大河ドラマ2022年の「鎌倉殿の13人」で八嶋智人が演じるキャストは武田信義です。
では、頼朝と連合軍を組み平家を迎え撃ったとされる、武田信義とはいったいどのような人物であったのでしょうか?
三谷幸喜脚本の「鎌倉殿の13人」においてどのような立ち位置で描かれるのか?
併せてみていきたいと思います。
武田信義は、甲斐源氏の系統である初代武田氏であり、武田信玄の先祖にあたる人物です。
頼朝や義経は、河内源氏と呼ばれる氏族で、武田は甲斐源氏と呼ばれる氏族です。
源氏としては遠い親戚ですね。
武田信義は、甲斐源氏の清光の子として誕生。甲斐源氏は義光を祖とする河内源氏の庶流です。
本拠を常陸国武田郷(茨城県ひたちなか市)に置いていました。
治承4年(1180)に頼朝が打倒平氏の兵を挙げると、信濃国内の平氏を討ち取ります。
その後、頼朝の軍勢に合流すると、富士川の戦いで平氏を奇襲して敗走させます。
翌、養和元年(1181)、信義は頼朝から謀反の嫌疑を掛けられ、嫡男の一条忠頼が殺害。
信義は生き永らえたものの、不遇のうちに生涯を終えるのです。
武田信義は以仁王(もちひとおう)の令旨(りょうじ)を受け取って挙兵します。
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では第6話「悪い知らせ」で登場しますね。
1180年頼朝の挙兵は石橋山の戦いで大庭景親ら平家勢に大敗し、北条宗時は「鎌倉殿の13人」では暗殺されてしまいます。
父・時政と弟・義時は甲斐の武田信義に援軍を要請しますが、「源氏の真の棟梁は信義」と言い頼朝が認めれば加勢すると北条親子の足元を見られてしまいます。
しかし、その後は鎌倉幕府を作る頼朝に協力し平家討伐に参加することになるのです。
この時点においては協力者という立場であったものの、その後甲斐源氏の内部分裂があり、最終的には武田信義は御家人という立場に降格してしまいます。
信義の人生の後半は謎に包まれていますので、「鎌倉殿の13人」ではどのように描かれるのでしょうか?
期待しましょう。
八嶋智人の大河ドラマ出演は、2004年「新選組!」で武田観柳斎を演じました。
「新選組!」も三谷幸喜脚本の作品です。
「新選組!」は、京都守護職下の警備組織として知られる新選組が題材であり、主人公である近藤勇を取り巻く様々な人間模様などを描き出したものでした。
「新選組!」の中で、八嶋さんは、主人公近藤を中心とした試衛館派、芹沢派(水戸派)、伊東派の3つの派閥以外である新選組隊士に属していた者のうちの一人、武田観柳斎を演じました。
武田は、文武に優秀で軍学の専門家として新選組で重用されました。
でも、やがて知識が時代遅れとなり、居場所をなくして脱退します。
倒幕活動をしていたのが露見して新選組に暗殺された幕末混迷の時期に信念をもって生きる精神力の弱さが命取りとなった男。
ということで、少し哀れな部分も持ち合わせた役どころであったと感じます。
八嶋智人は、1970年生まれの51歳。ひょうひょうとした雰囲気と、どんな人とでもすぐに打ち解けられるような人柄で演技だけではなく、バラエティーなどでも活躍している俳優です。
舞台や声優、司会者など活躍の場を幅広く持ち、誰にでも愛されるキャラクターの人です。
古畑任三郎や、HEROといった数々のヒットドラマにも出演しています。
脇役として物語をもりあげたり、キーマンとしての立ち位置を不動にするなど、現在の俳優界ではなくてはならない存在であるといえます。
今後もさらなる活躍が楽しみな俳優です。
武田信義とその役を演じる八嶋智人を紹介させていただきました。
八嶋智人が「鎌倉殿の13人」で武田信義の存在感をどのように出すのかが楽しみです。
八嶋さんのコメント。
「武田信義は、頼朝・義仲と共に源氏の棟梁。互いにライバル関係でもある。
甲斐武田の源流でもあり、のちの歴史では、あの武田信玄をも生み出した。
一ノ谷の戦いや壇之浦の戦いにも参戦したといわれる猛者である」
と自身の役を紹介していました。
「当然そんな猛者中の猛者を演じるのだから、メガネを捨て挑みます。捨て身です。
彼の人生の後半はどうやら謎に包まれていますので三谷さんのアレンジにも期待して作品を生きたいと思います。」
とおっしゃっています。
三谷流のアレンジが加わった武田信義をどの様に力強く演じてくれるのか期待が膨らみます。
第6話で登場します。後半部分の、今だ知られていない生き方には特に注目していきたいと思います。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
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