大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第40話「罠と罠」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
第39話「穏やかな一日」では2代執権義時は完全に暗黒の表情でした。
第40話では”ラスボス”後鳥羽上皇が鎌倉にちょっかいをかけ始めます。どうなるのか鎌倉は?
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イントロはウグイスのなき声から始まりました。閑院内裏の修復計画の図面を作成する後鳥羽上皇が映し出されています。
建暦2年(1212年)の春でした。
その修復工事を鎌倉に引き受けさせるという藤原兼子の進言に心を躍らせ、慈円と共に笑みを浮かべています。
「実朝は喜んで引き受けるだろうな」「されど坂東武者には重い負担に」にっこりと笑って言う兼子の提案に、後鳥羽上皇も楽しそうに乗り合います。
一報、鎌倉では思惑通りに重い負担に御家人らの不満は高まりまり反発しています。とりまとめ役で源実朝からも慕われる和田義盛が旗頭となり、八田知家らが集っています。
その状況を、義時が苦々しく思っていましたが、そんな中、信濃で一つの事件が起こるのです。
三浦義村:北条を倒そうぞ!
和田義盛:もう後には引けません。
北条時房:無数の和田義盛が集まっています!
歩き巫女:みんな、死ぬ。
といったせりふも収められているので遂に和田合戦が勃発するようですね。ではどのように描かれるのか?
大注目です。
義時を殺そうとう企てに多くの御家人を誘った罪で流罪にされた和田胤長の館を、義時が自分のものにしたことを知った実朝は驚きます。
「義盛が怒るのは当たり前ではないか」通常、罪人の所領はその一門が引き継ぐということを無視した振る舞いだからです。
しかし、これが義盛を焚きつけ謀反を起こさせるという義時の狙いだと理解した実朝は、なんとか争いをとめようと動きます。
政子の手引きで義盛を呼び出し、戦をしてはならないと諌めました。
挙兵しなければ末代までの恥と言う義盛に、実朝は歩み寄りその手を握ります。
「いつまでも側にいてくれ。小四郎も鎌倉を思ってのこと。
二度と行き過ぎた真似をしないよう、私が目を光らせておく」そして高らかに宣言するように言います「和田義盛は、鎌倉一の忠臣じゃ。
それはわしが一番わかっておる」その言葉に義盛は泣き崩れました。
更に実朝は、義時と義盛を並べて言いました「北条と和田、手を取り合ってこその鎌倉。私に免じて此度は矛を収めてもらえないか」。
その言葉に、義時は矛を収め、義盛も挙兵しない事を決めたのです。
⇒柿澤勇人が「鎌倉殿の13人」で演じる役は源実朝。実朝は第3代征夷大将軍。
実朝と政子は和田との争いを回避するため義時と義盛を説得します。
実朝:「私に免じて、こたびは矛を収めてもらえないか」と双方を説得します。
手打ちで、戦は回避されたはずでした。実朝直々の説得に応じることにした義時と義盛でした。
しかし和田の陣営では義盛の息子たちが、戦の準備を進めていました。
閑院内裏の修復に多くの御家人が不満を持つ中、ある事件が起こります。義時を殺そうと企む者達がいたというのです。
その計画に関わった者達のなかに、義盛の息子と甥がいました。義盛にその者達を許してやってくれと頼まれた義時ですが、それを完全に許す事はしませんでした。
北条に不満を持つ御家人たちの旗頭のようになっていた義盛の様子を見て広元が呟きます。
「あの時を思い出しますなあ。上総介広常」「最も頼りになる者が、最も恐ろしい。消えてもらうか」
義時はそう言って、この企てを一つの駒として義盛を失脚させようと狙います。
その企てに気が付いた泰時は猛反対しますが、ここで和田家を失脚させておかなければ、10年後、20年後の泰時の代になったときに必ず和田一門が立ち塞がると言い聞かせます。
それでも納得しない泰時に謹慎を命じ、義時は義村や知家を使って義盛を焚きつけ御所に攻め入らせようとしました。
義盛らが攻め入って来ればそれは謀反として、和田一門を失脚させることが出来ると狙ったのです。
冒頭で義時を暗殺しようとした「泉親衡の乱」が発覚します。建暦3年(1213年)2月のことでした。
その乱の企てには和田義盛の身内がいました。
義時は和田を警戒します。義時と大江広元は義盛について密談を交わしています。
第15話「足固めの儀式」で坂東屈指の豪族・上総広常が頼朝の手で殺されていますよね。
当時の頼朝は「最も頼りになる者が最も恐ろしい」と広常の存在を脅威していました。
そこで頼朝と大江は広常の暗殺の策略を練るのです。ただ、当時の義時は素直でした。義時は策略だとは気が付いてはいませんでした。
しかし、今度は義時が大江と策を練り和田を滅亡させる決断を下すのです。
それは頼朝も義時も全て「鎌倉を守る」ことを大儀としています。
義時は、義村を使って義盛に挙兵させようと画策しています。 義村は義時の指示通り、北条を討つよう義盛をそそのかしているのです。
戦争には大儀名分が必要になると言う義時は、義盛が幕府に謀反を起こすように仕掛けるのです。
それが、和田滅亡に繋がると信じて、義村を使うのですが、本当に義村を信じているのでしょうか?
義時が大江と組んで義盛を滅ぼそうとしている中で、義盛はそんな義時との絆を固く信じている様子でした。
義盛:ようやく俺たちは、望みの鎌倉殿を手に入れたのかもしれねえぞ。
義盛:政はお前に任せるよ。力がいる時は俺に言え。
義盛:鎌倉の敵は、俺が討ち取る。 これからも支え合っていこうぜ。
と話す義盛です。
ともに鎌倉を支えてきた義時を、鎌倉の明るい行く末を信じている義盛。
そんな義盛の言葉は、ごまかしも偽りもない、純粋な言葉だったように見えますよね。
⇒横田栄司が「鎌倉殿の13人」で演じるキャスト和田義盛とは?
しかし、その言葉は義時の心に響くこともなく、ただただ義時は和田を滅ぼすことで鎌倉が安泰になると信じ行動を起こすのです。
北条と和田の戦いは実朝や政子の尽力で収まったように見えました。義時はトウに「和田の館にいる平六に、引き上げるよう伝えよ」と命じます。
たが、時、既に遅しで、 御所にいる父・和田義盛を救うべく、四男・義直が先発隊を率いて出陣する直前でした。
その様子をトウが目撃しますが、この一報を聞くことになる義時の次の行動は第41話「義盛、お前に罪はない」で描かれるのでしょう。
その頃、義盛の館では、御所に行った義盛の帰りが遅いため、いよいよ御所に攻め入り義盛を助け出そうと和田一門が戦支度を始めていました。
その中に、知家や長沼宗政と共に義村の姿もあります。
「先に言っておくが、この乱は失敗する」そう言い切る義村に、知家が理由を聞きます。
「俺が向こうにつくからだ。挙兵したら寝返る事になっている。
この先も鎌倉で生きていたいなら、和田に手を出すな」その言葉に、知家も宗政も義村側につくことを決めました。
「共に北条を倒そうぞ!」あくまで味方のふりをして、和田一門とともに出陣というその時、義盛の妻・巴が声をかけます。
「起請文を書いて頂きとうございます。
決して和田を裏切らぬと約束して欲しいのです」引くに引けない状態になった義村たちは起請文を書かざるを得なくなりました。
同じころ、御所では実朝の計らいで義時と義盛が和解し、義時は「和田の館にいる平六(義村)に引き上げるよう伝えよ」とトウに命じます。
起請文を書き、儀式を終えた義村は、「寝返る手はなくなった。小四郎。すまん」と呟くように言うのでした。
⇒山本耕史が「鎌倉殿の13人」で演じる三浦義村は義時の盟友。
和田義盛の甥である胤長は陸奥へ流罪。赦免を求める義盛たちの眼前、縛られた胤長は連行されました。
憤る義盛と三浦義村が密談したいます。
義盛:力になってやってもいいぞ。いっそのこと北条を倒して、俺たちの鎌倉をつくるってのはどうだ。
義盛:御所に攻め入って鎌倉殿をお救いし、小四郎の首を取る。北条ばかりが得をするこんな世の中を、俺たちが変えるんだ。
しかし、この話は義時と義村の罠だったのです。その後、義盛は義時と会い、
義村:もうひと押しだ。ヒゲおやじは間違いなく、挙兵するぞ。と報告していましたね。
義村の弟である三浦胤義はそんな兄に対して、
胤義:兄上が分かりません。どちらの味方なんですか。
義村:小四郎に決まってるだろ。
胤義:兄上はそう見せかけて、あわよくば和田殿に付こうとされている。
義村:大人になったな。
胤義:そういう兄上を、私は好きではありません。
義村:そうやって俺は生きてきた。上総、梶原、比企、畠山、幾人が滅んだ。三浦はまだ生き残ってる。つまりは、そういうことだ。
これが、三浦義村の処世術なのです。
義村も義盛と同じく、鎌倉幕府の中で権力争いをしながら生き延びてきた武将です。
第40話「罠と罠」では義村が自らの立ち回り方を言葉にしています。
義村の弟・胤義は実直な性格で、兄のやり方を好みません。胤義の追及に義村は?
義村:そうやって俺は生きてきた。上総、梶原、比企、畠山、幾人が滅んだ。三浦はまだ生き残ってる。つまりはそういうことだ。
鎌倉でどの道を選べば、三浦の得になるか?義村もそれだけを考えて行動してきたのでしょう。
今までの義村の手のひら返しから信用できぬ武将ですが、弟・胤義の前に語った言葉に偽りはないと思います。
義村は和田の舘で 「挙兵したら寝返ることになっている」と手の内を明かしています。
そんな三浦義村を巴御前は疑っていました。
巴御前は、和田勢が出陣する前には義村を引き留めて起請文を書かせるのです。義村を疑っていた巴御前は一切目を離さなかったのです。
そして「一味神水」。
起請文を焼き、その灰を神前に供えた水(神水、神酒)に入れて飲む儀式です。
義村たちは「一味同心」を誓うのです。
エンディング近くで
義村:「小四郎、すまん」
口にしていますが、義村は義時を裏切ったのでしょうか?
政子に誓った北条に味方するとの言葉を裏切るのでしょうか?まだまだ義村の行動から目が離せません。
義時が絶対的なNO2となり、大江らとともに鎌倉殿の実朝を支えています。
鎌倉幕府は安定期に入ったように思われましたが、建暦3年(1213年)、実朝政権に暗雲が立ち込めます。
大規模な謀反計画が起きたのです。鎌倉初期最大の武力抗争「和田合戦」です。
和田合戦の様子は第40話では描かれていませんでしたので、第41話「義盛、お前に罪はない」で描かれることでしょう。
和田義盛は2人の息子を救い出すべく、助命を義時に嘆願し、その結果、義直、義重の2人は赦免されました。
そして、義盛は甥の胤長も救い出すべく、一族98人を率いて、幕府に赦免を乞うたのです。
ところが、甥の胤長は謀反の張本人であるということで、許されません。
それどころか、胤長は義盛の面前で縛り付けられ、陸奥国への流罪を申し渡されたのです。
これは、義盛にとって屈辱的なことでした。(義時の罠でした)
とうてい許すことはできないことでした。直接的にはこの出来事が義盛が叛旗を翻すきっかけになったのでしょう。
「鎌倉殿の13人」のあらすじ(ネタバレ)感想はこちら。
⇒大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」のあらすじ(ネタバレ)と感想の一覧。
「鎌倉殿の13人」第40話「罠と罠」。
今回もすごい展開でしたね!都から義時への罠、義時から義盛への罠。
巴から義村への起請文依頼は、巴の立場からすれば当然のことですが、
義村や義時にとっては罠をかけた相手に仕掛け返されたようなものになるのかもしれませんね。
かなり重いテーマでありつつ、義盛の女装(トレードマークの髭にピンクのリボンまで!)や十八番でもある「相撲で決めようじゃねぇか!」などのコメディパートも盛り込んでくる様は、流石三谷作品!としか言いようがありません。
しかも、そのコメディパートがあるゆえに、より一層緊迫感が増すという素晴らしさ。
義盛の真っ直ぐさ、実朝の優しさ、義時の冷酷さが際立ち、義村の今後の動きに大注目が寄せられる40話になりましたね。
和田合戦は第40話では描かれていませんが、その火蓋は切られましたね。
第41話「義盛、お前に罪はない」で鎌倉最大の激戦である『和田合戦』がいよいよ始まります。
「我らに勝ち目はございません」という義時の言葉も気になりますが、実衣が笑顔で言い放つ「今度こそ、死ぬ!」というセリフも気になりますよね。
鎧を纏い馬上から薙刀をふるう巴御前の姿もありました。鎌倉を待ち受ける運命は一体どのようなものになるのでしょうか。
義村はどちらに味方するのでしょうか?
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
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