大河ドラマ2024年「光る君へ」第41話「揺らぎ」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
41話の週タイトルは「揺らぎ」ですが、どなたの気持ちが揺れているのでしょうか?まひろそれとも道長…
一条天皇亡き後の権力の実権は今や道長が握っています。しかし三条天皇とて自身で政治を行いたいと思っているはずです。
41話からは朝廷内の権力闘争が増々激しくなるなかでまひろの存在は道長にとっても更に重要になってくるのです。
さて先週は⇒2024年大河ドラマ「光る君へ」第40話「君を置きて」でした。一条天皇との別れはとても悲しい出来事でした。
項目 | 内容 |
2024大河ドラマ | 光る君へ |
放送話 | 第41話 |
放送日 | 2024年10月27日(日)放送時間は午後7時15分からです。(選挙速報の為) |
週タイトル | 揺らぎ |
視聴率 | 9.5%(先週比:▼0.3%) |
さて、「光る君へ」のまひろ(紫式部)と藤原道長の関係に引き込まれ、柄本さんと吉高さんの魅力に魅了されていると思います。
脚本は大石静。描き方はとてもセクシーです。平安時代の“セックス&バイオレンス”がキャッチフレーズですからね。
心豊かで裕福な大河ファンはすでに「NHKオンデマンド」で二人の関係シーンを再視聴しているとは思います。
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即位した三条天皇と道長の間では、早くも水面下で覇権争いが始まりました。道長の息子たち(異母)の序列争いも表面化してきました。
その頃、まひろは天皇を失った悲しみに暮れる彰子を慰め、和歌の会を開催します。
すると、招かれていないききょうが現れました。さらにまひろの実家では、娘の賢子と若武者・双寿丸が仲を深めはじめるのです。
さて二人の関係はどこまで深くなっていくのでしょう。
紫式部(まひろ) | 吉高由里子(役:紫式部) |
藤原道長 | 柄本佑(役:藤原道長) |
藤原隆家(道隆の次男) | 竜星涼(役:藤原隆家) |
三条天皇 | 木村達成(役:三条天皇) |
道長の友 | 町田啓太(役:藤原公任) |
道長の友 | 金田哲(役:藤原斉信) |
道長の後輩 | 渡辺大知(役:藤原行成) |
歌人・清少納言 | ファーストサマーウイカ(役:ききょう) |
藤原彰子 | 見上 愛(役:藤原彰子) |
脚本 | 大石静 |
ネタバレの詳細と感想は視聴後に掲載させていただきます。
「光る君へ」は完結編に入りました。いよいよ三条天皇と道長の覇権争いが描かれます。
まひろは、双寿丸が賢子を盗人の一味から助けてくれたのだと知り、礼を言います。だが、いとは双寿丸を早々に追い返そうとします。
「姫様は越後守の御孫君、お前が親しくするような女子とは身分が違うのだから」と言うと、双寿丸は「姫様って面でもないよな」と返します。
すると賢子は声を上げて笑うのです。
その晩、まひろは賢子と双寿丸の話をします。「お前は、先ほどのような武者にも優しいのね。あのように言われても怒ることなく」と。
すると賢子は「私は怒ることが嫌いなの」と返しました。幼い頃、道長もおなじようなことを言っていたことをまひろは思い出しました。
まひろは内心、賢子は道長の気質を受け継いでいるのだと思うのです。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で吉高由里子(キャスト)が演じるまひろ(紫式部)とは。
三条天皇は藤原公任に、内裏へ移る手はずを整えるように命じます。公任は藤原実資のほうが適任だと述べますが三条天皇は譲りません。
公任は道長と二人になると不安になり「前の帝に重んじられた者は遠ざけたいとお考えのように見えるが」と報告します。
すると、道長は、「ならば、振り回せられないようにやってまいろう」
内裏に移るのに際し三条天皇は、道長の兄(異母)の藤原道綱、甥の藤原隆家、息子の藤原教道を側近に望みます。
教道の兄・藤原頼通は、なぜ自分ではなく弟が選ばれたのかと道長に尋ねます。すると、道長は、これは喜ぶべきことだといい、
道長は「お前が先頭にたつのは、東宮様が帝になられるときだ」と答えます。
内裏に移った三条天皇は道長に、関白として自分を支えてほしいと告げます。道長が辞退すると、三条天皇は代案を出します。
「まことに残念なことであるが、泣く泣く諦めるといたそう。その代わり、朕の願いを一つ聞け。娍子を※女御とする。妍子も女御とする」
無位で後ろ盾もない藤原娍子が女御になることはできないと道長は反対するが、三条天皇は押し通します。
三条天皇は「関白のことはわかったゆえ、娍子のことは断るでない。娍子も妍子も女御」だと言い張ります。
※女御とは、天皇の妻妾(さいしょう)の身分階級で、中宮(ちゅうぐう)の下、更衣(こうい)の上の位に位置します。
女王などの皇族女性や、大臣以上の娘から選ばれることが多く、皇族や大臣の娘がなるのが一般的でした。
正式な妻は中宮なので、側室にあたります。
除目を前に三条天皇は、娍子の弟の藤原通任を参議に任じると道長に告げました。道任は半年前に蔵人頭になったばかりなので、道長は参議にするのは早すぎますと助言します。
すると、三条天皇は「左大臣も、息子たちを取り立てておるではないか。朕は左大臣の息子の道通もそばに仕えさせておる。ゆえに道任も参議にしてよいではないか」と答えます。
道任が参議になれば蔵人頭の席があくので、顕信を蔵人頭にしてやると三条天皇は提案します。しかし、道長は時期尚早だとして。断るのです。
⇒木村達成(キャスト)が大河ドラマ「光る君へ」で演じる三条天皇の魅力とは?
高松殿を訪れた道長に、源明子の2番目の子・藤原顕信が、自分と兄の藤原頼宗はいつ公卿になれるのかと尋ねます。
「土御門殿の頼通様は、すでに正二位の権中納言。納得がいきませぬ」との問いに、妾の明子は、
「安心しなさい。父上は。そなたたちのことを、ちゃんとお考えくださっていますよ」と明子は顕信に言い聞かせるのです。
まひろは、自分の局を訪ねてきた道長に、敦成親王を東宮にすることで、自分の権力を示そうとしたのはなぜかと尋ねます。
すると道長は「俺は常にお前との約束を胸に生きてきた。今もそうだ。」と答えます。
返答できずにいるまひろに、この先も中宮藤原彰子を支えてほしいと道長は言い添えるのです。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で柄本佑(キャスト)が演じる藤原道長とは。
彰子は、道長が自分の意に反して敦成を東宮としたことで、父の言いなりになるばかりでなく、自らの考えを持って生きていきたいと考えるようになってきました。
まひろは彰子の意志の強さを知り、彰子もまた道長の気質を受け継いでいると感じたのです。
秋のある日、彰子は藤壺で和歌の会を開きました。
赤染衛門、和泉式部、頼通、頼宗、まひろ、彰子の女房らが集い歌を詠むうちに、宮の宣旨がききょうの訪問を知らせるのです。
招き入れられたききょうは、敦康親王から彰子への届け物だという椿餅を持参してきました。
ききょうは「亡き院も皇后様もお好きであられました。敦康様も近頃この椿餅がお気に召して、中宮様にもお届けしたいと仰せになりまして」と…
敦康の様子を尋ねる彰子にききょうは答えました。
もう敦康様のことは、過ぎたことにおなりなのでございますね。このようにお楽しそうにお暮しとは思いもよらぬことでございました。
「敦康には脩子内親王と自分がついているのだから忘れてもかまわない」と彰子に言い放すのです。
⇒ファーストサマーウイカ(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる清少納言とは。
和歌の会が終わった数日後、敦康親王は行成を連れて藤壺を訪ねてきました。彰子からいつでも来てよいとの文を受け取って、飛んできました。
彰子が御簾越しに椿餅の礼を述べると、敦康は不満を口にします。「せっかく参りましたのに、お顔が見えねば、つまりませぬ」と。
その言葉に彰子も、そばにいるまひろも戸惑っていると、敦康は御簾の中に入ってしまいます。
そして、「光る君のようなことはいたしませぬ。ただお顔が見たかったのです」と言い、しばらく彰子と話をして帰っていきました。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で見上愛(キャスト)が演じる藤原彰子とは。
道長は行成からこの報告を受け、敦康が二度と内裏に上がれないようにせよと行成に命じました。
すると行成は「恐れながら、左大臣様は敦康様から多くのことを奪いすぎでございます」と言います。
道長は「お前は私に説教するのか」と言うと…行成は「左大臣様がおかしくおわします」と言い残し行成は去っていきました。
⇒渡辺大知(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる藤原行成とは。
賢子は乙丸と共に辻を歩いていたところ、平為賢が武者たちを連れて盗賊を捕らえに行くところに出くわします。
その中に、双寿丸の姿もあり、賢子はまた食事にくるようにと声をかけました。
後日、夕餉の頃に双寿丸が訪ねてきました。ちょうどまひろも帰宅し、ともに食事をするうちに双寿丸は…
「この家には書物がやたらといっぱいあるな」と言います。
詠みたければ貸すと賢子は言いますが、双寿丸は文字が読めないとのことで断ります。賢子が教えるよと言いますが…双寿丸は…
「人には得手不徳手がある。俺は体を張って戦うのに向いている。それゆえ武者であることに誇りを持てって、殿様が言っていた」と答えます。
賢子は双寿丸の話を楽しそうに聞いており、まひろはそんな二人をほほえましく見ていました。
⇒南沙良(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる藤原賢子とは。
道長は藤壺を訪ね、彰子に敦康親王と会うことは控えるように進言します。道長が去った後、彰子はまひろに父の言いなりにはなりたくないと言います。
そんな彰子にまひろは、仲間を持つことに勧めます。
「中宮様には弟君が大勢おられましょう。皆で手を結べば、できないこともできます」と…
まひろの助言を受けて、彰子は藤壺に実の弟の「頼通と教通」、そして腹違いの弟「頼宗と顕信」を呼びます。
「そなたらが困ったときは、私もできる限りのことをするゆえ、東宮の行く末のために、皆、力を貸してくれ」と言い、
さらに、「父上のよりよき政のためにも、われらが手を携えていくことが大切だ」と皆の前で話すのでした。
こののち、彰子は枇杷殿に移り、藤壺には三条天皇の女御となった妹の藤原妍子が入りました。
道長の娘である妍子は移った藤壺に敦明親王を招き、御簾超しに話をします。
請われるまま敦明が狩りの話を続けるうちに妍子は御簾の外に出て、敦明に顔を近づけてきて…
「好、き」とささやき、敦明が「おやめくださいませ」と言っても、「だって敦明様も延子様より、私のほうがお好きだもの」と言います。
すると、その様子を見ていた敦明の母である娍子が「そこまで」と言い、妍子に敦明の非礼を詫びるのです。
すると敦明は「母上、私は何もしていません」と言い、母は、「黙りなさい。こともあろうに御父上の、帝の女御様になんということを。どうぞお許しを」と言います。
妍子はすっかり興ざめして御簾の中に戻っていきました。娍子はさらに「どうか、このことは帝には仰せになりませぬうよう、伏してお願い申し上げます」と丁寧に言うのでした。
これを機に妍子は火遊びをやめたが、その反動で、一層浪費が激しくなりました。
三条天皇は顕信を蔵人頭にと道長に提案しますが、道長は早すぎると断ります。その件を知った顕信は道長に不満をぶちまけます。
道長は、今は三条天皇に借りを作ってはいけないのだと説き伏せますが、顕信は納得しません。
「私は父上に、道を阻まれたのですね。私はいなくてもよい息子なのでございますね」と言い、道長の妻・明子も声を荒げました。
「帝との力争いに、この子を巻き込んだあなたを、私は決して許しませぬ!」と。その後、顕信は比叡山に出家するのです。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。
三条天皇は自身の権力を強力にするために先ずは公任に仕事を依頼しましたね。このシーンから彼の権力への執着が垣間見えます。
三条天皇は自立した立場を強調しようとしますが、道長は政務支配を目指す姿勢を崩しません。
二人の間で激しい争いが物語前半と後半にみることができました。道長は明らかに行成が後半に助言したように変わりました。
道長が天皇人事に干渉するシーンは緊張感をもたらし藤原道長と三条天皇の権力闘争が今後も一層激化していく予兆を感じます。
道長の権力志向と三条天皇の自立への意思に共感しつつも、道長の家族間の不協和音を感じさせられました。
彼は明らかに権力欲が強くなってきました。そのことで明子との息子である次男・顕信の人生に影響を及ぼしたことは批判されても仕方がありません。
引用:ヤッフーニュース
双寿丸が「自分の名前だけは書けるぞ」と言ったのに対して、 まひろ 反応が可笑しい。 「足で書くの?」って その上「高貴な生まれでない?」とまで。
三郎(道長)ではないんだから。 その双寿丸が仕えているのは平為賢、「刀伊の入寇」で活躍した武将。 当然、双寿丸も平為賢の下で戦うことになる。
前半で登場した直秀は亡くなっている。双寿丸はそうはならないでほしい。
次週は第42話「川辺の誓い」です。
41話エンディングで明子は道長に厳しく叱責していました。それは息子が出家したことで会えなくなることへの悲しみから生まれたのか?
それとも息子の夢を父である道長が拒んだからなのか?非常に複雑な感情ですね。
さて、42話では三条天皇は自らの意志で人事を遂行していきます。当然道長は阻止しようとするのですが、病に倒れてしまします。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
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