青天を衝けはいよいよ明治編です。

麒麟がくる第12話「十兵衛の嫁」のあらすじと感想。

「麒麟がくる」感想
Pocket

麒麟がくる第12話「十兵衛の嫁」のあらすじと感想です。

放送:4月5日(日曜夜8時)

視聴率:14.6%

帰蝶を演じる川口春奈さんの演技は素晴らしいですね。

特に信長の父・信秀の部屋に1人で行き信秀に信長を跡取りにする気があるか?織田家を任せる気があるのかを問うシーンは最高でした。

そして、かすかな信秀の返事を信長が嬉しくなるであろう言葉に置き換えていました。信長には父は「強くなれ」と言っております。と報告するのです。

この帰蝶の行動(演出)は「麒麟がくる」での帰蝶の性格を表現していますね。当時の女性は自分を表現しないものと思っていました。

麒麟がくる第12話「十兵衛の嫁」のあらすじと感想。

今回は光秀がようやく嫁をとるという話です。

どうも信長の後継者争いの問題や、道三の暗殺未遂事件のインパクトが強すぎて、光秀と煕子の結婚の影が薄くなりました。

美濃や尾張が激しく揺れ動いていく中で、明智家はどうも平和な感じばかりがするからでしょうか。

光秀の鷹狩。

将軍と会って以来、『麒麟がくる道は遠い』と義輝に言われて、そのことが頭から離れられず薪割りでそれを紛らわす日々の光秀です。

『一つのことに集中すると周りがまるで見えなくなる』今回の光秀ですが、そうした中では鷹狩りはストレス解消によかったのかもしれません。

本来ならほとんどの武将たちは『足利将軍などあてにならない』ということで片づけていたのかもしれません。

ですが、土岐源氏の血を引き、なおかつ生真面目な光秀は、将軍を差し置いて争いをする今の世の中に耐え切れなかったのは確かなようです。

とはいえ、鷹狩りの様子があまり描かれず、はぐれて休憩している光秀しか描かれなかったのが残念な限りです。

煕子の思い出。

光秀と煕子の幼少期の思い出が回想シーンでしかなく、なおかつあっさりとしか描かれなかったため、煕子の思い出となると結構印象が薄かったような気がしますね。

もちろん、おっとりとしていて花好きの煕子が、光秀にとっては非常に印象的だったのは確かだったのでしょうけれども。

もっとも叔父の明智光安も母の牧も、光秀は煕子と結ばれてほしいというあたり、明智家と妻木家は強い地縁で結ばれていることが分かります。

隠れんぼの時に花を使って鬼たちの目をごまかそうとする煕子が、光秀にとっては帰蝶とは違う意味で印象的だったのでしょうね。

幼馴染のように育った帰蝶も、花好きの煕子も光秀は好きとなれば、光秀も罪な男ですね。

麒麟がくる第12話「十兵衛の嫁」のあらすじと感想。織田家と今川家の和議。

光秀が足利義輝名義の和議をもらったおかげで、織田家と今川家の争いはなくなったわけですけれども、これは今川家にとっては結構不満だったみたいですね。

もちろん信秀にとっては病が重くなっていく中で、一つの救いになってきたのは確かです。

そのなかで史実の信秀も、信長にかけてみるというと言い残して世を去るのですけれども、

このドラマでは、表向き信長を叱咤しつつ、心の奥底では信長を幼き頃の自分に重ね合わせて、信長を愛しているというのは史実通りなのですかね。

織田信長の父。

今回は信長の魔王としての側面を信秀が持つという設定でした。

信秀は一見激しい気性に見えても、裏では自分の病を知ろうとする繊細な性格を持っていて計り知れない人物として描かれていました。

ただ、ぱっと見強調されていたのが、『信長との関係に悩む信秀』だったので、もう少し信秀単独の活躍があればよかったと思ったりもしました。

史実の信秀も決して籠城をせず、必ず城から出て戦い、それが信長にも受け継がれているという設定なのです。

けれども、信秀も信長ほどではありませんが型破りだったのは確かでしょう。

そして「父の籠城をしないというやり方」が、信長の桶狭間での勝利につながったのも事実といえそうです。

末盛城の信秀。

家督を譲る信長は、相変わらず信秀の言に反発ばかりしていますね。この辺りは相変わらずTPOをわきまえていないのではないかと。

かたや信勝(信行)は素直ですが、史実通り信長がうつけと呼ばれ、信勝が礼儀正しいエリートタイプだとするとさもありなんかも。

信長は今川と相対できる末盛城を欲しがっていたようですが、信秀は守護である斯波氏との連絡が密にとれる那古野城を任せるといったようです。

この中では、由緒正しさを優先させようとする信秀と、あくまで実践重視でいる信長との違いが出て面白かったです。

第12話の帰蝶が史実であれば帰蝶の性格はとても気が強い性格だということが解りますね。

帰蝶は既に織田家の人間であり、信長の妻として働いていますよね。

帰蝶の性格。

気が強い性格だということは解りますが、川口春奈さんが演じているのでその気が強いのも良しと思ってしまいます。

川口春奈さんの表情は決して気が強いと思わせないし、信長を強い信長を育てる気概を感じるのです。

帰蝶の使命は尾張を強くして美濃を豊かにすることだったのかも知れません。

いつも父の逆鱗に触れてばかりで、両親に愛されることもない(と本人は思っていた)信長にとって、帰蝶の直談判は力の一つになったのは確かです。

もっとも、信秀が帰蝶一人に対し、どんな伝言を残したのかは本当にわかりません。

信秀の真意も帰蝶の言伝も本物だったのかどうかと考えるのはうがちすぎる見方なのでしょうか?

信長と帰蝶。

ただ、史実の信長と帰蝶は、あくまで同盟の証として、建前だけ夫婦になっただけで、それほど仲が良かったとも思えないのですが(実際2人の間に子はいないし)、

でもドラマではうつけと呼ばれた信長の数少ない理解者が帰蝶というポジションです。

美濃のマムシ道三の娘・帰蝶と尾張を強くしてやがて天下人に上り詰めていく信長。

この二人だったから天下人・信長が生れたののかも知れません。

その出発点がこの12話であり、帰蝶が信秀に信長が跡取りであることを確認したことで「信長の幕開け」が始まるのです。

今夜もあっという間に終わってしまいました。

麒麟がくる第12話「十兵衛の嫁」のあらすじと感想。道三の暗殺。

この12話「十兵衛の嫁」で一番印象に残っているのが、土岐頼芸による道三暗殺未遂事件でした。

頼芸の計画。

頼芸の表立って道三に逆らえない気弱さと、隙あらば道三から実権を奪い返そうとする卑屈さを考えると、暗殺という手段が一番ベストなのではないかとも感じましたね。

身代わりの近習が犠牲となる中で、道三にとっては傀儡となる主を追い出すいいチャンスと見たのか、それとも忠実に使えるはずであった頼芸に裏切られたことによる憤りだったのか、史実ではつかむことができません。

土岐頼芸から贈られた鷹の爪に毒が仕込まれ、危うく暗殺されそうになった斎藤道三が、家臣たちを集めてなぜこうなったのかを嘆いたということ、そして頼芸と戦を起こすと宣言したことが、不気味で怖かったですね。

どうも十兵衛(光秀)の結婚という形とするには、エピソードも光秀の影も薄かったような気がしました。

インパクトの強い面々に囲まれ、光秀の影がどうも薄いのが気になりませんか?

美濃の国では。

道三の傀儡とでしか動けない頼芸。道三暗殺を試みて失敗し、改めて頼芸の反逆ぶりが分かった12話でした。

もちろん誰もが由緒正しい土岐家を崇拝していたのは確かですが、同時に頭角を現していた道三に逆らえなかったのも事実といえましょうか。

ただ、同時に当時の美濃は道三のワンマンっぷりが幅を利かせていたのも確かで、高政(義龍)をはじめとして反発する国衆が多かったのも確かでございましょう。

高政はこれを機会に頼芸に味方し、道三を倒そうとするのです。

道三はそのことを知っていたから、あえて正面から戦をしようともせず、搦手で頼芸の好きな鷹を皆殺しにするという手段に出たのでしょうか。

まとめ。

織田家の家督相続問題や、土岐頼芸による道三暗殺未遂事件が起きる中で、光秀の結婚というエピソードがどうしても影が薄くなってしまったのが残念な12話「十兵衛の嫁」でした。

その中でも頼芸に危うく暗殺されそうになった道三が、『自分は何か悪いことをしたか? 頼芸様になんかやましいことをしたか?』と詰め寄るシーンが非常に印象的でした。

やはり本木雅弘さんは、あくの強い斎藤道三の役をよく演じていると思います。

その中でついに土岐頼芸が追放され、道三が名実ともに美濃の戦国大名になるのですけれども、頼芸の好きな鷹を皆殺しにして頼芸を怯えさせるという戦術がいかにも道三らしくていいような気がしました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました