大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」で三浦透子が演じるキャスト「里」は義経の正妻です。
正直、3月1日の発表があるまでは知りませんでした。
というのも、義経の正妻は「郷御前」として紹介されており「里」では紹介されていません。
脚本の三谷さんが「郷」を「里」にして登場される意図を知るには番組登場まで待つしかありませんね。
(番組でも里で登場しましたね)
さて、里は比企(ひき)から送り込まれた義経の正妻です。比企尼は頼朝の乳母でその関係で頼朝の命で義経の正妻になりました。
正妻としての立場で葛藤する姿や転落する義経への愛を「三浦透子」がどう演じるのかとても楽しみです。
第六次出演者発表/里(さと)
比企から送り込まれた義経の正妻。転落する義経への愛を貫き共に平泉へ。
里は、源頼朝とゆかりのある河越重頼の娘で、頼朝の命で義経との結婚が決められたとされています。
嫁いだ時期が頼朝と義経の間に亀裂が生じ始めた時期であったということです。
何か思惑があったのではないかという見方もあるようですが、母親が頼朝の息子・源頼家の乳母だった縁で、前々から結婚自体は決まっていたようです。
また、結果的に源頼朝と源義経が対立したのちも源義経の逃避行に従い、最期を共にした女性とされています。
ただ、義経と言えば静御前。というように義経の女性関係で有名なのは静御前ですよね。
(石橋静河さんが演じます)
正妻である里よりも知名度が高い女性ですが、こちらは白拍子としてあちこちの屋敷へ行っていたと思われます。
詳しい経緯は不明ですが、その後、京へ滞在中の義経と知り合う機会があり、愛されて妾になったとされます。
当時はこのような結婚観も珍しいものではなかったとはいえ、里にとっては好ましい存在ではなかったであろう静御前との関係です。
平家との戦いが終わり、義経が頼朝と完全に決別して京を追われます。その際に、同行していた二人のうち静御前を京に返し、里だけを引き連れたとされています。
義経がどういった想いで里を連れて行ったのか?
第19話「果たせぬ凱旋」で描かれています。里自身は愛する義経への確固たる思いを抱えて共にしたといえるでしょう。
第20話「帰ってきた義経」で里は平泉の義経の舘で義経に殺されます。20話は義経の最期を語っていますが、里と里の子供も亡くなりました。
静御前を憎んでいたのでしょう。でも義経を憎むことはなくそれよりも愛が里に向いていないことが悔しかったのだと思います。
義経に殺された後は穏やかな表情でしたからね。
他の鎌倉殿の13人に出演しているキャスト一覧はこちら
⇒大河ドラマ2022「鎌倉殿の13人」のキャスト一覧。残りのキャスト発表。
三浦透子さんの大河出演は今回の「鎌倉殿の13人」が初めてで、本格的な時代劇も初めての経験です。
ですので、初めは大変だったようです。
ですが、だんだんその大変さを楽しむ感覚をつかんできたという頼もしさをインタビューで話してくれています。
ドラマ内でどのように存在感を放ってくれるのかが楽しみです。
2021~22年の朝ドラカムカムエヴリバディ。「ひなた編」で、キャスト野田一恵を演じています。
カムカムエヴリバディは、京都・岡山・大阪を舞台に、昭和から平成、そして令和にわたり、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描いた作品です。
三浦透子さん演じるキャスト野田一恵は、主人公の川栄李奈が演じる“ひなた”の同級生で親友です。
家業を継ぎ茶道の道に進むことを市川実日子が演じる一子(母親)に求められます。
しかし、「勝手に人生を決められたくない」と、自分の信念を持って行動するというしっかりと自分を確立した女性の役どころを演じています。
三浦さんは、北海道出身の1996年生まれの25歳の女優兼歌手です。
6歳の時にサントリーのCM「なっちゃん」に選ばれ、そのころから様々なドラマにも出演しており、子役のころから活躍しています。
また、歌手としての活動としては、さまざまなCMや映画などでもその美声を披露しているほか、アルバムを出すなどの本格的な活動を行っています。
近年では、新海誠監督の2019年の映画「天気の子」の中で、RADWIMPSの野田洋次郎により主題歌のボーカルに大抜擢され、非常に注目を集めました。
今後も女優として歌手として、それぞれの経験を活かしながら相乗効果を発揮して活躍してくれること間違いなしだと思います。
先述の通り、里は義経の正妻であるにもかかわらず、静御前よりも知名度が低い存在ではあります。
しかしながら、裏を返せばそれだけ陰からしっかり義経を見守り支えてきたといえるのではないでしょうか?
最後まで義経に寄り添ってきた里がどのような思いを抱え、またどの様な形で義経や静御前にかかわっていくのかが今から楽しみです。
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