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大河ドラマ2024年「光る君へ」第40話「君を置きて」のあらすじ(ネタバレ)と感想。

大河ドラマ2024年「光る君へ」第40話「君を置きて」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。

40話は、一条天皇の容態が悪化したことで道長は譲位の準備をすることになります。次期皇子は誰にするかも含めてにわかにきな臭さも生じてきました。

先週はまひろの弟・惟規の死でとても悲しい思いをしましたが、今週も一条天皇の最期が描かれると思うと辛い日曜日になると思います。

先週は⇒2024年大河ドラマ「光る君へ」第39話「とだえぬ絆」でした。

項目 内容
2024大河ドラマ 光る君へ
放送話 第40話
放送日 2024年10月20日(日)
週タイトル 君を置きて
視聴率 9.8%(先週比:▼0.4%)

さて、「光る君へ」のまひろ(紫式部)と藤原道長の関係に引き込まれ、柄本さんと吉高さんの魅力に魅了されていると思います。

脚本は大石静。描き方はとてもセクシーです。平安時代の“セックス&バイオレンス”がキャッチフレーズですからね。

心豊かで裕福な大河ファンはすでに「NHKオンデマンド」で二人の関係シーンを再視聴しているとは思います。

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「光る君へ」第40話「君を置きて」のあらすじ。

寛弘8年(1011年)

まひろの書く物語が相変わらず宮中の話題になる中、一条天皇が体調を崩し、不穏な空気がただい始めます。

中宮彰子の前では、気丈に振る舞う一条天皇。

しかし、道長の元に、占いによる不吉な予兆が報告されたことで、次期皇位を巡る公卿たちの動きが加速します。

まひろが天皇の容態を心配する彰子に付き添っていると、道長がやってきます。そこで彰子は道長に対して珍しく感情を露わにするのです。

さて、第40話の見どころは「一条天皇の最期」だと思います。

紫式部(まひろ) 吉高由里子(役:紫式部)
藤原道長 柄本佑(役:藤原道長)
藤原隆家(道隆の次男) 竜星涼(役:藤原隆家)
一条天皇 塩野瑛久(役:一条天皇)
道長の友 町田啓太(役:藤原公任)
道長の友 金田哲(役:藤原斉信)
道長の後輩 渡辺大知(役:藤原行成)
歌人・清少納言 ファーストサマーウイカ(役:ききょう)
藤原彰子 見上 愛(役:藤原彰子)
脚本 大石静

「光る君へ」第40話「君を置きて」のネタバレ。

「光る君へ」は完結編に入りました。

寛弘8年(1011年)5月

内裏の藤壺で「源氏の物語」の朗読会が開かれ、一条天皇、藤原道長、藤原彰子、敦康親王らが集まっています。

光源氏が人生の絶頂を迎えた第33帖「藤裏の葉」が読み上げられました。

宰相さいしょうの君が、「藤裏の葉」の巻を朗読すると、敦康がまひろに、登場人物の藤壺女御は光る君をどう思っていたのだろうか尋ねます。

だが、まひろは、曖昧にほほえむばかりで答えようとしません。

道長の反応。

敦康親王は、さらに続けて「それなら藤壺は光る君をいとおしんでいたと思うことにします」と言います。

すると、道長は「たとえ藤壺の想いを得たとしても、光る君は幸せにはなれなかったと思いますが。不実の罪は必ず己に返ってまいりますゆえ」

道長はまるで物語の先を知っているようです。

ただ、道長自身も「不義」の当事者であるとは思っていないようですね。でも、まひろにとっては重い言葉です。

まひろは驚きを隠せません。

大河ドラマ2024年「光る君へ」で柄本佑(キャスト)が演じる藤原道長とは。

和泉式部が突っ込み、まひろは微笑む。

道長の言葉を受けて和泉式部が絶妙の突っ込みをします。「されど左大臣さま。罪のない恋なぞ、つまりませんわ」と…

さらに、赤染衛門も「まことにさようでございますね」と言い、「人は道険しき恋にこそ、燃えるのでございます」。とまひろに視線を向けて発します。

これは、まひろにはとても「刺さる」言葉だったことでしょう。

大河ドラマ2024年「光る君へ」で吉高由里子(キャスト)が演じるまひろ(紫式部)とは。

彰子の怒り。

一条天皇が東宮の居貞親王へ譲位しました。と言うことは、その後の世継ぎは誰にするかを決めねばなりません。

中宮彰子は自分が生みの母でなくても育ての母として定子の子・敦康親王だと思っていました。しかし父の道長は自分の孫である敦成親王を東宮に立てました。

中宮彰子にとっては驚天動地の決定でした。それは、一条天皇から「敦康を次の東宮に」と直接、聞かされていたからです。

女性がなぜ政治に口を出してはいけないのかとまひろに泣きじゃくる姿はとても痛々しかったです。

大河ドラマ2024年「光る君へ」で見上愛(キャスト)が演じる藤原彰子とは。

一条天皇と容態。

ある晩、彰子は一条天皇に、寒い冬の日でも暖かいものを羽織らず、火取りも使わないのはなぜかと尋ねます。すると…

帝は、苦しい思いをしている民の心に近づくため、「民の心を鏡とせねば、上にはたてぬ」と彰子に答えます。

彰子は「お上は、太宗皇帝と同じ名君であられます」と返しました。

その言葉から一条天皇は、彰子が「新楽府」を読んでいることを知ったのです。帝は彰子に返します。

「中宮が、そのように朕を見てくれていたとは気づかなかった。うれしく思うぞ」

その直後、一条天皇は苦しげに胸を押さえたが、いつものことだと彰子に言い聞かせます。

一条天皇の容態悪化。

翌日、一条天皇は床に伏しました。容態はかなり悪化していたのです。病状の重さを案じた道長は、大江匡衡まさひらに占わせます。

内裏の清涼殿に匡衡を読んで結果を尋ねると、「占いには代が変わると出ましてごじます。恐れながら、崩御の卦が出ています」

その二人の会話を隣の夜御殿(よんのおとど)で一条天皇がじっと聞いていました。

一条天皇の譲位への準備。

道長は公卿たちを清涼殿に集め、一条天皇の譲位に向けての準備を始めたいと持ち掛けます。

一条天皇の譲位への決意。

5月27日、一条天皇は清涼殿に道長を呼び譲位すると告げました。

死を覚悟した一条天皇の望みも叶わず。

死を覚悟した一条天皇は、清涼殿で行成と二人きりなった折り、敦康を東宮とするように道長を説得して欲しいと頼みます。

すると行成は清和天皇を引き合いに出します。

「清和天皇は文徳天皇の第四の皇子でした。東宮になれたのは、外戚の藤原良房が、その当時、朝廷の重臣だったためでした」。

「であれば道長も重臣であります。敦成親王の外戚であることを考えれば、敦成が東宮になるのは必然である」と行成は述べたのです。

行成はさらに、「恐れながら、天の定めは人知の及ばざるものにございます。敦康親王家別当としてお願い申し上げます。」

「敦康親王様に格別の年官、年爵をお授けくださいませ」と言います。

すると帝は「…分かった…下がれ」と返しました。

一条天皇の譲位そして崩御。

一条天皇は譲位し25年に及ぶ一条朝は閉じました。居貞親王は三条天皇になり、敦成親王が東宮となりました。

譲位後、一条天皇は出家し、6月22日に崩御しました。

急速に病状が悪化した一条天皇は数えで32歳でした。彰子はまだ24歳。辞世の歌の場面が涙を誘いました。

一条天皇の辞世の歌。

露の身の 草の宿りに 君を置きて
塵を出でぬる 事こそ思へ
(「御堂関白記」から)

「露の身のような私が、草の宿に君(藤原彰子)を置いて、塵の世を出ることを思う」という意味合いです。

(※講談社学術文庫「藤原道長『御堂関白記』中」から)

「君を置きて」に彰子への思いが刻まれた歌ですが、専門家の諸先生によって「君」が誰を指しているのか解釈が違うようです。

塩野瑛久(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる一条天皇とは。

居貞親王の決意。

居貞親王は一条天皇からの伝言を道長から聞きました。居貞親王は後の三条天皇になりますが、親王としては20年過ごしていたのです。

冷泉天皇の皇子として誕生し、やっと天皇になって政治が行われるようになりますが、ここから道長との軋轢が生じてきます。

乙丸が盗人に出逢う。

一条天皇の最期、彰子の涙と重苦しいシーンが続きましたが、エンディングでは映像ががらりと変わりました。

ある日、食料を買いに出かけた賢子と乙丸が辻を歩いていると、乙丸がひったくりに出逢ってしまいます。

「盗人…!」

賢子は叫びながらあとを追い、乙丸も続こうとしたが、足をくじいて倒れてしまいました。

賢子の危機。

賢子が盗人に追いつき、とったものを返すようにと迫っていると、盗人の仲間たちが忍び寄ってきました。

この一味は、ひったくりをしておびき寄せた賢子を捕まえ、売り払おうともくろんでいたのです。

捕まった賢子が必死に抵抗していると、見知らぬ若者が現れ、瞬く間に盗人たちをねじ伏せ追い払いました。

ピンチの賢子を助け、鮮やかに登場したのは双寿丸です。一味が逃げ去ると入れ代わりに、乙丸が足を引きずりながらやってきました。

南沙良(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる藤原賢子とは。

双寿丸との出会い。

若者は双寿丸と名乗り、乙丸をおぶって賢子を屋敷まで送ってくれました。

賢子は、「腕っぷしが強いのね」と言うと双寿丸は「お前も気が強いんだな」と返します。

賢子をお前と呼ぶ双寿丸に怒って頭をたたくと、双寿丸は背中から乙丸を落とそうとしました。慌てる乙丸を見て、賢子と双寿丸は笑い合いました。

双寿丸を屋敷に。

賢子は礼だと言って双寿丸を屋敷に上がらせ、夕飯をふるまいます。双寿丸は平為賢に仕える者と言います。「平為賢」は後に西国で活躍する武将です。

そろそろ次の時代の息吹かもしれません。

そこにまひろが帰宅しました。双寿丸が賢子に尋ねます。「この人誰?」するとまひろも「あなたこそ誰?」と、で終了します。

大河ドラマ2024年「光る君へ」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。

「光る君へ」第40話「君を置きて」の感想。

一条天皇崩御のシーンは彰子の涙にもらい泣きです。「辞世の歌を」もはっきりと聞こえず一条帝の目から一粒の涙が落ちていました。

彰子と別れることが悲しいのか、彼女の手を最後の力で握りしめ皆を置いて逝きました。

見奉った公卿たちの涙にくれたシーンの演出も見事でした。

視聴者の感想。

引用:ヤッフーニュース

まひろさんと道長さんが、境遇が異なっていても魂の結びつきで出会った二人であるのに対し、定子さん、彰子さんと一条さんは、道長さんという巨大な光が作り出す陰に翻弄される同じ境遇によって、心の深い部分で結びついたのではないかと感じました。

特に彰子さんと一条さんは、東宮をめぐる争いの中で、共に道長さんに逆らえない現実を痛感し、そのことがさらに深い部分で心を結びつけたのではないでしょうか。

定子さんが先立ったことでその心を一条さんが引き継ぎ、その一条さんの心もまた、彰子さんに受け継がれたのだと思いました。

「君を置きて」という言葉は、この魂の伝授を指しているのではないかと感じています。

そして、「民の心を鏡とせねば、上にはたてぬ」という一条さんの思いと共に、彰子さんは国母としての階段を上っていかれるのかもしれません。

まとめ。

2週連続で悲しい出来事でした。一条天皇の想いは彰子に引き継がれていくと信じたいですね。

権力を支える身の道長としては時に非常にならねば政治は安定しないことを知っているのでしょう。

その支えとなっていたのは博学である行成ですよね。道長は行成を絶対的に信用信頼していたのではないかと思います。

次週は第41話「揺らぎ」です。三条天皇と道長の政局が描かれるのでしょうか。