大河ドラマ2020年「麒麟がくる」で木村文乃(キャスト)が演じる明智光秀の妻・煕子を紹介します。
晩年まで仲睦まじく生涯を共にしたとされる光秀の正室・煕子はまるで妖精のようにふんわりしています。
でも、それだけではありません。戦国時代の武家の娘らしく、肝が据わった女性なのです。
明智家に嫁いだ煕子は、光秀や義母の牧の前ではちょっと天然な発言もします。戦国の厳しい時代に武家の娘として光秀を支えていきます。
さて、「麒麟がくる」の見どころは各俳優(キャスト)が演じる役の活躍ですね。
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「麒麟がくる」で木村文乃が演じる「煕子」とは。
「熙子は十兵衛様を信じているし、十兵衛様を信じている自分のことを誇らしく思っている。上洛したいと言われたときも、“あなたが向かう先にはきっと光がある”と思わせ、勇気づけています。進むべき道を行く十兵衛様の姿を見るのが何よりも幸せなのです」(木村文乃)
「麒麟がくる」で描かれる、「熙子」という名前は現代風に光秀の妻を名付けた架空の名前であり、当時は女性にこのような名前を付ける習慣はなかったといわれております。
明智光秀の友人であった細川藤孝が書いたと思しき『細川家記』によると、明智家の家臣であった妻木家の娘であったといわれています。
妻木範『煕』(つまきのり「ひろ」)の娘であったことから後世に『熙子』と名付けられたといわれています。
ですが、明智家の重臣で光秀らの墓を作った妻木広忠(つまきひろただ)の娘であったとも言われており(範煕と広忠は同一人物であったとも)ますが、正確なことはわかっていません。
いずれにしても明智家の家老であった妻木家の娘であり、2人はそんな地縁に近い縁もあって結ばれたものと思われます。
『カラフル大河』と呼ばれている「麒麟がくる」ですが、煕子のピンクを中心とした衣装も素敵ですよね。
麒麟がくるの主人公は光秀ですから女性キャスト煕子の位置づけは支える役割です。光秀の妻ですから当然登場回数も多くなると思います。
でも、謎の多い女性です。「麒麟がくる」の演出でどのように描かれるか、興味深いですね。
煕子の性格。
気丈な性格の駒に対し、熙子は木村文乃さん曰く『妖精のような人』ということでしたから、『癒し系』という性格で行くのかと思われます。
この点は2005年大河ドラマ『義経』のうつぼが気丈で思ったことをよく言う性格、静が落ち着いた性格であるのとよく似ていますね。
熙子と光秀の夫婦仲は非常に良かったとされています。
ですが、光秀が生真面目な常識人と考えると、光秀の妻は理想を求める光秀を支えるタイプ、大らかなタイプでないとうまくいかないでしょう。
文乃さん曰く『長谷川さんに身を任せて演技すれば夫婦関係を築いていける』ということでした。
ですから、史実の熙子も非常に物静かで夫を何も言わず見守る、昔ながらの良妻賢母タイプではなかったのかとも考えられます。
ただ煕子の史料は少なく正確的には解っていません。ですのでこれからのドラマで煕子がどのように生きていくのか?関心がありますよね。
煕子のエピソード。
さて、熙子と光秀はどのように結ばれ、そしてどのようなドラマを描いていくのでしょうか。
1556年、斎藤高政(義龍)に攻められて明智城を落とされ浪人となった光秀の生活は苦しく、煕子が自分の髪を売って生活費を工面したというエピソードも残るほどです。
(当時は髪の長い女性が美人とされており、その長い髪を切り落とすのは、世を捨て尼になることの意思表示でもありました)
それがどこまで真実なのかは分かりませんが、少なくとも気の合うおしどり夫婦であったことは確かなようです。
性格においてもよくわかっていませんが、ドラマ等では良妻賢母の物静かな役として描かれることが多いようです。
煕子という名。
明智光秀の妻・煕子は、正しくは正確な名前もわかっておらず、謎の多い女性です。
光秀のライバル秀吉の妻、おね(高台院)も茶々(淀殿)も有名なのと比べると、扱いの差がはっきりとわかります。
『煕子(ひろこ)』という名は三浦綾子の小説『細川ガラシャ夫人』で有名になったものであり、その前には『お牧(まき)の方』あるいは『伏屋姫』という名前で呼ばれていました。
子についても俗説が多くあります。
煕子の誕生は?
煕子の生まれた年もよくわかっていません。1530年ごろ生まれたとされております。
光秀の家臣の娘として生まれたとも、細川家の家臣の娘として生まれたとも言われており、真相は不明です。
夫婦仲は非常に良かったとされ、『結婚直前に疱瘡にかかり、顔が醜くなってしまった煕子を光秀は気にせず迎えた』
『光秀の居城である明智城が落とされると、光秀は当時身ごもっていた煕子を背負って落ち延びた』等の逸話が残っています。
明智光秀の妻となり、晩年まで仲睦まじく生涯を共にしたとされる光秀の正室・煕子(ひろこ)です。
「麒麟がくる」で木村文乃が演じる「煕子」の登場シーン。
光秀と共に明智家は越前で生活しています。道三の死から2年が経過し煕子にお子が授かります。
19話「信長を暗殺せよ」で煕子にお子が。
浪人暮らしの中でも、熙子に子供ができたという話はおめでたいと思いましたね。第19話は1558年の話なのですが、ドラマの公式ガイドブックによると長女が生まれてくるようですね。
細川ガラシャは次女という設定です。やがてガラシャ以外は山崎の戦で戦死してしまうので、非常に切なくも感じています。
⇒2020年大河ドラマ「麒麟がくる」第19話「信長を暗殺せよ」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
16話「大きな国」で煕子が戦支度?。
いよいよ「長良川の戦い」の前週になりました。16話の「大きな国」です。道三が息子の高政と決戦する覚悟を光秀に言い渡すシーンはとても迫力がありました。
光秀が道三に味方するのか?学びの友の高政に味方するのか?エンディング前に妻の煕子に戦の支度を言い渡します。
そして、「敵は!」・・・に。
⇒麒麟がくる16話「大きな国」“道三の遺言”のあらすじと感想
「武士の妻としての覚悟をもって、出陣を悩む光秀さんを見守る熙子。当時の女性は男性の後ろに控えているというイメージがあると思いますが、熙子は横で支える女性。この先、どんな苦難が待っていても、明るくポジティブに光秀さんの隣にいたいと思います」(木村文乃)
次週は明智城が高政によって攻められ光秀も美濃から脱出しなければならなくなりますね。
12話「十兵衛の嫁」は煕子の祝言。
時は流れて、12話「十兵衛の嫁」で光秀は煕子にプロポーズするのです。
「光秀さんとの祝言のシーンでは、立て膝がつらかったですね。当時はまだ板の間なので、女性は正座ではなく立て膝なんです。厳かで柔らかな空気が流れるシーンですが、体の向きを変えるたびに足の甲がグリグリこすれるのを必死で我慢していました(笑)」(木村文乃)
9話「信長の失敗」で煕子が初登場。
煕子の初登場は9話「信長の失敗」で帰蝶の祝言が描かれるときですね。
「熙子の初登場シーンはドキドキしながら撮影しました。自分がもっと若くてキラキラしていたころを思い出しながら…とはいえ武士の娘なのでどこか肝の据わった部分も意識しながら演じたつもりです」(木村文乃)
9話で光秀と煕子は忘れていた幼い頃の話(お嫁さんの話)をするんですが、まだこの時は二人は結婚するとは思っていませんね。
ここからは、熙子の物語において大事なキーポイントとなるであろう要素をまとめました。
⇒大河ドラマ2020年「麒麟がくる」第9話「信長の失敗」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
「麒麟がくる」で木村文乃が演じる「煕子」のポイント。
煕子と駒との関係。
ポイント1は、もう一人のヒロイン「駒との関係」だと思います。第10話で自分の命の恩人は明智家の人間(おそらくは光秀の父)であることを知った駒です。
第9話・第10話とかけて、駒は光秀に恋煩いをしていたようですが、明智光秀がやがて熙子と結ばれたことを知ると、当初は非常に落胆するものと思われます。
かたや熙子は駒のことをよく知らず、明智光秀の口から駒のことについて知らされるのは確かですよね。
一時的には駒に対し、表むきは落ち着いた物腰でも、心の中では穏やかな思いではなくなってくるのは確かでしょうね。
やがて明智城が落とされ、光秀と共に熙子が生活に困窮します。
熙子は光秀のために医術を教えるであろう駒を受け入れ、やがて同じ人間を思う女性としてお互いを理解していくものと思われるのです。
熙子は駒を『同じ光秀の窮地を何とか助け出したい人物』として受け入れつつ、自分の髪を切ってまで生活を支えつつ、
光秀が病気の時は必死に看病していくものと思われるのです。
煕子の退場。
2番目のポイントは、いつ物語から退場するかですね。
史実によると、熙子は光秀の看病疲れが元で1576年10月14日に病に倒れ、同じ年に亡くなったといわれております。
フィクションも多い『明智軍記』によると、1582年に光秀が山崎の戦で羽柴秀吉に敗れた後、坂本城落城の際に自害したとも言われております。
史実通りだと物語が平坦ですし、原作者曰く『光秀を描くには本能寺の変から逆算しないほうがいい』ということでした。
ですので、『明智軍記』の筋書き通りにドラマはいくのではないかとも思われます。
麒麟がくるのクライマックスでもあろう本能寺の変において、謀反を起こす決意をした明智光秀を熙子はどのように受け入れていくのか?
それが最大のカギになっていく気がしますね。
煕子の三女?細川ガラシャの登場は?
光秀の正室である熙子と光秀の間には三男四女が生まれたとされていますが、母親は違う人間という説もあり、事実は謎です。
そのなかで三女(次女という説もあります)・細川ガラシャこと珠が生まれるのは1563年でした。
桶狭間の戦いが物語の折り返し地点ということでしたから、おそらく物語後半、あるいは終盤になってからの登場なのでしょうね。
光秀が信長に仕えるようになってからの1578年、珠が15歳の時に藤孝とのつながりの証として細川忠興に嫁ぎますから、このあたりに物語に関わってくると思うのです。
キリストの教えを知るまでの彼女は、気位が高く激しい性格であったそうです。
まして反抗期の子供の年齢ですから、光秀とはしばしば対立し、それを熙子がなだめるという関係になっていくのではないでしょうか。
おそらく信長に光秀が謀反を起こす際も、珠だけは細川家に嫁いでいるということもあり、非常に反対するのではないかと思われます。
「本能寺の変」の時は計算上「珠は19歳」です。
おそらく「本能寺の変」後の珠は、自分を謀反人の娘とした父・光秀に対し複雑な思いを抱いたのではないかと思われるのです。
過去の大河ドラマでも煕子で登場する?
1996年大河ドラマ『秀吉』では『ひろ子』という名前で出演し、普段は大人しく温厚ながら、光秀の母が信長の決断によって殺された後は、
信長を殺すよう激しく詰め寄り、さらには光秀が天下を取るために秀吉一族の抹殺までもくろむ等、本質は徹すぎて危険な面も持つキャラクターとして描かれました。
今までの大河ドラマでは、明智光秀が討たれた直後の1582年、煕子も彼の拠点であった坂本城落城の時に最期の言葉を残して自害するエピソードが有名ですね。
また『秀吉』では、謀反人の妻のレッテルを張られた後、「また一緒になりましたな」という言葉を最後に、光秀の首と静かに入水自殺する姿が印象的です。
しかし、これはフィクション色の強い『明智軍記』によるもので、作り話と言われています。
(余談ですが本能寺の変の原因が、信長の光秀いじめというのも、明智軍記で有名になったそうです)
麒麟がくるに出演するキャストの一覧はこちら。
まとめ。
麒麟がくるの主人公・明智光秀の正室、煕子(ひろこ)を演じるのは木村文乃さんです。
主人公の妻である以上、純主人公的なポジションですので大変な役目です。明智光秀と仲睦まじかった妻。大人しい良妻賢母。
さて、『梅ちゃん先生』でもそうでしたが、木村さんが演じる役は、おとなしい性格、気の弱い性格、お嬢様などが多いようです。
ですから、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の熙子役もその延長線なのかもしれませんね。
熙子はふわふわした癒し系の性格の中に、時折見せる沸点があると、非常にキャラクターとしてはインパクトがありそうです。
木村文乃さんのこれからに期待したいところです。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
でもリアルタイムで見ることができない時は見逃し配信で見たり
時々は歴代の大河も視聴しています。
管理人の大好きな大河ドラマをまとめていますので見逃し配信
と一緒に楽しんで下さい。
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