大河ドラマ2023年「どうする家康」第46話「大阪の陣」のあらすじ(ネタバレ)と感想。

大河ドラマ2023年「どうする家康」第46話「大阪の陣」のあらすじ(ネタバレ)感想をご紹介します。

先週の「どうする家康」は第45話「二人のプリンス」でした。 大阪の陣を引き寄せる供養が描かれました。

第46話「大阪の陣」はあの有名なできごとが起きます。それは、慶長19年(1614年)7月に起きた事件です。

「国家安康君臣豊楽」で大仏殿の巨鐘に刻まれた文字でした。

項目 内容
2023大河ドラマ どうする家康
放送話 第46話
放送日 2023年12月3日(日)
週タイトル 大阪の陣
視聴率 11.6%(先週比:0%)
徳川家康 松本潤(役:徳川家康)
家康家臣 木村昴(役:渡辺守綱)
家康側室 松本若菜(役:阿茶局)
家康三男 森崎ウィン(役:徳川秀忠)
家康の孫 原菜乃華(役:千姫)
徳川家臣 松山ケンイチ(役:本多正信)
茶々の次男 作間龍斗(役:豊臣秀頼)
秀頼の母 北川景子(役:茶々)
脚本 古沢良太

大河ドラマ2023年「どうする家康」のキャスト一覧。

さて、「どうする家康」は家康(リーダー)と家臣達(部下)との絆を描いた物語とも言えます。

個性的な家臣達(部下)をどう活かすのか?職場で「リーダー」の方ならきっと共感することでしょう。

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「どうする家康」第46話「大阪の陣」のあらすじ。

慶長19年(1614年)10月

いよいよ「大阪の陣」ですね。

徳川勢は20万人の兵を集めて大阪に兵をすすめ、家康は、大阪城の南にある茶臼山に陣をしきました。

この「大阪の陣」の始まりは、京都「方広寺」で行われた大仏の開眼供養で、巨鐘に刻まれた「国家安康君臣豊来」というめいについてでした。

豊臣家復活を願う方広寺の鐘に、家康をのろうう言葉が刻まれているというのです。

「国君臣豊来」は、家康の文字を頭と胴に切り分けた「呪詛じゅそ」と豊臣側にいちゃもんを付けたことで始まりました。

これは重要な問題で慎重に判断するために、秀忠と本多正信が駿府城にやってきてどのように対応しようか考えます。

家康は茶々が徳川に従い、人質として江戸に来ることを要求します。

激怒した大野治長は、両家の仲介役・片桐且元の暗殺を計画し、家康はついに14年ぶりの大戦に踏み切るのです。

全国大名に呼びかけ、30万の大軍で大坂城を包囲、三浦按針に用意させたイギリス製大筒を配備します。

しかし、そんな徳川の前に真田丸が立ちはだかるのです。

「どうする家康」第46話「大阪の陣」のネタバレ。

第46話「大阪の陣」アバン(イントロ)

豊臣の威信をかけて秀頼が建立した大仏殿。

その梵鐘ぼんしょうに刻まれた文字が徳川に大きな波紋を投げかけました。「国家安康」で家康を首と同に切り分け、「君臣豊楽」で豊臣を君とする世を楽しむと…。

明らかに挑発とも受け取れる言葉ですが、言葉通りに国家の安康と君臣共に豊楽を願うものともとれます。

ゆえに、これをこのまま見逃せば、幕府の威信は失墜し、豊臣は力を増大させていき、処罰をすれば、卑劣な言いがかりをつけてきたと世を敵に回すことになります。

見事な一手だと正信は感心しつつも、

本多正信

腹を括られるほかないでしょうな。

と戦はさけられないことをほのめかします。秀忠は、

徳川秀忠

おとなしくしていれば、豊臣は安泰であるのに、なぜこうまでして天下に拘るのか。

いぶかしむ秀忠に、家康はぽつりと答えます。

徳川家康

倒したいんじゃろ。この、儂を。

と。徳川家康に、最後となる戦が迫ってきました。

その時、家康は。

慶長19年(1614年)10月

梵鐘に刻まれた文字を受け、徳川の出方が決まりました。

戦は避けられないとしながらも、徳川は豊臣に向けて、秀頼の国がえをするか、他の大名と同じように江戸に屋敷を構え参勤するか、

茶々を人質として差し出すかのいずれかを飲むように通達します。これが戦を望まない家康からの最後通告であったのだと思います。

しかし豊臣がその求めを受け入れるわけがありません。

いよいよ戦が始まると、家康は諸国の大名に大阪攻めのふれを出すと同時に大筒の準備もするよう命じます。

戦に対して少しの容赦をするつもりがない事が解りますね。

大阪や豊臣を攻めるというよりは、二度と争いを起こさせなくするために、相手を完膚なきまでに潰しにいく決意が伝わってくればくるほど、

家康本来の優しさと相反しているのが分かり、とてつもなく哀しい思いになります。

秀忠が総大将になるという申し出にも、

徳川家康

戦を知らんでよい。人殺しの術なぞ、覚えんでよい。

と返します。それは次の世代に戦を継承するつもりがないことの裏付けでしょう。

安寧を望みながら戦に明け暮れてしまった家康の人生が感じられ切なくもあり、家康の強さが良く伝わってきました。

戦が始まれば、主君の迷いや判断の甘さが多くの家臣を死に追いやることを知っている家康は、千姫も巻き込まれて死ぬであろうこともわかった上で大筒を使用することを決めるのです。

大筒の砲撃を受け、成す術も無く死んでいく者達への想い…。

それが、家康のしたためていた『南無阿弥陀仏』であろうと思うと、家康の心の辛さを感じて胸が苦しくなります。

一番避けたかった戦をせねばならぬところまで追い込まれ、戦をすれば自軍が多くの者達を殺め、殺められることを知っている家康の、

徳川家康

これが戦じゃ。この世で最も愚かで、醜い、人の所業じゃ。

という言葉が、ただただ、胸に刺さります。戦が始まる直前に正信に言っていた、

徳川家康

信長や秀吉と同じ地獄を背負いあの世へ行く。それが最後の役目じゃ。

という言葉に家康の決意がめられているように感じました。

松本潤は2023年大河ドラマ「どうする家康」でキャスト徳川家康を演じる。

大筒で天守を狙う。

ウィリアム・アダムス(三浦按針)に用意させた「大筒」を使うことを決断した家康は大阪城に向けて攻撃を仕掛けました。

秀忠は我が子の千姫の命を狙う父・家康の非情さに動揺します。

徳川家康

戦が長引けば、より多くの者が死ぬ。これが僅かな犠牲で終わらせるすべじゃ。

主君たるもの……身内を守るために多くの者を死なせてはならぬ。

と家康は淡々と秀忠に向かって述べていましたが、自身にも言い聞かせていたのでしょう。

秀忠は、

徳川秀忠

やめろ! こんなの戦ではない!。父上! もうやめろ!

と秀忠は涙ながらに訴えますが…家康は、

徳川家康

これが戦じゃ。この世で最も愚かで……。醜い……。人の所業じゃ……!

と、ボソリとつぶやくのです。 

秀忠は冷酷な現実を突きつけられたが、家康はこの戦(地獄)を全て抱え込み、あの世まで持っていくつもりだったのでしょう。

秀忠が父の想いに気が付くにはしばらくの時間を要したことでしょう。

森崎ウィン(キャスト)が「どうする家康」で演じる徳川秀忠とは。

本来の秀頼。

茶々たちが戦を仕掛けようとしている事を感じ取った千姫に、「余は徳川から天下を取り戻さねばならぬ。それが正しきことなのだ」と言う秀頼。

千姫だけではなく、自分に言い聞かせるように言う様子に、本来の秀頼の『正しい』は別にあるのではないかと感じました。

秀頼の考えではなく、茶々の考え、ひいては秀吉の考えと言う点を大事に行動しているように感じます。

千姫の身を案じる秀頼は、本来はとても優しく穏やかな気質なのだと思います。

恐らく千姫もそれを敏感に感じとったからこそ、「貴方様は本当に戦をしたいのですか。本当のお気持ちですか」と聞いたのではないでしょうか。

それに対して、「余は、豊臣秀頼なのじゃ」と答える秀頼。

自分ではなく「秀吉の息子」「茶々の息子」しての正しい道を選び取っているように見えて、ひたすらに哀しかった。

作間龍斗(キャスト) が「どうする家康」で演じるは「豊臣秀頼」

織田信雄が再登場。

久しぶりに「織田信雄」が登場しましたね。それも大阪城で徳川との戦の前で熱弁していました。

常真と名乗る織田信雄は千姫と二人になると、

「戦は避けましょう。あなたのおじい様には世話になった。やりとうない。わしの最も得意とする兵法をご存じかな?フフフッ、和睦(わ・ぼ・く)でござる。ヘヘヘヘヘ。大丈夫。

わしと片桐で何とかします」と千姫を励ましました。

且元暗殺計画を察知した千姫は信雄に「片桐殿は、おそらく明日、大野殿に」と伝えます。これで、且元は間一髪、助かり徳川に組み居るのでした。

浜野謙太(キャスト)が「どうする家康」で演じるは織田信雄。

一度退場したとみられた人たちが思わぬ形で再登場する「どうする家康」。

「足利義昭公」、45話の「今川氏真」そして、46話の「織田信雄」と失脚後はほぼ登場しなかった武将の晩年をきちんと描いています。

流石と言える古沢脚本。たぶん初めての描き方ですよね。

「どうする家康」のあらすじまとめはこちらです。

大河ドラマ2023年「どうする家康」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。

46話放送の12月3日にBS「英雄たちの選択」で家康の一生が描かれました。家康人生の分岐点を歴史学者の先生方が順位つけしています。

大阪の陣は9位でしたね。2時間番組ですので見ごたえもあります。

「どうする家康」はエンタメ要素もありますので、史実をより深く知りたい方は「英雄たちの選択」を選び史実を知って下さい。歴史は新たな発見もありますからね。

紀行。大阪府、大阪市の大阪城。

秀吉が築いた大阪城への旅は、

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「どうする家康」第46話「大阪の陣」の感想。

第46話は、豊臣と徳川をつなぐ家康の孫娘・千姫の苦悩と、信長や秀吉と同じ地獄を背負いあの世へ行く心づもりで戦へ臨む家康の重々しい表情が強く印象に残りました。

台詞は少ないのですが、千姫を演じる「原菜乃華」さんがいたいたしかったですね。

戦を知っている者は少なくなり、戦を知らない世代が戦をする「世代交代」という言葉を意識せざるを得ない46話でした。

家康としては、次の世代に戦を継ぐ意思はまるでなく、この戦でさえも、これからの時代を担う者の手は極力血で汚させないよう身を挺しているように感じました。

「この戦の責めは全て儂が負う」という言葉に、その強い気持ちが読み取れて、同時に家康の本来の優しさを思うと切なくて仕方なかったです。

戦なき世を求める徳川と「我らは戦い続ける。家康に死が訪れるその日まで」と言う豊臣とでは、見ている方向性が全く違います。

時代と言えばそれまでだが、私怨とも言えてしまえて、本当に切なくなりました。

視聴者の感想。

引用:ヤッフーニュース

家康は秀忠を誉めた。 弱さを素直に認められることは良いことだと…。 弱いんだよ、お前は…ではない。

家康自身と重なるのかな。父の性格を譲り受けていないと言う秀忠に優しく諭した…。 だから白ウサギから虎を越えタヌキ?にまでなれたのかと思う。

人柄に惹かれまわりに助けられ、素直に意見を聞き、決断を下す…民に寄り添う。 んん…。考えさせられる回でした。

人を育て育てられて、戦国の世があり、今があるのかな…なんてラストに近くなるに連れ巻き巻きながら見ごたえあったかな。 また、来週も楽しみです。

まとめ。

次週は第47話「乱世の亡霊」です。

大阪城が堕ち、和議を結んだ徳川と豊臣でしたが、乱世を望む荒武者たちが続々と大阪に集まり続けます。

豊臣が滅亡するまで平穏が訪れない事を悟った家康は、再び兵を集めるます。

「乱世の生き残りを、根こそぎ引き連れて滅ぶ覚悟にございます」徳川家康の最後の戦いを見届けたいと思います!