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大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第39話「穏やかな一日」のあらすじ(ネタバレ)と感想。

2022年鎌倉殿の13人

大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第39話「穏やかな一日」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。

38話では遂に「牧の変」が勃発してしまいます。

「鎌倉殿の13人」第38話「時を継ぐ者」のあらすじ(ネタバレ)と感想。

エンディングで義時は御家人の前で2代執権職になったことを宣言していました。いよいよ終盤です。鎌倉幕府を盤石にするためまだまだサバイバルは続きます。

39話のイントロでは、語りを担当する「長澤まさみ」が女中姿で登場しました。

執権となった義時が御所の廊下を歩いていると、一人の次女とすれちがいます。義時とすれ違った後で、

NA:「鎌倉に穏やかな日々が訪れてきました。本日は承元2年から建暦元年に至る4年間、この鎌倉で起こるさまざまな出来事を一日に凝縮してお送りいたします」

(承元2年=1208年、建暦元年=1211年)

と優しい笑顔で語っていましたね。

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「鎌倉殿の13人」第39話「穏やかな一日」のあらすじ。

放送:10月16日
視聴率:12.0%(△0.3%)

2代執権に就いた北条義時は完全に暗黒の表情です。

「私はこの鎌倉を変えるぞ」と言い、和田義盛が「親父を追い出したとたんにやりたい放題」と荒れています。

大江広元が「和田には三浦がついています」と語る様子も気になります。和田義盛は、初回から登場して義時の青年時代からの旧知ですよね。

義時が厳しい権力闘争の決断を迫られた時に、明るい和田の館を訪ねたこともありました。未だ源実朝と千世との間に世継ぎの誕生はありません。気にかける政子と実衣。

義時は、御家人たちが謀反を起こさぬように政の仕組みを改めています。

しかし、傲慢なやり方に三浦義村、和田義盛らが不満を募らせています。一方、泰時は慣れない和歌に悪戦苦闘している様子で、

源仲章に相談を持ち掛けていました。そんな中、成長した頼家の息子・公暁がついに現れました。

雪の日には外にでないように・・・。

「鎌倉殿の13人」第39話「穏やかな一日」のネタバレ。

回復した実朝。

天然痘から回復した実朝は、今までの分を取り戻すかのように政に取り組もうとしました。しかし、それを義時は許しません。

「私はいてもいなくても同じなのではないか」と思い悩む実朝に、泰時は「そんなことはございません」と声をかけます。

泰時の言葉に表情が和らいだ実朝は、一編の歌を渡し、返歌が欲しいと言い添えました。実は、その歌には実朝からのメッセージが込められていたのです。

和歌に疎い泰時は頭を悩ませますが、たまたまその歌を見た源仲章が、恋しい気持ちを詠んだ歌だと教えます。

泰時は、「間違って渡したのではないか」と、歌をそのまま実朝に返してしまいました。

実朝は哀しそうな表情を浮かべながらも多くは語らず、代わりの歌を渡します。

「大海の磯もとどろによする浪 割れて砕けて裂けて散るかも」実朝の気持ちがくだけ、孤独さを象徴するかのような歌でした。

一方で、実朝と千世は未だに寝室も別で懐妊の声も聞こえてこないことを心配した周囲が側室の話しを持ちかけ、千世もそれに賛成しました。

しかし、そんな千世に実朝は苦しい心の内を打ち明けます。

「私には、世継ぎを作ることができないのだ。貴女のせいではない。私は、どうしてもそういう気持ちになれない」そんな実朝を、千世は優しく受け止めるのでした。

柿澤勇人が「鎌倉殿の13人」で演じる役は源実朝。実朝は第3代征夷大将軍。

実朝に側室を勧める実衣。

源実朝と千世との間には未だ世継ぎの誕生がありません。気にかける政子と実衣、実衣は側室を勧めます。

しかし、実朝はそれを固辞します。純粋で心温かな実朝を39話でも描いていました。

実朝は、仲章から和歌の手ほどきを禁止され気落ちしている三善康信を励ましていました。

側室候補として実朝の前に現れた、御所に仕える女房のよもぎの立場も気遣っていました。

情味のある心遣いが印象的ですが、実朝は自分の気持ちをうまく表現できず切なそうでした。

宮澤エマが「鎌倉殿の13人」で演じる実衣(阿波局)とは?

実朝は千世からも側室を勧められる。

物語の後半で千世が実朝に側室を勧めるシーンがありました。

実朝:あなたが嫌いなわけではない。

千世:ではどうして私からお逃げになるのですか?…私の何が気に入らないのですか?

実朝は千世の手を握りながら、

実朝:初めて、人に打ち明ける…私には世継ぎを作ることができないのだ…あなたのせいではない。

実朝:私は…どうしても…そういう気持ちになれない…。

実朝が恐るおそる告白する様子が描かれていましたね。これで二人は仲良くなるのか?実朝の気持ちは千世に伝わったと思います。

実朝は泰時を信頼?

実朝は「ほうそう」の病から回復しました。しかし、政は義時と大江が評議し実朝は花押を書くだけでした。

実朝:私はいてもいなくても同じなのではないか。

と政への復帰に葛藤する実朝を泰時が励まします。実朝はその言葉を聞いてホッとしたように微笑むのです。

その穏やかでやわらかな微笑みは、泰時からの励ましだからこそ心にしみたのだろうと感じさせてくれたシーンでした。

実朝は泰時に和歌を渡す。

実朝:そうだ、太郎に渡したいものがある。

と泰時に和歌を渡す実朝。どこか意を決して、恋の歌を渡しているようにも見えました。

泰時は実朝から和歌を渡され、泰時は慣れない和歌に悪戦苦闘していました。

そこに源仲章がやってきて、泰時がもらったという和歌に目を通します。

仲章:「これは恋をする気持ちを読んだもの」

と断言します。もちろん作者が実朝だと知りません。泰時は実朝の居室を訪ねます。

泰時:間違えておられます。

と和歌を返します。

泰時:これは恋の歌ではないのですか?

と伝えると、実朝は思わず作り笑いを浮かべ、やるせなく泰時を見つめるのです。

実朝:そうであった…間違えて渡してしまったようだ。

この和歌は実朝の叶わぬ恋だったのですね。このシーンも切なすぎます。

実朝は別の和歌を泰時に渡す。

そして、実朝は泰時に別の和歌を手渡しました。改めてこのシーンを見ました。

実朝: 大海の 磯もとどろに寄する浪 われて砕けて裂けて散るかも。

この歌を詠む前、実朝は思いを馳せるように目を閉じていました。

退室する泰時を見送り続ける実朝の背中は寂しげでした。懸命に打ち明けた想いが砕け散ったことを示すような歌を、泰時に手渡すのです。

実朝が詠んだ「散る」の響きからは、泰時への思いを断ち切ろうとしているようにも見えるシーンです。

その歌を前に、泰時は一人悔恨の酒を浴びるシーンを妻の「初」は見ていましたね。

この和歌もまた恋の歌のようです。いずれにせよ、実朝の思いは決して叶うことはありません。

実朝は弓の技競を見る。

昼過ぎに切的の弓の競技シーンがありました。初めは八田知家が矢を放します。泰時と組んだ鶴松(平泰時)は見事的にも的を射抜き勝を収めました。

実朝は泰時が成功した時は、自分ごとのように大層喜んでいました。

しかし、的を射抜いた鶴丸と泰時が喜びを分かち合うように抱き合う姿を見たとき、実朝はふいに寂しそうな面持ちになっていました。

実朝の心は泰時にだけ向けられているのです。この切なさが義時に一瞬、刃向かうシーンで描かれていました。

義時はその時。

時政に代わり執権となった義時は、政子に「政は私が進めます。

鎌倉殿にはそれを見守っていただく」と言い、

「兄上は坂東武者の頂に北条が立つことを望んでおられました。私がそれを果たします」と宣言します。

訴訟事も実朝を蚊帳の外に置いたような形で広元らと評議し、次々と捌いていきます。

さらに北条以外の御家人に力が集まらないよう守護は交代制にするが、

北条の力が削がれぬよう国司はそのままに据え置くなど強引ともいえる手段で鎌倉の体制を変えていこうとしました。

更に北条の力を強める為、泰時の幼馴染である鶴丸に「平盛綱」という名を与え、御家人に取り立ててもらるよう実朝に推挙しました。

しかし、実朝はこれに反対します。

「和田義盛の上総介推挙を止めたのはお前ではないか。守護の任期を定めたのも、御家人たちに勝手をさせぬためではなかったのか?」

筋の通った実朝の言葉を義時は正論だと認め、推挙の件は忘れて下さいと頼みました。

しかし「さて、どうやら私はもう要らないようです。あとは鎌倉殿のお好きなように進められるがよい。

伊豆へ引き下がらせていただきます」と脅しをかけたのです。

義時に抜けられては困る実朝は折れるしかなく、盛綱を御家人にすることを許しました。

そこへ追い打ちをかけるように義時は言葉を重ねます。

義時の執権とは

「私のやることに口を挟まれぬこと。鎌倉殿は見守ってくださればよろしい」これは、義時が実質的に実朝の上に立った瞬間でもあったのです。

39話の週タイトルは「穏やかな一日」です。

長澤さんが語っていた4年間の鎌倉を1日に凝縮し、題材通りの「穏やかな一日」でした。

義時は敬愛していた兄・宗時の、坂東武者の頂に北条を立つという夢を果たすべく、政を進めていくのです。

しkし、その姿には不穏な空気が漂っているように見えます。

頼朝のように、力と恐怖で鎌倉を支配しようとする義時の目は闇に染まっていました。

三浦義村はその時。

実朝が病から回復したことで、義村が乳母となっている善哉が鎌倉殿になる話しは消えました。

同時に義時に呼び出され、御家人たちの力を削ぐために守護を2年ごとに改めるという改革案を聞かされます。

「言っておくが、俺も相模の守護だぜ?」そう言う義村に、

義時は「だからこそ、真っ先に賛成してもらいたいんだ。他の御家人が何も言えなくなる」と答えました。

義村は承諾しますが、義時が去った後、怒りに任せて床を殴りつけます。

上総介になりたいという願いを義時に断たれた義盛も義時への不満がたまっていました。

「俺達古株の御家人をないがしろにしたら痛い目に遭うってことを思い知らせてやろうぜ」と毒づく義盛を、義村はじっと見つめるのでした。

山本耕史が「鎌倉殿の13人」で演じる三浦義村は義時の盟友。

「鎌倉殿の13人」のあらすじ(ネタバレ)感想はこちら。

大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」のあらすじ(ネタバレ)と感想の一覧。

「鎌倉殿の13人」第39話「穏やかな一日」の感想。

実朝の実子はいません。源氏の嫡流はそうそうに途絶えてしまいます。その原因を三谷幸喜は泰時に思いを寄せるという「同性愛者」という説を取り入れました。

もちろん三谷さんの創作ですよね。

しかし、「『吾妻鏡』には『されど源氏の正統、いまに縮りぬ。子孫、嗣ぐべからず』という実朝の言葉があります。

自分には子をもうけることができないということです。「鎌倉殿の13人」第39話「穏やかな一日」というタイトルでした。

ですが、穏やかではなかったですよね。強いて言うなら時房のみが穏やかだったような。

全編に散りばめられた実朝の優しさがなんとも言えず温かく、それゆえに哀しさも際立つ39話でしたね。

天然痘で生死の境をさまよったからこそ、自分の心の内を和歌に託して泰時に渡すも、そっけなく返されてしまう。

泰時はきっと本当に間違って渡されたと思っていそうなのが、切ないですし、それくらいに「あり得ない恋心」であると認識させられた実朝が不憫でなりませんでした。

後に名歌と言われる「大海の磯もとどろによする浪 割れて砕けて裂けて散るかも」も、

こういう角度からみると恋に破れてしまった歌にも思え、三谷さんの脚本のすごさに唸ってしまいます。

一方の義時も、どんどん実力を出してきた…というか、一体この人の本懐はどこにあるのだろうと考えさせられる39話でもありましたよね。

頼朝のため、鎌倉のため、しかし根っこになるのは「坂東武者」のため。その中でも「北条」だけが大切と本当に思っているのでしょうか。

時代ごとに、義時の衣装の色が濃くなってきた事にも注目です。

若草色で始まったものが、今や黒メイン!彩に入る白にも意味があるような気がしてなりませんでした。

視聴者の感想。

まとめ。

「鎌倉殿の13人」第40話「罠と罠」は(10月23日放送)源実朝からも慕われる和田義盛が旗頭となり、八田知家らが集っています。

義時ら北条に不満を募らせる御家人たち。

同時に、北条を快く思っていない後鳥羽上皇が北条の力を削ぐために閑院内裏の修復を鎌倉に請け負わそうとしてきます。

タイトルが「罠と罠」というのが恐ろしいですよね。

ドロドロとした40話になることはどうやら必至。

久しぶりの巫女(大竹しのぶ)の登場もあるようですので、楽しみに待ちます!

そして、遂に始まるのか「和田合戦」。その描き方に注目しましょう。

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2022年鎌倉殿の13人
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