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青天を衝け第25話「篤太夫、帰国する」視聴後の感想。

2021年青天を衝(つ)け

青天を衝け第25話「篤太夫、帰国する」のあらすじと視聴後の感想です。

1868年、ようやく渋沢篤太夫と徳川昭武は横浜に帰国しました。

しかし、そこに待っていたのは、消滅した幕府と、戊辰戦争によって変わり果てた世の中、東京と名を変えた江戸、そして見立て養子にしていた渋沢平九郎の死でした。

幕府も消滅し、これからの身の振り方がどうなるか分からない中、さらに見立て養子にしていた平九郎の死は、篤太夫に悲しみと、大きな不安を残していくことになるのです。

その中で篤太夫は商人に会い、『我々商人の戦いはこれから』という話を聞いて、彼は気持ちを新たにしていきます。

放送:8月22日
視聴率:12.0%

先週は⇒青天を衝け第24話「パリの御一新」のあらすじと感想。そして戊辰戦争とは?

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青天を衝け第25話「篤太夫、帰国する」視聴後の感想。横浜の篤太夫。

幕府消滅と戊辰戦争については、パリに来た書簡の中で篤太夫は知っていたと思うのです。

ですが、実際に帰国して社会ががらりと変わってしまったことには、篤太夫は呆然とするしかなかったでしょう。

さらには、かつて切れ者として尊敬の意志すら持っていた旧勘定奉行・小栗忠順が新政府軍にとらえられ斬首されたことや、

篤太夫の恩人である平岡円四郎の才を見抜いた川路聖謨が滅びゆく幕府に殉じ、ピストルで自害して果てたことまで知らされます。

小栗忠順が斬首直前、アメリカで手に入れたという金のねじを乗せた舌を出して新政府軍を侮蔑するシーンにはインパクトありました。

ですが、全体として旧幕臣たちの死亡回収みたいな展開になってしまったのはちょっと残念です。

ともあれ、その中で篤太夫は、数々の旧幕臣である恩人が次々と死んでしまったこと、

さらには見立て養子にしていた平九郎が戦死してしまったのを知り、深い悲しみと次への不安を強くしていったものと思われるのです。

成一郎と彰義隊そして振武軍。(彰義隊とは?)

篤太夫とともに一橋家、そして幕府に取り立てられた成一郎は、幕府を守るために、ひたすら戦い続けます。

福沢諭吉も著書『痩我慢の説』で、

『幕府軍は実力差がわかっていても最後の一兵までひたすら抵抗し、最後は皆城を枕に討ち死にすべきだった』と書いていますから、

当時としてはそれが当然な考え方であったと言えましょう。

(ちなみにこの書物で、勝海舟、榎本武揚といった面々が『痩せ我慢をせぬ者』として名指しで批判されていますが)

その『痩せ我慢』をすることになった成一郎は、「大義を彰(あきら)かにする」という意味の彰義隊を結成します。

上野寛永寺で謹慎している慶喜の警護と江戸の治安維持にあたりますが、旧幕府軍の神輿として担がれることを恐れた慶喜は退去し水戸へ。

大義名分を失ったことと隊内での対立から成一郎は、渋沢平九郎と尾高惇忠と共に隊を離脱、振武軍を結成し敗れた彰義隊の残党まで仲間に入れると、埼玉の飯能で新政府軍と激突します。

しかし結果は敗北。

成一郎と惇忠は草津、伊香保方面に潜伏した後、成一郎は榎本武揚率いる旧幕府軍艦隊と合流し箱館へ、惇忠は故郷へ帰ります。

しかしこの2人とはぐれてしまった渋沢平九郎は、長い逃亡生活の果てに新政府軍に発見され、ドラマの通り斬りあった後、切腹して果てます。

その首はドラマではさらされた後、犬が咥えてどこかに連れ去ったとありますが、実際は村人によって寺の林の中で葬られたようです。

大将が不在の中での戦いは敗北が当然といっても言い過ぎではありません。

彰義隊の上野戦争や飯能戦争の結果、関東では新政府軍への抵抗が一掃され、静観していた各藩も新政府に恭順の意志を示したという話です。

ですから、彰義隊と振武軍も歴史になくてはならない存在だったのかもしれませんね。

慶喜の退却。(なぜ退却したのか?)

『貴人、情を知らず』

つまり生まれついてのお殿様は、人々の情というものを知らないという言葉があります。

徳川慶喜は維新以降、駿府で悠々自適の生活を送り、貴族院議員にもなりましたが、ほかの旧幕臣たちは維新後次々に没落していきます。

そのことに対して、旧幕臣が慶喜に向けた陰口がそれです。

徳川慶喜が薩摩の挑発を受けて鳥羽伏見の戦いに臨み、そこから戊辰戦争が勃発しましたが、敗れた後慶喜は大坂を退却し、ひたすら非戦・恭順の意を唱えます。

なぜ最初は戦いながら、その後はひたすら恭順したのか。

史実の彼の心情はよくわかっておらず、『朝敵になることを恐れた』とも『日本内の武力抗争で国力が衰え、外国に付け込まれることを恐れた』とも言われています。

ドラマでも慶喜の心情は描かれていませんでしたが、序盤で父・斉昭が言っていた

『もし幕府が朝廷と対立することがあった場合、幕府に弓を引いても、朝廷に弓を引いてはいけない』

という言葉が、慶喜を突き動かしていったのだと思うのです。

そのあたりの徳川慶喜の心情は、おそらく次回(26話)、彼自身の口から篤太夫に語られていくと思うのです。

天璋院と和宮の想い。

天璋院は義父であり藩主であった斉彬の意を受け、『家定の後の将軍は慶喜にしてほしい』

という政治指導者の変革を図るために輿入れしたといわれていますが、大奥に入って以降は和宮とともに、慶喜の大奥改革に反発するなど反慶喜の立場を鮮明にしていきます。

おそらく、戊辰戦争で大阪城を脱出し逃げ帰ってきた慶喜には、呆れてものも言えないという思いが強かったでしょう。

それでも、天璋院和宮がのちに慶喜の除名嘆願を新政府軍に懸命に送っていく様からは、幕府の人間としての意地が見えるような気がするのです。

多額のお金がかかったのは事実のようで、外国留学の旅費を整理するため、篤太夫はその計算をしていきます。

青天を衝け第25話「篤太夫、帰国する」視聴後の感想。篤太夫と三井の番頭。

そこで会ったのは三井の番頭と、新政府軍も財政難の中戦争を起こしたがために、火の車状態となり信用のない藩札の乱発をしていたという事実。

実際戊辰戦争以来、明治政府は多額の借金を抱えていくことになるのですから、新しい世の中を作るのにも負の側面が強かったことは否めませんね。

そこから日本近代資本主義の父・渋沢栄一が誕生していくことになるのでしょうが、この時の篤太夫は、まだ自身の身の振り方をどうしたらいいのかわからなかったものと思われます。

しかしながら、「戦いはこれからですぜ、我々商人の戦いは」という三井番頭の言葉には、篤太夫にも何かを感じさせるものがあったと思います。

篤太夫の思い。

一緒に出世していった成一郎に対しては、旧幕府軍に従って箱館に転戦していた彼に対して、ドラマの通り二度と会えないと思っていたのは確かでございましょう。

幕府も消滅し、数々の恩人や友人、見立て養子もなくした中、篤太夫はこれから先どうしていいか分からないという思いが強かったと思われるのです。

その中で篤太夫は故郷・血洗島に帰るのですが、尊攘運動のため一度は勘当された身。

それだけやりきれない思いがあったものと思われます。

しかしながらそこでも、親友であった尾高長七郎の死を聞くことになるのですから、篤太夫はさらに気を重くしていくことは確かでございましょう。

その中で、どのように次の道を見つけていくのでしょうか。

まとめ。

戊辰戦争の戦争が箱館に集中した結果、篤太夫自身はもう何もできずに故郷・血洗島に帰ることになります。

おそらくそこで待っているのが、親友で出獄したばかりの尾高長七郎の死なのでありましょう。

彼の人生と、彼が篤太夫に残したかった言葉が、これからの篤太夫を動かす原動力になっていくものと思われます。

長七郎と平九郎という大切な人間を失った篤太夫が、家族と再会する中で何を考え、何を志していくのか、そして慶喜と再会し、彼の意志をどのように受け取るのか。

それが次回のテーマになるものと思われます。

次回は⇒青天を衝け第26話「篤太夫、再会する」のあらすじと視聴後の感想。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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