梶原善が「鎌倉殿の13人」で演じる川遊びのキャスト”善児”とは。

NHK大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」で、梶原善さんが演じるキャスト善児と演じる梶原善さんをご紹介します。

善児はオリジナルキャストです。伊東祐親の下人で、第1話では、頼朝と八重の子・千鶴丸、第5話では、北条宗時を殺害した得体の知れない人物です。

無表情で命令を遂行する姿が不気味だとSNSでも話題となっています。

スポンサーリンク

梶原善が「鎌倉殿の13人」で演じる川遊びのキャスト”善児”とは?。

鎌倉殿の13人は脚本の三谷幸喜さんが「吾妻鏡」などの資料から一定の史実を踏まえています。

しかし、”善児”のような人物はやはりフィクションです。

視聴者は役者の演技に感動しその時代に興味を持つようになりますので、得体の知れない”善児”から歴史を学ぶことにしましょう。

善児の最初の仕事は千鶴丸で川遊びに誘う。

第1話「大いなる小競り合い」では、頼朝と八重の子・千鶴丸を川遊びに連れ出し、川に沈めて殺害します。

おそらく、平清盛から頼朝の監視役を任されていた祐親が、頼朝と娘が恋仲となって子供までもうけてしまったことに激怒し、申しつけたのだと考えられます。

直接手にかける場面は描かれていませんでしたが、手に千鶴丸のものらしき着物を持つ姿を義時は目撃しています。

そんな川辺に立つ善児の後ろ姿に恐怖を感じた視聴者も多かったのではないでしょうか。

善児の2番目の仕事は宗時?

第5話「兄との約束」では、やはり祐親から宗時を闇討ちするよう命じられます。

北条の陣に潜り込み、宗時を討とうとするも失敗しますが、その後、宗時が北条の館に戻る道中で背後から襲い、暗殺。

全く感情を出さず、主からの命令を淡々と遂行する善児の存在は、視聴者に大きなインパクトを与えています。

善児の次の仕事は11話。

第11話「許されざる嘘」で頼朝の家人に善児は捕まります。第11話「許されざる嘘」では妊娠を待ちわびていた政子(小池栄子)が懐妊します。

男児の誕生を願う頼朝は、恩赦によるご利益に望みをかけますが、

八重とともに暮らした千鶴丸が成仏しなくてはその望みは叶わない、伊藤祐親が生きている限り成仏は難しいということを耳にします。

その時、頼朝と景時が目を合わせ、その後、伊藤祐親と伊東祐清の親子が善児に殺されます。

“自害”と処理されますが、義時は信じていないようでしたね。祐親は八重の父、義時の祖父ですから。

善児が第15話に登場し仕事。

善児が第15話「足固めの儀式」に久しぶりに登場します。15話は上総広常が非業の死で遂げるのです。

善児と上総がすれ違うシーンの後、善児の手には小刀が見えました。これは何を意味するのか?

善児が登場すると、登場人物の誰かが殺されるという三谷脚本の想定不可能な「鎌倉殿の13人」

もちろん善児は三谷脚本のオリジナルキャストです。次は誰なんでしょうか?

善児が第20話で登場し仕事。

第20話「帰ってきた義経」では義経の最期を描いています。

そこで登場する善児の主な仕事は義時のボディーガードです。また本来の仕事もします。

頼朝に命じられた静御前の男子の殺害です。

善児が第24話のエンディングで登場。

第24話は「変わらぬ人」のエンディングで修善寺で野菜つくりに精を出していた範頼を殺害します。

範頼は頼朝にとって必要がないいや邪魔な存在になっていたのでしょうか?

この時、善児の仕事を見ていた村人の女性(トウ)を善児はなぜか殺してはいません。トウはどんな存在になるのでしょう。

山本千尋が「鎌倉殿の13人」で演じる役は善児に育てられた”トウ”

さて、頼朝自身の死期も近づいてきましたね。

善児が32話で登場するが・・・。

32話では、「人の心が生まれた」善児として登場しました。

鎌倉の最強の暗殺者である下人の善児の元に、頼家の子・一幡がいることを知った義時は、善児に殺害を命じます。

しかし、善児は「(一幡は)わしを好いてくれている」と拒否します。

最終的には刀を向けますが、無邪気な一幡の笑顔を見て足が止まった瞬間、善児の弟子・トウは「水遊びいたしましょう」と一幡を誘い出します。

それは、かつて善児が第1話で千鶴丸を暗殺したときと同じ手口でした。

善児の最期は33話「修善寺」

偉大なる頼朝の子・頼家は善児との一騎打ちで死にます。その生涯の最期は修善寺でした。

また、主人を転々とし、暗躍を続けてきたその善児も最期を迎えたのです。

第33話「修善寺」のエンディングは血の匂いが漂っていました。

最強の暗殺者”善児の仕事”のまとめ。

第1話「大いなる小競り合い」で頼朝と八重の子供・千鶴丸を殺害。

第5話「兄との約束」で工藤茂光と義時の兄・北条宗時を殺害。

第9話「決戦前夜」で八重の夫・江間次郎を殺害。

第11話「許されざる嘘」で伊東祐親と伊東祐清の親子を殺害。

第15話「足固めの儀式」で上総広常を自分の手は汚さないで殺害。

第20話「帰ってきた義経」は義時のボディーガードと静御前の男子を殺害。

第24話「変わらぬ人」の善児は頼朝の弟・範頼を殺害します。

第32話「災いの種」の善児は直接には一幡を殺害できませんでした。しかし察した「トウ」がその役割を果たします。

第33話「修善寺」では善児の最期が描かれています。

梶原善の大河ドラマ出演作。

梶原善さんの大河ドラマと朝ドラ出演作について、ご紹介します。梶原善さんの大河ドラマ出演は、「鎌倉殿の13人」で3作品目となります。

1996年:秀吉(稲田大炊助 役)
2012年:平清盛(平宗清 役)

2012年「平清盛」

松山ケンイチさん主演の「平清盛」(2012年)では、平頼盛の家人・平宗清を演じました。

最終回、平家の血筋を守るために頼朝に下ることを決意する頼盛。

宗清は、同行を申し出ますが、裏切り者の汚名を着せることはできないと却下されます。

2人が別れるシーンでの宗清のセリフは、見る者の心を強く打ちました。

1996年「秀吉」

梶原善の朝ドラ出演作。

2010年:「ゲゲゲの女房」(戌井慎二 役)
2015年:「あさが来た」(宮部源吉 役)

2010年「ゲゲゲの女房」

梶原善さんは、朝ドラにも2作品出演しています。

漫画家水木しげるの妻・武良布枝さんの自伝エッセイをドラマ化した「ゲゲゲの女房」(2010年)では、元漫画家・戌井慎二役でした。

茂の作品を世に出すために出版社を立ち上げるなど、彼の才能を信じ、奔走する熱いお芝居が、共感を呼び、人気のキャラクターとなりました。

2015年「あさが来た」

梶原善ってどんな人?

梶原善さんについてご紹介します。

梶原善のプロフィール。

・生年月日:1966/2/25
・出身地:岡山県
・血液型:A型

高校時代は、バンド活動に熱中。バンドでは、ボーカルを担当し、その時に人前に出る快感を知ったそうです。

両親に役者になりたいことを伝えますが、反対されたこともあり、卒業後に上京して、服飾の専門学校のスタイリスト科へ入学。

ある時、下北沢の中華料理店でアルバイト仲間だった松重豊さんから、三谷幸喜さんを紹介されます。

それが大きな転機となり、1985年、三谷さん脚本・演出「くたばれサンダーズ」で初舞台を経験し、

それ以降、三谷さんが主催する劇団東京サンシャインボーイズに在籍することとなりました。

1994年の劇団休止以降は、舞台以外にも、テレビや映画など映像作品にも数多く出演しています。

三谷さんからは、「とにかく出た瞬間に何か面白いことをやれ」と言われていた梶原さん。

三谷作品では、ワンポイント的な出演も多いのですが、少ない出演時間でも印象に残るお芝居が魅力の俳優さんです。

梶原善が出演した映画一選。

三谷作品の常連俳優の1人である梶原さんは、これまで三谷さんが脚本・監督を務めた映画すべてに出演しています。

今回は、その中から中井貴一さん主演の「記憶にございません!」をご紹介します。

梶原さんが演じたのは、主人公・啓介の幼馴染で建設会社社長の小野田治。

禿げのかつらとゲジゲジ眉毛、そして口が臭いという個性的な役を好演し、強い存在感を見せていました。

まとめ。

「鎌倉殿の13人」は、脚本が三谷さんということでコメディ要素も多いですが、善児のこれまでの不気味な仕事ぶりは、ドラマに緊迫感を与える一因となりました。

暗躍を続けた善児に再注目して下さい。