青天を衝けはいよいよ明治編です。

麒麟がくる第22話「京よりの使者」のあらすじと感想。

「麒麟がくる」感想
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麒麟がくる22話「京よりの使者」の感想です。

放送:8月30日(日曜夜8時)
視聴率:14.6%

とはいえ6週間も開けていましたから、本当に長く、すっかり桶狭間の名場面の記憶がうすぼんやりに感じるほどになってしまいました。

長良川の戦い以降没落した光秀が、これから出世して足利義昭織田信長に仕えることになるのですが、

そのプロセスがどう描かれるのか?今回はその糸口だけが描かれたような感じです。

光秀は越前に来てから早8年が経ちました。自分にはもっと何かできる事があるはずだと日々考えている光秀です。

そこに細川藤孝が助けを求めに会いに来ます。

麒麟がくる第22話「京よりの使者」のあらすじと感想。

永禄7年(1564年)織田信長今川義元を討った桶狭間の戦いから4年が経過しました。

光秀は、将軍家再興の希望の光となれるのか?

それにしても「桶狭間の戦い」後の今川家や織田家の様子が描かれなかったのは少し寂しい限りです。

やはりロケや演出的に無理だったのでしょうか?

ともあれ、細川藤孝が光秀の舘?に姿をみせます。

[char no=”20″ char=”細川藤孝”]十兵衛殿、どうか京へおいで願いたい。そして上様の御真意を探っていただきたい[/char]

越前の光秀。

光秀は寝床で妻の煕子に京に行くことを告げます。いや行かねばならないことを話します。

何故ならこの時代でも行くにはお金がかかり、留守の間も心配だからです。

越前の暮らしは今日のコメにも困る厳しさが続いていましたから、でも煕子は不平一つ言わず家計を守っていました。

光秀と藤孝。

細川藤孝の前に光秀の長女と次女が登場します。次女の名前は「たま」です。

細川藤孝の嫡男・細川忠興に嫁ぎますね。本能寺の変を境に状況は一変し、後にキリスト教徒となります。

麒麟がくるでは、本能寺で終わると思いますので、玉=ガラシャは登場しないと思います。

とにかく、細川藤孝は光秀を説得して光秀は京に行くことになります。

京の実態。

京では三好長慶が実権を掌握し、重臣の松永久秀に大和を任せていました。

畿内の支配を強化し、将軍・足利義輝三好長慶の完全なる傀儡となっていました。

すべてが思い通りにならず、すっかり覇気を失った義輝を見かねた幕臣・細川藤孝は越前で暮らす光秀を訪ねるのです。

京の義輝。

友の言葉に背中を押されて上京した光秀は、義輝に謁見します。

[char no=”16″ char=”足利義輝”]そなたに託す。織田信長を連れてきてくれ[/char]と義輝は光秀に命じますね。

権力も権威も自信も全て失っている将軍・足利義輝です。

頼みは十兵衛であり、十兵衛が言った強い織田信長が上洛することで権力も権威も復活すると思ったのでしょう。

地に落ちた将軍の権威を取り戻すために、勢いに乗る信長を上洛させることを約束するのです。

麒麟がくる第22話「京よりの使者」のあらすじと感想。京の三好長慶。

三好長慶が支配する京の世は、将軍がないがしろにされています。

ドラマでは描かれていませんが、力を伸ばした三好長憲は管領家の細川春元を大敗・没落させ、それで力を伸ばしたといわれています。

もともと松永久秀は三好長慶どころか足利義輝をも傀儡政権にしようという思惑が強く、これが三好・および松永久秀にとっては最盛期の時期であったといえましょう。

三好長慶と松永久秀。

三好長慶と松永久秀の最盛期でしたが、三好長慶にとっては松永久秀の謀略によって忠臣を殺害してしまう等、すでに足元のぐらつきは否定できないものになっていました。

かたや松永久秀は、自分にとってはライバルとなる重臣が消えて、まさに我が世は春といったところなのでしょう。

その中で、将軍親政を考える足利義輝と、将軍を傀儡として支配しようとする三好長憲と松永久秀の対立が激しくなり、のちの永禄の変につながっていくのです。

ただ、松永久秀自身は将軍を暗殺しようという思いは毛頭なく、のちの永禄の変における義輝暗殺も、久秀の息子久通の独断によるものだったといわれています。

今回の久秀は明るくて気さくな性格であり、とても戦国三大梟雄とはいえなさそうな人物なのですが、万一久秀が義輝暗殺に加担していないとなれば、やっぱりと思います。

しかし義輝は暗殺され、光秀は久秀に裏切られた形となり、彼に詰め寄るのですが、久秀が光秀をどう説き伏せるのか、次回以降の話を待つことにいたしましょう。

妻が亡くなった後でも伊呂波大夫に付き合わないかと詰め寄る等、高齢で絶倫なのも史実通りのようですが、これは正直描写しなくてよかったかも。

京の義輝。

義輝は将軍親政を試みようと焦るあまり、細川藤孝三渕藤英の意見も聞かなくなるぐらい乱心かつ独裁的になっているようです。

もちろん義輝自身、『武家の棟梁にふさわしい人物になりたい』という志が強かったのは事実だったのでしょう。

しかしドラマで信長暗殺が企てられた際も、義輝は信長の本当の欲求を把握・理解することができず、

空位でなだめようとするなど、下の気持ちが理解できない人間だったことが分かります。

(諸大名を丸め込むだけの軍事力と経済力がなかったということもありますが)

戦国や今のような既成価値観が崩壊する世の中では、由緒正しさの意味合いは薄れ、経済力や軍事力などの個人的条件、

親類縁者の多さがすべてを決めるといっていいでしょう。

そういう意味では義輝は、由緒正しさはあっても将に将たる器ではなかったような気がしますね

『私を無視して天皇は改元を行った。帝も自分を軽んじておられる』

というあたりは、自分が力を入れれば入れるほど人々の心が離れていくという、義輝の絶望と虚しさの象徴だったのだと思われます。

麒麟がくる第22話「京よりの使者」のあらすじと感想。駒の薬。

の薬は『あらゆるものに効く』ということで、彼女は大切に持っているようです。

芳仁は一介の患者で、医術の心得はないと思うのですが、やはり死ぬぎわで作り上げた薬ですから、は非常に愛着を持っていたのは確かでしょうね。

東庵に言わせると『薬は慎重に使わないといけない。その時はよくても、後々悪影響を及ぼすことになる』それはそうですが、

何もそのことで駒とけんかしなくてもいいと思いますよね。

でも、の薬はなんなんでしょう。小さな黒い薬で現代でも使用しているのは「毒掃丸」ですよね。

でも毒掃丸は便秘薬で創業は明治時代ですから、駒の黒い薬とはつながりません。

駒と東庵。

駒は東庵と大喧嘩をして出て行きます。

芳仁という老人に作り方を教えてもらった丸薬を貧しい人たちに無料で配ったことが原因です。

この辺りは東庵の器の狭さが分かるような気がするのですが、物語としての意味合いはいったい何だったのかと思いますね。

が家を飛び出したところ、のちの足利義昭となる覚慶に出会うことになるという筋書きなのもわかります。が

でも、それなら東庵と2人で覚慶に会うという形でもよかったのではと思いますが、駒とのけんかはドラマ展開を面白くしたかったのですね。

とにもかくにも、は家出した先で覚慶と会うことになるのです。

のちの戦で逃げ回る際に覚慶に助けられ、それから東庵と仲直りすることになる筋書きでしょうか。

『雨降って地固まる』というべきベタな展開ですが、まあそれならそれでいいのかもと思います。

駒と伊呂波太夫。

伊呂波太夫の家にたどり着くとそこにいたのは関白でした。関白の近衛前久でした。

駒は仰天します。関白と言えば公家の中でも一番偉い、天皇のお側仕えをする人ですからね。

の姉貴分というべき伊呂波大夫ですが、その伊呂波大夫が関白・近衛前久までも弟分にしているというのが、にとってはびっくりだったといえるでしょう。

もちろん天皇政権のナンバー2である関白は非常に由緒正しいといえるのです。ですが、この時は足利将軍や天皇と同じく、何の実権も持っていません。

伊呂波大夫に連れられては大和へ行き、そこで覚慶と出会うということになります。

京の光秀。

京にやってきた光秀は、足利義輝から『三好長慶を暗殺せよ』という命令が下るであろうということを三渕藤英から告げられます。

暗殺というのは最も手短な手段・革命といっていいですが、光秀も義輝も、自分の手を汚したくないというのが正直なところでしょう。

もっともドラマにあったように、長慶もこのころは病気がちで老い先が短かったので、暗殺しても意味があったかどうか。

光秀と義輝。

『麒麟がくる』平和な世の中を光秀も義輝も望んでいたのは確かなのでしょうけれども、2人ともある意味では、

『武家の棟梁たる将軍足利家のもと、諸大名が争わない世の中』を目指していたと思います。

もちろんこれはドラマのフィクションだと思うのですが、それでも2人のビジョンが分かりやすくてよかったような気がしますね。

義輝にとって光秀は、自分の意のままになりやすい相手であったと同時に、

(周りに自分に従う人間が少なかったということもあるのでしょうが)、なんでも本音を話せる相手だったのだと思われます。

将軍親政を行おうとするものの、うまくいかない義輝を前に、光秀は、

『周りが将軍に従うためには、それなりの経済力と軍事力を持つ大名の後ろ盾が必要。織田信長ならそれができる』と進言します。

信長を連れてくるという重要な任務を任されることになった光秀が、非常に緊張感を持つのはわかる気がしますね。

『目の前のことを粛々とやればいい。あとは天任せ。登ろうとする山は大きければ大きいほどいい。登った時の景色がすごいのだから』

という東庵のアドバイスは、光秀にとって大きな励ましになったものと思われるのです。

まとめ。

印象としては静に始まり再開した麒麟がくる22話でした。

派手な戦もなく、京の権力争いの裏側を演出している感じですが、ドロドロ感には程遠い感じです。

京の実権を握っていた三好長憲や重臣の松永久秀がなぜそこまでの権力者になっていたのかも、少し説明が欲しかったですね。

次回はいよいよ足利義輝が最後の時を迎えるようです。義輝はどんな思いで物語から退場していくのか。

そして光秀や足利義昭にどのような思いを託していくのか、そこに注目ですね。

同時に松永久秀に裏切られた光秀が、どのように久秀に詰め寄るのか、

そしてどのように『麒麟がくる』世のなかを作りたいという思いを新たにしていくのかが物語のキーになると思います。

土岐源氏の血を引く光秀は、同じく源氏の血を引く足利将軍をトップとした世の中で平和な世界を作りたいと思っているのが正直なところでしょう。

のちに世話をすることになる覚慶(足利義昭)にその思いをどう伝えるのか?それも注目ですね。

さて、時々鉄砲を通じて松永久秀と光秀が会うシーンが伏線として描かれていました。でも京の実の権力者、

松永久秀VS足利義輝の構図をもう少し描いてほしかったと思います。

権力闘争というものはいつの時代でもドロドロしているが興味深いものですからね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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