大河ドラマ2022年「鎌倉殿の13人」で中村獅童(キャスト)が演じる梶原景時を紹介します。
梶原景時は、鎌倉幕府の御家人で、石橋山の戦いで源頼朝を見逃し救ったので重用された人物です。
2月13日放送第6話「悪い知らせ」で初登場です。でもなぜ見逃したのでしょうか?
「大悪人」のイメージも強いですが、なるほど…。残っている姿絵などを見ると、確かに性格が悪そうな…いえいえ、苦み走った良い面構えをしています。
もとは源の家人でしたが、平家にも付き従い、その後にまた源に仕えます。まるで蝙蝠(こうもり)のようです。
しかし、石橋山の戦いで、追い詰められ自害をしようとする源頼朝を助け逃がしたという逸話は、あまりにも有名です。
第6話のイントロで三谷幸喜は描いています。
実は、情に熱い男なのか、はたまた後に頼朝が出世するであろうことを見越して助けた計算高い男なのか。
三谷幸喜さんの脚本で役者は中村獅童さんですからね。ただの嫌な男では終わらないですよね?
いや、もしかしたら大河史上最悪の嫌な男でくるか?どんな景時が来るのか、放送を楽しみましょう。
「忠義なのか、計算なのか」大悪人のイメージが先行している景時ですが、それには理由があります。
後に「景時の讒言」と呼ばれますが、簡単に言うと自分が認められるために他者を悪く言ったのです。
結局はそれが原因で、景時は失脚、最終的には自害に追い込まれます。
そう聞くと、「なんだ、やっぱり嫌な奴だったんだ」と納得してしまうのですが、これを景時の雇い主である源頼朝の立場から見ると、全く違う景時像が見えてくるのです。
例えば、報告書。
戦の時に他の武将たちは「勝ちました」という簡単な報告だけなのに対して、
景時の報告書には、敵将の討ち取られた場所や、その時の様子、敵方の武将の死者とそれを討ち取った者の名前などが詳細に記されていました。
めちゃくちゃ実務能力が高いのです!これだけの報告書が書けるという事は、観察眼があるということ。
事実その能力が高く評価され、鎌倉幕府侍所所司の役を与えられます。侍所とは、御家人たちの行動を観察し、勤務評定や取り締まりにあたる役目。
専制政治を執る頼朝にとっては、景時からの情報はとても重要なものであり、それを真摯に務める景時は忠臣です。
しかし一方、御家人側からは恨みを買いやすい立場という事になります。上に忠実に尽くすと、下からは突き上げを喰らう…まんま現代の中間管理職!ですね。
東国の武士としては珍しく、教養が高く、武家百人一首にも選出されるほど和歌も達者だったとか。
忠義者なのか、計算高い男なのか、それともその両方を兼ね備えた男なのか。
「鎌倉殿の13人」で、中村獅童さんが見せてくれる梶原景時を楽しみながら視聴しましょう。
「鎌倉殿の13人」の第11話「許されざる嘘」で景時は善児を雇います。
善児は元の雇人である伊藤祐親と息子の祐清を殺すのですが、その計画を指示したのが景時です。
もちろんこれは三谷オリジナルですが、善児の登場は恐怖ですね。
⇒「鎌倉殿の13人」第11話「許されざる嘘(うそ)」のあらすじ(ネタバレ)と感想。
頼朝亡きあとは嫡男の頼家を支えます。彼の後ろ姿に頼朝が見えていたのでしょう。頼りないと思いながらも「坊ちゃんをお守りします」と。
その忠誠心ゆえ坂東武者との間に軋轢が生じます。もともとウマがあわない景時でした。
景時の頭の良さが坂東武者たちに嫌われる要因になったのでしょう。ゴマをすることもできない武士ですので損をしてしまいます。
しかし、義時だけは信頼していました。あまり感情を表に出さない景時ですが、義時と話しをしているときは人間として優しい一面が見えていましたね。
そして、ついに坂東武者たちの争いの中で、景時は窮地に追い込まれていきます。孤立化した景時は頼家からも見放され朝廷勢力を頼って京を目指します。
鎌倉殿の13人に出演している他のキャスト一覧はこちら
⇒大河ドラマ2022「鎌倉殿の13人」のキャスト一覧。残りのキャスト発表。
主役というよりは、脇をがっちりとかためる役が多い中村獅童さん。地味目な役でも、何とも言えない存在感を放つ役者さんですよね。
いつも堂々として自身に満ち溢れているように見える獅童さんですが、実は相当な緊張屋で、出番前はいつも震えるのだそう。
そんな繊細さと舞台で見せる豪快さが、梶原景時としてどう生かされてくるのか、刮目せよ!ですね。
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