大河ドラマ2024年「光る君へ」第43話「輝きののちに」のあらすじ(ネタバレ)と感想をお届けします。
第43話の週タイトルは「輝きののちに」ですが、この輝きは「三条天皇」を指しているのでしょうか。
三条天皇は自身の意志で公卿たちの人事を遂行しようとし、道長との対立は増々深まります。そんな中、帝の耳と目の病が進行してきます。
道長は譲位を迫りますが、そんな道長も行成からきつい言葉をかけられ心を痛めます。
最終話が近づき柄本佑さんが坊主になっている姿があさイチで流れました。道長が出家する場面がエンディングなのでしょうか。
さて先週は⇒2024年大河ドラマ「光る君へ」第42話「川辺の誓い」でした。
道長は三条天皇との権力闘争で病に倒れます。生きる勇気を与えるのは「まひろ」しかいません。
道長は宇治の別邸で静養していて、そこにまひろが訪ねてきます。二人は川辺を歩きながらゆっくりと語り合います。
道長はまひろの力でまた生きる勇気をもらいます。注目ポイントはこの二人のシーンでしたね。
項目 | 内容 |
2024大河ドラマ | 光る君へ |
放送話 | 第43話 |
放送日 | 2024年11月10日(日) |
週タイトル | 輝きののちに |
視聴率 | 10.3%(先週比:△1.2%) |
さて、「光る君へ」のまひろ(紫式部)と藤原道長の関係に引き込まれ、柄本さんと吉高さんの魅力に魅了されていると思います。
脚本は大石静。描き方はとてもセクシーです。平安時代の“セックス&バイオレンス”がキャッチフレーズですからね。
心豊かな大河ファンはすでに「NHKオンデマンド」で二人の関係シーンを再視聴しているとは思います。
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「光る君へ」第43話「輝きののちに」のあらすじ。
三条天皇の暮らす内裏で度々火事が起こり、道長は三条の政に対する天の怒りが原因だとして、譲位を迫ります。
しかし三条は頑として聞き入れず対立が深まっていくのです。その後、道長は三条のある異変を感じ取るのですが、それはいったい…。
その頃、まひろは皇太后・彰子に仕えながら、源氏物語の執筆を続ける中、越後から帰京した父・為時と再会します。
さらに娘の賢子から恋愛の相談をされるのですが、まひろの答えは…
紫式部(まひろ) | 吉高由里子(役:紫式部) |
藤原道長 | 柄本佑(役:藤原道長) |
藤原隆家(道隆の次男) | 竜星涼(役:藤原隆家) |
三条天皇 | 木村達成(役:三条天皇) |
道長の友 | 町田啓太(役:藤原公任) |
道長の友 | 金田哲(役:藤原斉信) |
道長の後輩 | 渡辺大知(役:藤原行成) |
歌人・清少納言 | ファーストサマーウイカ(役:ききょう) |
藤原彰子 | 見上 愛(役:藤原彰子) |
脚本 | 大石静 |
「光る君へ」第43話「輝きののちに」のネタバレ。
「光る君へ」は完結編に入りました。
三条天皇の即位から3年が過ぎました。中宮妍子には姫皇子が誕生しました。ただ道長は息子でないことに失望します。
彰子と敦康親王の再会。
内裏では火災がおきたため三条天皇や彰子たちが住む屋敷からの引っ越しが始まりました。
彰子は藤原頼通の屋敷である高倉殿に移りました。高倉殿には敦康親王とその妻が暮らしています。
ここで彰子は敦康親王と再会します。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で見上愛(キャスト)が演じる藤原彰子とは。
道長が譲位を進言。
道長は道綱とともに三条天皇を訪ね譲位を進言します。
「恐れながら、二度にわたる内裏の火事は、天がお上の政りお怒りである証しと存じます」と。
これに対し三条天皇は立腹し、道長、道綱を下がれました。
三条天皇はこの一件を実資に話し、道長に毒でも盛られるのではないかと不安を口にします。
すると実資は、信頼できる蔵人頭を置くことを進言するのです。その後、道長は三条天皇に政務の報告を行います。
三条天皇は道長の声が小さいと言い、暗いので御簾を上げるよう蔵人頭に命じます。すると…、
三条天皇が文書を逆さに持ち、読むふりをしている姿が道長の目に飛び込んできました。
この一連の三条天皇の行動は何を意味するのでしょうか?
⇒木村達成(キャスト)が大河ドラマ「光る君へ」で演じる三条天皇の魅力とは?
三条天皇の異変。
道長は四納言を集めると、三条天皇は目が見えず耳も聞こえず、帝としての務めを果たせる状態ではないことを知らせます。
公任、斉信、俊賢は内裏に三条天皇の譲位の機運が高まるように働きかけることを道長に約束します。
しかし、行成だけは三条天皇に同情的でした。
藤原行成が道長から離れる。
行成はその後道長に、大宰府に就任したいと申し出ます。道長は、「私のそばを離れたいというのか」と言うと、
行成は「今の帝がご即位になって三年、私はかつてのように、道長様のお役に立てておりませぬ」と言います。
敦康親王も今は穏やかに暮らしており、今後は自分の財を増やしたいと言うのです。
道長は考えておくと答えますが、長年自分の忠臣だった行成の言葉に内心傷ついていました。
⇒渡辺大知(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる藤原行成とは。
三条天皇と道長の対立深まる。
三条天皇は道長に、実資の子である資平を蔵人頭にしたいと告げます。道長は、
「蔵人も務めたこともない資平は、適任とは思えませぬ」と返答します。
三条天皇はこの言葉に立腹し、立ち去ろうとしたところ、柱にぶつかってしまいます。道長は手を貸しながら帝を諫めます。
「お目も見えず、お耳も聞こえねば、帝のお務めは果たせませぬ。ご譲位くださいませ」すると三条天皇は、
「譲位はせぬ!そんなに朕を信用できぬなら、そなたが朕の目と耳になれ!それならば文句はなかろう」
その後も、三条天皇は譲位を受け入れず、宋から取り寄せた薬で耳と目を治そうとしていました。
⇒木村達成(キャスト)が大河ドラマ「光る君へ」で演じる三条天皇の魅力とは?
藤原実資が憤慨する。
ある日、藤原娍子と敦明親王が三条天皇を訪ねてきました。敦明親王は三条天皇に、自分の友である藤原兼綱を蔵人頭にして欲しいと懇願します。
すると三条天皇はこれを聞き入れます。
実資は三条天皇から息子の資平を蔵人頭にするという約束が破られたことで激怒します。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で秋山竜次(キャスト)が演じる藤原実資とは。
土御門殿で宴会。
土御門殿では道長や倫子たちが集まり宴会を開いていました。倫子の子である教通夫婦には赤ん坊が生まれたばかりでした。
道長の息子・教通の妻は公任の娘です。同じく道長の息子である頼通の夫婦にはまだ子がいません。
頼通は宴会後道長に自分の嫁の「隆姫」に気遣いしてほしいと頼みます。子がいないことは気にしているようです。
すると倫子は、
「覚悟をお決めなさい。父上のように、もう一人妻を持てば、隆姫とて楽になるかもしれませんよ。何もかも一人で背負わなくてもよくなるのですもの」と言います。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で柄本佑(キャスト)が演じる藤原道長とは。
倫子は分かっていた。
倫子の言葉を聞いて頼通は自分の妻は隆姫一人だと言い切り去っていきました。
道長はますます頑固になってしまったではないかと批難します。しかし倫子は堂々として答えるのです。
「私は本気で申しました。私は今まで、殿御の愛を一心に受けることこそが女の幸せ、と思って生きてきました。されど今は違います」
倫子は、道長が心から愛する女性がどこかにいるのだと疑い、苦しんだ頃もあったが、今では気に留めていないと語ります。
さらに、「彰子が皇子を産み、その子が東宮となり、帝になるかもしれぬのでございますよ。私の悩みなど吹き飛ぶくらいのことを、殿がしてくださった」と言います。
自分の役目は道長を支え、一族を盤石にすること。今はそれが倫子の信条になっていたのです。
そして、最後に「わたしとて、いろいろ考えておりますのよ。ですから、たまにはわたしのほうもご覧くださいませ、おほほほほ」と。
⇒黒木華(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる源倫子とは。
まひろの父・兼時が戻ってきた。
藤原兼時が越後から都に戻ってきました。家族一同が屋敷で出迎えると、双寿丸が駆け込んできました。
まひろは為時に、賢子と乙丸の命の恩人だと双寿丸を紹介します。賢子と双寿丸の親しげな様子に為時は驚きます。
「にぎやかでよいが、不思議な眺めじゃのう。あれは武者であろう」と兼時は言います。
まひろは「ええ…でも双寿丸が来るようになって、賢子がよく笑うようになりましたのよ」すると兼時は、
「お前はこれでよいのだな」と言い。まひろは「昔は考えられなかったことも、あの二人は軽々と乗り越えております。羨ましいぐらいに」としみじみと語るのです。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で吉高由里子(キャスト)が演じるまひろ(紫式部)とは。
隆家のお願い。
ある日、道長の仕事場に藤原隆家が訪ねてきました。要件は太宰大弐に任じて下さいとのことです。
隆家は目に木の枝が刺さり傷を負っていました。痛みがひどく、内裏に上がることができません。
そこで実資が大宰府に目の病を治す腕の良い医師がいると伝えます。道長は行成も大宰府への就任を望んでいるので迷います。
それでも道長は許しました。行成にはそのことを知って道長に不満を述べるのです。ただその不満に道長は「行成は俺のそばにいろ」と答えるだけでした。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で柄本佑(キャスト)が演じる藤原道長とは。
隆家はききょうに報告。
隆家は都をさることをききょうに詫びました。
「このまま目の病で、政から身を引くのは耐え難い。いまだ何も成しておらぬのに、ここで諦めきれうのだ。そなたと脩子内親王様を置いてゆくことを、許してくれ」と。
ききょうは、「大宰府でお目を治して、お戻りくださいませ。脩子様は私がしかとお守りいたしますので」と答えます。
この先は、脩子の成長を楽しみに静かに生きてゆこうと、ききょうは心に決めていました。
⇒ファーストサマーウイカ(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる清少納言とは。
双寿丸も大宰府に行く。
為賢の武者である双寿丸は、翌年大宰府に行くことが決まりました。これを知った賢子は自分もついて行くと言います。
しかし双寿丸は女は足手まといだと言い断ります。「お前は都でよい婿を取って、幸せに暮らせ」と言います。
身よりのない双寿丸にとって賢子が住む為時の屋敷はぬくもろを感じられる場所であり、妹のような賢子と過ごすことも楽しかったと言います。
だが、賢子を連れていくことは、きっぱりと断るのです。
⇒南沙良(キャスト)が大河ドラマ2024年「光る君へ」で演じる藤原賢子とは。
双寿丸との別れ。
双寿丸が大宰府に行くことを賢子に伝えた晩、賢子は双寿丸に振られたことをまひろに伝えます。
まひろは「武者は命を懸ける仕事ゆえ、あなたを危ない目に遭わせたくないのではないの。泣きたければ、私の胸で泣きなさい」と言います。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」で吉高由里子(キャスト)が演じるまひろ(紫式部)とは。
賢子は「そんな…できません」と答え、賢子は笑いだし、双寿丸の門出を祝うために宴を開きたいとまひろに頼みます。
後日、為時の屋敷で双寿丸の宴が催されました。その席で舞う双寿丸を賢子は切ない思いで見つめていました。
⇒大河ドラマ2024年「光る君へ」のあらすじ(ネタバレ)と感想のまとめ一覧。
「光る君へ」第43話「輝きののちに」の感想。
「光る君へ」は道長の父である藤原兼家が行っていた政務に戻っているようです。いや当時よりも実質的に道長の権力は増幅しています。
実資から「幼い東宮を即位させ、政を思うがままになされようとしておることは誰の目にも明らか」
とのシーンがとても印象的です。
ドラマの転換期に実資が必ず登場するのは初回から変わりません。またオウムも必ず登場します。
道長自身は自らの言動も発言も無自覚なまま権力をより強固にしようとしているように思えます。
やはり、いったん権力を握った時から結局のところ、一族を盤石にすることを最も信条としているのは道長です。
道長は「民が幸せに暮らせる世を作ること」と答えたますが、道長自身は民を知りません。その言動は父の兼家と変わりないのです。
令和の政治体制でも規模は違えども同じような現象が起きていることは政治は成長していないとの事でしょうか。
視聴者の感想。
引用:ヤッフーニュース
やっぱ実資いいな。 実資も三条帝が長く持たないのは理解している様で。 ただこのまま強引な形で譲位が進めば、道長は敵を作り続けるばかりになるのも理解しているようだ。
譲位は受け入れつつも道長のやり方に釘を刺したのも、ご意見番としての役目なのかと。 道長の派閥には入らねど、その実力や存在は認めているのだと感じた。
まとめ。
三条天皇は目や耳の病気で政務に支障が出たのは、当然でしょう。でも譲位しないのはなぜなんだろう。
また病気ならば治療に専念しその間の政務は配慮があっても良いとと思うのだが、道長は譲位を迫り外孫の敦成親王(のちの後一条天皇)を一刻も早く即位させ、権力をさらに強固にしようとしています。
さて、次週はついに望月が表現される第44話「望月の夜」です。
道長の傲慢さがもっと強くなっていくのか?その時まひろはどうするのか?最終話に向けて道長とまひろの関係はどうなるのでしょう。
大河ドラマ俱楽部の管理人です。
NHK大河ドラマをこよなく愛し毎週楽しみに視聴しています。
ただ視聴するだけでなく「あらすじと感想」を紹介しています。
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時々は歴代の大河も視聴しています。
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