大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第34話「理想の結婚」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
第33話「修善寺」では修善寺に幽閉されていた2代征夷大将軍「源頼家」が善児の手にかかり殺害されてしまいます。
そして3代征夷大将軍となった源実朝と後鳥羽上皇のいとことの婚姻が決まります。実朝の婚姻に喜ぶ「りく」ですが政子は心配でたまりません。
それと気になる伏線が33話でありましたね。
頼家のいる修善寺から鎌倉に戻った畠山重忠は時政に「武蔵のことは、どうお考えですか」と問うていました。
時政は、「武蔵を独り占めしようなどとは考えておらん」と述べ、賢い畠山は「ご無礼致しました」と、微妙な半笑いを浮かべて引き下がっていました。
北条時政と娘婿である畠山重忠との関係に暗雲がただよいはじめていました。
この時政と重忠の二人のやり取りで「畠山重忠の乱」が起きてしまうのか?34話ではどのような展開になるのか?注目です。
一方、義時の3人目の正室となる「のえ」と義時の出会いも描かれていました。
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「鎌倉殿の13人」第34話「理想の結婚」のあらすじ。
視聴率:11.9%(△1.7%)
泰時は、義時が政子から頼朝の形見としてもらい受けたという小さな観音像を託されました。
頼朝の子と孫を殺めた自分にこの「小さな観音像」を持っている資格はないと言う義時に、泰時は納得がいきません。
その一方で、謀反の疑惑と共に葬られた頼家に代わり、新たな鎌倉殿として実朝が政治の表舞台に立たちました。
しかし、その実権を握っているのは、執権・北条時政であったのです。
「鎌倉殿の13人」第34話「理想の結婚」のネタバレ。
第34話「理想の結婚」では、源実朝と後鳥羽上皇のいとことの婚姻が決まります。しかし実朝は心配そうでしたね。
三代目鎌倉殿として文武政を学ぶ実朝。それと並行して実朝の御台所選びが進んでいました。
⇒柿澤勇人が「鎌倉殿の13人」で演じる役は源実朝。実朝は第3代征夷大将軍。
政時の妻・りくが陰で糸を引き、平賀朝雅が動き、後鳥羽上皇のいとこを鎌倉へ迎える事となったのです。
⇒宮沢りえが大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で演じる役は”牧の方”りく。
しかし実朝は「私はやはりその方を娶らなければならないのか。後戻りは出来ぬということか」と乗り気ではない様子です。
繊細な実朝は多くを語らず、政子たちも気をもみます。
そんな中、気晴らしにでもなればと頼朝の蔵書の中から政子が自ら書き写した和歌を目にした実朝は、その数々の名歌に心を打たれるのでした。
実朝の不安。
34話で鎌倉幕府の政治の表舞台に立つことになった実朝は、不安げな面持ちで宿老の声に耳を傾けています。
吾妻鏡
元久元年(1204)7月26日条
安芸国壬生庄(現在の広島県北広島町壬生)の地頭に関する裁定が、源実朝の御前で行われました。実朝が直(じか)に政道を裁断するのは、これが初めてです。
宿老たちの前に現れた実朝は、父・頼朝や兄・頼家に似た凛とした佇まいが感じられました。
しかし、八田知家らとの武芸の稽古は武家の棟梁としては少々不安を感じる姿でしたね。
⇒柿澤勇人が「鎌倉殿の13人」で演じる役は源実朝。実朝は第3代征夷大将軍。
実朝は控えめな人物。
実朝はどこか心もとない眼差しや少しかたい表情、自信なさげな言い回しから戸惑いや緊張が感じられます。
頼家とは対照的に、実朝は控えめな人物のようですね。
泰時は「あのお方は、あまりご自分のお気持ちを語られないので」と言っていました。
泰時から「ご結婚の件、おめでとうございます」と言われたとき、実朝は返事をする代わりに少しだけ微笑みます。
鎌倉殿として学ぶべきことがあまりにも多く婚姻は実感がわかないのでしょう。
実朝は穏やかで優しい人物。
34話で和田義盛の館で開く食事会に義時から誘われました。義盛と巴御前のやりとりを見ていたときにふっと優しい笑みをこぼしていましたね。
元来、実朝は思いやりがあり、穏やかで優しい人物なのでしょう。政子の表現からも推察できます。
実衣がまだ全成と自然体で過ごすしていた時に育った影響もあるのでしょう。
実朝は義時に婚姻を取りやめにしたいという正直な気持ちをそれとなく伝えていました。
しかし、この婚姻は本人の意思とは関係なく周りの人々によって進められていくのです。
その時、時政は。
「鎌倉の面倒は万事この爺が見まするゆえ」と実朝に言い、政の実権を握った時政の暴走は止まりません。
賄賂を持ってきた者の肩をもつやりかたに、御家人たちの心は離れていきます。
さらに比企がいなくなったことでぽっかりとあいた「武蔵国」に自分が入ると言い出しました。
驚く畠山重忠に、重忠を武蔵守にすると命じます。
しかし、重忠はこれに激しい嫌悪を覚え、代々受け継いできた「総検校職」と兼任出来るのならばと申し出ます。
しかし、時政は「自分で自分を支えるなんておかしいじゃねぇか」と重忠の願いを一蹴してしまいます。
これでますます二人の溝が深まっていくのです。そんな時、時政のもとに息子・政範の訃報がもたらされます。
吾妻鏡
元久元年(1204)11月5日条
子の剋(ねのこく/午後11時~翌午前1時)に北条政範が亡くなりました。享年16。
鎌倉殿の御台所を京に迎えに京に到着して2日後、急な病で死去したというのです。
この知らせに、時政も「りく」も深く心を痛めるのでした。
吾妻鏡
元久元年(1204)11月13日条
去る5日に北条政範が京で死去したことを伝える飛脚が鎌倉に到着しました。最愛の息子の死を知らされた父・北条時政と母・牧の方(りく)の悲嘆は、比べようもないほどであったようです。
⇒坂東彌十郎が大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で演じる北条時政とは?
北条時政はなぜ「武蔵守」を兼ねたのか?
建仁3年(1203)の比企の乱後、平賀朝雅は京都守護として上洛しました。
比企の乱⇒「鎌倉殿の13人」第31話「諦めの悪い男」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
平賀朝雅は時政の娘・きくの婿で、武蔵守を務めていました。
平賀朝雅の父・平賀義信は実朝の元服で加冠役を務めました。このことから北条一族と深い関係になったのでしょう。
しかし、朝雅が京都守護を務めるということは、武蔵守を兼ねることは困難になります。
ですので、時政が一時的に国務を担当することになったわけです。
ドラマの冒頭では時政に忠誠を誓わせるシーンがありましたね。これは「畠山重忠の乱」の伏線ですね。
武蔵国は畠山重忠ら有力な御家人が所領を持っていました。時政の動きには歓迎できないのは理解できますね。
武蔵国の御家人は、時政が政所別当に加えて、武蔵守を代行することに将来の不安を感じたのだと思います。
その時、義時は。
義時は気の休まらない日々を過ごしていました。賄賂を受け取ってはいけないと父の時政を諌めるも上手くいかず、
重忠からは時政が体よく重忠から総検校職の座を奪い武蔵を意のままにしようとしているのではないかと相談を受けます。
「武蔵を脅かすようなことになれば、畠山は命懸けで抗う覚悟」と静かに不気味に畠山は義時に言います。
義時の縁談。
一触触発の畠山と時政を仲裁する一方で、義時自身には、縁談が舞い込みました。
のえを3人目の妻として迎える様子が描かれていましたね。「のえ」とはいったいどんな人物なのでしょう?
断るに断れず、一度だけ会う事を決めた義時は、八田に見極めを頼むことにしました。
気立ても良く賢い様子の「のえ」に八田は折り紙を着けて賛成します。
とんとんと話しは進み、義時は「のえ」を娶ることを政子や泰時にも報告しました。
しかし、あるとき泰時が侍女の部屋の前を通りかかり、のえの声を耳にします。
「御所の女房はもうおしまい。小四郎殿に嫁ぐってことは、鎌倉殿とも縁者ってこと。控えよ、控えよー!」と、
他の侍女達を相手に大笑いするのえの姿を見て愕然とするのでした。
⇒菊地凛子が大河ドラマ初出演。「鎌倉殿の13人」の役は北条義時の3人目の妻”のえ”。
北条義時の3人目の妻「のえ」
義時は、34話でも「のえ」に「きのこ」を贈るシーンがあります。のえは「きのこ、大好きなんです!」と満面の笑みで受け取りました。
義時と比奈との子どもたちともすぐ打ち解ける「のえ」です。八田知家や弟の時房から見ても好印象の女性でした。
第一印象はどことなく八重にも似ていましたね。義時の話に耳を傾ける姿勢から八重の雰囲気を感じるのですが、
どことなく、少し不穏さも感じるのです。(演出ですね)そしてその予感は的中するのです。
北条義時の3人目の妻「のえ」の正体は?
34話のエンディングでは「のえ」の本性を泰時が覗き見するのです。
「のえ」:「あっ、それ? きのこ。持っていきな」
「のえ」:「どうぞ、どうぞ。私、嫌いだから」のえはキノコが大嫌いでした。
「のえ」:「分かる? 御所の女房はもうおしまい。小四郎殿に嫁ぐってことは鎌倉殿とも縁者ってこと」
着物を着崩し、軽快な口調で話しまくる姿はまさにヤンキーです。
泰時はのえの本性、裏にある別の顔を知ってしまいますが、今後はどのように接するのでしょうか?
その演出が早く見たいですね。
のえは伊賀の方とも呼ばれています。鎌倉幕府をかき乱す面白い特殊な女性が登場しました。
北条義時の3人目の妻「のえ」の生涯。
「のえ」自身の生涯はほとんどわかっていません。
貞応3年(1224)6月に伊賀氏の変が勃発し、「のえ」も首謀者の1人となったようですが、鎌倉殿の13人では描くかは定かではありません。
義時他界後に、北条政子との権力闘争があったとも伝わっています。
悪女説もあり「義時を毒殺」の疑惑まであるので刺客説までSNSでは飛び出しています。
北条義時の義娘「初(はつ)」は
初(はつ)が泰時にビンタをするシーンがありました。そのビンタの理由は、
泰時は、父・義時の前妻である比奈のことを想えば、3人目の妻を迎えることがどうしても許せなかったのでしょう。
父である義時に向かって「どれも言い訳」「自業自得だ」「父上には人の心がないのですか」などと、思いやりのない言葉を次々と投げつけるのです。
その場面を見ていた初(はつ)は、言葉が止まらない泰時の頬に平手打ちをするのです。
そして、義父である義時に「わかってると思うんです。あの人だって」「比奈さんがいてくれてどんなに救われたか、よく話してくれます。わかってはいるんです」と、
損場から去った泰時の気持ちを代弁するように義時に語るのです。
このシーンは泰時にとっても初にとってもとても切ないですね。
⇒福地桃子が大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に初出演。演じる役は北条泰時の妻・初。
先週までの鎌倉殿の13人のあらすじ(ネタバレ)感想はこちら。
⇒大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」のあらすじ(ネタバレ)と感想の一覧。
「畠山重忠の乱」の兆候。
北条時政から代々受け継ぐ惣検校職のお役目を返上するように求められた畠山重忠が、疑念を抱いて義時に相談しています。
武蔵国二俣川において、武蔵国の有力御家人・畠山重忠が武蔵掌握を図る北条時政の策謀により、北条義時率いる大軍に攻められて滅ぼされた事件。
発端は、実朝の御台所を京へ迎えに行く使節団にいた、時政とりく(牧の方)の息子・政範の急死にありました。
惣検校職とは?
畠山重忠が持っていた「武蔵国留守所惣検校職」が34話で取り上げていました。
留守所とは在庁官人が特に治安維持を代行する役所です。「武蔵国留守所総検校職」とはそのトップのことです。
代々、武蔵国は秩父氏が務めていました。
秩父氏は武蔵国内の武士を統率、あるいは軍事動員する権限を得ることによって、大きな権力を持つようになっていたのです。
畠山重忠は「武蔵国留守所総検校職」に就いていました。重忠は時政が武蔵国の支配に関与することを非常に恐れていたです。
やがて鎌倉殿の13人では重忠と時政は対立的な様相を呈してきましたね。
⇒中川大志が大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で演じる畠山重忠とは?
「鎌倉殿の13人」第34話「理想の結婚」の感想。
鎌倉殿の13人第34話「理想の結婚」…。
「理想の結婚」って、そっちかーー!と思わず叫んでしまいそうな「のえ」の初登場の34話でしたね。
しかも、義時の女性への「きのこ信仰」ともいえるアレは今回も不発だったようです。
八田に見極めを頼むのもどうかと思いました。だって絶対女性に慣れていないでしょ八田殿!と。
のえはあの瞬間に八田殿と義時の二人を手玉に取ったと言ってもいいくらいですよね。
恐ろしい子…(笑)!
第三代鎌倉殿となった実朝の繊細さも良く出ていた34話でしたよね。
少しふさぎ込みがちな実朝を心配して内緒で御所から連れ出した八田殿や和田殿が優しいです。
生まれて初めて獅子汁の鹿肉を見てドキドキしている実朝に巴が鹿の顔真似をして悪意なく生前の姿を思い出せちゃうとか、
優しいのだけど無骨すぎる様子に実朝の心も少し和んだ様子でした。
この繊細さが後に天性の歌人と言われるゆえんなのでしょうね。
視聴者の感想。
実朝の御台所をめぐって思惑が交錯する京と鎌倉、縁談に乗り気でない実朝。一方でうまくまとまりそうにみえた義時の縁談も不穏な空気。謎の見極め八田殿。これまで義時を見守ってきて、のえの本性が一番ショッキングです。和田義盛たちと囲む鍋は最高でした…!
まとめ。
34話の注目ポイントは「のえ」の登場ですね。今後義時に、鎌倉幕府にどのような影響を与えるのでしょうか?
さて来週は第35話「苦い盃(さかずき)」です。いよいよ京から鎌倉殿の御台所となる千世が到着します。
一緒に戻ってくるはずだった愛息・政範の死に沈んだままのりくのもとに「嫌な噂」が耳に入ります。
雅朝が政範の死を畠山になすりつけようと画策する一方で、雅朝の振る舞いについて重忠の嫡男・重保から相談された義時は、父・時政に…。
いよいよ畠山重忠の乱の幕開けとなりそうですね。次週も楽しみに待ちましょう!
朝雅が重忠の嫡男・重保への疑惑をりくに告げたことで、北条・畠山両家の関係が大きく動くさまが描かれていきます。
「畠山重忠の乱」が描かれるのか?描かれるのであればどのような演出になるのか注目です。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
管理人の大好きな大河ドラマをまとめていますので見逃し配信
と一緒に楽しんで下さい。