青天を衝けはいよいよ明治編です。

麒麟がくる第23話「義輝、夏の終わりに」のあらすじと感想。

「麒麟がくる」感想
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麒麟がくる第23話「義輝、夏の終わりに」のあらすじと感想です。

放送:9月13日(日曜夜8時)
視聴率:13.4%

光秀は信長に上洛を促すべく、将軍・足利義輝の御内書を手に尾張へと向います。

しかし、織田信長は、斉藤高政の子・龍興と3年以上戦いを続けていて上洛することはできない状況です。

足利将軍家といえども由緒正しさだけでは評価されず、周りの人望と善政を行うかどうかで評価される、そんな時代が戦国時代といえましょう。

そんな中で、生真面目で不器用な光秀は、人心が離れていく足利義輝を必死にサポートしようとします。

しかしながらもう人々の心は足利義輝から離れ去っており、もはやどうすることもできない光秀です。

長慶亡き後義輝を必死にサポートしようとした松永久秀にも見限られてしまうあたりは、かなりな状況だったのでしょう。

そんな中で、明智光秀と足利義輝が最後の別れをするのですが、時代の流れは止められないところまで来てしまっていたのでしょうね。

麒麟がくる第23話「義輝、夏の終わりに」のあらすじと感想。

織田信長は美濃との国境を流れる木曽川周辺の土豪たちに苦戦を強いられ、上洛どころではありませんでした。

そして、[char no=”19″ char=”織田信長”]相すまぬが、話の続きはあの者としてくれ[/char]と言い、信長に呼ばれたのは、木下藤吉郎(秀吉)でした。

光秀と信長。

将軍をはせ参じて上洛してくれることを信長に期待してやってきた光秀のようですが、一番信頼している織田信長も斎藤と争っていることを口実に断られてしまいました。

足利義輝は信長に対し、空位しか与えてなだめようとしなかったから、信長の義輝に対する人望は皆無だったとみてよさそうですね。

諸大名を従わせる実力のなくなった幕府と義輝の悲惨さがよくわかるような気がします。

ところで、斎藤家は光秀と対立した義龍が病死し、息子の龍興は将たる器ではないことで人心がどんどん離れていくというエピソードがあります。

斎藤を見限って信長に就く稲葉良通の姿が描かれていないのは非常に残念でした。

光秀は将軍・義輝の御内書を信長に渡します。

その場面では織田信長の眠たそうな表情がこの二人のこの時点での立場を表していますね。

時は国と国が争っている戦国の世で強い武士が生き残っていく時代です。しかし光秀は武士の棟梁は「将軍」であるという信念で動きます。

でも時代はその思いには否定的で、信長のような合理的な武士には正直「めんどくさい」男として写るのでしょう。

この二人の場面とそこに現れた「木下藤吉郎」後の豊臣秀吉の三角関係を演出家はイメージしたのでしょうか?

なんとなく光秀は格式を重んじる武士に、秀吉は情報(噂も含めた)大事に利用する武士に、

そして何より信長は「合理性」を第一にした武士に見えました。

光秀と秀吉。

いつの間にか織田方のニューフェイスとして使えることになった木下藤吉郎(豊臣秀吉)

秀吉がどのようにして織田信長に仕えるようになったのか、それが描かれていなかったのも残念なところです。

この大河ドラマの主人公は光秀なので、どうしても豊臣秀吉にスポットを当てきれなかったということなのでしょうか。

秀吉は明るさの中に鋭さを秘めた人間として描かれていますね。調略家でありながら明るさも忘れていないのがいいです。

そこで、帰蝶との話の中で、美濃や近江の事情を藤吉郎(豊臣秀吉)は、ふと不穏な話を口にするのです。

秀吉から、三好長慶の息子たちが義輝を暗殺しようといううわさを聞いて、激しくいきり立つ光秀です。

当時足軽組頭だった秀吉がどのようにしてそんな情報を手にしたのかは謎ですが、

それだけ世論に詳しく頭の切れる人間だったととっていいのでしょうかね。

どうも織田信長に仕える光秀はこの後、秀吉とともにスパイ活動を行い、そこで豊臣秀吉と交流を深めるようです。

かつての菊丸のポジションが秀吉になるといっていいでしょうか。

さて、先頃病死した三好長憲の子の義継とその一党が足利義輝を闇討ちにする計画を聞いた光秀。

しかも裏で糸を引いているのが、どうやら松永久秀のようなのです。

[char no=”5″ char=”光秀”]義輝様の命は何としても守らねば・・・でもどうして松永様が・・・[/char]光秀は急ぎ大和にいる松永のもとを訪ねるのです。

麒麟がくる第23話「義輝、夏の終わりに」のあらすじと感想。大和の駒。

駒は大和にいました。町でブラブラしていて覚慶を遠くから眺めていました。しかし覚慶は誰かにつけられていて身の危険を感じています。

そうです、覚慶、後の足利義昭は反幕府から狙われていたのです。

駒と東庵。

以前、『駒が大和で危険な目に巻き込まれ、東庵が駒を手助けし、再び2人はよりを戻すようになる』そんな風に予想していたような気がします。

しかしながら、悲惨な目にあったのは駒ではなく東庵だったようですね。

これを機に駒と東庵はよりを戻し、丸薬も盗賊に財産を持っていかれたのを取り戻そうと、伊呂波大夫の勧めで売ることを許します。

駒と覚慶。

は大和の地で、のちに足利義昭となる僧侶・覚慶とも出会いました。

『麒麟がくる』22話で2人は非常に息が合ったようです。

残念ながら将軍の弟ということで、覚慶は、にらまれる立場となります。

駒を安全なところへ連れ去りながらも最終的には一人で興福寺に戻らざるを得なくなるという、かなりな立場の危うさを秘めていました。

政治家としての足利義昭は一流でもないし、立場としても背腹定まらない人間としての描写がこれまで多かったようです。

ですが、史実の覚慶は高僧だったそうなので、人間としては非常に人格者だったのかもしれません。

覚慶は永禄の変時、宗派であった興福寺を三好方に抑えられ、非常に肩身の狭い生活を強いられることになります。

『死にたくはない』とつぶやくその姿は非常に人間臭いと同時に、そもそも最初から政治家には向いていなかったことの象徴だったようにも私は感じています。

この後は光秀について覚慶のことを紹介し、光秀も義輝の弟である覚慶にそれでほれ込み、信長に足利義昭を紹介すると予測しています。

駒と義昭、そして光秀のドラマがどう膨らむのか、それに期待することにいたしましょう。

は覚慶からも「麒麟」の話を聞かされるのです。そしてその話で覚慶の父は将軍であった事実を知るのです。

この二人の出会いが今後のドラマの展開で光秀に与える影響と信長の行動が気になりますよね。

駒と大夫。

大夫はに「黒い丸玉」の薬は売れることをアピールします。そして伊呂波大夫は既に販売を開始していました。

京に戻り東庵先生の舘につくと盗賊に襲われて東庵先生が怪我をしたと行商人から聞かされ慌てて舘に入ります。

麒麟がくる第23話「義輝、夏の終わりに」のあらすじと感想。光秀と松永。

光秀が松永の居城を訪れると、松永は壺を割っています。値打ちのある壺は残すのだと言って2つの壺を壊しています。

「お主が義輝様を大事に思うていることは承知している。討ちはせぬ。都から追い払う。それだけだ」

今のままでは世は平らかにならないと語る松永久秀に対して、武士には棟梁たる将軍が絶対に欠かせないと必死に訴える光秀でした。

松永久秀とは?

戦国三大梟雄として有名な松永久秀ですが、当時は風流人としての側面が強いといったところでしょうし、それが本質なのかもしれません。

『壺の値打ちは最初から決められたものではなく、それを見る人々が決める。足利将軍家とて同じこと』

というセリフは、いかにも家柄にとらわれない合理主義としての久秀を見ることができます。

(義輝が由緒正しい家柄なのに対し、久秀はどこともわからない卑賤の出自ということもあるのでしょうが)

当初は足利義輝を殺さず、京から追放するだけだといったあたりは史実通りというのが正直なところでしょう。

将軍殺しの汚名がある松永久秀ですが、実際に手を下したのは息子です。

松永久秀は風流人である以上、そんな汚名は着たくないというのが本当のところだったでしょうね。

しかしながら『もう足利将軍を支えるのに疲れた』というあたりは、非常に高齢な老人になっていたのでしょう。

管領であった細川春元が三好長慶に敗れて没落し、その長慶も病死してしまった以上、もう誰も義輝を支える人間がいなくなったということの表れです。

足利義輝の側近の武士である細川藤孝すら義輝を見限り、久秀側についたあたりは、非常に光秀は無力感を感じていたでしょう。

二条御所は、死んだように静寂に包まれていました。光秀は信長の上洛が叶わないことを伝えにいきます。

週タイトルの「義輝、夏の終わりに」の場面です。

孤独な将軍・義輝。

武家の棟梁・将軍として頑張ろうと思っていたけれど、周りの諸大名は従ってくれず、自分には人望も政治力もカリスマ性もないことを痛感する足利義輝です。

一人で眠っているときも、気が付けば見張ってくれる人間がいなくなっていたというように描かれていましたね。

その中で自分に愚直に従ってくれた光秀は、足利義輝にとって非常に救いのある存在だったのは確かです。

光秀の存在。

この時は一介の浪人であった光秀が、結局何もできずに終わるというのは当然の成り行きといえばそうなのでしょうが

(浪人とはいえ、光秀は自由に動きすぎている気もするしなあ)。

そのことが、『自分には付き従う人間が誰もいない寂しさ』『将軍復権を目指した自分の夏は終わった』と言い切る義輝の淋しさにつながっているのだと思います。

土岐源氏の子孫である光秀は、そんな義輝を見て非常に無力感にさいなまれたことでしょう。

『麒麟がくる』の世のなかを目指している中で、将軍の復権ができないというつらさですね。

光秀越前に戻る。

光秀は越前に戻ります。そこにはいつも変わらぬ家族の姿が、貧しいけど平穏で健やかに育っている娘の姿を眺めています。

朝倉義景からは国の外は見るなと言われ心が定まらぬ光秀がいました。

『越前の中から動くな、妻と子供とともにじっとしていろ』

朝倉義景が言ったあたりは、事なかれ主義の義景らしいとも言えますし、『今の暮らしがどれだけ大事か』

謀反人といわれている光秀ですが、妻や子を愛する家庭人であったともいわれています。

そこはまさに生真面目な彼らしいといえばらしいのではないでしょうか。

まとめ。

将軍家再興の鍵だった信長が上洛できず、さらには足利義輝暗殺計画が浮上する23話です。

義輝を支えることが、「麒麟がくる」世へとつながると考える光秀はどのようにこれから動くのか?

いよいよ、信長が上洛し足利義昭を追放する場面へと突き進むのですね。

その前に足利義輝が暗殺され、信長が美濃を平定する場面を、その時帰蝶がどのような表情をするのか今から楽しみです。

義輝が暗殺される永禄の変は、来週に持ち越しとなることが決まりましたね。

この物語のクライマックスで、義輝が討たれたらよりよかったと思うんですけどねえ。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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