大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」第30話「全成の確率」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
建仁3年(1203年)3月。蹴鞠の指南役・平知康が京に戻る日が近づき、義時の弟・北条時連は最後の稽古をしていました。
この時の、知康とのやり取りから、時連はその後「時房」と改名するのです。
さて、先週は御所の寝殿の縁の下に人形が置かれ誰かの手がその人形を取り出そうとしていました。
比企能員はその背後に北条家の暗躍があると確信し、対決姿勢をさらに強めていくのです。
⇒「鎌倉殿の13人」第29話「ままならぬ玉」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
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義時やせつの言葉に心を打たれた頼家は、人を信じ真の鎌倉殿になろうと決心していました。
しかし、その時、お役御免となった知康が床下からあるものを見つけます。
全成が回収し漏れた呪詛に使った人型です。その矢先、頼家が病に倒れ、全成は詮議を受ける事になってしまいます。
夫・全成を巻き込まれて激怒した実衣が父・時政を追及した時、時政は名乗り出ようとしますが「りく」に止められます。
義時は北条家を守るために一案を講じ、畠山重忠の助力を得ながら三浦義村と和田義盛に相談します。
義村は早速行動に移します。北条家と比企家の争いがかなり表面化してきました。
ここからの大きな変化は女性たちの動きです。
26話までの平家と争っている時期が長かった頼朝時代は、平家と戦う、源氏の仲間と戦うなど「外で戦う」ことを描いていました。
頼朝時代を第1章とすれば、女性の存在はただ案じることしかできないことが多かったと思います。
しかし、27話からは舞台の中心は鎌倉です。
第2章は「家」を描くドラマになりました。そしてそこに女性の存在も目立つようになるのです。
時政を操る妻・りく。
義時に「鎌倉の中心」とされた政子。
ただあなたの傍にいたいだけ」という真っ直ぐな思いで頼家の心を動かしたせつ。
鎌倉を動かしていくのは女性。その活躍にも注視しましょう。
建仁3年(1203)3月10日条
源頼家が突然、病にかかりました。14日には病が治り、沐浴(もくよく)を行ったようです。
頼家は急な病に倒れてしまいます。この病がもとで鎌倉が混乱の渦に巻き込まれていくのです。
比企能員は縁の下から回収した人形を頼家に見せ、北条が仕組んだ仕業だと訴えるのです。
人型を比企に見せられた頼家は目を疑いました。そんな頼家に、比企は呪詛をかけているのは全成だと訴えます。
頼家は怒りながらも、今までの全成の言動からそれを鵜呑みにはできないでいました。
「叔父上が、いやまさか…」しかし比企は引き下がらず、全成が犯人だと決めつけます。
そこで広元が「決めつけるのは早計にございます。ここはご本人にあって話を聞くのが一番」と一旦場を治めました。
全成は呪詛した事を認めず、監禁部屋での手荒な扱いにも屈しませんでした。
同時に多くの御家人から全成の許しを乞う申上が届き、尼御台である政子や義時も説得に乗り出します。
その場でも比企と北条の対立を見た形になった頼家は、全成の妻である自分の叔母でもある実衣は許すが、全成は流罪にすると言い渡すのでした。
⇒金子大地(キャスト)が「鎌倉殿の13人」で演じるは源頼家。
「ご自分のやったことがわかっているのですか!!」義時に詰め寄られる時政。
全成に頼んだ呪詛が露見し、全成だけではなく実の娘である実衣の命まで危ういことを知った時政は激しく後悔をします。
名乗り出て全成を許してもらうと言い出しますが、それこそ比企の思う壺だと諌められます。
「すまぬ。儂が余計なことを頼んだばかりに…」
死罪は免れたものの愛する実衣と別れ流罪となった全成に会いに行った義政は、膝をつき全成の手を取って声を震わせて謝罪するのでした。
義時は畠山と作戦を立て、戦支度を整え、比企が攻めてくれば応じる構えを見せます。
その時、声をかけたのが三浦義村と和田義盛でした。
全成を救い、かつ比企から北条の家を守る為、義時はある計画を立てました。
まずは戦支度を整え、比企が攻めて来れば応じる構えを見せるのです。
他の御家人達も比企に力が集まる事を良しとしないものが多い事からその声を利用して仲裁に入ってもらう考えです。
全成の次に狙われる実衣は政子に匿ってもらう、と。
その計画は功を奏し、実衣はお咎めなし、全成は死罪を免れました。
頼家の意向による土地の再分配をめぐり頼家を亡き者にしようと企んだ比企が「実衣の身が危ない」と流罪先の全成をそそのかし、再び呪詛を行わせました。
それは知った義時は激怒します。
「このような事を二度と起こさぬために何をなすべきか。
鎌倉殿のもとで、悪い根を断ち切る!この私が!」比企を鎌倉から追い出す為に、善児を使って比企の退路を断ち、本心を話させます。
それを頼家に扉越しに聞かせる戦略でした。
しかし、頼家が倒れた為、その話を頼家に聞かせる事が出来ず、義時の計画は潰れてしまったのです。
義時は比企の魂胆を頼家が直接聞くのが良いと考え近くに呼んでいましたが、すでに頼家は意識不明の状態でした。
建仁3年(1203)6月23日条
源頼家の命により、八田知家が阿野全成を誅殺しました。
第30話「全成の確率」で壮絶な最期を遂げた阿野全成。本当に悲しいけど立派な妻想いの最期でした。
全成が実衣と一番最初に会った時も「赤」がとっても似合う実衣に惚れました。
そして、全成の呪詛の効き目はありませんでしたね。
でも、全成の最期の呪文は嵐と雷を呼び込みましたが、八田知家の一刀でその生涯を終えました。
ドラマエンディングで、全成が斬られ横たわって流れた赤い血が見えた時、日の光が彼の顔に挿していました。
全成はずっと実衣ちゃんに「君は赤が似合うね」と言ってきました。最期まで実衣を思い出していたのですね。
全成・実衣(宮澤エマ)夫婦に隙間風が吹く時期もありました。
それは第25話「天が望んだ男」での出来事でした。この25話は頼朝の実質的なラストシーンでした。
全成が、かつて恋のきっかけとなった実衣のラッキーカラー・赤を、頼朝に「忌むべき色」と伝えた経緯で、実衣が嫌がるそぶりを見せた頃でした。
宮澤エマは思わずハッとするほどきめ細やかに実衣を演じていました。
ただ、そんなこともあった2人でしたが身の丈の幸せを追い求めていました。
頼家への呪詛を行ったことが露見し、全成は死罪となりました。
八田とその御家人によって庭に引き据えられた全成は、ひたすら呪文を唱えています。
すると急に暗雲が立ち込め雷鳴が轟きました。
斬首の刀が降り下ろされた瞬間、雷が近くの木に落ち、御家人たちを震え上がらせます。
そのせいで太刀筋が外れ、背を斬られた全成は「実衣ーッ!」と愛する人の名を叫び、届けとばかりに九字を切ります。
全てを見届け、進み出た八田が全成の首を落とした刹那、嵐はぴたりとやみ、青空が広がりました。
鎌倉殿の13人のあらすじまとめ一覧はこちら。
⇒大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」のあらすじ(ネタバレ)と感想の一覧。
涙なしでは見られない、第30話「全成の確率」でしたね。
全成が最期に唱えた呪文は、自らの魂を実衣のもとへ飛ばすものだったのでしょうか。
全成が源氏の霊を慰める為に屋敷に建てた持仏堂には、全成の首が空を飛んで戻ってきて館の前にあった松の木に引っかかったという伝説が残っているそうです。
涙が出ちゃいますよね。
愛する人の最期がどうだったかをちゃんと知っておきたいという実衣の愛情深さ、そして夫を誇らしげに語る笑顔にも泣けてしまいました。
それにしても、この原因を作った「比企とりく」は許せませんよね。
ネットでも「全部比企のせい!」「全部りくのせい!」なんて呟きがたくさん見られた30話でした。
次週は、第31話「諦めの悪い男」です。頼家はどうなるのでしょうか?
頼家が病に倒れたため比企が今まで以上に力を振るい始めるようです。
もし頼家が亡くなれば、跡を継ぐのは、頼家の嫡男であり、比企がついている一幡なのか?
頼家の正妻の子で三浦がついている善哉なのか?
はたまた頼朝の子で頼家の弟にあたる千幡なのか?
いよいよ北条と比企の戦いが本格するようです。タイトルの「諦めの悪い男」とは、一体誰の事を指すのか。
楽しみに次週を待ちましょう!
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
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