しばらく光秀は、幕府の奉公衆と織田信長の相談役として、両者の仲裁と調整に努めると思うのです。

それが今後どう描かれてゆくのでしょうか。

29話では、二条城の築城が着々と進むさなか、光秀はこれまでの幕府の体制にギモンを抱きながら「新しき幕府」を開くことができるのでしょうか?

明智光秀の苦労は始まったばかりです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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