大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第25話「天が望んだ男」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
先週の第24話「変わらぬ人」では2人の最期が描かれました。1人は頼朝の弟・範頼です。もう1人は頼朝の娘・大姫です。
そして、25話「天が望んだ男」の天とは頼朝、その頼朝が望んだ鎌倉殿は頼家なのですが・・・。
身に降りかかる不幸が続き、不安にさいなまれる源頼朝。
「まだ死にとうない、どうすればいい」と過剰に助言を求められる全成は困惑しています。
一方、頼朝の嫡男・源頼家と比企能員の娘「せつ」との間に長男の一幡(いちまん)が誕生しました。
比企能員は鎌倉殿の継承に心を躍らせます。ただ頼家は「せつ」を正室ではなく側室とし、「つつじ」を正室にすると言いだします。
一方、比企の台頭を危惧する「りく」は北条時政をたきつけるのです。
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最近の頼朝は、毎晩同じ夢を見ていました。暗がりの廊下の中に聞こえるお経に導かれるように歩いていくと辿り着く一室。
弟の全成が経を上げ、政子がすすり泣いているのが見えます。真っ白な布団に横たわっているのはまごう事無き死人。
その顔をみようと、そっと掛布をさげると、そこに横たわっているのは、見紛う事無き頼朝自身なのでした。
建久9年(1198年)12月27日、頼朝に死が迫っています。すっかり衰弱した頼朝は、神仏に助けを求めます。
「まだ死にとうない」という頼朝に、全成は自分に合わない色、例えば源氏の色である赤などを身に着けないようになどの、気休めの言葉をかけます。
⇒新納慎也が「鎌倉殿の13人」で演じるキャストは阿野全成。全成は義経の同母兄。
「赤子を抱くと生気が吸い取られる」「久方ぶりの者が尋ねてくるのは良くない事の兆し」など半ば口から出まかせを言います。
その全てを守ろうとする頼朝の様子に周囲は困惑するばかりでした。
相模川の橋の追善供養に参列する頼朝。
北条の縁者・稲毛の供養の橋が完成し、北条の家の者達が一堂に会すことになり、そこに頼朝も招かれることになりました。
そこには、義時の妻となった比奈の姿も見えます。
⇒堀田真由が大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で演じるキャスト比奈(ひな)「姫の前」とは?
しかし、頼朝が来るまでの間の支度に大わらわの中、時政がうっかりと比奈のことを、義時の前妻の『やえ』の名前で呼んでしまします。
場が凍り付く中、比奈はニッコリと微笑み「雛遊びの雛のように可愛い比奈でございます」と言ってのけ、その場を和ませました。
頼朝も稲毛の館に向かうために、御所を出発しようとしていました。
大きな神仏事ではなく、さほど遠い場所へいくわけではないのに、景時を呼びつけ「儂になにかあった時には頼家をたのむぞ」と頼家を託します。
「わしに何かあった時には…」と頼朝と語る対して、梶原景時は「身命を賭して…」と答えます。
⇒中村獅童が「鎌倉殿の13人」で演じるキャストは梶原景時。13人の一人。
また相模川への道中はわざわざ和田の家に立ち寄り、木曽仲義の妻であった巴にも会いたいと強く望んだのです。
まるで今までの人生を振り返るかのような振る舞いに盛長も戸惑いを隠せなません。
頼朝も参列して滞りなく終わった相模川の橋の追善供養です。北条の家族は、女たちはもちろん、時政や頼時らが総出で餅を丸め始めました。
頼朝が餅を口にいれると、餅が詰まり窒息死する寸前に義時が背中をたたき餅を吐き出させます。
「死ぬかと思った」と驚く頼朝。
風にあたりたいと賑やかな稲毛の館を抜け出す頼朝。
政子と義時の3人になった頼朝は、良い機会だからと政子と義時を前に伝えておきたいことがあると言うのです。
頼朝:「我が源氏は帝を守り、武家の棟梁として何百年も続いていかねばならない、その足掛かりを頼家がつくる」
頼朝:「小四郎(義時)お前は常に傍にいて頼家を支えてやってくれ」と、頼家を託します。
頼朝:「これからは鎌倉殿の母として、頼家を見守ってやって欲しい」と政子にも頼むのです。
まるで頼朝がどこかに行ってしまうような言葉に、政子と義時は戸惑いますが、頼朝の表情は晴れ晴れとしたものでした。
⇒大泉洋は「鎌倉殿の13人」で初代・鎌倉殿のキャスト源頼朝を演じる。
館に戻ろうとする義時に、頼朝は思いついたように声をかけます「儂はようやくわかった。人の命は定められたもの。
抗ってどうする。甘んじて受け入れようではないか。受け入れたうえで好きに生きる。
神仏に縋って怯えて過ごすのは時の無駄じゃ」
神仏には聞かせられぬ話ではあるがと穏やかな微笑みを讃える頼朝に、義時もまた涙を堪えるような顔をして答えます。
⇒小栗旬が2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で演じるキャスト北条義時とは?
「鎌倉殿は、昔から私にだけ大事なことを打ち明けてくださいます」その言葉を聞いた頼朝もまた、穏やかに微笑むのでした。
25話の週タイトル「天が望んだ男」はいったい誰なんでしょうか?
天は頼朝で、望んだ男は義時なのでしょうか?
頼朝は先に御所に帰ることにしました。
久しぶりに一門の者が揃ったのだからゆっくりしていけと義時に言い、頼朝は藤九郎(盛長)と二人で御所に戻ります。
頼朝の乗った馬を引いて歩く藤九郎(盛長)に、頼朝はゆったりとした口調で伝えます。
「そなたといるといつも心が落ち着く」。
その言葉に喜んだ藤九郎(盛長)は馬を止め、頼朝を見上げ礼を言いました。
藤九郎(盛長)の背中を見ながら「初めて、北条の、館に来た時」昔語りをしようとした頼朝の口調に変化が現れます。
やがて右腕が固まったようになり、その馬上で、突然右手にしびれを感じ、手にした手綱を取り落としてしまいます。
その瞬間、頼朝はそのまま落馬してしまいます。
さわさわと風の音が聞こえる林のなかに「鎌倉殿!!」ではなく「佐殿!」という昔の呼称で藤九郎(盛長)の悲痛な声が響くのでした。 大声で呼びかける藤九郎(盛長)の前に頼朝は目を覚ますことはありませんでした。
鎌倉殿の13人のまとめ記事はこちら。
⇒大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」のあらすじ(ネタバレ)と感想の一覧。
大泉頼朝の名場面になりましたね。第1話の流人頼朝も藤九郎と一緒でした。藤九郎とは最後まで一緒でした。
頼朝の死の哀しみに暮れる中、頼家を託された義時たちは、頼家を中心とした新体制を作り始めるようです。
しかし、頼家の乳母は比企。それを嫌った「りく」が、時政を焚きつけて何か企んでいる様子。
「鎌倉殿の13人」も、いよいよ義時中心の時代に突入していきそうですね!
「鎌倉殿の13人」第26話「悲しむ前に」からどう展開するか、楽しみに待ちます!!
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