大河ドラマ2020年「麒麟がくる」で信長の父・キャスト織田信秀を演じるのは高橋克典さんです。
ここでは、高橋さんが演じた織田信秀と高橋克典さんを紹介します。
織田信長の父・信秀はあまり知られていませんが、信秀の時点から織田家は勢力を拡大したとされています。
しかしながら斎藤道三に押され、失意の中『うつけ』と評判が悪かった信長を信じて、後を託しながら死亡してしまうのです。
その織田信秀を演じるのは『特命係長只野仁』などで有名な高橋克典さんです。
非凡ながら道三には負けることになった織田信秀、うつけ者と呼ばれた我が子・信長を信頼していた信秀をどう演じていくのでしょうか?
さて、「麒麟がくる」の見どころは各俳優(キャスト)が演じる役の活躍ですね。
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「麒麟がくる」のキャスト織田信秀を演じる高橋克典の登場シーン。
麒麟がくるの織田信秀は信長にとっては憧れていた父でした。その父が喜んでくれると一人がってな行動をする信長に激度するシーンもあります。
第12話「十兵衛の嫁」
⇒麒麟がくる12話「十兵衛の嫁」のあらすじと感想。信長の幕開け
第9話「信長の失敗」
第2話「道三の罠」
登場シーンは第2話で織田軍が美濃を攻めるのですが道三の罠にはまって敗北してしまいます。
「黒澤和子さんの手がける衣装は役者を触発します。信秀という役をひも解いていける部分がふんだんにあり、非常に深みがあります。美術やセットも本当にすばらしいので、それぞれの力を借りて演じています」(高橋克典)
⇒麒麟がくる2話「道三の罠」のあらすじと感想。マムシの斉藤道三
キャスト織田信秀とは?
織田信長の父親として織田家を拡張しつつも、やがて斎藤道三に押されて、信頼している子・信長に後を託して死亡する信秀。
しかし信秀は知勇兼備の武将であったとされ、苦戦や敗戦にめげない性質や、決して籠城せず打って出る戦術は、信長に受け継がれていくことになります。
信秀時代の織田家は、信秀が上洛し、従五位という官位、備前守という官名までもらえるくらい、朝廷の信頼も高く、社会的地位も高いものでした。
信長や光秀の少年時代の1538年ごろから、信秀は那古野城(後の名古屋城。徳川の拠点となる)を謀略で奪って拠点とするなど勢力を拡大させ、幼いころから『うつけ』と嫌われていた信長に譲ったといわれています。
また尾張の東であった三河は、当時名将と言われていた松平清康(徳川家康の祖父)が治めていたのですが、清康暗殺と同時に攻め込んで、現代の三河安城までをも支配することになるのです。
しかしその有能さで斎藤道三に目を付けられることになり、1544年、信秀は道三の拠点である稲葉山城攻略に失敗します。
さらに信秀は同年、今川義元にも敗北。義元と道三の二巨頭に苦しめられつつ、斉藤との和睦の証として1549年、我が子信長と道三の娘・帰蝶を結婚させることになるのです。
このあたりから病に侵されるようになり、さらには三河安城を今川に奪われるという苦汁を味わいながら、11552年3月3日、末森城で死去。42歳でした。
彼は代々織田家の家柄であった守護代としての上下関係を守り、古い因習や慣習を守りながら戦うという限界があり、それらを排除する下剋上は信長の代を待つことになるのです。
「麒麟がくる」のキャスト織田信秀と斉藤道三の関係。
織田信秀と斎藤道三は、美濃と尾張を奪い合った存在で、いわばライバル同士でもありました。
特に1544年あたりから2人は対立し、『マムシ』である道三は松平家(徳川家)まで使って信秀を追い込んでいくことになるのです。
しかしながら最終的には、自分たちの息子と娘を結婚させているわけですから、戦国とは言え心の奥底では認め合っていたのかもしれません。
『麒麟がくる』では、信長の父の代も描くということでしたが、これは光秀の幼少期と重なるといわれています。
光秀は当初は道三に仕えてましたから、織田家は光秀の旧敵と言っていいでしょう。
ともあれ1544年以降、「信秀と道三」に、今川義元を加えた三つ巴の争いが激しくなります。
戦でいくつもの家が焼かれたり人々が殺されたりしていく様は、通説上16歳であった光秀にとって非常に生々しく、そしてショックだったことは想像に難くありません。
光秀にとっては信秀も道三も『争いの元であり、麒麟のこない覇者のやり方をする者』として、面従腹背をしていくものと思われます。
やがて斎藤家は親子の内紛を経て滅亡し、明智家は一家離散して浪人生活を得た挙句、光秀は信秀の息子である信長に仕えることになります。
仇敵に仕えるあるいは仕えなければならなかったのですから、光秀の心境は複雑だったと思われますが、それだけ浪人生活が長く、生きるのに精いっぱいだったからでしょう。
仇敵の息子である信長をどう思い、そしてどう仕え、決裂していくのか。
信秀の軌跡も、そのヒントになりそうです。
「麒麟がくる」のキャスト織田信秀を演じた高橋克典の魅力。
高橋克典さんの代表作と言えばやはり、2003-2012年テレビ朝日系『特命係長只野仁シリーズ』、1999-2004年TBS系ドラマ『サラリーマン金太郎シリーズ』でしょう。
『特命係長只野仁』は、昼はさえない窓際係長としてドジばかり踏みつつ、夜は社長直属の『特命係長』として悪を力づくで仕留めるという、典型的な『昼行燈型主人公』です。
ですが、彼のラグビーやツーリズムで鍛えた肉体美とアクションは、只野仁シリーズを2017年のAbemaシリーズ版まで広げたといわれています。
このために彼は撮影直前、たんぱく質と野菜しかとらず、頻繁にジムに通い続けるストイックな生活を送っていたといわれています。
また、『サラリーマン金太郎』シリーズでも、破天荒ながら熱いハートを持つ主人公を演じるなど、どちらかと言えば熱く豪快なキャラクターを演じることが多いのです。
高橋克典のプロフィール。
彼は1964年12月15日、神奈川県横浜市生まれ。
元特攻隊員の音楽教師の父と(NHK『ファミリーヒストリー』で紹介されています)、芸大卒の声楽家の母を両親に持ち、3歳のころからピアノの英才教育を受けます。
青山学院初等部・中等部・高等部を卒業した後、青山学院大学経営学部中退。中高時代にはラグビー部に所属しており、2003年のラグビーワールドカップではキャスターを務めました。
1993年の『抱きしめたい』で歌手デビューした後、俳優業に挑戦し、先ほど述べた『特命係長只野仁シリーズ』『サラリーマン金太郎シリーズ』でヒットを得ます。
さらには『竜二Forever』で、伝説の俳優・金子正次役に挑むなど、野心的な作品にも出演して評価を得ています。
バラエティにおいては、2008年10月17日に、BS朝日の『愛のワンニャン大作戦』で初司会を務めております。
アニメでは2018年テレビ東京系『深夜! 天才バカボン』で本人役、ゲームでは2014年『龍が如く! 維新』で武市半平太の声を当てています。
時代劇には2010年正月NHK古代史ドラマ『大仏開眼』で藤原仲麻呂役として初出演。
同年にはベストレザーニスト2010、また同年皮革親善大使にも就任しています。
さらには2012年NHKドラマ『家で死ぬということ』で岐阜県白川村で撮影した縁もあって、2015年に、世界遺産登録20周年を記念した白川村ふるさと観光大使に就任。
2018年には父親の出身地である『北秋田市ふるさと大使』に就任します。
高橋克典の家族。
プライベートにおいては、2004年10月にモデルの中西ハンナさんと結婚、母校の青山学院で挙式を上げております。
また、2009年に2月27日に第1子である男子が誕生しております。
また、尾崎豊さんは同じ高校の1年後輩にあたり、『先輩、いい曲ができたから聴いてよ』と慕われたといわれています。
高橋克典は大河ドラマ初出演。
大河ドラマは初出演で、『新人のように衣装合わせなどをしている』『信長の暴君や魔王としての一面を何気ない面で見せる』と本人からコメントがありました。
ですが、有能ながら限界もあった信秀をどのようにして描くのか、いつ退場するのか(大体1クール目?)そこが注目されるところです。
高橋克典は朝ドラ初出演。
2022年後期の朝ドラ「舞いあがれ!」の主人公岩倉舞の父・岩倉浩太を演じています。
とても優しい娘・舞に甘い父親です。
⇒高橋克典は朝ドラ「舞いあがれ!」でヒロイン舞の父を演じる。(朝ドラ初出演)
まとめ。
斉藤道三の進出により、信秀率いる織田家は劣勢に立たされ、その中で信秀は亡くなり信長の登場ということになります。
光秀にとっては織田信秀も、自分の主君である斎藤道三も、『武力や策略を多用し、麒麟のこないやり方をする覇者』として、反面教師にしていくものと思われます。
そのなかで斎藤家が内紛を迎えて滅び、浪人となった光秀は信秀の子・信長に仕えるわけなのですから、その心境はいかばかりでありましょうか。ドラマの中身が試されます。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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